第1機甲教育隊
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第1機甲教育隊 | |
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第1機甲教育隊の90式と10式戦車 | |
創設 | 1962年(昭和37年)8月15日 |
廃止 | 2019年(平成31年)3月25日[1] |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 隊 |
兵科 | 機甲科 |
兵種/任務 | 教育隊 |
所在地 | 静岡県 御殿場市 |
編成地 | 駒門 |
上級単位 | 第1教育団 |
最終上級単位 | 東部方面混成団 |
最終位置 | 駒門 |
第1機甲教育隊(だいいちきこうきょういくたい、JGSDF 1st Armored Training Unit)は、静岡県御殿場市の駒門駐屯地に駐屯していた東部方面混成団隷下の教育部隊である。
概要
[編集]機甲科隊員の新隊員教育、陸曹候補生等の教育を任務として1962年(昭和37年)8月に駒門駐屯地で新編された。2002年(平成14年)3月に整備教育を担当していた第3陸曹教育中隊と自動車教習所を運営していた第6陸士教育中隊が廃止された。2017年5月28日に実施された東部方面混成団創立6周年記念行事において同隊は、平成29年度末をもって廃止されることが発表されたが諸事情から1年延期され[2]、2019年3月25日付をもって廃止された。
沿革
[編集]第106教育大隊
第1機甲教育隊
- 1962年(昭和37年)8月15日:第106教育大隊と第3陸曹教育隊の各機甲教育中隊を基幹として第1機甲教育隊を新編。第1教育団に編合。
- ※ 編成(隊本部、第1~第3陸曹教育中隊および第4~第6陸士教育中隊の6個中隊)[3]
- 2002年(平成14年)3月27日
- 2007年(平成19年)3月28日:国際活動教育隊長に駐屯地司令職務を移管。
- 2011年(平成23年)4月22日:第1教育団の東部方面混成団への改編に伴い、その隷下に異動[3]。
- 2012年(平成24年)3月:74式戦車改型(G型)4輌を、富士駐屯地に駐屯する戦車教導隊より移管。
- 2019年(平成31年)3月25日:部隊廃止[4][5]。
廃止時の部隊編成
[編集]- 第1機甲教育隊本部「1機教‐本」
- 総務科
- 訓練科
- 管理科
- 第1陸曹教育中隊「1機教‐1」:90式戦車、87式偵察警戒車
- 第2陸曹教育中隊「1機教‐2」:90式戦車、10式戦車
- 第4陸士教育中隊「1機教‐4」:74式戦車改型(G型)
- 第5陸士教育中隊「1機教‐5」:
第1機甲教育隊長
[編集]代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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1 | 河原米作 (2等陸佐) |
1962年 | 8月15日 - 1964年 8月13日第106教育大隊長 | 第1教育団本部訓練科長 |
2 | 井上是清 (2等陸佐) |
1964年 | 8月14日 - 1968年 3月15日陸上自衛隊幹部候補生学校勤務 | 第1教育団本部訓練科長 |
3 | 平尾守真 | 1968年 | 3月16日 - 1970年 3月15日第7師団司令部第3部長 | 陸上自衛隊幹部候補生学校教育部長 |
4 | 古荘誠 | 1970年 | 3月16日 - 1972年 3月15日戦車教導隊長 | 陸上自衛隊幹部学校研究員 |
5 | 野田敏士 | 1972年 | 3月16日 - 1973年 7月15日第6戦車大隊長 兼 大和駐とん地司令 |
陸上自衛隊富士学校研究部第4課長 |
6 | 生田喜重 (2等陸佐) |
1973年 | 7月16日 - 1975年 7月15日装備開発実験隊 | 第3戦車大隊長 兼 今津駐とん地司令 |
7 | 小林淳一 | 1975年 | 7月16日 - 1978年 7月31日陸上自衛隊富士学校学校教官 | 陸上自衛隊富士学校勤務 |
8 | 高橋嘉唯 | 1978年 | 8月 1日 - 1981年 3月15日陸上自衛隊富士学校勤務 | 第3戦車大隊長 兼 今津駐とん地司令 |
