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「広島市立基町高等学校」の版間の差分

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2022年10月6日 (木) 20:56時点における版

広島市立基町高等学校
全体 2008年6月7日撮影
全体 2008年6月7日撮影
地図北緯34度24分14.7秒 東経132度27分35.2秒 / 北緯34.404083度 東経132.459778度 / 34.404083; 132.459778座標: 北緯34度24分14.7秒 東経132度27分35.2秒 / 北緯34.404083度 東経132.459778度 / 34.404083; 132.459778
過去の名称 広島市立中学校
広島市立城北高等学校
広島県広島基町高等学校
国公私立の別 公立学校
設置者 広島市の旗 広島市
学区 (創造表現コース)全県学区
(創造表現コース以外)広島市域
校訓 自主自律
設立年月日 1942年
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
学科内専門コース 創造表現コース
学校コード D134210000809 ウィキデータを編集
高校コード 34174G
所在地 730-0005
外部リンク 公式サイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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広島市立基町高等学校(ひろしましりつ もとまちこうとうがっこう)は、広島県広島市中区に所在する公立高等学校

概要

1942年に広島市立中学校として開校した。現在の校名は1980年に定められた。20世紀末に校舎は全面リニューアルが行われ、エスカレーターや吹き抜け部分などを備えた校舎が2000年に完成した。この新校舎は京都駅札幌ドームなどを手がけた建築家原広司が設計した。

多くの生徒が現役で国立大学へ進学する。2020年度の現役生国立大学合格者は193人。近年東京大学京都大学への進学者も輩出している[1][2]

また各学年に1クラス創造表現コース(美術に関するコース)が設置されており、このコースの卒業生の多くは美術系の大学へ進学している。かつて広島市立中学校を名乗っていた時代に原子爆弾による死者を、生徒・教職員合わせて369人出した歴史を持っており、創造表現コースの生徒は、この時の原子爆弾に被爆しながらも生き延びた被爆者本人と話し合いを持ちながら、原子爆弾の投下によって広島で起きたことを描く試みも行った[3][4]

学校の敷地の東には広島高等裁判所をはじめとする官庁街、西に市営の高層アパート、南に広島城紙屋町高層ビル街、北に城北通りを臨み、広島市の都心部に位置する。アストラムライン城北駅が最寄り駅である。

校訓

  • 「自主自律」

校章

校章 2007年8月28日撮影

の果実3個と葉3葉とを組合せ、その上に「高」の字を配している。この木には、鳳凰がつねに来たりて宿り、その葉につつまれ実をついばんで、いよいよ気高くなるという。生徒ひとりひとりが鳳凰たる自負と襟度をもって、心身の錬磨に精進することを念願したものである。ちなみに「広島市内六校」は基町高校のと同様に各校ともシンボルツリー(校樹)を制定しており、舟入高校を除く5校の校章は、いずれも自校のシンボルツリーの葉を図案化したものであるという共通点がある。

校歌

高校の校歌としては珍しい、混声四部合唱である[5]

沿革

  • 1942年 - 広島市立中学校として設立。
  • 1943年 - 中広町(現在の市立中広中学校校地)に新校舎建設・移転。
  • 1945年 - 広島への原爆投下に伴い、生徒・教職員369人が被爆死。同年10月、市立比治山小学校校舎を借用し、授業再開。
  • 1947年 - 現在地に新築・移転。
  • 1948年 - 学制改革により広島市立城北高等学校を設置。
  • 1949年 - 広島市商業高等学校と統合し、広島県広島基町高等学校に改称。
  • 1954年 - 商業科を広島市商業高等学校として分離独立。
  • 1956年 - 総合選抜制度導入。国泰寺高校観音高校皆実高校舟入高校との一括募集に変更され、「広島市内五校」(後に井口高校が加わり「広島市内六校」)と称される。
  • 1980年 - 設置者である広島市政令指定都市移行に伴い、現在の校名に改称。
  • 1991年 - 総合選抜制度下の「広島市内六校」を東西学校群に分割。基町高校は国泰寺高校皆実高校と共に東部グループに属する。
  • 1998年 - 総合選抜制度全廃。単独選抜に移行。
  • 1999年 - 南棟落成。
  • 2000年 - 西棟落成。創立50周年記念・校舎落成記念式典を実施。
  • 2003年 - 広島市全域に学区を拡大。また、学区外からの調整枠が10%に変更。
  • 2006年 - 入学制限の変更。普通科普通の学区外からの調整枠が30%に変更(学区の変更なし)。創造表現コースは全県一円に。

