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| Name = バースデイ |
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2021年9月6日 (月) 09:15時点における版
「バースデイ」 | ||||||||||||||||
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ビートルズの楽曲 | ||||||||||||||||
収録アルバム | 『ザ・ビートルズ』 | |||||||||||||||
英語名 | Birthday | |||||||||||||||
リリース | 1968年11月22日 | |||||||||||||||
録音 | ||||||||||||||||
ジャンル | ||||||||||||||||
時間 | 2分42秒 | |||||||||||||||
レーベル | アップル・レコード | |||||||||||||||
作詞者 | レノン=マッカートニー | |||||||||||||||
作曲者 | レノン=マッカートニー | |||||||||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | |||||||||||||||
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「バースデイ」 (Birthday) は、ビートルズの楽曲である。レノン=マッカートニー名義となっているが、主にポール・マッカートニーによって書かれた楽曲で、ジョン・レノンも一部手伝ったとされている。1968年に発表されたアルバム『ザ・ビートルズ』に収録された。リンゴ・スターは、70歳の誕生日である2010年7月7日にラジオシティ・ミュージックホールでマッカートニーと共に本作を演奏した[4]。
背景
本曲の大半は、1968年9月18日にEMIスタジオで行われたレコーディングセッションで、レノンとマッカートニーの2人によって書かれた。歌詞についてマッカートニーは「あれは50対50でジョンと僕。誰かの誕生日だったのか記憶にないけど、あれをやったもうひとつの理由は、クリスマスや誕生日がらみの曲があると、その曲の寿命が長くなることだった。もしそれが良い曲なら、みんなが誕生日会で歌ってくれるからね」[1]と語っている。また、1994年のインタビューでは「僕らは何か作ってみようと思ったんだ。それからリフを作って、このリフを中心にアレンジしたんだよ。これはジョンと僕の半々でその場で作って、その日の夜に録音したんだ」と語っている[5]。
本曲のセッションが行われた同日の21時5分からBBCで、1957年初頭にイギリスで公開された音楽映画『女はそれを我慢できない』の放送が予定されていた[6]。マッカートニーはこの映画を「どうしても見たかった」と語っており、マッカートニーをはじめとするメンバーとスタッフは、同日の17時からレコーディングを開始し、マッカートニーの自宅で映画鑑賞を行うために一旦セッションを中断。鑑賞後、再びスタジオに戻り、セッションを再開した[1]。歌詞は鑑賞後スタジオに戻ってから考えられたもので、マッカートニーは「前もっては全然考えていなかった歌詞だし、それもあって僕のお気に入りの一つになっている」と語っている[1]。
本曲に関して、レノンは1980年のPLAYBOY誌のインタビューで「ポールは50年代のヒット曲の『Happy, Happy Birthday Baby』みたいな曲を書こうとしていたんだと思う[1]。ゴミみたいな曲だよ」と批判している[7]。
レコーディング
「バースデイ」のレコーディングは、1968年9月18日にEMIスタジオのスタジオ2で行われた[1]。ベーシック・トラックは、20テイク(演奏ミスや中断したテイクも含む)で録音された[1]。ベーシック・トラックを録音した4トラック・レコーダーのトラック1にレノンのエレクトリック・ギター、トラック2にリンゴ・スターのドラムス、トラック3にマッカートニーのベース、トラック4にジョージ・ハリスンのエレクトリック・ギターが録音されており、テープ・ボックスにもこのように記されていた[1]。マッカートニーのドラムスのブレイク部分で、ギターが再び入って来るミドル・セクションまでの8小節をカウントした[1]。
オーバー・ダビング用にテイク19が使用され、8トラック・レコーダーに移し替えられたのち、トラック6にタンバリン、トラック7と8にスターとマル・エヴァンズの手拍子がバックとしたレノンとマッカートニーのボーカルが録音された[1]。なお、サビの「Birthday」というコーラスは、後にレノンの妻となるオノ・ヨーコと当時のハリスンの妻であるパティ・ボイドが歌った[1]。
その後、トラック5に追加のタンバリンとスネアドラム、ピアノが録音された。なお、ピアノの音は、エンジニアのケン・スコットのアイデアによりヴォックス製のギター・アンプとスピーカー・キャビネットに通された[1]。
2018年に発売された『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)〈スーパー・デラックス・エディション〉』のCD6にテイク2が収録された[1]。この音源において、レノンのギターはステレオ音像の左寄りに、ハリスンのギターは右寄りに配置されている[1]。
演奏
