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鍵和田秞子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鍵和田柚子から転送)

鍵和田 秞子(かぎわだ ゆうこ、1932年昭和7年)2月21日[1] - 2020年令和2年)6月11日[2])は、神奈川県出身[3]俳人

経歴

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秦野生まれ。神奈川県立平塚高等女学校(現・神奈川県立平塚江南高等学校)を経て、1954年お茶の水女子大学国文学科を卒業[3]。大学在学中、井本農一のもとで俳文学を学ぶとともに、村山古郷の「たちばな」に入会し句作を開始。大学卒業後は教師として勤める。また金尾梅の門の「季節」に入会。1963年中村草田男主宰の「萬緑」に入会[3]。のち萬緑新人賞、萬緑賞[3]を受賞。1977年、第一句集『未来図』により第1回俳人協会新人賞を受賞[3]。この年に教師を辞す。1984年、草田男の死を経て「未来図」を創刊・主宰[3][4]2006年、第七句集『胡蝶』により第45回俳人協会賞受賞[4]2015年、第九句集『濤無限』により第56回毎日芸術賞受賞。2020年、第十句集『火は禱り』により第35回詩歌文学館賞受賞[4]

代表句に「鶴啼くやわが身のこゑと思ふまで」など。2002年より大磯町鴫立庵の第22代庵主を務める[3]俳人協会常務理事、俳文学会、日本文芸家協会日本ペンクラブの各会員[3]

2020年6月11日19時14分、老衰のため、東京都府中市の自宅で死去[2]。88歳没。

著書

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句集

  • 『未来図』(卯辰山出版、1976年)
  • 『浮標』(牧羊社、1982年)
  • 『飛鳥』(角川書店、1986年)
  • 『武蔵野』(角川書店、1990年)
  • 『光陰』(角川書店、1997年)
  • 『風月』(花神社、2000年)
  • 『胡蝶』(角川書店、2005年)
  • 『百年』(角川グループパブリッシング、2008年)
  • 『濤無限』(KADOKAWA、2015年)
  • 『火は禱り』(角川文化振興財団、2019年)
  • 『鍵和田柚子全句集』(ふらんす堂、2020年)

随筆・入門書等

  • 『季語深耕「祭」』(角川書店、1989年)
  • 『俳句・季語』(誠文堂新光社、1990年)
  • 『俳句をつくる』(共文社、1991年)
  • 『俳句入門 作句のチャンス』(本阿弥書店、1992年)
  • 『俳句のある四季―四季のしらべと作句の楽しみ』(角川書店、1995年)
  • 『実作季語入門』(富士見書房、1995年)
  • 『俳句上達講座―楽しい句作りのために』(朝日新聞社、1997年)
  • 『花旅吟―花と俳句を楽しむ』(フレーベル館、1999年)
  • 『花の歳時記』全4巻(講談社、2004年)

脚注

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  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.446
  2. ^ a b 俳人の鍵和田ゆう子さん死去:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2020年6月12日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 鍵和田秞子 プロフィール”. 公益社団法人 俳人協会・俳句文学館. 2022年6月閲覧。
  4. ^ a b c 鍵和田秞子さん 「東京俳壇」の選者:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2022年6月25日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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