「飛行石」の版間の差分
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グッズとして飛行石を模したペンダントやストラップが販売されている。色は原作の深い青色のほか、緑や透明のものがある。 |
グッズとして飛行石を模したペンダントやストラップが販売されている。色は原作の深い青色のほか、緑や透明のものがある。 |
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共通の原案を持つ『[[ふしぎの海のナディア]]』では「ブルーウォーター」と呼ばれる、名の通り青い[[角錐]](双四角形錐)の物体が登場し、ヒロインのナディアが首からかけているほか、ラピュタと同じく巨大なものもある。こちらは完全な自然物ではなく、コンピューターの一種とも人の意思が結晶になったものとも言われる。しかし、現代の科学で説明できない特殊な力を秘めており、人を生き返らせる媒体となったりしている。『[[牧場物語 ミネラルタウンのなかまたち]]』では、[[鉱物]]として飛行石という名前のアイテムが登場している。『[[月世界最初の人間]]』では重力を遮断するケイヴァーリットという物質が登場する。『[[ドラえもん のび太の宇宙開拓史]]』ではガルタイトという反重力を発生させる鉱石が登場する。『[[アバター (映画)|アバター]]』に登場する[[アンオブタニウム]]という物質は[[磁場]]で岩を浮かす。名前の由来である『[[ガリヴァー旅行記]]』のラピュータは底部の[[アダマント]]に固定された[[磁石]]と地上の領土の反発力で[[磁気浮上]]している。 |
共通の原案を持つ『[[ふしぎの海のナディア]]』では「ブルーウォーター」と呼ばれる、名の通り青い[[角錐]](双四角形錐)の物体が登場し、ヒロインのナディアが首からかけているほか、ラピュタと同じく巨大なものもある。こちらは完全な自然物ではなく、コンピューターの一種とも人の意思が結晶になったものとも言われる。しかし、現代の科学で説明できない特殊な力を秘めており、人を生き返らせる媒体となったりしている。『[[牧場物語 ミネラルタウンのなかまたち]]』では、[[鉱物]]として飛行石という名前のアイテムが登場している。『[[月世界最初の人間]]』では重力を遮断するケイヴァーリットという物質が登場する。『[[ドラえもん のび太の宇宙開拓史]]』ではガルタイトという反重力を発生させる鉱石が登場する。『[[アバター (2009年の映画)|アバター]]』に登場する[[アンオブタニウム]]という物質は[[磁場]]で岩を浮かす。名前の由来である『[[ガリヴァー旅行記]]』のラピュータは底部の[[アダマント]]に固定された[[磁石]]と地上の領土の反発力で[[磁気浮上]]している。 |
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== 脚注 == |
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2021年8月18日 (水) 07:27時点における版
このフィクションに関する記事は、全体として物語世界内の観点に立って記述されています。 |
飛行石(ひこうせき、Levistoneまたは Levitation Stone=Volucite)は、人や物体を重力に逆らって宙に浮かせるなどの力を持つ、架空の物質である。ここでは、スタジオジブリ制作のアニメ『天空の城ラピュタ』(監督・宮崎駿)に登場する透明感のある青色の結晶体について述べる。
概要
飛行石そのものは作中での地中の岩などに広く含有されているが、そのままでは掘り出されて空気に触れた時点で反応を起こし、ただの石になってしまう。かつてラピュタ人と呼ばれた者たちのみ飛行石を結晶にして、空気中でも反応を起こさない状態にする技術力を持っていたとされる。その力を用いて天空の城「ラピュタ」が建造され、高度な科学力を持ったラピュタの民は全世界を支配したという。
