親の目・子の目

『親の目・子の目』（おやのめ・このめ）は、テレビ朝日など民間放送32局（当時）加盟の民間放送教育協会（民教協）が企画・制作し、文部科学省（2001年 1月6日以前は文部省）が協力するテレビドキュメント番組で、1970年7月から8月までと、1971年 4月2日^[1]から2004年 3月11日^{[注釈 1]}^[2]にかけて放送された。

概要

毎回民教協加盟の各放送局が持ち回りで製作を担当し、学校や家庭の教育現場、あるいは地域のコミュニティ活動においての親と子のふれあいなどをリポートしたドキュメンタリー番組。時折、教育関係者や教師、親、児童をスタジオに招き、教育についての討論を放送したこともある。例として、第818回「鶴瓶かあさんなら…」（1987年放送、毎日放送製作）では、笑福亭鶴瓶の司会で中学生とその母親20人をスタジオに招き、鶴瓶が母親役となり親子の食卓での会話のコントを取り入れるなど、親子の問題を笑いの中で話し合う内容とした^[3]。

この番組は1970年の夏休み番組として放送されたのが最初で（第1回放送はRKB毎日放送製作の「魔の場所・魔の時間」^[4]）、新しい家庭教育番組を模索していた文部省（現・文部科学省）と民教協の考えが一致し、1971年4月からレギュラー番組となった^[5]。

NET系学校放送の最終年度にあたる1973年度まで学校放送に含まれており、唯一の民教協加盟局持ち回り制作番組であることから、1974年4月以降は学校放送から独立される形で持続されていたため、ネット局（加盟局）は、原則として全てアナログ放送の親局がVHF局である。ごく一部の事例を除き、新局開局等によるネット局変更は行われなかった。ドキュメントの前と後には、カウキャッチャー・ヒッチハイクと呼ばれる大鵬薬品、エバラ食品、ヤマト運輸、チロルチョコなどの、コマーシャルが数本放送されていたが、文部省→文部科学省一社提供番組は、コマーシャルを挟まない方針であったため、本編ではコマーシャルを一切挿入していなかった。『発見!人間力』を放送途中の2009年12月までは文部科学省が提供していたため、この措置は同月をもって終了した。

2002年 4月12日より字幕放送を実施^[6]。

番組は2004年3月11日の放送で終了し、代わって『いきいき!夢キラリ』が始まった。

放送時間

いずれもNETテレビ→テレビ朝日の時間帯とする（出典：^[7]）。

放送期間		放送時間（日本時間）
1971.04.02	1971.12.31	金曜 15:00 - 15:30（30分）
1972.01.07	1974.03.29	金曜 14:00 - 14:30（30分）
1974.04.05	1975.03.28	金曜 10:00 - 10:30（30分）
1975.04.04	1976.03.26	金曜 11:15 - 11:45（30分）
1976.04.07	1978.03.29	水曜 11:00 - 11:30（30分）
1978.04.05	1982.09.29	水曜 11:15 - 11:45（30分）
1982.10.08	1990.03.23	金曜 10:30 - 11:00（30分）
1990.04.02	1992.03.23	月曜 10:30 - 11:00（30分）
1992.04.06	1994.03.14	月曜 11:00 - 11:30（30分）
1994.04.04	1996.03.18	月曜 10:00 - 10:30（30分）
1996.04.08	2000.09.25	月曜 9:55 - 10:25（30分）
2000.10.02	2002.03.18	月曜 10:00 - 10:30（30分）
2002.04.12	2004.03.05	金曜 10:55 - 11:25（30分）

ネット局

番組終了時のネット局

北海道放送
青森放送
IBC岩手放送
東北放送
秋田放送
山形放送
福島テレビ
テレビ朝日（1977年3月までは日本教育テレビ）
新潟放送
北日本放送

なお、琉球放送は2002年4月民教協に加盟したが、加盟から最終回まで放送したかは不明。

途中で打ち切った局

中部日本放送（現CBCテレビ・1974年3月まで、打ち切りと同時に民教協を離脱、名古屋テレビに移管）
毎日放送（1992年3月まで、腸捻転解消後もテレビ朝日・名古屋テレビ制作で放送した唯一の番組。打ち切りと同時に民教協を離脱）

