第74回ベルリン国際映画祭
オープニング | Small Things like These by ティム・ミーランツ |
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クロージング | Dahomey by マティ・ディオップ |
会場 | ベルリン, ドイツ |
創設 | 1951 |
賞名 | Golden Bear: Dahomey by マティ・ディオップ |
期間 |
オープニング: 2024年2月15日 クロージング: 2024年2月25日 |
ウェブサイト |
www |
ベルリン国際映画祭 |
第74回ベルリン国際映画祭(だい74かいベルリンこくさいえいがさい)は、2024年2月15日から25日まで開催された[1]。
俳優のルピタ・ニョンゴがコンペティション部門の審査員長に任命された[2][3]。この年のベルリン国際映画祭は、カルロ・シャトリアンとマリエット・リッセンベークが2023年に解任された後、最後に担当する映画祭となった[4]。オープニング作品としてティム・ミーランツ監督の『Small Things like These』が上映された[5][6]。
金熊賞はフランス系セネガル人監督であるマティ・ディオップの『Dahomey』が受賞した。前年の『アダマン号に乗って』に引き続きドキュメンタリー映画の受賞となる。銀熊賞(審査員グランプリ)はホン・サンス監督『A Traveler's Needs』、銀熊賞(主演俳優賞)をセバスチャン・スタン(『A Different Man』)、マーティン・スコセッシが名誉金熊賞を受賞した[7][8][9]。
背景
[編集]イラン政府による検閲
[編集]イラン映画『My Favourite Cake』がコンペティション部門に選出される直前、映画製作者のベタシュ・サナイハ&マリヤム・モガッダムはイランへ出国することを禁止され、パスポートを没収された[10][11]。イラン政府の決定は、金熊賞を受賞したジャファール・パナヒと モハマド・ラスロフの逮捕に続き、再び国際的な抗議にさらされた[12][13]。
招かれざるAFD(ドイツのための選択肢)
[編集]ベルリン国際映画祭のディレクターであるマリエット・リッセンベークとカルロ・シャトリアンは、極右政党「ドイツのための選択肢」(Alternative for Germany、AfD)の代表を映画祭のオープニングセレモニー・ガラに招待しなかった[14][15][16]。この決定は、移民受け入れに反対する同党の声明をめぐるさらなる論争に続くものだ。200人を超えるドイツの文化産業関係者が、この招待に憤りを示す公開書簡に署名した[17][18]。
2023年パレスチナ・イスラエル戦争
[編集]2024年映画祭のプレスリリースにて、前年の声明では言論の自由について言及していたにもかかわらず、中核となる価値観のひとつとして2023年パレスチナ・イスラエル戦争について言及しなかった[19][20]。映画祭期間中、280人以上のベルリナーレ・タレント卒業生[21]、2024年映画祭に出品する190人以上の映画製作者[22]、60人以上のベルリナーレ契約者[23]を含む、数百人のベルリン国際映画祭関係者が、ドイツの親パレスチナの声に対するベルリナーレの検閲への加担を批判する公開書簡に署名した。さらなる抗議として、ジョン・グレイソン、スニール・サンズギリ、アヨ・ツァリタバは映画祭への出品を辞退し、マリアム・タファコリー、アドヴィク・ベニ、モニカ・ソレルはベルリナーレ・タレンツ・プログラムから脱退し、エミリア・ベアトリスはヨーロッパ・フィルム・マーケットから脱退した[24]。AfDの招待に対する市民の怒りへの対応とは異なり、本祭のディレクターたちは、パレスチナ支援のための映画製作者、卒業生、請負業者の要求に対して沈黙を守った[24]。
映画祭期間中、アーティストたちは自らのプラットフォームを使ってパレスチナとの連帯を表明し続けた。2月16日、ベルリン国際映画祭の「フォーラム・エクスパンデッド」プログラムのキュレーターたちは、アーティストたちの連帯表明に加わり、「我たちも、フォーラム・エクスパンデッドのキュレーターたちが、ガザの即時停戦を求める緊急の呼びかけを支持することを表明することで、我々の声を加え、懸念を共有したいと思います」[25] と述べた。2月18日、親パレスチナの活動家たちは、血糊を浴びたグロピウス・バウの正面階段に横たわり、「レッドカーペットへようこそ」と書かれたサインを掲げ、建物内では上の階から親パレスチナ派の横断幕を広げた[26]。
2月25日にベルリナーレ・パラストで開催されたクロージング・ナイトのセレモニーでは、金熊賞受賞者のマティ・ディオップや、『No Other Land』を制作したパレスチナとイスラエルの映画監督バセル・アドラ、ハムダン・バラル、ユヴァル・アブラハム、レイチェル・ゾールをはじめ、レッドカーペットや受賞スピーチの際にパレスチナ寄りの発言や抗議が多数行われた[27]。パノラマ部門に結びつけられたインスタグラムのアカウントは「私たちの沈黙が、イスラエルによるガザでの継続的な大量虐殺とパレスチナの民族浄化に加担することになることを認める」[28]と映画祭主催者の公式にあたる声明を発表し、加えて「未解決のナチスの過去から大量虐殺の現在に至るまで、私たちは常に歴史の間違った側にいた」と語っている[29]。その数分後、本祭のインスタグラムのメインアカウントは、パノラマのアカウントはハッキングされたものであり、投稿は「ベルリン国際映画祭の立場を代表するものではない」と述べ、「不明な人物に対して刑事告発を行う」計画を発表した[29]。
