蓮田 (蓮田市)
蓮田 | |
---|---|
蓮華院弥陀堂 | |
北緯35度58分22.23秒 東経139度39分7.83秒 / 北緯35.9728417度 東経139.6521750度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 埼玉県 |
市町村 | 蓮田市 |
人口 | |
• 合計 | 4,335人 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
349-0115[2] |
市外局番 | 048[3] |
ナンバープレート | 大宮 |
蓮田(はすだ)は埼玉県蓮田市の町名および大字。現行行政地名は蓮田一丁目から蓮田五丁目および大字蓮田。住居表示未実施地区[4]。郵便番号は349-0115[2]。
地理
[編集]蓮田市の南端に位置する。さいたま市岩槻区、上尾市、伊奈町の各市町に隣接している[5]。東側で蓮田市馬込とさいたま市岩槻区馬込に、南側で蓮田市馬込と上尾市瓦葺に、西側で上尾市瓦葺と伊奈町小室に、北側で綾瀬・御前橋・東に隣接する。住居表示の実施や町名地番変更により、大字蓮田の一部から複数の町丁が成立したため、次第に範囲を狭めてきた。このような経緯から、大字蓮田の一部は飛地のような形となっており、山ノ内の周囲や、関山一丁目北側の蓮田市立蓮田中学校校庭周辺に存在している[6]。
蓮田駅に近い蓮田一丁目 - 五丁目は、土地区画整理事業の換地処分に伴う町名地番変更によって成立した。市街化区域に指定されており[6]、主に住宅地として利用されている。南部には生産緑地地区がまとまって所在する[6]。大字蓮田は綾瀬川・見沼代用水沿いの低地で、田畑が多い。ほぼ全域が市街化調整区域に指定されており、山ノ内周辺の飛地のうち綾瀬川河川敷内を除く区域が市街化区域に指定されている[6]。
地価
[編集]住宅地の地価は、2020年(令和2年)1月1日の公示地価によれば、蓮田一丁目235番の地点で11万0000円/m2となっている[7][8]。
歴史
[編集]もとは江戸期より存在した武蔵国埼玉郡岩槻領に属する蓮田村であった。江戸初期に上蓮田村と下蓮田村に分村した[9][10][11]。
- 両村とも正保年間頃は岩槻藩領、1681年(天和元年)は幕府領[9][10]。
- 上蓮田村は1746年(延享4年)より一橋家領。下蓮田村は1770年(明和7年)より川越藩領、その後再び幕府領[9][10]。
- 1868年(慶応4年)6月19日 - 幕府領が武蔵知県事・山田政則の管轄となる。
- 1869年(明治2年)
- 1871年(明治4年) - 第1次府県統合により埼玉県の管轄になる[10]。
- 1873年(明治6年) - 下蓮田村に蓮田学校(現・蓮田市立蓮田南小学校)が開校する[12][13]。
- 1874年(明治7年) - 江戸初期からの上蓮田村と下蓮田村が合併し、蓮田村が成立[11][9][10][12]。
- 1879年(明治12年) - 郡区町村編制法施行に伴い、南埼玉郡に所属する。郡役所は岩槻町に設置。
- 1885年(明治18年)7月16日 - 日本鉄道蓮田駅が開業。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、蓮田村・貝塚村・閏戸村が合併し、南埼玉郡綾瀬村が発足。蓮田村は綾瀬村の大字蓮田となる[14][12]。
1924年(大正13年)10月19日 - 武州鉄道蓮田駅が開業。
- 1934年(昭和9年)10月1日 - 綾瀬村が町制施行と同時に名称変更し、蓮田町となる。同町の大字となる[5]。
- 1938年(昭和13年)9月3日 - 武州鉄道が廃止される。
- 1964年(昭和39年) - 住居表示実施により、一部から本町、末広一丁目・二丁目、御前橋一丁目・二丁目、見沼町、上一丁目・二丁目、関山一丁目 - 三丁目および東一丁目 - 六丁目が成立[12]。これに伴い、蓮田町立蓮田南小学校の所在地が東六丁目となり、蓮田から外れる。
- 1972年(昭和47年)
- 1977年(昭和52年)4月16日 - 馬込下蓮田土地区画整理事業の事業計画が決定される[15]。
- 1978年(昭和53年)10月1日 - 住居表示実施により、一部から綾瀬が成立[5][12]。
- 1994年(平成6年)
- 1999年(平成11年)8月28日 - 山ノ内下・関山下土地区画整理事業の換地処分が前日に行われた[15]ことに伴い、町名地番変更が行われ、一部から山ノ内が成立[16]。
- 2011年(平成23年)1月4日 - 蓮田市および大字蓮田の表記が、蓮田(しんにょうの点が2つ)から蓮田(しんにょうの点が1つ)へ変更される[17]。
- 2012年(平成24年)1月7日 - 馬込下蓮田土地区画整理事業の換地処分が前日に行われた[15]ことに伴い、町名地番変更が行われ、大字蓮田および大字馬込の各一部から蓮田一丁目 - 五丁目が成立(大字蓮田および大字馬込の各一部から一丁目 - 四丁目が、大字蓮田の一部から五丁目が成立)[18]。また、大字馬込および大字蓮田の各一部から馬込一丁目・三丁目・四丁目・五丁目が成立[18]。
世帯数と人口
[編集]2020年(令和2年)9月1日時点の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
町丁・大字 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
蓮田 | 141世帯 | 365人 |
蓮田一丁目 | 425世帯 | 874人 |
蓮田二丁目 | 401世帯 | 928人 |
蓮田三丁目 | 239世帯 | 501人 |
蓮田四丁目 | 332世帯 | 780人 |
蓮田五丁目 | 375世帯 | 887人 |
計 | 1,913世帯 | 4,335人 |
小・中学校の学区