以下の関西地区テレビ局は、毎日放送が離脱後朝日放送が加盟するまでのクッション期間（1992年4月 - 1993年3月の1992年度のみ）として、視聴者保護のため、民教協非加盟の独立UHF3局にもネットした。

番販での再放送局

脚注

[脚注の使い方]

注釈

^ 最終回は2004年3月11日（木曜） 10:30 - 11:25に放送。

出典

^ 『読売新聞』（縮刷・関東版） 1971年（昭和46年）4月2日付朝刊、テレビ欄。
^ 『読売新聞』（縮刷・関東版） 2004年（平成16年）3月11日付朝刊、テレビ欄。
^ 毎日放送40年史編纂室（編集）『毎日放送の40年』毎日放送、1991年、176頁。
^ 民間放送教育協会（編）『民教協20年の歩み：テレビで結ぶみんなの輪』1987年、116頁。
^ 民間放送教育協会（編）『民教協20年の歩み：テレビで結ぶみんなの輪』1987年、34頁。
^ 『読売新聞』（縮刷・関東版） 2002年（平成14年）4月12日付朝刊、テレビ欄より。2002年3月以前は字幕放送を示す四角枠に「字」のマークの表記が無かった。
^ 『読売新聞』（縮刷・関東版） 1971年（昭和46年）4月 - 2004年（平成16年）3月、テレビ欄。

外部リンク

テレビ朝日ホームページ - ウェイバックマシン（2000年9月19日アーカイブ分）


NETテレビ金曜 15:00 - 15:30
前番組	番組名	次番組
かしこい消費者（1969年4月11日 - 1971年3月26日）	親の目・子の目（1971年4月2日 - 12月31日）	東西デラックス寄席（1972年1月7日 - 3月31日）
NETテレビ金曜 14:00 - 14:30
ドラマ再放送枠 ※14:00 - 15:00	親の目・子の目（1972年1月7日 - 1974年3月29日）	サンフランシスコ大空港（1974年4月5日 - 5月10日） ↓ マクロード警部（1974年5月17日 - 6月21日） ※ともに14:00 - 14:55
NETテレビ金曜 10:00 - 10:30
あそびましょパンポロリン（金曜）（1973年4月20日 - 1974年3月29日） ※9:45 - 10:15 にっぽん拝見（金曜）（1973年4月20日 - 1974年3月22日） ※月曜 - 土曜の帯番組 ※10:15 - 10:30	親の目・子の目（1974年4月5日 - 1975年3月28日）	ビッグワイド60分（再放送） ※10:00 - 10:55
NETテレビ金曜 11:15 - 11:45
奥さまあなたの11時（金曜）（1974年4月5日 - 1975年3月28日） ※月曜 - 金曜の帯番組 ※11:00 - 11:45	親の目・子の目（1975年4月4日 - 1976年3月26日）	みんなの東京（再放送） ※11:00 - 11:20 樋口のゴルフ ※11:20 - 11:25 家庭 ※11:25 - 11:30 日本のくらし ※11:30 - 11:45
NETテレビ→テレビ朝日水曜 11:00 - 11:30
奥さまお芝居サロン ※11:00 - 11:15 【30分繰り下げて継続】日本の街道 ※11:15 - 11:30	親の目・子の目（1976年4月7日 - 1978年3月29日）	パパと三人娘 ※月曜 - 木曜の帯番組 ※10:45 - 11:15 親の目・子の目（1978年4月5日 - 1982年9月29日） ※11:15 - 11:45 【15分繰り下げ】
テレビ朝日水曜 11:15 - 11:45
親の目・子の目（1976年4月7日 - 1978年3月29日） ※11:00 - 11:30 【15分繰り下げ】奥さまお芝居サロン（1976年4月7日 - 1978年3月29日） ※11:30 - 11:45	親の目・子の目（1978年4月5日 - 1982年9月29日）	素敵なミセスに（水曜）（1982年10月6日 - 1984年3月28日） ※月曜 - 金曜の帯番組 ※11:00 - 11:45
テレビ朝日金曜 10:30 - 11:00
特選サスペンス（再放送）（1981年10月2日 - 1982年9月24日） ※9:30 - 10:55 番組案内 ※10:55 - 11:00	親の目・子の目（1982年10月8日 - 1990年3月23日）	時代劇ドラマ再放送枠 ※10:30 - 11:30 ※月曜 - 木曜 → 火曜 - 金曜
テレビ朝日月曜 10:30 - 11:00
時代劇ドラマ再放送枠 ※10:30 - 11:30 ※月曜 - 木曜 → 火曜 - 金曜	親の目・子の目（1990年4月2日 - 1992年3月23日）	ともに生きる世界
テレビ朝日月曜 11:00 - 11:30
びば!スペイン ※11:00 - 11:15 芸能（1990年4月2日 - 1992年3月30日） ※11:15 - 11:30	親の目・子の目（1992年4月6日 - 1994年3月14日）	ドラマ再放送枠 ※10:30 - 11:30 ※火曜 - 金曜 → 月曜 - 金曜
テレビ朝日月曜 10:00 - 10:30
特捜!美味しいTV（再放送）	親の目・子の目（1994年4月4日 - 1996年3月18日）	親の目・子の目（1996年4月8日 - 2000年9月25日） ※9:55 - 10:25 【5分繰り上げ】テレビショッピング ※10:25 - 10:30 【30分繰り下げて継続】