ラピュタ王国が滅びた際に、王族であるシータの先祖が1個の涙滴型をした飛行石を持って地上に降りた。これは青色の飛行石の結晶にラピュタ王家の紋章が刻まれたペンダントとしてしつらえられたもので、王家の末裔の証となった。飛行石を代々受け継いできたシータの家は普段は飛行石を暖炉の中の穴に仕舞い込み、結婚式などの特別な時にしか身に着けないようにすることで石の存在を隠し守ってきた。
「飛行石」と呼ばれる通り、シータが飛行船から落ちた際には身体を宙に浮かせてその命を救った。他にも様々な力があり、光線を発して封じられたラピュタの存在する方角を指し示した他、滅びの言葉に反応してラピュタを崩壊に導いた。また、天空の城の中枢に据えられている正八面体状の巨大飛行石は「ラピュタの力の根源」とムスカに言及されている通り、700年以上に渡って城を空中に留め、城の周囲の気候を制御して雲の渦に覆わせることでラピュタの存在を隠し通してきた。
ラピュタの中には飛行石の紋章と似た模様が描かれた壁があり、そこに飛行石を近づけると隠されたラピュタの下部の聖域に繋がる道が開かれる。同じく下部の最深部にも壁に大きく描かれた紋章があり、同様に石を近づければ巨大飛行石の眠る部屋へと通じる。
宮崎駿が少年時代に熱中した、絵物語『沙漠の魔王』に登場する飛行石がオリジナルである。
おまじない
飛行石は、ラピュタ王家の血を引く者が口にする言葉に反応し、様々な事象を引き起こす(発動には石の継承者自身が常に身に着けておく必要がある)。それらは代々一族間で秘密裏に口伝されてきた。
- リテ・ラトバリタ・ウルス・ アリアロス・バル・ネトリール
- 意味:「我を助けよ、光よ蘇れ」
- ラピュタの封印を解く言葉。飛行石自体も活性化し、離れ離れになったラピュタ城を指し示す「聖なる光」を発して、地上に降りた王家の者を再び城へと導く。
- この呪文一つでラピュタの機能全般が活性化するようで、ロボット兵も反応して活動を再開する。シータはこの呪文を「困ったときのおまじない」として祖母から教わっていた。
- バルス
- 意味:「閉じよ」
- 滅びの言葉。ラピュタ城中枢に浮かぶ巨大飛行石により、下部の半球体にある石版のメインコンピュータ回路を自壊させ、城全体を崩壊に導く。
- 上記の「勇気の出るおまじない」とは対照的に「幸福になるには悪い意味の言葉も覚えていなければいけない」という戒めとして祖母から伝えられていた。発動の際には凄まじい衝撃と青白い閃光が発生し、手に持っていたシータとパズーはその衝撃で弾き飛ばされ、光を直視してしまったムスカに至っては失明同然の状態に陥っている。
- ラピュタは中枢部が完全に崩壊し、ムスカが発動させた戦闘用ロボットは機能を完全に停止。ムスカはロボットや崩壊するラピュタと共に海へ転落していった。しかし、パズーとシータがラピュタ到着後に出会った園丁用ロボットは、バルス発動後も機能を停止することはなく、動き続けていた。
- (未使用)レヂアチオ・ルント・リッナ
- 意味:「ものみな鎮まれ」
- 準備稿の中にのみ登場。
- (未使用)シス・テアル・ロト・リーフェリン
- 意味:「失せしもの汝、姿を現わせ」
- 準備稿の中にのみ登場。上記と併せ、ラピュタを包む嵐を鎮め、雲を晴らす言葉。
滅びの呪文「バルス」によるインターネット上の現象
近年(2000年代以降)は地上波(日本テレビ系列の『金曜ロードショー』および『金曜ロードSHOW!』)でテレビ放送されると、シータとパズーが「バルス」と叫ぶ瞬間に合わせて、2ちゃんねるなどの電子掲示板にある実況板などにおいて「バルス」などと大量に書き込み(投稿)が行われ[1][2]、高負荷によるサーバダウンがインターネット上の恒例となっており、「バルス祭り」の俗称がついている[3]。
2009年11月20日放映時にはTwitterでも同様に終盤の台詞が大量にツイートされたが、サーバダウンが発生することはなかった[4]。報道したITmediaは理由に(当時の)日本の利用者数の少なさを示している[5]。利用者が大幅に増加した2011年12月9日放映時は、Twitter社の公式発表によると1秒間のツイート数が25,088TPS(Tweets Per Second、1秒間あたりのツイート数)に達し、世界記録を達成した[6]。これにより、サーバダウンこそしなかったもののサーバ遅延が発生することとなった。
