知床沼
知床沼 | |
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所在地 |
北海道(根室振興局)
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位置 | 北緯44度14分54.0秒 東経145度18分23.3秒 / 北緯44.248333度 東経145.306472度座標: 北緯44度14分54.0秒 東経145度18分23.3秒 / 北緯44.248333度 東経145.306472度 |
面積 | 0.038 km2 |
周囲長 | 0.9 km |
水面の標高 | 920 m |
成因 | 堰止湖 |
淡水・汽水 | 淡水湖 |
湖沼型 | 貧栄養湖 |
プロジェクト 地形 |
知床沼(しれとこぬま)は、北海道北部、根室振興局管内目梨郡羅臼町にある沼である。知床池とする文献もあるが現在では知床沼で知られている[1]。知床世界遺産、知床国立公園に含まれる。
概要
[編集]ポロモイ台地の上に位置している[2]。航空写真で見ると大きな沼が二つと湿地帯が見えるが[3]、国のデータとしては一つの沼と考えられ、雨期によって沼数が変わるらしく過去には五つの沼とする文献もある[4]。また湿原部分が池のようになっている写真もあり、湿原の一部は浮島になっている[5]。湖岸状況は自然が100%となっており人工湖岸は全くない[6]。10月から5月にかけて結氷が見られる。生物相は不明となっている[7]。流出、流入河川とも無い[8]。地質は更新世羅臼岳火山噴出物(輝石安山岩)となっている[9]。崖地は0%で非崖地が100%となっている[10]。
登山
[編集]登山道は全くなく入山の際には相泊で入林届を提出する必要がある[11]。知床岳を目指すルートと同じ道を通り、相泊から海岸線を北上し観音岩からウナキベツ川を何度も渡渉し、青沼(蒼沼)を経由してポロモイ大地へと出て稜線伝いに登攀する[12][13]。ウトロ川から遡上するルートもあるが環境省では相泊側からのルートを推奨している[14]。整備された登山道は無く、沢の遡行やハイマツのヤブこぎをしなければ山頂に到達することはできない[15]。往路は6時間、復路は5時間を要する[16]。 どうしても野営をする場合は知床沼周辺に4人用テント3~4張程度の指定区域が特別に設けられている[17]。羅臼町のルサフィールドハウスでも最新の情報を手に入れることが可能である。ウナキベツ河口まで漁船をチャーターする方法もある[13]。
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 『北海道大百科事典 上』(北海道新聞社、1981)
- 『本多勝一 第6巻 知床半島』(朝日新聞社、1994)
- 『日本の湖沼環境』(環境庁、1989)
- 『日本の湖沼環境Ⅱ』(環境庁自然環境センター、1995)
- 「北海道の山と谷」再刊委員会編著『北海道の山と谷・下』(北海道撮影社、1999)
- 大木隆志『北海道湖沼と湿原』(北海道新聞社、2000)
- 斜里町立知床博物館編『知床の地質』(北海道新聞社、2009)
- 『改訂新日本山岳誌』(日本山岳会、2016)
- 『岳人』ネイチュアエンタープライズ、2017年六月号(No.840)
- 「第2回自然環境保全基礎調査Ⅰ」『湖沼調査報告書 1979 北海道』(環境省、1980)
- 「第3回自然環境保全基礎調査Ⅰ」『湖沼調査報告書 1987 北海道』(環境省、1988)
脚注
[編集]- ^ 『本多勝一第6巻知床半島』、p.60
- ^ 『本多勝一第6巻知床半島』、p.59
- ^ 知床沼-googleマップ
- ^ 『本多勝一第6巻知床半島』、pp.59-60
- ^ 『知床の地質』pp.26-27
- ^ 『湖沼調査報告書 1987 北海道』、p.246
- ^ 『湖沼調査報告書 1979 北海道』、p.124
- ^ 『日本の湖沼環境』、p.100
- ^ 『北海道湖沼と湿原』、p.106
- ^ 『日本の湖沼環境Ⅱ』、p.119
- ^ 知床登山 シレココ(2018年8月9日アクセス)。
- ^ 『改訂新日本山岳誌』、p.206
- ^ a b 『北海道の山と谷・下』、p.203
- ^ 環境省自然環境局知床国立公園 シレココ(2018.8.9アクセス)
- ^ 『北海道大百科事典 上』、p.920
- ^ 『岳人』2017.6、p.11
- ^ 知床岳を目指すかたへ 世界遺産ルサフィールドハウス(2018.8.9アクセス)