最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した『No Other Land』は受賞スピーチにて、ユヴァル・アブラハムはパレスチナ人の共同監督バゼルについて次のように述べた。 「私は文民法の下にあり、バーゼルは軍事法の下にある。私たちは互いに30分の距離に住んでいるが、私には選挙権がある。バーゼルには選挙権がない。私はこの土地で好きな場所に自由に移動できる。バーゼルは、何百万人ものパレスチナ人と同じように、占領されたヨルダン川西岸地区に閉じ込められている。私たちの間にあるこのアパルトヘイトの状況、この不平等を終わらせなければならない」[30]ベルリン市長であるカイ・ヴェグナーをはじめとするドイツの政治家は、閉会式での発言を「反ユダヤ主義的」だとして憤りをあらわにした[29]。ドイツのクラウディア・ロス文化相は、ふたりのスピーチで拍手したことを批判されたが後に、映画制作チームのイスラエル人ハーフに拍手しただけだと主張し、「ベアーズ・セレモニーでの発言は、衝撃的なほど一方的で、イスラエルに対する深い憎悪によって特徴づけられていた」と宣言した[31][32]。同映画祭は主にドイツ政府から資金援助を受けているが[33]、主催者は「映画製作者の発言は独立したものであり、法的枠組みを尊重する限り受け入れられるべきだ」と述べた[34][35][36]。授賞式後、アブラハムは、反ユダヤ主義者と呼ばれた後、イスラエル右翼の暴徒が彼の家族を脅したと述べ、次のように述べた。 「停戦を支持する私のようなイスラエル人を黙らせるために、ドイツ人がこの言葉を悪用することは...反ユダヤ主義という言葉の意味を空虚にし、世界中のユダヤ人を危険にさらすことになる」[37]。
審査員
[編集]コンペティション部門審査員
[編集]- ルピタ・ニョンゴ (ケニア系メキシコ人、俳優)-審査員長[2]
- ブラディ・コーベット (アメリカ人、映画監督/俳優)[38]
- アン・ホイ (香港人、映画監督/俳優)
- クリスティアン・ペツォールト (ドイツ人、映画監督)
- ジャスミン・トリンカ (イタリア人、俳優/映画監督)
- アルベール・セラ (スペイン人、映画監督)
- オクサーナ・ザブジュコ (ウクライナ人、小説家/詩人)
エンカウンターズ部門審査員
[編集]- リサンドロ・アロンソ (アルゼンチン人、映画監督)[38]
- ドゥニ・コテ (カナダ人、映画監督)
- Tizza Covi (イタリア人、映画監督)
短編コンペティション部門審査員
[編集]- イルケル・チャタク (ドイツ人、映画監督)[38]
- Xabier Erkizia (スペイン人、サウンドアーティスト/研究者)
- ジェニファー・リーダー (アメリカ人、ヴィデオアーティスト/講師)
ジェネレーション部門審査員
[編集]ベルリナーレ・ドキュメンタリ賞審査員
[編集]- アッバス・ファーデル (イラク人、映画監督)[38]
- トーマス・ハイゼ (ドイツ人、映画監督)
- べレナ・パラベル (フランス人、芸術家/人類学者)
公式部門
[編集]邦題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
Another End | Piero Messina | イタリア、フランス、イギリス | |
Architecton | ヴィクトル・コサコフスキー | ドイツ、フランス、アメリカ | |
Black Tea | アブデラマン・シサコ | フランス、 モーリタニア、 台湾、ルクセンブルク、 コートジボワール | |
La cocina | アロンソ・ルイスパラシオス | メキシコ、アメリカ | |
Dahomey | マティ・ディオップ | ベナン、フランス、セネガル | |
デビルズ・バス | Des Teufels Bad | ベロニカ・フランツ&セベリン・フィアラ | オーストリア、ドイツ |
A Different Man | アーロン・シンバーグ | アメリカ | |
Sterben | Matthias Glasner | ドイツ | |
L'Empire | ブリュノ・デュモン | フランス、イタリア、ドイツ、ベルギー、ポルトガル | |
In Liebe, Eure Hilde | アンドレアス・ドレーゼン | ドイツ | |
グローリア! | Gloria! | マルゲリータ・ヴィカーリオ | イタリア、スイス |
Fremdsprache | Claire Burger | フランス、ドイツ、ベルギー | |
کیک محبوب من(My Favourite Cake) | ベタシュ・サナイハ&マリヤム・モガッダム | イラン、フランス、スウェーデン、ドイツ | |
Pepe | Nelson Carlo De Los Santos Arias | ドミニカ共和国、ナミビア、ドイツ、フランス | |