テレビ朝日月曜 9:55 - 10:25
前番組	番組名	次番組
テレビショッピング ※9:55 - 10:00 【30分繰り下げて継続】親の目・子の目（1994年4月4日 - 1996年3月18日） ※10:00 - 10:30 【5分繰り上げ】	親の目・子の目（1996年4月8日 - 2000年9月25日）	テレビショッピング ※9:55 - 10:00 【30分繰り上げて継続】親の目・子の目（2000年10月2日 - 2002年3月18日） ※10:00 - 10:30 【5分繰り下げ】
テレビ朝日月曜 10:00 - 10:30
親の目・子の目（1996年4月8日 - 2000年9月25日） ※9:55 - 10:25 【5分繰り下げ】テレビショッピング ※10:25 - 10:30 【30分繰り上げて継続】	親の目・子の目（2000年10月2日 - 2002年3月18日）	うるおい宣言!（月曜）（2002年4月1日 - 2003年3月24日） ※9:55 - 10:30
テレビ朝日金曜 10:55 - 11:25
アンコールF ※10:30 - 11:25 ※月曜 - 金曜 → 月曜 - 木曜	親の目・子の目（2002年4月12日 - 2004年3月5日）【最終回は2004年3月11日（木曜） 10:30 - 11:25に放送】	アンコールF ※10:30 - 11:25 ※月曜 - 木曜 → 月曜 - 金曜

この項目は、テレビ番組に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（ポータルテレビ/ウィキプロジェクト放送または配信の番組）。

[2] 最終回は2004年3月11日（木曜） 10:30 - 11:25に放送。

[1] 『読売新聞』（縮刷・関東版） 1971年（昭和46年）4月2日付朝刊、テレビ欄。

[3] 『読売新聞』（縮刷・関東版） 2004年（平成16年）3月11日付朝刊、テレビ欄。

[4] 毎日放送40年史編纂室（編集）『毎日放送の40年』毎日放送、1991年、176頁。

[5] 民間放送教育協会（編）『民教協20年の歩み：テレビで結ぶみんなの輪』1987年、116頁。

[6] 民間放送教育協会（編）『民教協20年の歩み：テレビで結ぶみんなの輪』1987年、34頁。

[7] 『読売新聞』（縮刷・関東版） 2002年（平成14年）4月12日付朝刊、テレビ欄より。2002年3月以前は字幕放送を示す四角枠に「字」のマークの表記が無かった。

[8] 『読売新聞』（縮刷・関東版） 1971年（昭和46年）4月 - 2004年（平成16年）3月、テレビ欄。

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[注釈 1]

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[6]

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