里見京子
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さとみ きょうこ 里見 京子 | |
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本名 | 宇野 崇予(うの みつよ、旧姓:鈴木〈すずき〉)[1] |
生年月日 | 1935年3月19日(89歳) |
出身地 | 日本・東京都[2] |
身長 | 156 cm[3] |
血液型 | O型[4] |
職業 | 女優、声優 |
ジャンル | テレビドラマ、映画、舞台、アニメ、吹き替え |
活動期間 | 1953年 - |
配偶者 | 宇野誠一郎( - 2011年死別[5]) |
主な作品 | |
人形劇 『チロリン村とくるみの木』 『サンダーバード』 |
里見 京子(さとみ きょうこ、1935年3月19日[2] - )は、日本の女優、声優。
経歴
[編集]声で演じることの魅力を感じたのは小学校時代の集団疎開であり、教師が宮沢賢治の童話を読んでもらって、その世界に引き込まれたという[6]。
アナウンサーを志望し、実践女子短期大学[7]在学中の1953年に東京放送劇団の5期生になる[6]。同期に黒柳徹子、横山道代、新道乃里子、幸田弘子、八木光生、木下秀雄、桜井英一、関根信昭、三田松五郎らがいる。
1954年4月にラジオドラマ『ヤン坊ニン坊トン坊』の主役ヤン坊役でデビュー[4][6]。
翌1955年に出演したNHKドラマ『おふくろ』は映像が現存する。
以後、1960年代から1970年代にかけて、テレビ人形劇『チロリン村とくるみの木』などNHKの作品を中心に出演する活躍を見せた。また、『ブーフーウー』では、司会のお姉さんとして親しまれた。
1990年に解散したNHK東京放送劇団では、1989年11月時点で団長を務めていた[9]。
人物
[編集]愛称はソーヨ[3]。
出演(女優)
[編集]テレビドラマ
[編集]- おふくろ(1955年、NHK総合)
- 松本清張シリーズ・黒の組曲 第44話「雨と川の音」(1963年、NHK総合) - お絹
- 大河ドラマ(NHK総合)
- 鹿鳴館(1970年、NHK総合)
- 少年オルフェ(1972年、NHK総合) - サボテン国の女王
映画
[編集]- 相馬の金さん(女優)
テレビ番組
[編集]- ブーフーウー(1960年 - 1967年、NHK総合、さとみさん)
- 1周回って知らない話「黒柳徹子&トシちゃん芸能界70年の裏側をすべて告白SP」(2023年10月25日、日本テレビ)- VTR出演「NHK同期が語る黒柳徹子」(横山道代と)
舞台
[編集]出演(声優)
[編集]人形劇
[編集]- 大きくなる子(NHK教育、チョロ)
- チロリン村とくるみの木(1956年 - 1964年、NHK総合、クルミのクル子)
- ひょっこりひょうたん島(1964年 - 1969年、NHK総合、シェラザード)
- ダットくん(1967年 - 1969年、NHK総合、おばあさん)
- ちびっこモグ(NHK教育)
- 空中都市008(1969年 - 1970年、NHK総合、大原冴子)
- とんでけブッチー(1971年 - 1974年、NHK総合、マルガレーテ)
- 新八犬伝(1973年 - 1975年、NHK総合)
- 真田十勇士(1975年 - 1977年、NHK総合、真田大助)
- 笛吹童子(1977年 - 1978年、NHK総合、菊丸)
- 紅孔雀(1978年 - 1979年、NHK総合)
- ミューミューニャーニャー(1978年 - 1983年、NHK総合、ミューミュー)
- プリンプリン物語 (1979年 - 1982年、NHK総合、ステッラ、ポーカー、ブリコ、クスカ、魔女、花屋のおばさん、魔術団の団長、ドオンブリカの王妃)
- ピコピコポン(1987年 - 1991年、NHK教育、キャンディーママ)
- こどもにんぎょう劇場(NHK教育)
吹き替え
[編集]担当女優
[編集]- 白昼の決闘(パール)※NET版
- 終着駅(メアリー・フォーブス)※NET版