Shambhala | ミン・バハドゥル・バム | ネパール、フランス、ノルウェー、香港、中国、トルコ、アメリカ、カタール、台湾 | |
Small Things like These (オープニング) | ティム・ミーランツ | アイルランド、ベルギー | |
Vogter | Gustav Möller | デンマーク、スウェーデン | |
Hors du temps | オリヴィエ・アサイヤス | フランス、ドイツ | |
여행자의 필요(A Traveler's Needs) | ホン・サンス | 韓国 | |
ماء العين(Who Do I Belong To) | Meryam Joobeur | チュニジア、フランス、カナダ、ノルウェー、サウジアラビア |
ベルリン・スペシャル
[編集]邦題 | 原題 | 監督 | Production Country |
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ベルリン・スペシャル・ガラ | |||
Cuckoo | ティルマン・シンガー | ドイツ | |
Love Lies Bleeding | ローズ・グラス | アメリカ、 イギリス | |
범죄도시4 | Heo Myeong-haeng | 韓国 | |
Seven Veils | アトム・エゴヤン | カナダ | |
Spaceman | Johan Renck | アメリカ | |
The Strangers’ Case | Brandt Andersen | ヨルダン | |
Treasure | ユリア・フォン・ハインツ | ドイツ、フランス | |
ベルリン・スペシャル | |||
無所住 | ツァイ・ミンリャン | 台湾、アメリカ | |
Averroès & Rosa Parks | 二コラ・フィリベール | フランス | |
オーガスト・マイ・ヘヴン | 工藤梨穂 | 日本 | |
箱男 | 石井岳龍 | 日本 | |
Chime | 黒沢清 | 日本 | |
Dostoevskij | Damiano and Fabio D’Innocenzo | イタリア | |
Elf Mal Morgen: Berlinale Meets Fußball | Maximilian Bungarten, Anna-Maria Dutoit, Kilian Armando Friedrich, Indira Geisel, Eva Gemmer, Felix Herrmann, Hannah Jandl, Justina Jürgensen, Hilarija Ločmele, Daniela Magnani-Hüller, Sophie Mühe, Camille Tricaud, Marie Zrenner |
ドイツ | |
Das leere Grab | Agnes Lisa Wegner, Cece Mlay | ドイツ、タンザニア | |
exergue – on documenta 14 | Dimitris Athiridis | ギリシャ | |
Filmstunde_23 | Edgar Reitz, Jörg Adolph | ドイツ | |
Made in England: The Films of Powell and Pressburger | David Hinton | イギリス | |
Sasquatch Sunset | David Zellner and Nathan Zellner | アメリカ | |
Shikun | アモス・ギタイ | イスラエル、フランス、スイス、ブラジル、イギリス | |
Supersex (episodes 1-3) | Matteo Rovere, Francesco Carrozzini, Francesca Mazzoleni | イタリア | |
Turn in the Wound | アベル・フェラーラ | イギリス、ドイツ、イタリア、アメリカ |
エンカウンターズ
[編集]邦題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
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Arcadia | Yorgos Zois | ギリシャ、ブルガリア、アメリカ | |
Cidade; Campo | フリアナ・ロハス | ブラジル、ドイツ、フランス | |
Demba | Mamadou Dia | セネガル、ドイツ | |
Direct Action | Guillaume Cailleau&ベン・ラッセル | ドイツ、フランス | |
Dormir de Olhos Abertos | Nele Wohlatz | ブラジル、アルゼンチン、台湾、ドイツ | |
The Fable | Raam Reddy | インド、アメリカ | |
Une Famille | Christine Angot | フランス | |
ウィーン10区、ファヴォリーテン | Favoriten | ルート・ベッカーマン | オーストリア |
Ivo | Eva Trobisch | ドイツ | |
Khamyazeye bozorg | Aliyar Rasti | イラン | |
