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'''風評被害'''(ふうひょうひがい)とは、風評加害者らと[[マスコミ]]によって、拡散された'''科学的根拠に基づかない'''[[デマ]]によって、[[効率性|経済的]]な[[被害]]を受けること<ref>広辞苑第六版,「風評被害」</ref><ref name=":0">{{Cite web |title=「デマに科学的な反論を」処理水放出 東京大大学院 開沼博准教授 |url=https://www.sankei.com/article/20230704-P63P7WC4ZNMARGZYSFZSO6JUQE/ |website=産経ニュース |date=2023-07-04 |access-date=2023-07-06 |language=ja |first=奥原 |last=慎平}}</ref><ref name=":1">{{Cite web |title=原発処理水 漁業関係者が反対するのは「放出」自体ではなく「風評被害」(ニッポン放送) |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/7e30d9c100e80c616767f2daaf4c4ef6a54dcb90 |website=Yahoo!ニュース |access-date=2023-07-06 |language=ja}}</ref><ref name=":2">林智裕『「正しさ」の商人 情報災害を広める風評加害者は誰か』p8, 徳間書店</ref>。情報災害とも呼ばれる。基本的に、国内外のマスコミ、政治家、[[市民団体]]など団体、それらによる科学的根拠よりも政治的利益を狙ったパフォーマンス・[[デモ活動|デモ]]が原因となっている<ref name=":2" /><ref name=":0" /><ref>{{Cite web |title=韓国与党が放射性物質「汚染地図」公表 菅氏「風評被害を助長」と不快感 |url=https://mainichi.jp/articles/20190927/k00/00m/010/155000c |website=毎日新聞 |access-date=2023-07-06 |language=ja |last=}}</ref><ref>{{Cite web |title=<視点>福島第一原発の処理水放出 韓国で反対世論 ソウルで感じるもどかしさ:東京新聞 TOKYO Web |url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/243696 |website=東京新聞 TOKYO Web |access-date=2023-07-06 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=「風評被害招く」公明・山口代表発言に与野党の批判相次ぐ(産経新聞)|dメニューニュース |url=https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_RH3KTAYBQFNURNQK3SOVHABWHE |website=topics.smt.docomo.ne.jp |access-date=2023-07-06 |language=ja |last=産経新聞}}</ref><ref>{{Cite web |title=東日本大震災:福島第1原発事故 処理水、韓国二分 与党安全アピール/野党は抗議の断食 |url=https://mainichi.jp/articles/20230706/ddm/007/040/089000c |website=毎日新聞 |access-date=2023-07-06 |language=ja |last=}}</ref><ref name=":3">{{Cite web |title=韓国で「日本の処理水」“海洋放出批判”のウラで、韓国政府系研究機関が出した「安全です」“処理水シミュレーション”の真っ当すぎる中身と、「風評被害」もたらす人たちの正体…!(羽田 真代) @moneygendai |url=https://gendai.media/articles/-/106433 |website=マネー現代 |date=2023-03-08 |access-date=2023-07-06 |language=ja}}</ref>。科学的根拠なく、「危険だと言う人をメディアが紹介し、そして拡散行為をしたメディア自身が「風評被害が起きている」とも書く[[マッチポンプ]]状態となっている<ref name=":2" /><ref name=":1" />。狭義として、マスコミによる「[[報道被害]]」もこれの一部る。
'''風評被害'''(ふうひょうひがい)とは、'''科学的根拠に基づかない'''[[デマ]]によって、[[効率性|経済的]]な[[被害]]を受けること<ref>広辞苑第六版,「風評被害」</ref><ref name=":0">{{Cite web |title=「デマに科学的な反論を」処理水放出 東京大大学院 開沼博准教授 |url=https://www.sankei.com/article/20230704-P63P7WC4ZNMARGZYSFZSO6JUQE/ |website=産経ニュース |date=2023-07-04 |access-date=2023-07-06 |language=ja |first=奥原 |last=慎平}}</ref><ref name=":1">{{Cite web |title=原発処理水 漁業関係者が反対するのは「放出」自体ではなく「風評被害」(ニッポン放送) |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/7e30d9c100e80c616767f2daaf4c4ef6a54dcb90 |website=Yahoo!ニュース |access-date=2023-07-06 |language=ja}}</ref><ref name=":2">林智裕『「正しさ」の商人 情報災害を広める風評加害者は誰か』p8, 徳間書店</ref>。情報災害とも呼ばれる。
風評被害が起こる主要因は、国内外のマスコミによる科学的根拠を軽視し不安や怒りを煽る情報の拡散や、政治家や政党およびその支持者、[[市民団体]]や[[政治活動家]]などによる政治的利益を狙った発言や[[デモ活動|デモ]](パフォーマンス)である<ref name=":2" /><ref name=":0" /><ref>{{Cite web |title=韓国与党が放射性物質「汚染地図」公表 菅氏「風評被害を助長」と不快感 |url=https://mainichi.jp/articles/20190927/k00/00m/010/155000c |website=毎日新聞 |access-date=2023-07-06 |language=ja |last=}}</ref><ref>{{Cite web |title=<視点>福島第一原発の処理水放出 韓国で反対世論 ソウルで感じるもどかしさ:東京新聞 TOKYO Web |url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/243696 |website=東京新聞 TOKYO Web |access-date=2023-07-06 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=「風評被害招く」公明・山口代表発言に与野党の批判相次ぐ(産経新聞)|dメニューニュース |url=https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_RH3KTAYBQFNURNQK3SOVHABWHE |website=topics.smt.docomo.ne.jp |access-date=2023-07-06 |language=ja |last=産経新聞}}</ref><ref>{{Cite web |title=東日本大震災:福島第1原発事故 処理水、韓国二分 与党安全アピール/野党は抗議の断食 |url=https://mainichi.jp/articles/20230706/ddm/007/040/089000c |website=毎日新聞 |access-date=2023-07-06 |language=ja |last=}}</ref><ref name=":3">{{Cite web |title=韓国で「日本の処理水」“海洋放出批判”のウラで、韓国政府系研究機関が出した「安全です」“処理水シミュレーション”の真っ当すぎる中身と、「風評被害」もたらす人たちの正体…!(羽田 真代) @moneygendai |url=https://gendai.media/articles/-/106433 |website=マネー現代 |date=2023-03-08 |access-date=2023-07-06 |language=ja}}</ref>。また、マスコミと市民団体・政治活動家は相互に利用し合っており、「科学的根拠なく危険だ』『不安だ』と言う人マスコミが紹介することで風評被害を拡大し、そして風評被害拡大したマスコミ自身が「風評被害が起きている」と報道する[[マッチポンプ]]状態となっている<ref name=":2" /><ref name=":1" />。狭義として、マスコミによる「[[報道被害]]」も、風評被害の一部ある。

