目黒寄生虫館
目黒寄生虫館 Meguro Parasitological Museum | |
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施設情報 | |
専門分野 | 寄生虫 |
収蔵作品数 | 標本 約60,000点(模式標本 約1,500点を含む)(※公式ながら時期不明)[1]、図書文献 約16,000冊(※公式ながら時期不明)[1]、論文別刷 約50,000部(2009年時)[2] |
館長 | 倉持利明 |
事業主体 | 公益財団法人目黒寄生虫館 |
管理運営 | 公益財団法人目黒寄生虫館 |
開館 | 1953年(昭和28年)[3] |
所在地 |
〒153-0064 日本 東京都目黒区下目黒四丁目1番1号 |
位置 | 北緯35度37分54秒 東経139度42分24秒 / 北緯35.63167度 東経139.70667度座標: 北緯35度37分54秒 東経139度42分24秒 / 北緯35.63167度 東経139.70667度 |
外部リンク | http://www.kiseichu.org/ |
プロジェクト:GLAM |
目黒寄生虫館(めぐろ きせいちゅうかん、英称:Meguro Parasitological Museum、頭字語:MPM[4])は、日本の東京都目黒区下目黒に所在する、寄生虫学専門の私立博物館[5]。公益財団法人目黒寄生虫館が運営している。
概要
[編集]寄生虫に関する研究、展示、標本や資料の収集・鑑定、啓蒙活動等を行っている。寄生虫専門博物館は世界でも珍しいため海外からの来訪者も多く[6]、説明文は8カ国語で書かれている[7]。2017年12月[8]に韓国はソウルの江西区にて寄生虫博物館[9][注 1]が開館[10]するまでは、寄生虫専門の博物館として長らく「世界で唯一」[6]の存在だった。
現在の当館の建物は、床面積があまり広くない地上6階・地下1階のビルで、さらに展示スペースは1階と2階のみという、小さな施設である。上層階は研究室、収蔵庫、事務室等となっている。寄生虫形態学および分類学を中心とした地道な研究活動や、定期的な特別展示や講演会、外部での講演など教育活動も行う研究博物館である。
物珍しさと怖いもの見たさからデートスポットともされている。また、サブカルチャーの分野で取り上げられることも多い。
歴史
[編集]前史
[編集]南満洲鉄道株式会社の衛生研究所に勤務していた医学博士・亀谷了は、1947年(昭和22年)7月に中国の奉天[注 2]から日本への引き揚げを果たすと[11]、1948年(昭和23年)4月、目黒区に診療所を開設した[11]。亀谷はその頃から寄生虫を専門とする研究所を設立したいと考えていた[11]。
年表
[編集]- 1953年(昭和28年)亀谷了が私財を投じて研究機関「目黒寄生虫館」を設立し、木造平屋建て[11]の仮建築のままに開館[5][3]。
- 1956年(昭和31年):当館施設として鉄筋コンクリート造2階建てビルが竣工[11][5]。その後、この建物は3度の増改築を行っている[11]。
- 1957年(昭和32年)8月[12][3] - 文部省(現・文部科学省)より財団法人の許可を受ける[5]。
- 1958年(昭和33年):三笠宮崇仁親王が来館[5]。
- 1959年(昭和34年):館報『目黒寄生虫館月報』(現『むしはむしでもはらのむし通信』)の創刊[5]。
- 1960年(昭和35年):高松宮宣仁親王が来館[5]。
- 1961年(昭和36年):『日本における寄生虫学の研究』和文版第1巻の刊行[5][13]。
- 1964年(昭和39年):『日本における寄生虫学の研究』英文版Vol.1の刊行[5]。
- 1976年(昭和51年):亀谷了が紫綬褒章を受章[5]。
- 1986年(昭和61年):サナダムシの一種である8.8メートルの日本海裂頭条虫(学名:Diphyllobothrium nihonkaiense)を駆虫して展示を開始[5]。以後、当館の目玉展示物となる。
- 1987年(昭和62年):亀谷了が勲三等瑞宝章を受章[5]。
- 1992年(平成4年):地上6階・地下1階の新たな当館ビル(現在の建物)が竣工[5][14]。
- 1993年(平成5年)
- 1994年(平成6年)7月1日[16] - 亀谷了『寄生虫館物語―可愛く奇妙な虫たちの暮らし』(ネスコ)[16]の刊行[5]。
- 1997年(平成9年):第2代館長に亀谷俊也が就任[5]。
- 2000年(平成12年):第3代館長に内田明彦が就任[5]。
- 2001年(平成13年):東京都教育庁より、登録博物館の認定を受ける[5][14]。