- 武器よさらば(キャサリン・バークレイ)※NET版(DVD収録)
- 慕情(ハン・スーイン)※テレビ朝日版(HDリマスター版DVD収録)
映画
[編集]- 愛の交響楽(〈マール・オベロン〉)※NHK版
- 愛情の花咲く樹(ネル・ゲイサー〈エヴァ・マリー・セイント〉)
- アラバマ物語(ジーン・ルイーズ / 語り〈キム・スタンリー〉)※NET版
- 異教徒の旗印(〈リュドミラ・チェリーナ〉)
- 裏切り鬼軍曹(アン〈ヴェラ・マイルズ〉)
- 栄光の旅路(〈ノーマ・ムーア〉)
- ガラスの靴(エラ〈レスリー・キャロン〉)
- キャリー(マーガレット・ホワイト〈パイパー・ローリー〉)
- 黒騎士(ロウィーナ〈ジョーン・フォンテイン〉)
- 孤独な関係(メアリー〈ジョアン・ウッドワード〉)
- サーカス物語(アンナ・セルゲェウッチ〈インナ・クミト〉)
- 世界を彼の腕に(伯爵令嬢マリーナ〈アン・ブライス〉)
- センチメンタル・ジャーニー(ジュリー〈モーリン・オハラ〉)
- ダラス(トニア〈ルース・ローマン〉)※NET新版
- 追憶(ヘレン〈アン・ブライス〉)
- 椿姫(マルグリット〈グレタ・ガルボ〉)※NET版
- 長く熱い夜(クララ〈ジョアン・ウッドワード〉)
- 名ばかりの妻(ジュリー〈ケイ・フランシス〉)
- バグダッドの盗賊(王女〈ジューン・デュプレ〉)※NHK版
- ハネムーン(アナ・ケリー〈リュドミラ・チェリーナ〉)
- 反逆者の群れ(リザ〈ウルスラ・シース〉)
- 星のない男(リード〈ジーン・クレイン〉)※フジテレビ版
- マクリントック(キャサリン〈モーリン・オハラ〉)※TBS版
- 真昼の決闘(キャサリン・バークレイ〈ケティ・フラッド〉)※フジテレビ旧録版、フジテレビ新録版
- 魅惑の巴里(ジョイ〈ミッツィー・ゲイナー〉)
ドラマ
[編集]- 宇宙探検「流星との衝突」
- おとぎの国「アリババと40人の盗賊」(モルギアナ〈ミリアム・コロン〉)
- 看護婦物語
- 「罪深き母」(モリー・ケイン〈ロイス・ネットルトン〉)
- 「徴候病患者」(ウィラ・スタン〈サドラ・チャーチ〉)
- 「死を見つめて」(エラ・ジョンソン〈ロイス・ネットルトン〉)
- 将軍アイク(アイゼンハワー夫人)
- スパイ大作戦
- 幽霊を呼べ!!(マーサ・リチャーズ)
- 二重スパイをでっちあげろ!(スーザン・ブキャナン〈リー・グラント〉)
- 生きた研究ノート(イリナ)
- 消えた汚染死体(フォスター)
- 大草原の小さな家「誇りと勇気」(アメリア〈アイビー・ジョーンズ〉)
- タイムトンネル「ジェリコの城壁」(ラハブ〈マーナ・フェイ〉)
- 電撃スパイ作戦 #2(スザンヌ)、#11(スチュワーデス〈ジル・カーゾン〉)
- 謎の円盤UFO ムーンベース衝突コース(ジョセフィン・フレイザー〈ジェーン・メロウ〉)
- ハイシャパラル(ビクトリア・キャノン〈リンダ・クリスタル〉)
- 走れチェス「乗馬クラブでの出来事」(マリリン〈ベバリー・ランスフォード〉)
- ひとすじの道「めぐみの雨」(ジョニー〈サンディー・デッチャー〉)
- 弁護士ジャッド「追いつめられて」(アリダ〈ルタ・リー〉)
- 弁護士ペリー・メイスン「生きていた焼死体」
- ルクレール兄弟の旅(女医)
海外人形劇
[編集]- キャプテン・スカーレット(TBS)
- ファッションショーをねらえ!(1968年5月14日、ガブリエル)
- 天使を救え!(1968年5月28日、ジュディス・チャップマン)
- サンダーバード(1966年 - 1967年、NHK総合、ミンミン)
- サンダーバード 劇場版(1967年7月15日、ミンミン〈劇場公開版・DVD版〉)
- サンダーバード6号(1968年8月3日、ミンミン〈劇場公開版・DVD版〉)
- ジョー90
劇場アニメ
[編集]- おしゃれキャット
- ガリバー旅行記(ギャビイ) ※NHK版
- 白雪姫(女王)※1980年再公開版=ソフト収録
- ビアンカの大冒険(マダム・メデューサ)※1981年劇場公開版
- 雪の女王(ゲルダ)※NHK版
- わんわん物語(ダーリング)※1956年初公開版
テレビアニメ