また、科学的根拠を軽視しデマや不安を拡散する行為を「風評加害」、その行為をするマスコミ、政治家や政党およびその支持者、市民団体や政治活動家などを「風評加害者」と呼ぶ<ref name=":2" />。


==韓国や北朝鮮との関連・ケダム==
==韓国や北朝鮮との関連・ケダム==

2023年8月27日 (日) 07:50時点における版

風評被害(ふうひょうひがい)とは、科学的根拠に基づかないデマによって、経済的被害を受けること[1][2][3][4]。情報災害とも呼ばれる。

風評被害が起こる主要因は、国内外のマスコミによる科学的根拠を軽視し不安や怒りを煽る情報の拡散や、政治家や政党およびその支持者、市民団体政治活動家などによる政治的利益を狙った発言やデモ(パフォーマンス)である[4][2][5][6][7][8][9]。また、マスコミと市民団体・政治活動家は相互に利用し合っており、「科学的根拠なく『危険だ』『不安だ』と言う人」をマスコミが紹介することで風評被害を拡大し、そして風評被害を拡大したマスコミ自身が「風評被害が起きている」と報道するマッチポンプ状態となっている[4][3]。狭義として、マスコミによる「報道被害」も、風評被害の一部である。

また、科学的根拠を軽視しデマや不安を拡散する行為を「風評加害」、その行為をするマスコミ、政治家や政党およびその支持者、市民団体や政治活動家などを「風評加害者」と呼ぶ[4]

韓国や北朝鮮との関連・ケダム

韓国語(朝鮮語)でデマは「ケダム」と言われ[10]、右派左派の政争に用いられているため、左派によるデマで毎回大きな風評被害が出ている[10][11][12]。主なケダムとして、韓国では2008年の狂牛病、2010年の北朝鮮の魚雷攻撃否定目的での天安艦[13]、2014年セウォル号、2016年THAADの電磁波デマ[14][15][16]のように科学や事実よりも政治的な利益を狙う韓国左派による怪談拡散・デマ政治が蔓延っており、2023年は日本国における処理水の放出がターゲットとなっている[17][9][18][19][20][21]

