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草津 (広島市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
草津
草津本町・草津東・草津南・
草津梅が台・草津港・草津新町・草津浜町
草津の位置(広島市旧市内内)
草津
草津
北緯34度22分52.93秒 東経132度24分13.31秒 / 北緯34.3813694度 東経132.4036972度 / 34.3813694; 132.4036972
日本
都道府県 広島県
市町村 広島市
西区
人口
平成26年2月末現在
 • 合計 11,875人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
733-0832・733-0834・733-0861・733-0862・733-0863・733-0864・733-0865
市外局番 082
ナンバープレート 広島
※座標は草津駅付近

草津(くさつ)とは、広島県広島市西区の地名である。町名は、草津本町・草津東・草津南・草津梅が台・草津港・草津新町・草津浜町である。西国街道が貫き、かつては宿場町であった[♠ 1]。由緒ある寺院の存在が、1000年を超える歴史を感じさせてくれる[♠ 1]。一方で、草津新町および草津港は商工センター周囲の埋立地であり、比較的新しい地区である[1]。間に商工センターとがあるため、草津港のみ飛び地となっている。当地域の人口は11,875人、世帯数は5470世帯[♠ 2]

地理

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交通

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広島市西区の一部。広島市の西部に位置し、国道2号線宮島街道西広島バイパスが海側と山側をほぼ平行して走り、その間をJR広島電鉄の2鉄道が、やはり平行して走っている。地区西端の井口地区との境界にJR新井口駅と広電商工センター入口駅があり、その北東に広電の草津南駅草津駅がある。

歴史

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広島の新開地発展図(『概観広島市史』1955年) / 藩政期における新開地の造成が示されている。
1945年米軍作成の広島市地図。埋立前の"KUSATSUMACHI"(誤表記)が見える。

地名の由来

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古来、軍港であった時期には、軍津(いくさつ)と呼ばれており、そのことから草津と呼ばれるようになった[♠ 1]

沿革

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広島市民から見て草津は「漁師町」と考えられており、その港は古くは白村江の戦いのときに使われたといわれている(現在は港が埋め立てられた為それを見ることが出来ない)。また水運、軍事的にも活用され、毛利元就厳島の戦いの前哨戦の舞台となった。その後、江戸時代になると軍港としての役割は終わったが、浜田藩の船屋敷が設置されるなど港町として繁栄を続け、西国街道間宿(あいのしゅく)としても栄えた[♠ 1]カキの養殖も盛んで、大坂かき船を出すなどしていた[♠ 1]。また、三次藩が存在していた時期には、草津は三次藩領の飛び地であった[♠ 3]

明治期以降は、新たに埋め立て造成された隣接の庚午とともに佐伯郡草津町(発足当時は草津村)の一部であったが、1929年昭和4年)、近隣6町村とともに広島市に編入され現在に至っている。古来干潟と入江に富んでいた草津の海岸線は1971年以降の「西部開発事業」の一環としての埋め立てにより一変し、漁港はかなり沖合に移転している。

現在、草津は、まち並み保存地区に指定されている。なお、草津には、浄土真宗本願寺派の寺が3件点在している。

施設

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アルパーク
小泉本店

宗教施設

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西楽寺
教専寺
浄教寺

教育施設

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  • 市立草津小学校
  • 市立草津保育園
  • 市立みゆき保育園
  • 至徳ルンビニー幼稚園
  • 中小企業大学校広島校

医療施設

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  • こころホスピタル草津

主な公共施設

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商業施設

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主な産業

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かつて草津地区には数多くの蒲鉾屋があり、様々な製品が作られていた。現在は店舗数は減ったものの、特産蒲鉾「がんす」などの製品が製造され、地元スーパー等で販売されている。
1974年(昭和49年)、草津の大崎水産が「かに風味かまぼこ」を開発。いわゆる「カニカマ」の発祥地でもある。
草津地区にある造り酒屋「小泉本店」は宮島の厳島神社や草津八幡宮御用達の酒造メーカーであり、「御幸」の銘柄が知られている。

脚注

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  1. ^ この地域の1974年度の航空写真より埋め立て地であることが確認できる
  2. ^ 正確には隣接する田方に所在する。
  3. ^ かつては草津地区の海岸近くにあったが現在は田方に所在する。
  4. ^ 正確には庚午南に所在する。

出典

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  1. ^ a b c d e 広島市. “草津まち歴史の散歩道”. 2014年4月9日閲覧。
  2. ^ 2014年2月末現在、住民基本台帳調査による。広島市調べ。”. 2014年4月9日閲覧。
  3. ^ 近世末から近代における広島かき船営業の地域的展開 p.62 片上広子 2018年7月24日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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