- 2006年(平成18年):第4代館長に町田昌昭が就任[5]。
- 2008年(平成20年)8月:展示物の照明設備をリニューアル[14]。
- 2011年(平成23年):第5代館長・小川和夫の就任[5]。
- 2012年(平成24年):展示室2階常設展示パネルの更新。
- 2013年(平成25年)4月1日:財団法人目黒寄生虫館が公益財団法人目黒寄生虫館に移行[5]。
- 2017年(平成29年):「小宮文庫」の一部が、国立感染症研究所から目黒寄生虫館に寄託される[11]。
- 2021年(令和3年)4月1日:第6代館長に倉持利明が就任[5][人 1]。
- 2022年(令和4年)8月19日:ビル・ゲイツが来館[17][18][19]。
関係者
[編集]理事長
[編集]館長
[編集]- 初代:亀谷了(かめがい さとる)
- 第2代:亀谷俊也(かめがい しゅんや)
- 1997年(平成9年)就任。2000年(平成12年)退任。
- 2000年(平成12年)就任。2006年(平成18年)退任。前職は、ヤマザキ学園大学(現・ヤマザキ動物看護大学)動物看護学部動物看護学科 教授[人 4]。
- 2011年(平成23年)就任。2021年(令和3年)3月31日退任。前職は、東京大学大学院農学生命科学研究科 教授[人 8]。
- 2021年(令和3年)4月1日就任。現任。前職は、国立科学博物館動物研究部部長。
公益目的事業
[編集]- 研究・調査活動、学術資料の収集と整理、指導・助言、外部研究者との連携協力。
- 「目黒寄生虫館」の設置運営、教育普及活動、出版活動、標本販売、ミュージアムの運営。
所蔵品
[編集]- 標本:約60,000点(模式標本 約1,500点を含む)(※公式ながら時期情報なし)[1]。2009年時点では、標本 約45,000点(模式標本 約1,500点を含む)[2]。
- 図書文献:約16,000冊(※公式ながら時期情報なし)[1]。
- 図書:約5,000冊。2009年時点では約6,000冊[2]。
- 刊行物:約300種、約11,000冊。
- 論文別刷:2009年時点で約50,000部[2]。
- 特筆性の高い資料
- 日本の寄生虫分類学に多大な業績を遺した山口左仲(1894年-1976年)が論文などの執筆時に使用した寄生虫の原図の一部[11]。
- 大鶴資料:琉球大学医学部長を務めた寄生虫学者の大鶴正満(1916-2008年)が遺した1,000点以上の膨大な資料[11][22]。
- 小宮文庫:国立予防衛生研究所(現・国立感染症研究所)の所長を務めた寄生虫学者・小宮義孝 (1900-1976年)を中心とする研究者が保存してきた寄生虫病や感染症に関する研究資料[11]。その一部が2017年(平成29年)に研究所から当館に寄託されたもので[11][23]、様々な言語で書かれた約8,000件の学術論文や会議報告集などからなる[11]。
主な展示物
[編集]- 全部で約300点あるが、全長8.8メートルに及ぶ長大な日本海裂頭条虫(サナダムシの一種)は当館を代表する展示物である[24]。1986年(昭和61年)から展示されているこの標本は、約1メートルずつに折り曲げて展示されているが、同じ長さの紐が標本の横に設置されており、それを手に取ることで長さを実感できるようになっている。
刊行物
[編集]- 書籍
- 亀谷了『寄生虫館物語―可愛く奇妙な虫たちの暮らし』ネスコ、1994年7月1日。ISBN 4-89036-876-0、OCLC 673822789。
- 電子書籍版:亀谷了『寄生虫館物語―可愛く奇妙な虫たちの暮らし』文藝春秋〈文春e-book〉、2018年8月10日(原著1994年7月1日) 。ASIN B07G3ZPBYZ。
- 論文
- 森下薫、小宮義孝、松林久吉 (編)「日本における寄生虫学の研究」、目黒寄生虫館、1961年~1999年。ISBN 4998072609、NCID BN04882632。
- 日本における寄生虫学の発展史が、研究者86名の成果を綴る形で編纂されている[25]。和文版は1961年(昭和36年)から1999年(平成11年)までに全7巻が刊行された。PDFファイルは公式ウェブサイトから無料ダウンロードが可能[25]。
- 英文版:Morishita, Kaoru; Komiya, Yoshitaka; Matsubayashi, Hisakichi, ed (1900-1976). Progress of Medical Parasitology in Japan. Tokyo: Meguro Parasitological Museum.