怪談(ケダム)の勢力は、「国民を不安に追い込むことで生じる(韓国右派)政府批判ムードを、自らの陣営の勢力拡大に利用する」という政治的な思惑が同一なためにほぼ同じ人々によって行われてきた。そして、手法も同一であり、韓国国民感情的に敏感な事柄へ「反米・反日」フレームの中に混ぜ込んでいる。ケダムの勢力は韓国左派なため、牛肉(狂牛病)・マクワウリ(THAAD)・魚(処理水)が「中国産」だった場合は、「絶対にこんなことは起こらないだろう。」と指摘されている[12]

韓国経済新聞のコラム「現場から」には、江原道江陵市の商人たちによって、「共に民主党に『怪談を広めるのはもうやめろ』と言ってください。商売がうまくいかなくて、仕事を完全にやめることになりそうだから」と寄稿された[12]。韓国人漁業者らは、韓国政府や国内外科学的研究機関が安全だとしているのに、日本国における処理水の放出について、科学的根拠を欠いたデマを事実であるかのようにテレビで拡散した者を業務妨害で告訴している[9][22][23]

北朝鮮が韓国右派の尹錫悦大統領攻撃に韓国の対北協力者に韓国人の反日感情扇動・対日関係改善阻止と共に、処理水怪談扇動も命令していたことも判明し、北朝鮮工作機関に協力していた韓国人が逮捕されている[2][24][25][9]

2023年、韓国右派は、THAAD基地のある慶尚北道星州の星州農産物共同販売場を訪問し、THAAD設置をめぐり、同じく韓国左派によるデマで風評被害を受けたマクワウリを食べて放送した。国民の力のキム・ギヒョン代表は処理水デマを含む繰り返される韓国左派によるデマを批判した。彼は、星州郡庁における在韓米軍THAAD基地環境影響評価承認ブリーフィングで「民主党は2008年、米国産牛肉が危険だというデマを広め、2017年にはマクワウリをネタにした。今年は安全な水産物である韓国の水産物をネタに再びデマを広めようとしている」と批判した[26]

第1回世界韓人(在外韓国人)科学技術人大会に参加した海外在住の韓国人識者らは、韓国の野党や市民団体が「IAEAは(中身のない)空っぽの報告書を出した」と主張しているのを批判し、韓国以外の先進国の政治家たちは科学的事実を政争の具にしないと指摘し、「社会的論争や議題を科学的なデータに基づいて公論化し、合意を導き出すのが常識的なやり方だ」と自国の有様を嘆いている。ドイツ・マックス・プランク物理学研究所のユ・ジョンハ責任研究員は、狂牛病(牛海綿状脳症)や終末高高度防衛ミサイル(THAAD)の時のように政争による消耗的な論争が長期間続くことへの懸念を表明した。アメリカ合衆国物理学会の会長を務めるシカゴ大学のキム・ヨンギ客員教授は「IAEAは国際的に最も信頼できる科学機関だ」「政策はあくまで科学的なデータに基づいていなければならない」と述べた[11]

狂牛病の時も米国産牛肉輸入国の中で韓国だけで大規模反対デモが起こり、2023年の日本処理水でもIAEAの検証結果を受け入れなかった国は北朝鮮、中国だけである。正常な国家運営には「理性と常識、科学が通じる社会」に韓国はならねばならないと批判している。韓国では国会多数派政党(共に民主党)が、狂牛病、セウォル号、哨戒艦「天安」、在韓米軍のTHAAD電磁波、清潭洞酒席疑惑などデマ政治を繰り返している。2023年7月に訪韓したIAEA事務局長に対する韓国左派の常識外れの態度や攻撃[27][17]を糾弾し、「(コレを)目の当たりにした国際社会も同じように感じたはず」と批判した[17]



対策

2000年6月、産業廃棄物の処理・溶融施設を持つ直島町において「風評被害対策条例」が設けられた。同町において事業を営むものが風評により経済的被害を受けた場合は、当該被害の範囲内で風評被害対策給付金を支給するとされている。

2011年、公正取引委員会が、東日本大震災に伴い、実害(のうち主として独占禁止法関連の事象)と共に風評被害の一部についても下請法を根拠に対処に当たった[28]。 また、経済産業省の医療機器分野の研究会において、風評被害が製造物責任法と共に、製造者にかかるリスク・コストの一つとして検討された事例がある[29]

