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猛打賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

猛打賞(もうだしょう)は、スポーツにおける個人賞の一つである。

日本プロ野球

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概要

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日本野球機構管轄のプロ野球において、1試合中に3安打以上を記録した選手に対して、スポンサー企業などから贈呈される賞のことをいう。日本の野球界特有のもので、1949年日本野球連盟清岡卓行が制定した[1]アメリカメジャーリーグには同様の賞は制定されていないが、類似例として1選手が1試合中に2安打以上を記録することをマルチヒットMulti Hits 、つまりは複数安打)という呼称がある。ただ、これについても特に賞品が贈呈されることはない。

日本プロ野球の記録

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通算記録(太字は現役)

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順位 選手名 回数 備考
1 張本勲 251 [2]
2 川上哲治 194 [3]
3 坂本勇人 190 [3]
4 長嶋茂雄 186 [4]
5 野村克也 180 [5]
6 福本豊 178 [6]
松井稼頭央
8 立浪和義 175 [7]
9 王貞治 171 [8]
10 広瀬叔功 169 [9]

※2024年シーズン終了時点

シーズン記録(太字は現役)

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順位 選手名 所属球団 回数 記録年 出場試合数 年間試合数
1 西岡剛 千葉ロッテマリーンズ 27 2010年 144 144
秋山翔吾 埼玉西武ライオンズ 2015年 143 143
3 イチロー オリックス・ブルーウェーブ 26 1996年 130 130
4 アレックス・ラミレス 東京ヤクルトスワローズ 24 2007年 144 144
マット・マートン 阪神タイガース 2010年 144 144

備考

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  • 賞が制定されたのは1949年であるが、日本プロ野球界で初めて猛打賞を記録したのは、木全竹雄大東京軍。1936年4月29日の名古屋軍戦〈甲子園球場〉にて)である。
  • 通算猛打賞記録
    • 張本はパ・リーグで203回、セ・リーグで48回記録しているため、日本記録保持者であると同時にパ・リーグ記録保持者でもある。
    • セ・リーグ記録保持者は、川上ではなく坂本である。その理由はセ・リーグの発足が1949年末のため、それ以前つまり日本野球連盟時代の数は反映されないことによる。
    • 参考記録の上位では、イチローが挙げられる。前述のようにメジャーリーグには「猛打賞」がないものの、「1試合3安打以上を記録した回数」を考慮した場合、イチローは日米通算で379回(日120、米259。)残しており、日本プロ野球歴代1位である張本の251回を超える。
  • シーズン猛打賞記録
    • 日本人選手の参考記録として、イチローが挙げられる。「1試合3安打以上を記録した回数」を考慮した場合、イチローはメジャーリーグ移籍後の2004年シーズンに34回(161試合出場)記録しており、日本プロ野球歴代1位である27回を超える。
  • シーズンマルチ安打(1試合2安打以上)記録
    • イチロー:69回(1994年 日本記録、パ・リーグ記録)
    • 青木宣親:68回(2010年 セ・リーグ記録)
  • 最年長猛打賞記録
  • 連続猛打賞記録

バレーボール

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バレーボールでは大会通算で最多アタック決定本数[注釈 1]を記録した選手をこの名で表彰している。

日本では第17回日本リーグでリーグ表彰として新設。第7回Vリーグを最後に終了した。代替として、アタック得点とブロック得点、サーブ得点を合計したベストスコアラーを得点王(最多得点)として表彰している。

大学連盟では現在も表彰を行っているリーグが存在する。

ゴルフ

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ゴルフにおける猛打賞とは、グロスで一番打数を叩いてしまった人(最下位)を指す言葉として使われることがある。ブービーメーカー賞とも呼ばれる場合もある。

また、最下位から2番目にはブービー賞が与えられることが多いが、最下位も同じくブービー賞と呼ばれることがある。

脚注

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注釈

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  1. ^ サイドアウト制当時の大会においては、得権と得点の合計。

出典

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  1. ^ 球太郎の野球雑学ページ日本野球機構オフィシャルサイト。
  2. ^ 巨人・坂本が186度目猛打賞 歴代最多の張本勲氏が祝福「まだまだ上を目指して」”. Sponichi Annex online (2024年5月3日). 2024年10月12日閲覧。
  3. ^ a b 【巨人】坂本勇人、通算190度目の猛打賞 歴代2位となる194度の川上哲治まで「4」に迫る”. 日刊スポーツ online (2023年5月25日). 2024年10月12日閲覧。
  4. ^ 【巨人】坂本勇人がミスターの目の前で並ぶ、通算186度目の猛打賞「長嶋茂雄DAY」の日に”. 日刊スポーツ (2024年5月3日). 2024年10月12日閲覧。
  5. ^ 坂本勇人が180度目の猛打賞 “ノムさん”野村克也に並び歴代4位タイに【巨人】”. 中日新聞web online (2023年5月25日). 2024年10月12日閲覧。
  6. ^ 巨人】坂本が福本豊、松井稼頭央と並ぶ歴代5位タイの178度目猛打賞”. 中日新聞web online (2022年9月23日). 2024年10月12日閲覧。
  7. ^ 巨人・坂本 2つ大記録に並んだ 歴代10位タイ二塁打&歴代7位タイ猛打賞”. デイリースポーツ online (2022年6月19日). 2024年10月12日閲覧。
  8. ^ 巨人坂本勇人171回目の猛打賞 王貞治氏に並ぶ歴代3位タイ/セ歴代記録”. 日刊スポーツ online (2021年9月24日). 2024年10月12日閲覧。
  9. ^ 巨人・坂本勇人、通算169度目の猛打賞で歴代9位タイ浮上”. サンスポonline (2021年8月13日). 2024年10月12日閲覧。