航空開発実験集団
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航空開発実験集団 Air Development and Test Command | |
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航空開発実験集団の部隊章 | |
創設 | 1955年(昭和30年)12月1日(実験航空隊) |
再編成 | 1989年(平成元年)3月16日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 航空自衛隊 |
所在地 | 東京都 府中市 |
上級単位 | 防衛大臣直轄 |
航空開発実験集団(こうくうかいはつじっけんしゅうだん、英称:Air Development and Test Command)とは、航空自衛隊で使用する航空機や装備品の開発および航空医学・人間工学に着目した研究などを行う組織である[1]。司令部は東京都府中市の府中基地に所在している。航空開発実験集団司令官は、空将をもって充てられ[2]、防衛大臣の指揮監督を受ける[3]。
沿革
[編集]- 1955年(昭和30年)12月1日:浜松基地にて「実験航空隊」を編成。
- 1974年(昭和49年)4月11日:実験航空隊を廃止し、「航空実験団」を編成。
- 1989年(平成元年)3月16日:航空実験団・航空医学実験隊等を改編・統合して「航空開発実験集団」を新編[4]、司令部が入間基地に置かれる[5]。
- 2006年(平成18年)12月15日:航空医学実験隊総務部、第3部、第4部が立川分屯基地から入間基地に移動。
- 2013年(平成25年)4月1日:電子開発実験群が入間基地から府中基地へ移動。
- 2014年(平成26年)8月1日:司令部が入間基地から府中基地へ移動[6]。
- 2021年(令和 3年)4月1日:司令部研究開発部開発課、研究課、航空医学課を廃止し、技術課を新編[7]。
- 2022年(令和 4年)3月14日:航空医学実験隊の第1部、第2部が立川分屯基地から入間基地へ移動[8]。
- 2024年(令和 6年)4月1日:司令部に装備開発官が新設[9]。
部隊編成
[編集]- 司令部
- 装備開発官
- 総務部
- 総務課
- 人事課
- 研究開発部
- 計画課
- 技術課
- 装備課
- 監理監察官
- 医務官
- 飛行開発実験団 - (岐阜基地)
- 電子開発実験群 - (府中基地)
- 航空医学実験隊 - (入間基地)
主要幹部
[編集]官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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航空開発実験集団司令官 | 空将 | 小島隆 | 2024年 | 3月28日航空幕僚監部装備計画部長 |
幕僚長 | 空将補 | 川口礼人 | 2023年12月22日 | 防衛装備庁プロジェクト管理部装備技術官 |
装備開発官 | 空将補 | 菅井裕之 | 2024年 | 8月 2日航空自衛隊幹部学校副校長 |
総務部長 | 1等空佐 | 黒木忠俊 | 2024年 | 3月 1日航空自衛隊第3補給処副処長 |
研究開発部長 | 1等空佐 | 大嶺徳和 | 2024年 | 7月31日防衛装備庁岐阜試験場長 |
装備課長 | 2等空佐 | 向井洋史 | 2024年 | 2月 6日第4航空団司令部装備部長 |
監理監察官 | 1等空佐 | 平岡文雄 | 2022年10月16日 | 飛行開発実験団副司令 |
医務官 | 2等空佐 | 林 学 | 年 月 日 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 |
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1 | 宮下裕 | 1989年 | 3月16日 - 1990年 7月 8日防大3期 | 統合幕僚会議事務局第3幕僚室長 | 西部航空方面隊司令官 |
2 | 那須秋男 | 1990年 | 7月 9日 - 1992年 6月15日防大4期 | 航空幕僚監部人事教育部長 | 航空教育集団司令官 |
3 | 小泉進 | 1992年 | 6月16日 - 1994年 6月30日防大6期 | 航空幕僚監部調査部長 | 航空教育集団司令官 |
4 | 岡部輝生 | 1994年 | 7月 1日 - 1995年 6月29日防大7期 | 中部航空警戒管制団司令 兼 入間基地司令 |