空房间里的女人 | Qiu Yang | 中国、アメリカ、フランス、シンガポール | |
Mãos no Fogo | Margarida Gil | ポルトガル | |
Matt and Mara | Kazik Radwanski | カナダ | |
Through the Graves the Wind Is Blowing | トラヴィス・ウィルカーソン | アメリカ | |
Tú me Abrasas | マティアス・ピニェイロ | アルゼンチン、スペイン |
短編コンペティション
[編集]邦題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
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Kaalkapje | Marthe Peters | ベルギー | |
Adieu tortue | Selin Öksüzoğlu | フランス | |
서클 | Joung Yumi | 韓国 | |
Stadtmuseum / Moi Rai | Boris Dewjatkin | ドイツ | |
City of Poets | Sara Rajaei | オランダ | |
经过 | Shuli Huang | アメリカ | |
カワウソ | Akihito Izuhara | 日本 | |
Les animaux vont mieux | Nathan Ghali | フランス | |
月亮照常升起 | Yuyan Wang | フランス | |
Un movimiento extraño | Francisco Lezama | アルゼンチン | |
Pacific Vein | Ulu Braun | ドイツ | |
Preoperational Model | Philip Ullman | オランダ | |
热天午后 | Wenqian Zhang | 中国 | |
是日访古 | Lin Yihan | ||
Tako Tsubo | Fanny Sorgo, Eva Pedroza | オーストリア、ドイツ | |
So viel von mir | Eva Könnemann | ドイツ | |
Al sol, lejos del centro | Luciana Merino, Pascal Viveros | チリ | |
Ungewollte Verwandtschaft | Pavel Mozhar | ドイツ | |
Oiseau de passage | Victor Dupuis | ベルギー | |
We Will Not Be the Last of Our Kind | Mili Pecherer | フランス |
パノラマ
[編集]邦題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
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Afterwar | Birgitte Stærmose | デンマーク、コソボ、スウェーデン、フィンランド | |
從今以後 | Ray Yeung | 香港 | |
Andrea lässt sich scheiden | Josef Hader | オーストリア | |
Baldiga – Entsichertes Herz | Markus Stein | ドイツ | |
Betânia | Marcelo Botta | ブラジル | |
Between the Temples | Nathan Silver | アメリカ | |
A Bit of a Stranger | Svitlana Lishchynska | ウクライナ | |
家庭简史 | Lin Jianjie | 中国、デンマーク | |
Crossing | レヴァン・アキン | スウェーデン、デンマーク、フランス、トルコ、ジョージア | |
Cu Li Không Bao Giờ Khóc | Lân Phạm Ngọc | ベトナム、フィリピン、フランス、シンガポール、ノルウェー | |
Diaries from Lebanon | Myriam El Hajj | レバノン、フランス、カタール、サウジアラビア | |
Alle die Du bist | Michael Fetter Nathansky | ドイツ、スペイン | |
Faruk | Aslı Özge | ドイツ、フランス、トルコ | |
Ještě nejsem, kým chci být | Klára Tasovská | オーストリア、チェコ、スロバキア | |
I Saw the TV Glow | ジェーン・シェーンブルン | アメリカ | |
Yo vi tres luces negrasi | Santiago Lozano Álvarez | コロンビア、フランス、ドイツ、メキシコ | |
Janet Planet | Annie Baker | アメリカ | |
Pendant ce temps sur Terre | Jérémy Clapin | フランス | |
Memorias de un cuerpo que arde | Antonella Sudasassi Furniss | コスタリカ、スペイン | |