「バースデイ」でメンバーが担当した楽器については、いくつか論争が起きている。音楽評論家のイアン・マクドナルドは、2005年に出版した著書『Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties』で、リードギターを演奏したのはマッカートニーとレノンで、ベース(6弦ベース)を演奏したのはハリスンとしている[8]。作家のブルック・ハルピンは、リードギターを演奏したのはレノンで、ベースを演奏したのはハリスンとしている[9]。
以下、「誰が何をプレイしていたかに関する、一部の神話を完全に打ち砕く」テープ・ボックスの注釈をもとに、ケヴィン・ハウレットが提示したクレジットを記載する[1]。
- ビートルズ
-
- ポール・マッカートニー - リード・ボーカル、ベース、ピアノ
- ジョン・レノン - ボーカル、エレクトリック・ギター
- ジョージ・ハリスン - エレクトリック・ギター、タンバリン
- リンゴ・スター - ドラムス、手拍子
- 外部ミュージシャン
カバー・バージョン
ポール・マッカートニーによるセルフカバー
「バースデー」 | ||||||||||
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ポール・マッカートニー の シングル | ||||||||||
初出アルバム『ポール・マッカートニー・ライブ!!』 | ||||||||||
B面 | グッド・デイ・サンシャイン | |||||||||
リリース | ||||||||||
規格 | ||||||||||
録音 |
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ジャンル | ロック | |||||||||
時間 | ||||||||||
レーベル | ||||||||||
作詞・作曲 | レノン=マッカートニー | |||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||
後述を参照 | ||||||||||
ポール・マッカートニー シングル 年表 | ||||||||||
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ポール・マッカートニーは、イギリスで1990年10月8日にライブ音源をシングルとして発売した。アメリカでは8月16日にシングル・カセットで発売された。翌月に発売されたライブ・アルバム『ポール・マッカートニー・ライブ!!』にも収録された本作は、全英アルバムチャートで最高位29位を獲得し[10]、イタリアのシングルチャートで最高位3位を獲得した[11]。
日本でも1990年11月9日に8センチシングルが発売された。なお、邦題はビートルズ版が「バースデイ」となっているのに対し、こちらでは「バースデー」となっている[12][13]。
シングルのB面には、同じくビートルズ時代のセルフカバー曲「グッド・デイ・サンシャイン」のライブ音源が収録され、マキシシングルと8センチシングルにはこのほかに「P.S.ラヴ・ミー・ドゥ[注釈 1]」と「幸せのノック」のライブ音源も収録された。
演奏
- ポール・マッカートニー - リード・ボーカル、ベース
- リンダ・マッカートニー - キーボード、バッキング・ボーカル
- ヘイミッシュ・スチュアート - ギター、バッキング・ボーカル
- ロビー・マッキントッシュ - リードギター
- ポール'ウィックス'ウィキンス - キーボード
- クリス・ウィッテン - ドラムス、パーカッション
シングル収録曲
収録曲の作詞作曲は「幸せのノック」を除き、レノン=マッカートニー。
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「バースデー」(Birthday) | ||
2. | 「グッド・デイ・サンシャイン」(Good Day Sunshine) | ||
3. | 「P.S.ラヴ・ミー・ドゥ」(P.S. Love Me Do) | ||
4. | 「幸せのノック」(Let 'Em In) | ポール・マッカートニー | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「バースデー」(Birthday) | ||
2. | 「グッド・デイ・サンシャイン」(Good Day Sunshine) | ||
合計時間: |
チャート成績
チャート(1990年) | 最高位 |
---|---|
ヨーロッパ (Eurochart Hot 100)[14] | 75 |
イタリア (Musica e dischi)[11] | 3 |
オランダ (Single Top 100)[15] | 68 |
UK シングルス (OCC)[10] | 29 |
US Mainstream Rock (Billboard)[16] | 35 |
その他のアーティストによるカバー
- アンダーグラウンド・サンシャイン - 1969年にシングル盤として発売。Billboard Hot 100で最高位26位を記録している[17]。
- スウィングル・シンガーズ - 2002年に発売されたアルバム『Ticket to Ride - A Beatles Tribute』に収録[18]。
- フィッシュ - 2002年に発売されたアルバム『Live Phish Volume 13』に収録[19]。
- ポール・ウェラー - マッカートニーの70歳の誕生日である2012年6月18日に一日限定でカバーした音源を配信[20]。
補足
脚注
注釈
- ^ 「ラヴ・ミー・ドゥ」と「P.S.アイ・ラヴ・ユー」をマッシュアップした楽曲。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p White Album 2018, p. 23.