- その他
- 開館以来発行してきた『目黒寄生虫館月報』および『目黒寄生虫館ニュース』(1998年〈平成10年〉12月発行の通巻第179号まで)は、公式ウェブサイト上で閲覧可能[27]。2000年(平成12年)に『むしはむしでもはらのむし通信』に改題した[27]。
- パンフレット『目黒寄生虫館ガイドブック』(和文版、英文版)[27]
グッズ
[編集]入館料を徴収しない当館にとっては、来館者による寄付金とともに貴重な収入源である。当館の珍しい特色を生かしたオリジナル商品が用意されている。館内のショップ[28]とオンラインショップ(ECサイト)[29]がある。
- Tシャツ:絵柄は、発泡プリント[注 3]でサナダムシを立体的にデザインしたものや、寄生虫の体内詳細図を配したもの、寄生虫のホルマリン固定標本(標本瓶)をいくつも配したものなどがある。
- 携帯機器用ストラップ - 研究員が採取した寄生虫(アニサキスの幼虫、および、ニベリン条虫[注 4]の幼虫)や小さな巻貝(ミヤイリガイ)を合成樹脂で封入したペンダントトップがぶら下がっている[注 5]。
- キーホルダー:個性的な3種類の寄生虫がデザインされている。
- 寄生虫の絵や館内の写真がプリントされた小物:文房具(定規、クリアファイル、ボールペンなど)、手拭い、マグカップ、トートバッグ、ポストカード。
- 寄生虫学に関する書籍 - 多くの一般書と一部の専門書。
利用案内
[編集]- 開館時間:午前10時から午後5時まで (10:00 - 17:00) [30]。
- 休館日:毎週月曜日・火曜日(月曜日または火曜日が祝祭日の場合は開館し、翌平日を休館日とする[31]。)、および、年末年始(12月29日~1月4日[31])[30]。
- 見学時間:おおよそ30分から40分程度[30]。
入館料
[編集]交通アクセス
[編集]関連作品
[編集]- 書籍
- 渡辺和博『たらこ筋肉毒電波』北宋社、1982年1月。ASIN B000J7IY4S、全国書誌番号:83010323。
- 文庫版:『たらこ筋肉』角川書店(現・KADOKAWA)〈角川文庫 緑-618-1〉、1985年7月1日 。ISBN 4-04161801-0、OCLC 673847608、国立国会図書館書誌ID:000001754284。
参考文献
[編集]- 書籍、ムック
- 論文
- 谷川力[人 12]「目黒寄生虫館(虫笛)」『家屋害虫 = House and household insect pests』第31巻第2号、家屋害虫研究会、2009年12月、125-127頁。ISSN 0912974X、CRID 1524232504555374976、NAID 110007659945。
関連文献
[編集]- 論文
- 嶋津武「13. 財団法人目黒寄生虫館(東京)の保管する,尾崎佳正博士の寄生虫標本について(動物分類学会第30回大会記事)」『動物分類学会誌』第51巻、日本動物分類学会、1994年、77頁。ISSN 0287-0223、doi:10.19004/pjssz.51.0_77_3、NAID 110002341627。
- 嶋津武「1923年~1966年に尾崎佳正博士の報告した寄生性蠕虫類の改訂照合表と文献目録およびそれらの目黒寄生虫館(東京)保管標本」『長野県短期大学紀要』第50号、長野県短期大学、1995年12月、33-50頁。ISSN 02861178、doi:10.19004/pjssz.51.0_77_3、NAID 120005424370。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d brief, 2022年8月22日閲覧.
- ^ a b c d 谷川 (2009), p. 126.
- ^ a b c d “https://biz-maps.com/item/vx1jKo9ElG”. BIZMAPS. 株式会社アイドマ・ホールディングス. 2022年8月22日閲覧。
- ^ disclosure, 定款.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w brief.
- ^ a b 小島 (2010), p. 185.
- ^ [ぷらっとTOKYO]訪日客に人気 寄生虫館『東京新聞』朝刊2024年4月28日(都心面)
- ^ “<제1화> "기생충병연구소는 어떤 곳일까?" - 한국건강관리협회장 채종일”. 기생충박물관. 2022年9月3日閲覧。
- ^ “「日韓共同展示 済州島の象皮病-リンパ系フィラリア症の制圧をめぐる日韓の協働-」を開催”. 公式ウェブサイト. 公益財団法人目黒寄生虫館 (2022年1月10日). 2022年8月22日閲覧。
- ^ 飯島渉 (2019年10月22日). “世界で二つ目の寄生虫博物館 < ソウルの寄生虫博物館(2019年10月22日)”. 感染症アーカイブズ (AIDH). 2022年8月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l AIDH.
- ^ a b J-GLOBAL.
- ^ 『日本における寄生虫学の研究』.
- ^ a b c 谷川 (2009), p. 125.
- ^ J-GLOBAL, ただし「1月」とある.
- ^ a b 亀谷了 (1994).