Les gens d’à côté | アンドレ・テシネ | フランス | |
Sayyareye dozdide shodeye man | Farahnaz Sharifi | ドイツ、イラン | |
No Other Land | バセル・アドラ、ハムダン・バラル、ユヴァル・アブラハム、レイチェル・ゾール | パレスチナ、ノルウェー | |
The Outrun | ノラ・フィングシャイト | ドイツ、アメリカ | |
Les Paradis de Diane | Carmen Jaquier and Jan Gassmann | スイス | |
Tongo Saa | Nelson Makengo | コンゴ民主共和国、ベルギー、ドイツ、ブルキナファソ、カタール | |
Verbrannte Erde | トーマス・アルスラン | ドイツ | |
Sex | Dag Johan Haugerud | ノルウェー | |
Teaches of Peaches | Philipp Fussenegger, Judy Landkammer | ドイツ | |
The Visitor | ブルース・ラ・ブルース | アメリカ | |
À quand l'Afrique? | David-Pierre Fila | コンゴ共和国、アンゴラ、カメルーン | |
Zeit Verbrechen (episodes 1-4) | 美濃口麻梨子, Jan Bonny, Helene Hegemann, Faraz Shariat | ドイツ |
フォーラム
[編集]邦題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
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கொட்டுக்காளி | PS Vinothraj | インド | |
夜明けのすべて | 三宅唱 | 日本 | |
五香宮の猫 | 想田和弘 | 日本 | |
Redaktsiya | Roman Bondarchuk | ウクライナ、ドイツ、スロバキア、チェチェン | |
파묘 | Jang Jae-hyun | 韓国 | |
Henry Fonda for President | Alexander Horwath | オーストリア、ドイツ | |
Săptămâna Mare | Andrei Cohn | ルーマニア、スイス | |
L'homme-vertige: Tales Of A City | Malaury Eloi Paisley | フランス | |
The Human Hibernation | Anna Cornudella | スペイン | |
In the Belly of a Tiger | Siddartha Jatla | インド、アメリカ、中国、インドネシア、台湾 | |
Intercepted | Oksana Karpovych | カナダ、フランス、ウクライナ | |
Der unsichtbare Zoo | Romuald Karmakar | ドイツ | |
Marijas klusums | Dāvis Sīmanis | ラトビア、リトアニア | |
Deda-Shvili | ラナ・ゴゴベリーゼ | フランス、ジョージア | |
As noites ainda cheiram á pôlvora | Inadelso Cossa | モザンビーク、ドイツ、フランス、ポルトガル、オランダ、ノルウェー | |
Oasis | Tamara Uribe, Felipe Morgado | チリ | |
Oasis of Now | Chee Sum Chia | マレーシア、シンガポール、フランス | |
Reas | Lola Arias | アルゼンチン、ドイツ、スイス | |
Reproduktion | Katharina Pethke | ドイツ | |
Republic | Jin Jiang | 中国、シンガポール | |
Resonance Spiral | Marinho de Pina, Filipa César | ポルトガル、ギニア・ビサウ、ドイツ | |
Il cassetto segreto | Costanza Quatriglio | イタリア、スイス | |
Shahid | Narges Kalhor | ドイツ | |
La piel en primavera | Yennifer Uribe Alzate | コロンビア、中国 | |
Mit einem Tiger schlafen | Anja Salomonowitz | オーストリア | |
Spuren von Bewegung vor dem Eis | René Frölke | ドイツ | |
Chroniques fidèles survenues au siècle dernier à l’hôpital psychiatrique Blida-Joinville, au temps où le Docteur Frantz Fanon était chef de la cinquième division entre 1953 et 1956 | Abdenour Zahzah | アルジェリア、フランス | |