9 | 越智信夫 | 1981年 | 3月16日 - 1983年 3月15日東北方面総監部総務部総務課長 | 中部方面総監部人事部厚生課長 |
10 | 村杉秀夫 | 1983年 | 3月16日 - 1985年 3月15日中央資料隊勤務 | 東部方面総監部総務部総務課長 |
11 | 前島實 | 1985年 | 3月16日 - 1987年 3月15日陸上自衛隊幹部学校学校教官 | 東部方面総監部総務部総務課長 |
12 | 竹家良輔 | 1987年 | 3月16日 - 1989年 3月31日陸上自衛隊冬季戦技教育隊長 | 宇都宮駐屯地業務隊長 |
13 | 池上旦生 | 1989年 | 4月 1日 - 1991年 3月15日日本原駐屯地業務隊長 | 飯塚駐屯地業務隊長 |
14 | 庄司光循 | 1991年 | 3月16日 - 1993年 3月23日陸上自衛隊幹部学校教官 →1991年7月1日 1等陸佐昇任 |
東北方面総監部総務部広報室長 |
15 | 渡邊正二 | 1993年 | 3月24日 - 1995年 3月27日陸上自衛隊富士学校主任教官 | 第6戦車大隊長 兼 大和駐屯地司令 |
16 | 西田尚司 | 1995年 | 3月28日 - 1997年 7月31日陸上自衛隊幹部学校教官 →1995年7月1日 1等陸佐昇任 |
陸上自衛隊業務学校学校教官 |
17 | 松本隆義 | 1997年 | 8月 1日 - 1999年 3月22日第12師団司令部監察官 | 自衛隊愛知地方連絡部勤務 |
18 | 工藤敏生 | 1999年 | 3月23日 - 2002年 7月31日第6戦車大隊長 兼 大和駐屯地司令 |
第7師団司令部監察官 |
19 | 古林豊造 | 2002年 | 8月 1日 - 2005年 3月22日東北方面総監部装備部後方運用課長 | 陸上自衛隊中央業務支援隊勤務 |
20 | 米村義一 | 2005年 | 3月23日 - 2007年 3月27日陸上自衛隊研究本部研究員 | 第1教育団副団長 |
21 | 豊田勇 | 2007年 | 3月28日 - 2008年11月30日陸上自衛隊富士学校管理部 演習場管理課長 |
陸上自衛隊幹部学校学校教官 |
22 | 下司佳久 | 2008年12月 | 1日 - 2010年 3月31日第6師団司令部監察官 | 中央即応集団司令部(駒門)付 |
23 | 南清治 | 2010年 | 4月 1日 - 2012年12月 3日装備実験隊勤務 | 中央即応集団司令部(駒門)付 |
24 | 千葉茂 | 2012年12月 | 4日 - 2014年12月18日北部方面総監部人事部援護業務課長 | 第2師団司令部監察官 |
25 | 萬代治 | 2014年12月19日 - 2017年 | 3月22日東部方面総監部総務部広報室長 | 陸上自衛隊会計監査隊副隊長 |
未 | 甲田宏 | 2017年 | 3月23日 - 2019年 3月25日第2陸曹教育隊長 | 東部方面総監部総務部広報室長 |
主要装備
[編集]- 74式戦車
- 90式戦車
- 10式戦車
- 73式装甲車
- 96式装輪装甲車
- 87式偵察警戒車
- 85式地上レーダー装置 JTPS-P11
- 1/2tトラック/73式小型トラック
- 1 1/2tトラック/73式中型トラック
- 3 1/2tトラック/73式大型トラック
- 64式7.62mm小銃
- 89式5.56mm小銃
- 11.4mm短機関銃M3A1
設置されていた課程
[編集]脚注
[編集]- ^ 防衛省人事発令(2019年3月26日:1佐職人事)
- ^ 駒門駐屯地創立記念行事2018(2018年4月1日:youtubeから閲覧)
- ^ a b c ウオーマシンレポートNo50 陸上自衛隊の戦車部隊-その歴史と現状 PANZER12月号臨時増刊619号,P107,アルゴノート社,2016年
- ^ 74式戦車は全車用途廃止、90式及び10式は機甲教導連隊その他部隊へ管理替
- ^ 駒門自動車教習所管理運営業務は東部方面輸送隊に移管駒門駐屯地ウェブサイト 2020年12月10日閲覧
参考文献
[編集]- PANZER臨時増刊 ウォーマシンレポート50 陸上自衛隊の戦車部隊 その歴史と現状 アルゴノート社 2016
- 陸上自衛隊機甲科全史 菊池征男著 イカロス出版 2017