校舎

南棟 2008年6月22日撮影

新校舎である『南棟(1999年完成)』と『西棟(2000年完成)』、従前からある校舎の『北棟』と『同窓会館』と『図書館』などからなっている。クラブなどの合宿に使うことができる『セミナーハウス』も建設予定だったが、更地のままである(現在は職員用駐車場として利用)。正門は存在しない。新校舎の設計は田崎美術館(日本建築学会賞)、大阪梅田スカイビル、京都駅などの設計を手掛けた原広司である。その特徴的なたたずまいからアニメーションの舞台のモデルにされたことがあり「田中くんはいつもけだるげ」(2016年4月広島テレビ)や、映画「君の名は。」に登場する東京都立神宮高等学校の内観のモデルとなった。

南棟

南棟は、1階に生徒玄関、事務室、校長室など、2階に家庭科関係の教室と音楽室、3階に各教科の教室、4階に1 - 3年の全てのHR教室が配置され、吹き抜けを挟んで各学年が向き合う形になっている。この上りのみながら1階と3階、3階と4階を結ぶエスカレーターが設置されている。ただし2階へのエスカレーターは存在しない。この他にエレベーターが1基設置されている。トイレは床材として黒大理石を使用しており、トイレの水道はセンサー式であり、身体障碍者用トイレも各階に設置されている。

以前の校舎と比べて各教室の天井は高く、大きな窓が特徴で、南側の教室からは広島城やそのお堀、市内中心部のビル群を望むことができ、春にはお堀の桜の花が咲く様子が見られる。また、北側の教室からは二葉山や牛田山を望むことができる。

西棟

西棟は、1 - 3階に講堂と室内運動場、3階にトレーニングルーム、4階に主に創造表現コースが使用する美術教室がある。4階にはギャラリーも設置されており、創造表現コースの生徒らによる作品などが飾られている。また、西棟にもエレベーターが1基設置されており、身体障碍者用トイレも各階に設置されている。

授業

授業は長期休暇期間と祝日を除いて、月・金は50分×6限、火〜木は50分×7限の週32時間である。

進路

進路指導を最重点課題としている。進路実現に関する取り組みとしては、進路に関する個人面接を年に数十回行い、日々の勉強やクラブとの両立、進路の悩みなどの相談に応じたり、アドバイスをしている。また、進路LHRを設け、志望校についての理解を深めるなどしている。さらに、休日に教室を開放することで、生徒の自習場所の確保をしている[6]。また、休日における自習では廊下に机を出して勉強する生徒が多いことが特徴である。廊下で勉強する理由は生徒によりさまざまだが、吹き抜け構造によって入ってくる風が心地よい、雑音があったほうが集中できる、教室にいるよりも眠気が起きにくい、などが主な理由である。

学校行事

  • 4月、前期始業式・入学式・健康診断・スポーツテスト・遠足
  • 5月、PTA総会
  • 6月、第1回考査
  • 7月、文化祭・希望者補習(夏季休業中)
  • 8月、市中慰霊祭・創造表現コース作品展
  • 9月、第2回考査・体育大会
  • 10月、修学旅行(2年生)・前期終業式・秋期休業・後期始業式
  • 11月、芸術鑑賞・読書会
  • 12月、第3回考査・合唱コンクール(1・2年生)
  • 1月
  • 2月、校内マラソン大会(宮島、1・2年生)
  • 3月、卒業式・第4回考査(1・2年生)・クラスマッチ(1・2年生)・後期終業式

部活動

  • ESS(英語部)
  • 演劇部
  • 化学部
  • 合唱部
  • 器楽部(トランペット奏者で作曲家の栗栖健一が所属していた。)
  • 茶華道部
  • 書道部
  • 新聞部
  • 生物部(「ズッコケ三人組」シリーズなどの著者、那須正幹が所属していた。)
  • 美術部
  • フォークソング部
  • 文芸部
  • 放送部
  • 競技かるた部(2017年夏全国大会出場)
  • インターネット部
  • 弓道部
  • 剣道部
  • 山岳部
  • 水泳部(インターハイで総合優勝を達成している。)
  • サッカー部
  • 柔道部
  • ソフトテニス部
  • 卓球部
  • 硬式テニス部
  • バスケットボール部
  • バドミントン部
  • バレーボール部
  • 野球部(2004年春県ベスト8、2004年夏県ベスト16、2006年夏県ベスト16、2014夏県ベスト16)
  • 陸上部(2006年のインターハイに部員1名が出場。)
  • クイズ研究部
  • ダンス同好会

出身者

政治

学術

経済

文化

芸能

スポーツ

アナウンサー

その他

脚注

関連項目

外部リンク