La hojarasca | Macu Machín | スペイン | |
Voices of the Silenced | Park Soo-nam, Park Maeui | 日本、韓国 | |
Ihre ergebenste Fräulein | Eva C. Heldmann | ドイツ | |
Was hast du gestern geträumt, Parajanov? | Faraz Fesharaki | ドイツ | |
The Wrong Movie | Keren Cytter | アメリカ、ベルギー | |
フォーラム・エクスパンデッド | |||
for here am i sitting in a tin can far above the world | Gala Hernández López | フランス | |
Grandmamauntsistercat | Zuza Banasińska | オランダ、ポーランド | |
Here We Are | Chanasorn Chaikitiporn | タイ | |
O Seeker | Gavati Wad | インド、アメリカ | |
The Perfect Square | Gernot Wieland | ベルギー、ドイツ | |
基地之侧 | Zhou Tao | 中国 | |
Quebrante | Janaina Wagner | ブラジル | |
Room 404 | Elysa Wendi and Shing Lee | 香港、ポーランド | |
Sarcophagus of Drunken Loves | Joana Hadjithomas and Khalil Joreige | フランス、レバノン |
ジェネレーション
[編集]邦題 | 原題 | 監督 | Production Country |
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Generation Kplus | |||
沃土 | ワン・シャオシュアイ | 中国、オランダ | |
Aguacuario | Jose Eduardo Castilla Ponce | メキシコ | |
Sukoun | Dina Naser | エジプト、ヨルダン | |
Papillon | Florence Miailhe | フランス | |
Fuchs und Hase retten den Wald | Mascha Halberstad | ベルギー。ルクセンブルク、オランダ | |
괜찮아 괜찮아 괜찮아! | Kim Hye-young | 韓国 | |
Los tonos mayores | Ingrid Pokropek | アルゼンチン、スペイン | |
Porzellan | Annika Birgel | ドイツ | |
Reinas | Klaudia Reynicke | スイス、スペイン、ペルー | |
Goosfand | Hadi Babaeifar | イラン | |
Anaar Daana | Nishi Dugar | インド | |
夏日句点 | Lam Can-zhao | 中国、マレーシア、スイス | |
Raíz | Franco García Becerra | 中国、ペルー | |
Uli | Mariana Gil Ríos | コロンビア | |
Sieger sein | Soleen Yusef | ドイツ | |
Junge Herzen | Anthony Schatteman | ベルギー、オランダ | |
Beurk! | Loïc Espuche | フランス | |
Generation 14plus | |||
Un pájaro voló | Leinad Pájaro de la Hoz | コロンビア、キューバ | |
Cura sana | Lucía G. Romero | スペイン | |
Disco Afrika: une histoire malgache | Luck Razanajaona | フランス、ドイツ、マダガスカル、モーリシャス、カタール、南アフリカ共和国 | |
Ellbogen | Aslı Özarslan | フランス、ドイツ、トルコ | |
Huling Palabas | Ryan Machado | フィリピン | |
The Girl Who Lived in the Loo | Subarna Dash | インド | |
小半截 | Liu Yaonan | ベルギー、中国、フランス、ドイツ、香港 | |
Un invincible été | Arnaud Dufeys | ベルギー | |
Lapso | Caroline Cavalcanti | ブラジル | |
Last Swim | Sasha Nathwani | イギリス | |
Maydegol | Sarvnaz Alambeigi | フランス、ドイツ、イラン | |
Muna | Warda Mohamed | イギリス | |
Quell'estate con Irène | Carlo Sironi | フランス、イタリア | |
