第3輸送航空隊
| 第3輸送航空隊 3rd Tactical Airlift Group[1] | |
|---|---|
 第3輸送航空隊の部隊マーク | |
| 創設 | 1978年（昭和53年）3月31日 |
| 所属政体 |
 日本 |
| 所属組織 |
 航空自衛隊 |
| 部隊編制単位 | 航空隊 |
| 兵種/任務 | 輸送機など |
| 所在地 | 鳥取県 境港市 |
| 編成地 | 美保 |
| 上級単位 | 輸送航空団 → 航空支援集団 |
第3輸送航空隊（だい3ゆそうこうくうたい、英称：3rd Tactical Airlift Group）は、航空自衛隊航空支援集団隷下の航空隊。本部は美保基地（鳥取県境港市）に所在し、輸送機と空中給油機を装備・運用する。
主な任務は空挺作戦の支援や空中投下など、人員や装備の輸送及び戦闘機等に空中給油。また輸送機、救難機等の操縦士及び航空士（航法士、空中輸送員、機上整備員、機上無線員）に対しての教育訓練・同基地の管理業務を担任している。
第3輸送航空隊司令は美保基地司令を兼務する。
沿革
[編集]- 1978年（昭和53年）3月31日：輸送航空団隷下に編成。YS-11型輸送機を運用する「第403飛行隊」を隷下に置く。
- 1979年（昭和54年）3月3日：C-1型輸送機が配備。
- 1989年（平成元年）3月16日：航空支援集団新編に伴い、航空支援集団隷下に隷属替え。
- 1994年（平成6年）7月29日：隷下に臨時第41教育飛行隊を編成。T-400型練習機の運用開始。
- 1995年（平成7年）6月1日：臨時第41教育飛行隊を廃止。「飛行群」及び「第41教育飛行隊」を編成。
- 2017年（平成29年）
- 3月28日：C-2型輸送機を配備。
- 5月29日：YS-11が退役。
- 2018年（平成30年）4月4日：C-1の運用終了
- 2020年（令和2年）12月15日：隷下にKC-46A空中給油機を運用する「第405飛行隊」を新編[2][3]。
- 2021年（令和3年）10月29日：第41教育飛行隊（T-400）が浜松基地に移動し、第1航空団隷下に編入[4][5]。KC-46A 1機が美保基地に到着[6]。
部隊編成
[編集]主要幹部
[編集]| 官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
|---|---|---|---|---|
| 第3輸送航空隊司令 兼 美保基地司令 |
1等空佐 | 富﨑秀樹 | 2024年3月1日 | 航空開発実験集団司令部総務部長 |
| 副司令 | 1等空佐 | 秋山明彦 | 2022年12月1日 | 航空総隊司令部装備部整備課長 |
| 飛行群司令 | 1等空佐 | 平井嘉憲 | 2024年7月29日 | 航空自衛隊幹部学校付 |
| 整備補給群司令 | 1等空佐 | 笹口俊介 | 2023年6月4日 | 航空自衛隊幹部学校 |
| 基地業務群司令 | 1等空佐 | 桺詰幸治 | 2024年7月1日 | 航空中央業務隊付 |
| 代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 森本雅隆 | 1978年3月31日 - 1981年3月15日 | 輸送航空団飛行群司令 | 航空自衛隊第4術科学校生徒隊長 |
| 2 | 藤倉和一郎 | 1981年3月16日 - 1982年6月30日 | 北部航空警戒管制団副司令 | 保安管制気象団司令部監理部長 |
| 3 | 宮松實 | 1982年7月1日 - 1984年6月5日 | 南西航空混成団司令部監察官 | 陸上幕僚監部調査部 |
| 4 | 二宮隆弘 | 1984年6月6日 - 1986年6月16日 ※1986年3月17日 空将補昇任 |
統合幕僚会議事務局第2幕僚室勤務 | 第3航空団司令 兼 三沢基地司令 |
| 5 | 近藤欣司 | 1986年6月17日 - 1988年3月15日 | 第2輸送航空隊副司令 | 航空自衛隊幹部学校学校教官 |
| 6 | 児玉節正 | 1988年3月16日 - 1990年3月6日 | 第2航空団副司令 | 航空自衛隊幹部候補生学校勤務 |
| 7 | 大島和義 | 1990年3月7日 - 1991年11月30日 | 航空自衛隊幹部学校教育部教務課長 | 航空中央業務隊付 |