言説

日本で「風評被害」という言葉が一般に使われるようになったのは、ナホトカ号重油流出事故などが発生した1990年代後半に入って以降である。関谷直也は国会議事録の初出として、1956年3月に参議院で行われた曽祢益議員の「ビキニ・マグロという風評」による間接被害に関する答弁を挙げている[30]

内閣府原子力委員会専門委員を務めた中部大学教授の武田邦彦は、2011年福島第一原子力発電所事故を例に挙げ、「NHKが政府のコメントとして「この程度の放射線であれば大丈夫である」といった旨の紹介の報道を何度もやっており、また政府のコメントだけでなくアナウンサー自ら「安全である」と繰り返している。更には、福島県の海から規制値1250倍の放射性ヨウ素を検出した時に「ただちに健康への影響はない」という保安院のコメントのみ紹介している[31][32]。こういった事例から風評被害は正しい情報を伝えないことによって起きる」と結論付けている。具体的な理由としては情報が不完全な場合には人間の性質上自分の身の安全を守ろうとする際余計に不安になって慎重な行動を取るようになるからである。そして、風評被害を悪いこととしている風潮に対しても情報が不足した際に起こる「正常な人間の社会活動」であるとし、風評被害をなくすには「正確な情報を提供する」必要があると説いている[33]

事実ではないデマによるものではなく、実際に商品やサービスに問題がある場合、正しい情報を元に自己判断によって不買を決めた場合は風評被害ではない。

それに関して、磯山友幸が2011年5月25日の現代ビジネスにおいて、「消費者が買わないのは『風評被害』ではない。『健康被害よりパニックが怖い』という政府が信用できないからだ」と指摘している。

風評被害を広める言論人やマスメディアの加害性を重視、それらがむしろ積極的に風評を広めているとする『風評加害[34]』『風評加害者』という言葉も生まれ、一方でそれに対する反発も新聞記者らから語られた[35]。環境省は2022年9月1日の、 ラジエーションカレッジセミナーを開催するとの報道発表資料の表題を「伝わる表現力を試してみませんか ~風評加害者とならないために~」とした[36]

風評被害の事例

1983年以前

1984年

  • 辛子蓮根による集団食中毒事件が発生、36名が中毒症状を起こし、内11名が死亡した。食中毒を発生させた辛子蓮根製造業者の株式会社三香の杜撰な衛生管理が原因だったのだが、連日の報道により全く無関係の辛子蓮根製造業者までも風評被害を受け、休業・廃業に追い込まれるなど、辛子蓮根業界全体は多大な影響を受けた。

1985年

  • 豊田商事事件の影響で名称が似ている豊田通商トヨタグループ)や、同名の豊田商事(山口県販売業者。創業者の名字が由来でトヨタグループとは無関係)に対する風評被害。
    • そもそも事件を起こした豊田商事の名はトヨタグループであると錯覚させるために創業者永野一男が意図的に名付けたものである。

1986年

1989年

1993年

1995年

1996年

  • 大阪府堺市学校給食による学童の腸管出血性大腸菌集団感染により死者3名が発生した堺市学童集団下痢症事件で、「原因食材としてカイワレ大根が疑われる」という厚生省(現・厚生労働省)の中間発表(疫学調査によりカイワレが有意となった)により、カイワレ業界が壊滅的な打撃を受け、中には自殺する農家もいた。この事件以降、カイワレ大根の保管には新たに規定が設けられた。

1997年

  • ナホトカ号重油流出事故によって、日本海沿岸の海洋が広範囲に亘り汚染された。これにより、カニシーズンを迎えていた加賀若狭北近畿山陰の各観光地で予約客のキャンセルが相次いだ。カニは海底に棲息するので重油被害を受けることはほとんどなく、また事故以前に水揚げされたものや、冷凍品のストック、その他の産地より直送されたものもあったため、事故とは無関係であると漁協や旅館組合が盛んに安全性をPRしたが、風評被害は免れず、一帯の観光客入り数は例年の半分以下に激減した。
  • テレビアニメポケットモンスター放送事故であるポリゴンショックが発生した。これによって、実際はピカチュウの放った光が原因であるにもかかわらず、ポリゴンが風評被害を受けて以降ポケモンの作品にほとんど登場しなくなった[40]