Obraza | Gleb Osatinski | リトアニア、アメリカ | |
开始的枪 | Qu Youjia | 中国 | |
Songs of Love and Hate | Saurav Ghimire | ネパール | |
Comme le feu | フィリップ・ルザージュ | カナダ、フランス |
ベルリナーレ・クラシックス
[編集]邦題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
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アフター・アワーズ(1985) | After Hours | マーティン・スコセッシ | アメリカ |
バトル・イン・ヘブン (2005) | Batalla en el cielo | カルロス・レイガダス | メキシコ |
イナゴの日 (1975) | The Day of the Locust | ジョン・シュレシンジャー | アメリカ |
急げ、急げ (1981) | Deprisa, deprisa | カルロス・サウラ | スペイン |
ゴジラ(1954)[39] | 本多猪四郎 | 日本 | |
Kohlhiesels Töchter (1920)[40] | エルンスト・ルビッチ | 東ドイツ | |
ラヴ・パレード (1929) | The Love Parade | アメリカ | |
サクリファイス (1986) | Offret | アンドレイ・タルコフスキー | ソ連 |
Time of Maturity (1976) | Reifezeit | ソフラブ・シャヒド・サレス | 西ドイツ |
西瓜 (2005) | 天邊一朵雲 | ツァイ・ミンリャン | 台湾 |
受賞結果
[編集]コンペティション
[編集]- 金熊賞: Dahomey (マティ・ディオップ)[8]
- 銀熊賞(審査員グランプリ): A Traveler's Needs (ホン・サンス)
- 銀熊賞(審査員賞): The Empire (ブリュノ・デュモン)
- 銀熊賞(監督賞): Nelson Carlo De Los Santos Arias (Pepe)
- 銀熊賞(主演俳優賞): セバスチャン・スタン (A Different Man)
- 銀熊賞(助演俳優賞): エミリー・ワトソン (Small Things like These)
- 銀熊賞(脚本賞): マティアス・グラスナー (Dying)
- 銀熊賞(芸術貢献賞): Martin Gschlacht (デビルズ・バス) ※撮影監督に与えられた
ベルリナーレ・ドキュメンタリー賞
[編集]- No Other Land (バセル・アドラ、ハムダン・バラル、ユヴァル・アブラハム、レイチェル・ゾール)[41]
- スペシャル・メンション: Direct Action(Guillaume Cailleau,ベン・ラッセル)
エンカウンターズ
[編集]- 最優秀作品:Direct Action (Guillaume Cailleau,ベン・ラッセル)[42]
- 最優秀監督: Juliana Rojas (Cidade; Campo)
- 審査員特別賞:
- Some Rain Must Fall (Qiu Yang)
- The Great Yawn of History ( Aliyar Rasti)
短編コンペティション
[編集]- 金熊賞(最優秀短編映画): An Odd Turn (Francisco Lezama)[43]
- 銀熊賞(審査員賞):Remains of the Hot Day (Wenqian Zhang)
- スペシャルメンション: That’s All from Me (Eva Könnemann)
- ベルリン短編コンペティション 欧州映画賞候補作: That’s All from Me (Eva Könnemann)
参照
[編集]- ^ “Berlinale Special 2024: First Film Titles” (英語). www.berlinale.de. 2023年12月20日閲覧。
- ^ a b “Academy Award Winner Lupita Nyong'o to Be Jury President of the Berlinale 2024” (英語). www.berlinale.de (2023年12月11日). 2023年12月12日閲覧。
- ^ Roxborough, Scott (17 January 2024). “Middle East, Gender Politics in Focus in Berlin Sidebars”. The Hollywood Reporter
- ^ Roxborough, Scott (2023年9月2日). “Berlin Film Festival Artistic Director Carlo Chatrian to Step Down After 2024 Edition” (英語). The Hollywood Reporter 2024年2月26日閲覧。
- ^ “Small Things Like These Starring Cillian Murphy Set to Open Berlinale” (英語). www.berlinale.de (2024年1月18日). 2024年1月18日閲覧。