| 8 | 桑原武彦 | 1991年12月1日 - 1993年3月23日 | 第1航空団基地業務群司令 | 第3航空団司令 兼 三沢基地司令 （空将補昇任） |
| 9 | 村岡亮道 | 1993年3月24日 - 1995年3月22日 | 第8航空団副司令 | 第1航空団司令 兼 浜松基地司令 （空将補昇任） |
| 10 | 笠井健介 | 1995年3月23日 - 1996年8月1日 | 第13飛行教育団司令 | 退職（空将補昇任） |
| 11 | 増田滋 | 1996年8月1日 - 1998年12月1日 | 航空教育集団司令部教育部長 | 退職（空将補昇任） |
| 12 | 安宅耕一 | 1998年12月1日 - 2000年11月30日 | 航空幕僚監部技術部技術第2課長 | 飛行開発実験団司令 （空将補昇任） |
| 13 | 萩原米雄 | 2000年12月1日 - 2003年3月26日 ※2002年12月2日 空将補昇任 |
航空幕僚監部装備部装備課 輸送室長 |
航空自衛隊第5術科学校長 |
| 14 | 近藤義廣 | 2003年3月27日 - 2004年3月31日 | 第2輸送航空隊司令 | 航空支援集団司令部幕僚長 |
| 15 | 飯田克幸 | 2004年4月1日 - 2006年3月26日 | 航空幕僚監部人事教育部教育課長 | 航空幕僚監部防衛部勤務 |
| 16 | 山本康正 | 2006年3月27日 - 2007年8月31日 | 航空総隊司令部防衛部運用課長 | 北部航空方面隊司令部幕僚長 |
| 17 | 野口盛隆 | 2007年9月1日 - 2009年7月20日 | 飛行教育航空隊司令 | 第11飛行教育団司令 兼 静浜基地司令 |
| 18 | 田中淑智 | 2009年7月21日 - 2010年8月1日 | 航空支援集団司令部防衛部長 | 退職（空将補昇任） |
| 19 | 上田知元 | 2010年8月1日 - 2012年7月25日 | 第12飛行教育団司令 兼 防府北基地司令 |
航空安全管理隊司令 （空将補昇任） |
| 20 | 野中盛 | 2012年7月26日 - 2014年8月4日 | 航空支援集団司令部防衛部長 | 第1輸送航空隊司令 兼 小牧基地司令 （空将補昇任） |
| 21 | 髙橋和久 | 2014年8月5日 - 2016年12月9日 | 航空幕僚監部運用支援・情報部 運用支援課輸送室長 |
第2輸送航空隊司令 |
| 22 | 北村靖二 | 2016年12月10日 - 2019年1月10日 | 航空自衛隊幹部学校勤務 | 航空支援集団司令部幕僚長 |
| 23 | 塩川壮 | 2019年1月11日 - 2021年3月30日 | 第1輸送航空隊副司令 | 航空支援集団司令部幕僚長 |
| 24 | 與儀孝 | 2021年3月31日 - 2023年3月29日 | 航空救難団副司令 | 航空教育集団司令部教育部長 |
| 25 | 落水田実 | 2023年3月30日 - 2024年2月29日 | 航空救難団副司令 | 航空支援集団司令部勤務 |
| 26 | 富﨑秀樹 | 2024年3月1日 - | 航空開発実験集団司令部総務部長 |
脚注
[編集]- ^ 2016年度英語版防衛白書
- ^ 「航空最新ニュース News&News 自衛隊 在日米軍 美保基地第3輸送航空隊第405飛行隊の新編行事」『航空ファン』第819号、文林堂、2021年3月、118-119頁。
- ^ “405飛行隊ここに誕生！” (PDF). 美保基地新聞「だいせん」（発行 美保だいせん会） (2020年12月22日). 2021年1月22日閲覧。
- ^ “空自輸送機部隊の大改編 第４１教育飛行隊が美保基地から浜松基地に移転 教育部隊の集約がねらい”. zakzak. (2021年10月22日) 2021年10月29日閲覧。
- ^ “第41教育飛行隊、美保基地から浜松基地へ移動”. 航空新聞社. (2021年10月19日) 2021年10月29日閲覧。
- ^ “空自初のKC-46A空中給油・輸送機、美保基地に到着”. Fly Team (2021年10月29日). 2021年12月4日閲覧。
- ^ a b c 第3輸送航空隊2016年9月11日アーカイブ
- ^ 自衛官俸給表の1等陸佐、1等海佐及び1等空佐の（一）欄又は（二）欄に定める額の俸給の支給を受ける職員の占める官職を定める訓令