1999年

2001年

  • アメリカ同時多発テロ事件の影響により、沖縄旅行を取り止めた人は、平成13年度末までで、修学旅行17万人、一般旅行5万人、合計22万人と言われている[41]。特に修学旅行の中止が多いのは、文部科学省が9月28日付けで各都道府県教育委員会に送付した「海外修学旅行先では米軍施設に近寄らないように」という内容の通達がきっかけである。これを受けた一部の教育委員会が、地域の公立校へ情報を転送する際「米軍基地がある韓国沖縄への修学旅行は特に注意するように」という情報を追加したため、キャンセルが相次いだ[42]。10月10日、この事態を受けた観光業界団体が文部科学省初等中等教育局へ抗議を行なった結果、あらためて、沖縄への修学旅行を予定通り実施することと、海外への修学旅行の中止に伴う代理地として沖縄を検討することを薦める通達が出された[43]

2003年

2004年

  • 鳥インフルエンザに感染した疑いのある鶏肉鶏卵が京都府、滋賀県、大阪府に流通したとされ、健康被害などは発生しなかったにもかかわらず、鶏肉の売り上げが減少。
  • 新潟県中越地震により、佐渡島など被害軽微な地域にも旅行キャンセルが殺到し、観光客が激減。

2005年

  • 3月22日、カリフォルニア州の女が、ファーストフード店「ウェンディーズ」の料理の中に『人間の指が入っていた』と訴え、メディアの報道が過熱した。調査の結果、この女は過去にも他店に対して同様の訴訟を起こしており、この事件も産業事故で失った知人の指を女自らが混入させたものと判明。女は逮捕されたが、「ウェンディーズ」は風評被害により約250万ドルの経済損失が出た。

2006年

  • 1月3日、平成18年豪雪により、新潟県南魚沼郡湯沢町の有名スキー場など3か所で雪崩が起きた。翌々日には一部のリフトを除いて営業を再開したが、報道により「湯沢町全体のスキー場が全部危険である」という印象が広まり、安全が確認されているスキー場にも予約のキャンセルが相次いだ[44]

2008年

  • 6月14日に発生した「岩手・宮城内陸地震」において、大崎市では一部地域に被害が集中したが、不適切な報道により「大崎市全体が危険である」との印象がもたれ、被害が軽微だった鳴子温泉郷でも観光客のキャンセルが相次いだ[注 5]

2010年

2011年

福島第一原子力発電所事故による風評被害

3月11日に発生した東日本大震災を発端とした福島第一原子力発電所事故が原因で、避難民が放射能検査を要請される[45]、タクシーへの乗車を拒否される[46]いじめに遭う[47]などのケースが発生。同様に工業製品への風評被害も存在する[48][49]ほか、被曝を恐れてトラックドライバーが(原発事故とは無縁の)被災地に入ろうとせず結果として救援物資が被災者に行き渡らないというケースがおきた。[50]また風評被害を受けたとする住民やケアセンターの従業員の苦悩ぶりが報道番組などより明らかとなり放送されたケースもある[51]。更には農作物への風評被害があったとの主張もある[52]

2021年5月23日にオンラインで開催された「福島、その先の環境へ。」対話フォーラムにおいて、登壇者で東京大学大学院情報学環准教授開沼博は「風評の原因になるような理屈とか言葉とか、そういったものを風評加害と呼ぶ」と発言、また同じく登壇者で環境大臣小泉進次郎も同調して「私は風評加害者にならないこと」と発言した[53]。2021年9月3日には朝日新聞がこの「風評加害」「風評加害者」という語について論ずる記事を発表している[54]

スペイン産キュウリ

5月にドイツ北部を中心に起きている腸管出血性大腸菌感染事件で5月26日、ハンブルク市当局により、感染源がスペイン産のキュウリであると発表された後、その後キュウリが原因ではなかったと発表された[55]。これによる風評被害に対してホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロスペイン首相などは損害賠償を請求する意向を示しており[56]、ドイツのアンゲラ・メルケル首相はEUが財政支援を行うと述べている[57]

2018年

2019年

2020年

2022年

2023年

  • 1月頃からインターネット(SNS)上に相次いで投稿され、拡散した飲食店内での客による迷惑行為動画(バカッター)により、衛生面などへの不安から、回転寿司を始めとする外食チェーン店に対する風評被害が発生した[77][78]
  • 北朝鮮が韓国右派への攻撃として、革新系(左派系)の政治活動団体に反日・反米世論喚起のために処理水デマを扇動させていた[2][24]