- ^ Bill Gates [@BillGates] (2022年8月20日). "I'm at my happiest when I'm learning – no matter how gross the subject matter. Today, I experienced the Meguro Parasitological Museum in Tokyo, and saw what is believed to be the world's longest tapeworm. 10/10 would visit again" (英語). X(旧Twitter)より2022年8月21日閲覧。
- ^ “ビル・ゲイツ氏が目黒寄生虫館を訪問、一番幸せな時について語る”. LIMO. 株式会社ナビゲータープラットフォーム (2022年8月20日). 2022年8月22日閲覧。
- ^ 吉原知也 (2022年9月1日). “70年無料を貫く「目黒寄生虫館」に訪れた予想外の夏 ビル・ゲイツ氏来館、寄付金増加”. ENCOUNT. 2022年9月2日閲覧。
- ^ brief, 典拠は、当人の挨拶「【2013.04.01】公益財団法人に移行しました。」.
- ^ 谷川 (2009).
- ^ “大鶴資料(旧琉球大学医学部寄生虫学教室)”. 感染症アーカイブズ (AIDH). 2022年8月22日閲覧。
- ^ “感染研小宮文庫”. 感染症アーカイブズ (AIDH). 2022年8月22日閲覧。
- ^ 谷川 (2009), pp. 125–126.
- ^ a b archive-PDF.
- ^ a b “Progress of Medical Parasitology in Japan (PDF files)” (英語). official website. Meguro Parasitological Museum, Archives. Meguro Parasitological Museum. 2022年8月22日閲覧。
- ^ a b c publication.
- ^ shop.
- ^ online-shop.
- ^ a b c info.
- ^ a b disclosure, 規程.
- 人物情報
- ^ a b 館長 倉持利明 (2021年4月7日). “【2021.04.07】新館長就任のごあいさつ”. 目黒寄生虫館. 2022年8月22日閲覧。
- ^ “内田 明彦”. researchmap. 科学技術振興機構 (JST). 2022年8月21日閲覧。
- ^ “寄生虫学研究室の内田明彦教授が日本獣医寄生虫学会誌に学術論文を発表しました(2021/12/3 配信) < ニュース”. ヤマザキ動物看護大学 (2021年12月3日). 2022年8月21日閲覧。
- ^ “内田 明彦”. 教育・研究業績データベース. ヤマザキ動物看護大学 (2019年8月2日更新). 2022年8月21日閲覧。
- ^ “町田 昌昭”. KAKEN. 文部科学省、日本学術振興会. 2022年8月21日閲覧。
- ^ “小川 和夫”. KAKEN. 文部科学省、日本学術振興会. 2022年8月21日閲覧。
- ^ “小川和夫”. 日本の研究.com. 株式会社バイオインパクト. 2022年8月21日閲覧。
- ^ 目黒寄生虫館館長 小川和夫. “「寄生虫は人間の生まれるずっと前からライフサイクルを確立して、今日まで生きてきたのです。」”. creare(クレアーレ). 2022年8月22日閲覧。
- ^ “倉持 利明”. KAKEN. 文部科学省、日本学術振興会. 2022年8月21日閲覧。
- ^ “倉持利明”. 日本の研究.com. 株式会社バイオインパクト. 2022年8月21日閲覧。
- ^ “小島 荘明”. KAKEN. 文部科学省、日本学術振興会. 2022年8月21日閲覧。
- ^ “谷川 力”. 教育・研究業績データベース. ヤマザキ動物看護専門職短期大学 (2022年8月16日更新). 2022年8月22日閲覧。
外部リンク
[編集]- 当事者
- “目黒寄生虫館”. 公式ウェブサイト. 公益財団法人目黒寄生虫館. 2022年8月22日閲覧。
- “利用案内”. 2022年8月22日閲覧。
- “刊行物”. 2022年8月22日閲覧。
- “法人概要”. 2022年8月22日閲覧。
- “情報公開”. 2022年8月22日閲覧。
- “ミュージアムショップ”. 2022年8月22日閲覧。
- “目黒寄生虫館月報 / 目黒寄生虫館ニュース”. 公式ウェブサイト. 公益財団法人目黒寄生虫館アーカイブ. 公益財団法人目黒寄生虫館. 2022年8月22日閲覧。
- “日本における寄生虫学の研究 (PDFファイル)”. 2022年8月22日閲覧。
- “目黒寄生虫館オンラインショップ”. 公式ウェブサイト. 公益財団法人目黒寄生虫館. 2022年8月22日閲覧。
- 第三者
- “目黒寄生虫館”. 感染症アーカイブズ (AIDH). 2022年8月22日閲覧。
- “公益財団法人目黒寄生虫館”. J-GLOBAL(科学技術総合リンクセンター). 国立研究開発法人科学技術振興機構. 2022年8月22日閲覧。
- ナカムラ (2007年2月23日). “1000円持って寄生虫館へ行こう!”. まいぷれ. まいぷれ(船橋市公式SNSアカウント). 2022年8月22日閲覧。