酒本雅之
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酒本 雅之(さかもと まさゆき、1931年5月14日 - )は、日本のアメリカ文学者、翻訳家。お茶の水女子大学・共立女子大学名誉教授。ラルフ・エマソン、ヘンリー・ソロー、ホイットマンなどを、長年翻訳・研究した。
略歴・人物
[編集]岡山県生まれ。東京大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大助教授、教授、2002年まで共立女子大学教授。2011年瑞宝中綬章受章[1]。
著書
[編集]- 『アメリカ・ルネッサンス序説』(エマソン・ソーロウ・ホイットマン、研究社) 1969
- 『アメリカ・ルネッサンスの作家たち』(岩波新書) 1974
- 『支配なき政府 ソーロウ伝』(国土社、世界を動かした人びと3) 1975
- 『20世紀アメリカ小説覚え書 「市民」像の諸相』(英潮社出版) 1975
- 『陰画世界への旅』(ホーソーン、冬樹社) 1977
- 『アメリカ文学をどう読み解くか 文学史の構築をめざして』(中教出版) 1978
- 『沙漠の海 メルヴィルを読む』(研究社出版) 1985
- 『ことばと永遠 エミリー・ディキンソンの世界創造』(研究社出版) 1992
共編著
[編集]- 『コンパクトアメリカ文学史』(岩元巌、荒竹出版) 1980
翻訳
[編集]- ラルフ・エマソン『代表的人間像』 日本教文社(エマソン選集6) 1961、オンデマンド版 2014
- ホイットマン『草の葉』 岩波文庫(上・中・下)、杉木喬・鍋島能弘共訳、1969-71/酒本による単独改訳 1998
- バーナード・マラマッド『アシスタント』 荒地出版社、1969
- トマス・ウルフ『死よ、誇り高き兄弟』 荒地出版社、1971
- ジェイムズ・ディキー『わが心の川』 新潮社、1971
- 『エマソン論文集』 岩波文庫(上・下)、1972-73 - 度々重版
- レスリー・A・フィードラー『消えゆくアメリカ人の帰還』 新潮社(アメリカ文学の原型3)渥美昭夫共訳、1972
- D・H・ロレンス『アメリカ古典文学研究 デモクラシー アメリカ古典文庫12』 研究社出版、亀井俊介解説、1974
- ヘンリー・デイヴィッド・ソロー『野性にこそ世界の救い』 森林書房、1982
- ナサニエル・ホーソーン『人面の大岩』 国書刊行会(バベルの図書館)、竹村和子共訳、1988、新編 2012
- ハーマン・メルヴィル『代書人バートルビー』 国書刊行会(バベルの図書館)、1988、新編 2012
- ヘンリー・D・ソロー『ウォールデン』 ちくま学芸文庫、2000、復刊2022
脚注
[編集]- ^ “平成23年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 9 (2011年4月29日). 2016年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月4日閲覧。