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 現在のウクライナキーウ州
  2. ^ 歴代の社長が国政に進出するなど、同社も政界との太いパイプが存在する。
  3. ^ 旧校名の「古屋業高校」から。
  4. ^ この風評被害は同校のみならず、共に当時現役プロ野球選手だった鴻野淳基工藤公康など同校OBにまで及んだ。
  5. ^ 大崎市議会の「平成20年 岩手・宮城内陸地震災害対策調査特別委員会」(2008年7月14日開催)によれば、695549000円と試算されている。また、7月9日には同市の市長である伊藤康志が気象庁を訪れ、地震の名称変更を申し入れている。岩手・宮城地震:地震名変更を…大崎市長が風評被害指摘(市長の写真のみ、記事はリンク切れ)
  6. ^ 「コロナ」の商標はコロナ放電天体現象から。
  7. ^ しまいには、内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策推進室のウェブサイトのドメイン名(corona.go.jp)がコロナのそれ(corona.co.jp)と1文字しか違わない。
  8. ^ ロシアに関する商品を扱う店舗であっても、経営者やスタッフはウクライナウズベキスタンなど、周辺国出身の場合もある。

出典

  1. ^ 広辞苑第六版,「風評被害」
  2. ^ a b c d 慎平, 奥原 (2023年7月4日). “「デマに科学的な反論を」処理水放出 東京大大学院 開沼博准教授”. 産経ニュース. 2023年7月6日閲覧。
  3. ^ a b 原発処理水 漁業関係者が反対するのは「放出」自体ではなく「風評被害」(ニッポン放送)”. Yahoo!ニュース. 2023年7月6日閲覧。
  4. ^ a b c d 林智裕『「正しさ」の商人 情報災害を広める風評加害者は誰か』p8, 徳間書店
  5. ^ 韓国与党が放射性物質「汚染地図」公表 菅氏「風評被害を助長」と不快感”. 毎日新聞. 2023年7月6日閲覧。
  6. ^ <視点>福島第一原発の処理水放出 韓国で反対世論 ソウルで感じるもどかしさ:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2023年7月6日閲覧。
  7. ^ 産経新聞. “「風評被害招く」公明・山口代表発言に与野党の批判相次ぐ(産経新聞)|dメニューニュース”. topics.smt.docomo.ne.jp. 2023年7月6日閲覧。
  8. ^ 東日本大震災:福島第1原発事故 処理水、韓国二分 与党安全アピール/野党は抗議の断食”. 毎日新聞. 2023年7月6日閲覧。
  9. ^ a b c d 韓国で「日本の処理水」“海洋放出批判”のウラで、韓国政府系研究機関が出した「安全です」“処理水シミュレーション”の真っ当すぎる中身と、「風評被害」もたらす人たちの正体…!(羽田 真代) @moneygendai”. マネー現代 (2023年3月8日). 2023年7月6日閲覧。
  10. ^ a b 勝弘, 黒田 (2023年6月17日). “【ソウルからヨボセヨ】韓国における怪談の流儀”. 産経ニュース. 2023年7月10日閲覧。
  11. ^ a b 「先進国は科学を政争の具にしない」…福島汚染水の海洋放出巡る論争、海外で活躍中の韓国人研究者たちはどう見たか(朝鮮日報日本語版)”. Yahoo!ニュース. 2023年7月10日閲覧。
  12. ^ a b c 怪談と科学の戦い、勝つのはどちらなのか【朝鮮日報コラム】”. www.chosunonline.com. 2023年7月10日閲覧。
  13. ^ 【萬物相】天安艦爆沈、デマを流布した厚かましい人々”. www.chosunonline.com. 2023年7月10日閲覧。
  14. ^ 「強力な電磁波で私の体が揚げ物になりそう♪」 共に民主の替え歌に見るTHAAD脅威扇動史”. www.chosunonline.com. 2023年7月10日閲覧。
  15. ^ 基準値の0.19%…デマ否定に6年費やした在韓米軍THAAD電磁波”. www.chosunonline.com. 2023年7月10日閲覧。
  16. ^ 福島処理水前に…刺身店リレー訪問「食べる韓国与党」 vs リレー断食「食べない野党」(KOREA WAVE)”. Yahoo!ニュース. 2023年7月10日閲覧。
  17. ^ a b c IAEA事務局長を当惑させた大韓民国のレベル【7月10日付社説】(朝鮮日報日本語版)”. Yahoo!ニュース. 2023年7月10日閲覧。
  18. ^ 勝弘, 黒田 (2021年4月17日). “【ソウルからヨボセヨ】韓国は怪談の国”. 産経ニュース. 2023年7月10日閲覧。
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