その後、世界記録は一時は2013年正月の「あけおめ」(33,388TPS)に塗り替えられるものの、同年8月2日の放映時には143,199TPSと実に10万件以上記録を更新した[7]。放送直後に58,475TPSを記録したというデマが流れた[8]ものの、実際にはデマをも上回る結果となった[9]。
2016年1月15日にも放送され、さらには公式に「バルス」の放映される瞬間を予想する企画も行われていた[10]。結果は約55,000TPSと記録更新はならなかったものの、1分間のツイート数が345,397TPM(Tweets Per Minute、1分間あたりのツイート数)を記録[11]。
2017年にNHKからインタビューを受けたTwitterのCEOであるジャック・ドーシーはこの現象を知らなかったが、肯定的な意見を表明している[12]。
その他
グッズとして飛行石を模したペンダントやストラップが販売されている。色は原作の深い青色のほか、緑や透明のものがある。
共通の原案を持つ『ふしぎの海のナディア』では「ブルーウォーター」と呼ばれる、名の通り青い角錐(双四角形錐)の物体が登場し、ヒロインのナディアが首からかけているほか、ラピュタと同じく巨大なものもある。こちらは完全な自然物ではなく、コンピューターの一種とも人の意思が結晶になったものとも言われる。しかし、現代の科学で説明できない特殊な力を秘めており、人を生き返らせる媒体となったりしている。『牧場物語 ミネラルタウンのなかまたち』では、鉱物として飛行石という名前のアイテムが登場している。『月世界最初の人間』では重力を遮断するケイヴァーリットという物質が登場する。『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』ではガルタイトという反重力を発生させる鉱石が登場する。『アバター』に登場するアンオブタニウムという物質は磁場で岩を浮かす。名前の由来である『ガリヴァー旅行記』のラピュータは底部のアダマントに固定された磁石と地上の領土の反発力で磁気浮上している。
脚注
- ^ “お待ちかね「バルス」の天空の城ラピュタがまもなく放送!”. やじうまWatch (2009年11月20日). 2012年4月16日閲覧。
- ^ “いつもの「呪文」で2ちゃんねるが潰れそうになるほど高負荷”. やじうまWatch (2007年6月19日). 2012年4月16日閲覧。
- ^ “「天空の城ラピュタ」視聴率17.9%!テレビ放送15回目も根強い人気”. スポニチ Sponichi Annex. (2016年1月18日) 2017年9月29日閲覧。
- ^ “Twitterサーバ、「バルス」に勝つ”. ITmediaねとらぼ (2009年11月24日). 2012年4月16日閲覧。
- ^ “Twitterサーバ、バルスに勝つのも当然?”. ITmedia ニュース (2009年11月30日). 2012年4月16日閲覧。
- ^ twjのツイート(146751303584980992)
- ^ “Twitter、「バルス」で秒間14万3,199ツイート、2013年の「あけおめ」を引き離し首位奪還”. インターネットコム (インターネットコム). (2013年8月5日) 2013年8月5日閲覧。
- ^ “「バルスで世界記録更新、毎秒5万8475ツイート」と出所不明の情報拡散 Twitter「当社が発表したものではなく、推定値とも違う」”. ITmedia ニュース (2013年8月3日). 2013年9月25日閲覧。
- ^ “「バルス」秒間14万3199ツイート デマもびっくり過去最高の4倍超に”. ITmedia ニュース (2013年8月3日). 2013年9月25日閲覧。
- ^ “[天空の城ラピュタ]15回目のテレビ放送 “バルス祭り”の時間予想企画も”. マイナビニュース (2016年1月5日). 2016年1月12日閲覧。
- ^ “【やじうまWatch】Twitterユーザーの“バルス離れ”か? 秒間バルスツイート数の記録更新ならず、前回から半減”. Yahoo!Japanニュース (Impress Watch). (2016年1月16日) 2016年1月16日閲覧。
- ^ ツイッターCEO 何を語った?全文掲載|“ネット炎上“ 追跡500日 - NHK NEWS WEB