田中誠二 (法学者)
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田中 誠二(たなか せいじ、1897年5月30日 - 1994年12月23日[1])は、日本の法学者。専門は商法。学位は、法学博士(東京帝国大学・論文博士・1939年)。一橋大学名誉教授。初代一橋大学法学部学部長を歴任。1981年12月12日より日本学士院会員。授勲勲二等瑞宝章。
指導学生等に堀口亘(一橋大学名誉教授)、好美清光(一橋大学名誉教授)、吉永榮助(一橋大学名誉教授)、加美和照(中央大学名誉教授)などがいる。
来歴
[編集]- 東京出身[1]。
- 1915年 - 東京高等師範学校附属中学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)卒業
- 1918年 - 第一高等学校卒業
- 1921年 - 東京帝国大学法学部卒業後、同大学法学部研究室(指導教授:松波仁一郎及び岡野敬次郎)にて商法学を専攻
- 1924年 - 東京商科大学 (旧制)助教授
- 1928年 - フランス留学 その後ドイツとアメリカが追加
- 1930年 - 帰国
- 1933年 - 東京商科大学教授
- 1939年 - 東京帝国大学より法学博士の学位が授与
- 1949年 - 初代一橋大学法学社会学部長
- 1951年 - 初代一橋大学法学部長(~1955年)
- 1961年 - 一橋大学停年退官。一橋大学名誉教授、一橋大学非常勤講師、青山学院大学法学部教授(1973年3月末まで)
- 1970年 - 授勲勲二等瑞宝章
- 1973年 - 亜細亜大学法学部教授
叙位・叙勲
[編集]ゼミ生
[編集]田中ゼミ出身者に堀口亘(一橋大学名誉教授)、好美清光(一橋大学名誉教授)、並木俊守(元日本大学教授、人気弁護士)、加美和照(中央大学名誉教授)、原茂太一(元青山学院大学教授)、佐藤節子(元青山学院大学教授)[2]、柿沼幸一郎(元公正取引委員会委員)、岡村勲(元日本弁護士連合会副会長)[3]、倉島研二(元法務省法務総合研究所教官)[4]など。また吉永榮助(一橋大学名誉教授)も助手時代に指導を受けた[5][6]。
研究領域
[編集]著書
[編集]代表的なものとして、
- 『会社法詳論 上下巻』(勁草書房)
- 『会社法』(千倉書房、1949年、新版、1963年、1982年)
- 『法学通論』(千倉書房、1949年、新版、1965年、1979年)
- 『海商法』(千倉書房、1951年、新版、1958年)
- 『商法概説』(千倉書房、1952年、新版、1982年)
- 『商行為法』(千倉書房、1952年、新版、1958年、1998年)
- 『手形法・小切手法』(千倉書房、1955年、新版、1982年)
- 『手形・小切手法詳論 上下巻』(勁草書房、1968年)
- 『商法総則詳論』(勁草書房)
- 『海商法詳論』(勁草書房、1970年)
- (並木俊守)共著『例解商法』(青林書院、1957年)
- (堀口亘)共著『コンメンタール証券取引法』(勁草書房、1985年)
- (久保欣哉)(坂本延夫)(福岡博之)共著『会社法学の新傾向とその評価』(千倉書房、1978年)
- (久保欣哉)共著『新版経済法概説』(千倉書房、1990年)
などがある。