[編集]大字・丁目 | 小字・番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
蓮田 | 字関山下 字山ノ内下 |
蓮田市立蓮田中央小学校 | 蓮田市立蓮田中学校 |
その他 | 蓮田市立蓮田南小学校 | 蓮田市立蓮田南中学校 | |
蓮田一丁目 | 全域 | ||
蓮田二丁目 | 全域 | ||
蓮田三丁目 | 全域 | ||
蓮田四丁目 | 全域 | ||
蓮田五丁目 | 全域 |
交通
[編集]鉄道
[編集]- 地区内を東北本線(宇都宮線)が通っているが、地区内に駅はない。蓮田駅(所在地は本町)が最寄りとなる[7]。
- かつては町域を武州鉄道が通っていた[20]。
道路
[編集]- 埼玉県道3号さいたま栗橋線 - 伊奈町との境界から関山一丁目までの区間で、道路用地が大字蓮田となっている。
- 埼玉県道311号蓮田鴻巣線 - 見沼代用水に御前橋が架かる。
- 埼玉県道322号東門前蓮田線
- 緑のヘルシーロード - 自転車歩行者専用道路
路線バス
[編集]施設
[編集]- 一丁目
- 野久保公園
- 二丁目
- 蓮田南保育園
- 天満宮
- 蓮田オークプラザ
- 三丁目
- 桑原公園
- 四丁目
- 慶福寺
- 諏訪神社
- 蓮田ねがやど保育園
- 小学校予定地運動場
- 五丁目
- 大字
- 蓮田市立蓮田南中学校
- 蓮田市立蓮田中学校 - 敷地の一部が大字蓮田に掛かる。
- 瓦葺伏越 - 綾瀬川と見沼代用水との交差地点(伏越)。上尾市大字瓦葺に跨がる。
- 下蓮田公園
脚注
[編集]- ^ a b “蓮田市/人口統計”. www.city.hasuda.saitama.jp. 2020年9月9日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2017年10月26日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2017年5月29日閲覧。
- ^ 新しい本籍の定めかた (PDF) - 蓮田市
- ^ a b c d e 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 1101-1103頁。
- ^ a b c d 外部リンク節の「蓮田市地図情報システム」を参照。
- ^ a b “標準地・基準地検索システム〜国土交通省地価公示・都道府県地価調査〜”. www.land.mlit.go.jp. 2020年9月9日閲覧。
- ^ “鑑定評価書”. www.land.mlit.go.jp. 2020年9月9日閲覧。
- ^ a b c d 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』268頁。
- ^ a b c d e 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』458頁。
- ^ a b c 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 1099頁。
- ^ a b c d e 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』679頁。
- ^ 学校紹介 - 蓮田市立蓮田南小学校. 2017年12月17日閲覧。
- ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 81頁。
- ^ a b c d e f “蓮田市/区画整理事業の実施状況”. www.city.hasuda.saitama.jp. 2020年9月9日閲覧。
- ^ 山ノ内地区地区計画の手引き (PDF) - 蓮田市
- ^ 蓮田市/「蓮田」の「蓮」を1点しんにゅうに変更することなどに伴う手続きについて at the Wayback Machine (archived 2018年12月14日)
- ^ a b “蓮田市/馬込下蓮田土地区画整理事業の住所・土地地番の旧新・新旧対照表、換地図”. www.city.hasuda.saitama.jp. 2020年9月9日閲覧。
- ^ “蓮田市立小学校及び中学校の通学区域に関する規則”. 蓮田市 (2017年9月28日). 2023年12月13日閲覧。
- ^ “武州鉄道跡”. 蓮田市観光協会. 2019年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月4日閲覧。
- ^ 路線図 大宮駅・東大宮駅・蓮田駅・大和田駅・七里駅・岩槻駅 - 国際興業バス、2020年9月9日閲覧。
- ^ “蓮田のいわれ”. 蓮田市役所 (2016年12月1日). 2017年9月22日閲覧。
参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104。
関連文献
[編集]- 「上蓮田村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ201埼玉郡ノ3、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:764007/75。
- 「下蓮田村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ201埼玉郡ノ3、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:764007/76。
関連項目
[編集]- 埼玉県の土地区画整理事業一覧
- 埼玉県第13区
- ヒガハス - 地内の宇都宮線沿線にある農地の俗称で、鉄道写真の撮影地で知られる。
外部リンク
[編集]- 蓮田市地図情報システム
- 彩の国の区画整理 - 埼玉県ホームページ