- ^ Ntim, Zac (1 February 2024). “Berlin Film Festival: Christian Petzold, Ann Hui & Albert Serra Among Names Joining Lupita Nyong'o's International Jury”. Deadline Hollywood
- ^ “The Prizes of the International Jury” (英語). www.berlinale.de. 2024年2月24日閲覧。
- ^ a b Lodge, Guy (2024年2月24日). “Mati Diop Doc Dahomey Wins Golden Bear at Berlin; Sebastian Stan and Emily Watson Take Acting Awards” (英語). Variety 2024年2月24日閲覧。
- ^ a b “The Honorary Golden Bear” (英語). www.berlinale.de. 2024年2月8日閲覧。
- ^ “Berlinale Issues Call for Freedom of Movement, Freedom of Expression for Competition Directors Maryam Moghaddam & Behtash Sanaeeha” (英語). www.berlinale.de. 2024年2月4日閲覧。
- ^ “Berlinale Makes Appeal For Iranian 2024 Golden Bear Contenders Maryam Moghaddam & Behtash Sanaeeha As They Barred From Travel”. Deadline Hollywood. (February 2024)
- ^ Goodfellow, Melanie (2024年2月1日). “Berlinale Makes Appeal For Iranian 2024 Golden Bear Contenders Maryam Moghaddam & Behtash Sanaeeha As They Barred From Travel” (英語). Deadline Hollywood 2024年2月6日閲覧。
- ^ “Leading German Filmmaker Says Berlinale Far-Right Invitation Is "Highly Problematic"”. Deadline Hollywood. (6 February 2024)
- ^ “Berlinale Opening: Disinvitation of AfD Politicians” (英語). www.berlinale.de. 2024年2月10日閲覧。
- ^ “Berlin Film Festival Disinvites Far-Right Politicians From Opening Ceremony After Backlash”. Variety. (8 February 2024)
- ^ Keslassy, Elsa (2024年2月8日). “Berlin Film Festival Disinvites Far-Right Politicians From Opening Ceremony After Backlash” (英語). Variety 2024年2月9日閲覧。
- ^ Dalton, Ben (2024年2月8日). “Berlinale disinvites far-right AfD politicians from opening ceremony” (英語). Screen International 2024年2月9日閲覧。
- ^ “Lupita Nyong'o on Berlinale Disinviting Far-Right Politicians From Opening Ceremony: 'I'm Glad I Don't Have to Be in That Position'”. Variety. (15 February 2024)
- ^ “Berlinale Statement” (英語). www.berlinale.de. 2024年2月27日閲覧。
- ^ “Berlinale 2023: Solidarity with Ukraine and Iran” (英語). www.berlinale.de. 2024年2月27日閲覧。
- ^ “A statement from Berlinale Talents alumni” (英語). Google Docs. 2024年2月27日閲覧。
- ^ “A letter from filmmakers participating in the 74th Berlinale” (英語). Google Docs. 2024年2月27日閲覧。
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