技術研究本部技術開発官 (航空機担当) |
5 | 吉川武秀 | 1995年 | 6月30日 - 1996年 6月30日防大8期 | 航空幕僚監部装備部長 | 航空支援集団司令官 |
6 | 大串康夫 | 1996年 | 7月 1日 - 1997年12月 7日防大10期 | 航空幕僚監部人事教育部長 | 航空幕僚副長 |
7 | 岡本智博 | 1997年12月 | 8日 - 1999年 3月30日防大11期 | 航空幕僚監部監理部長 | 統合幕僚会議事務局長 |
8 | 廣瀬紀雄 | 1999年 | 3月31日 - 2001年 1月10日防大12期 | 航空教育集団司令部幕僚長 | 航空自衛隊補給本部長 |
9 | 茶木哲義 | 2001年 | 1月11日 - 2002年 3月21日防大14期 | 航空幕僚監部人事教育部長 | 航空自衛隊幹部学校長 兼 目黒基地司令 |
10 | 星野雄三 | 2002年 | 3月22日 - 2003年 3月26日防大15期 | 航空幕僚監部調査部長 | 航空幕僚副長 |
11 | 稲葉憲一 | 2003年 | 3月27日 - 2005年 7月27日防大14期 | 航空自衛隊幹部候補生学校長 兼 奈良基地司令 |
退職 |
12 | 織田邦男 | 2005年 | 7月28日 - 2006年 8月 3日防大18期 | 航空幕僚監部防衛部長 | 航空支援集団司令官 |
13 | 小川剛義 | 2006年 | 8月 4日 - 2007年12月 2日防大17期 | 航空支援集団副司令官 | 退職 |
14 | 長島修照 | 2007年12月 | 3日 - 2009年 7月20日防大20期 | 西部航空方面隊副司令官 | 航空幕僚副長 |
15 | 秦啓次郎 | 2009年 | 7月20日 - 2012年 1月30日防大21期 | 航空支援集団副司令官 | 航空総隊副司令官 |
16 | 杉山良行 | 2012年 | 1月31日 - 2012年12月 3日防大24期 | 航空幕僚監部人事教育部長 | 南西航空混成団司令 |
17 | 森本哲生 | 2012年12月 | 4日 - 2013年 8月21日防大25期 | 航空幕僚監部総務部長 | 北部航空方面隊司令官 |
18 | 岩成真一 | 2013年 | 8月22日 - 2015年 8月 3日防大24期 | 航空自衛隊補給本部副本部長 | 退職 |
19 | 荒木文博 | 2015年 | 8月 4日 - 2017年12月19日防大28期 | 航空幕僚監部総務部長 | 航空幕僚副長 |
20 | 井上浩秀 | 2017年12月20日 - 2019年12月19日 | 学習院大学・ 75期幹候[10] |
航空幕僚監部装備計画部長 | 退職 |
21 | 森川龍介 | 2019年12月20日 - 2021年12月21日 | 防大31期 | 北部航空方面隊司令官 | 航空支援集団司令官 |
22 | 柿原国治 | 2021年12月22日 - 2024年 | 3月27日防大32期 | 航空自衛隊幹部学校長 兼 目黒基地司令 |
退職 |
23 | 小島隆 | 2024年 | 3月28日 -防大34期 | 航空幕僚監部装備計画部長 |
脚注
[編集]- ^ 航空自衛隊の組織
- ^ “自衛隊法施行令(昭和29年政令第179号)第28条の12”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2019年8月30日). 2019年12月23日閲覧。
- ^ “自衛隊法(昭和29年法律第165号)第20条の5”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2019年6月19日). 2020年1月8日閲覧。
- ^ 1989年度防衛白書
- ^ 防衛庁設置法及び自衛隊法の一部を改正する法律(昭和63年法律第86号)衆議院制定法律一覧
- ^ 防衛省設置法等の一部を改正する法律(平成26年法律第65号、平成26年6月13日公布)
- ^ 防衛大学校、防衛医科大学校、防衛研究所及び防衛監察本部組織規則等の一部を改正する省令(令和3年防衛省令第4号)第5条官報号外第74号(令和3年3月31日)p.389-390
- ^ “航空医学実験隊第1部、第2部、入間基地へ移転(令和4年3月14日(火))”. 立川分屯基地ホームページ. 2022年3月26日閲覧。
- ^ 防衛省発令(将補人事)2024年4月1日
- ^ 昭和60年卒(防大29期相当)
関連項目
[編集]- 技術研究本部
- 陸上自衛隊開発実験団・開発隊群
- 陸軍航空審査部 - 航空開発実験集団に相当する大日本帝国陸軍の組織