[編集]- 宇宙忍者ゴームズ(ウツクシー)
- アイ・ガット・ア・ロケット(マ・ダッキー)
劇場アニメ
[編集]- アラビアンナイト・シンドバッドの冒険(1962年、サミール姫)
- 空飛ぶゆうれい船(1969年、黒潮夫人[11])
- 魔犬ライナー0011変身せよ!(1972年、ツトム[12])
- マジンガーZ対デビルマン(1973年、妖獣シレーヌ)
- きかんしゃやえもん D51の大冒険(1974年、正くん[13])
- マッチ売りの少女(1975年、少女)
テレビアニメ
[編集]- 新ジャングル大帝 進めレオ!(1966年、フジテレビ) - ルネ[14]
- レインボー戦隊ロビン(1966年、NET) - ロビン[15]
- 赤胴鈴之助(1972年、フジテレビ)
- デビルマン(1972年、NET) - ラフレール[16]、レイコック[16]
ラジオドラマ
[編集]ドラマCD
[編集]- サンダーバード秘密基地セット(ミンミン)
ゲーム
[編集]- キングダム ハーツ バース バイ スリープ(2010年、王妃/魔女)
テレビ番組
[編集]その他のコンテンツ
[編集]- 東京ディズニーランド
- 白雪姫と七人のこびと(女王/毒婆)
里見を演じた人物
[編集]脚注
[編集]- ^ 訃報:宇野誠一郎さん84歳=作曲家 『毎日新聞』2011年5月11日付
- ^ a b c “里見京子(さとみきょうこ)の解説”. goo人名事典. 2020年7月25日閲覧。
- ^ a b c d 『アニメーション大百科』東京三世社、1981年、231頁。
- ^ a b 『声優名鑑 アニメーションから洋画まで…』近代映画社、1985年、76頁。
- ^ a b “作曲家宇野誠一郎さん死去 84歳”. 日刊スポーツ. (2011年5月11日) 2017年10月29日閲覧。
- ^ a b c “声優で始まり 声優で終わる 声優/里見京子さん 東京版 平成19年4月上旬号”. ASA(朝日新聞販売所). 2023年3月28日閲覧。
- ^ 『毎日年鑑』1974年版、99ページ
- ^ a b 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、84頁。
- ^ 「ラジオ名作数々残し 来春NHK放送劇団が"終幕"」『中日新聞』1989年11月5日付
- ^ 『芸能』5月号、芸能学会、1962年、83頁。
- ^ “キャラクター/キャスト”. 東映アニメーションラインナップ. 空飛ぶゆうれい船. 東映アニメーション. 2024年6月1日閲覧。
- ^ “キャラクター/キャスト”. 東映アニメーションラインナップ. 魔犬ライナー0011変身せよ!. 東映アニメーション. 2024年2月24日閲覧。
- ^ “キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. D51の大冒険 きかんしゃやえもん. 東映アニメーション. 2024年5月30日閲覧。
- ^ “ジャングル大帝 進めレオ!”. 手塚治虫公式サイト. 2016年6月8日閲覧。
- ^ “キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. レインボー戦隊ロビン. 東映アニメーション. 2024年6月1日閲覧。
- ^ a b 尾形英夫 編「声のヒーロー37人総登場」『ロマンアルバム(4) テレビランド増刊号 デビルマン』徳間書店、1978年2月25日、76頁。
参考資料
[編集]- 黒柳徹子著『トットチャンネル』 - 黒柳とは親友で、里見とのエピソードが紹介されている。2016年のテレビドラマ化『トットてれび』では里見を福田彩乃が演じた。
- 池田憲章、伊藤秀明編著『NHK連続人形劇のすべて』エンターブレイン、2003年
外部リンク
[編集]- 里見京子 - 日本映画データベース
- 里見京子 - allcinema
- 里見京子 - KINENOTE
- Kyôko Satomi - IMDb
- 里見京子 - MOVIE WALKER PRESS
- 里見京子 - NHK人物録