- ^ Sound & Vision, Volume 67, Issues 2-5. Michigan: Hachette Filipacchi Magazines. (2001) . "Go forward to 1968 and The Beatles (a.k.a. The White Album) and you get a veritable hard-rock clinic on what used to be, in the days of vinyl. Side 3: "Birthday," "Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey," "Helter Skelter""
- ^ Gibron, Bill (1968年12月21日). “An in-depth Look at the Songs on Side-Three”. Rolling Stone. The White Album Project. 2018年10月29日閲覧。
- ^ Levinson, Simon Vozick (2010年7月8日). “Ringo Starr's 70th birthday concert: Guests galore, and Paul McCartney, too!”. EW.com (Meredith Corporation) 2020年9月17日閲覧。
- ^ Miles 1997, p. 496.
- ^ “BBC2 Schedule Wednesday 18th September 1968”. Genome BETA Radio Times 1923 - 2009. 2018年10月29日閲覧。
- ^ David 2000, p. 190.
- ^ MacDonald 2005, p. 316.
- ^ Halpin, Brooke. Experiencing the Beatles: A Listener's Companion. B0743X593F. p. 50. ASIN B0743X593F
- ^ a b "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2020年9月17日閲覧。
- ^ a b “Top 3 Singles in Europe”. Music & Media 7 (46): 11. (17 November 1990) .
- ^ “Paul McCartney - Birthday (1990, CD)”. Discogs. Zink Media. 2020年9月17日閲覧。
- ^ “ポール・マッカートニー / バースデー”. CDJournal. シーディージャーナル. 2020年9月17日閲覧。
- ^ “Eurochart Hot 100 Singles”. Music & Media 7 (44): 14. (3 November 1990) .
- ^ "Dutchcharts.nl – Paul McCartney – Birthday" (in Dutch). Single Top 100. 2020年9月17日閲覧。
- ^ "Paul McCartney Chart History (Mainstream Rock)". Billboard. 2020年9月17日閲覧。
- ^ “The Hot 100 Chart”. Billboard (1969年9月6日). 2020年9月19日閲覧。
- ^ Yanow, Scott. Ticket to Ride - A Beatles Tribute - The Swingle Singers | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年8月18日閲覧。
- ^ Jarnow, Jesse. Live Phish, Vol. 13: 10/31/94, Glens Falls Civic Center, Glens Falls, NY - Phish | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年8月18日閲覧。
- ^ “Song Premiere: Paul Weller, 'Birthday'”. Rolling Stone (2012年6月18日). 2018年10月29日閲覧。
参考文献
- ハウレット, ケヴィン (2018). ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)〈スーパー・デラックス・エディション〉 (ブックレット) (Media notes). アップル・レコード.
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) (説明) - MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). ISBN 1-84413-828-3
- Miles, Barry (1997). Paul McCartney: Many Years From Now. Random House. ISBN 978-0-436-28022-1
- Sheff, David (2000). All We Are Saying. St Martin's Griffin. ISBN 0-312-25464-4
外部リンク
- Birthday - The Beatles