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長野県縦断駅伝競走

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
長野県縦断駅伝競走
開始年 1952年
主催 長野陸上競技協会長野県教育委員会信濃毎日新聞社、信濃文化事業財団
チーム数 最大15チーム
前回優勝 上田東御小県(3回目)
最多優勝 上伊那(38回)
公式サイト
長野県縦断駅伝競走公式webサイト
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長野県縦断駅伝競走(ながのけんじゅうだんえきでんきょうそう)は、毎年11月中旬に開催される長野県の市、郡単位のチームが参加する駅伝競走大会である。通称県縦(けんじゅう)と呼ばれる。長野県では晩秋の風物詩として県民に親しまれている大会である。

概要

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信濃毎日新聞社が、戦後の復興が進む中「若者たちの体力と精神力を養うのに役立つスポーツを実施すること」を目的とし主催、1952年に第1回大会が開催された。当初は、飯田市長野市間(17区間221.9km)の県を南から北へ縦断するコースで行われたが、第25回大会(1967年)より、長野市から飯田市へと県を北から南に縦断するコースに変わり現在に至っている。

2020年第69回大会は、新型コロナウイルス感染対策の観点から中止[1]となった。この大会が中止となるのは1952年(昭和27年)に第1回大会を開催して以降初めて。2021年「70回記念大会」も引き続き、コロナ禍により2年連続中止となった。

また、2022年開催予定の第71回大会より、これまでの2日間開催を1日開催とし、従来の長野市―岡谷市諏訪市)、松本市―飯田市のコースを、隔年で交互開催とする開催概要の変更を決定した。[2]

コースとスケジュール

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2024年は、長野市(信毎本社前)をスタートして諏訪市(しんきん諏訪湖スタジアム)をフィニッシュ(14区間、109.82km)のコースで実施。(2024/8/24公式サイトで要項公開)

【長野市~諏訪市コース】

「W」は女子区間、「JW」は女子中学生区間、「JM」は男子中学生区間。

【信毎本社前】 1 区 JW 2.30→【中御所】 2 区 9.09→【篠ノ井】 3 区 JM 3.09→【塩崎】 4 区 7.80→【千曲若宮】 5 区 15.68→【秋和】6 区 W・JW 3.07→【上田】 7 区 12.56→【丸子】 8 区 8.09→【長和】 9 区 JM2.90→【長和町大門】 10 区 7.34→【小茂谷】 11 区 9.35→【白樺湖】 12 区 7.48→【柏原】 13 区 7.88→【茅野市米沢】 14区 13.19→【諏訪】

2022年コースから距離と区間数を削減、旧5区と旧6区を統合し15kmの新5区とし、旧15区を延長してしんきん諏訪湖スタジアムをフィニッシュ地点とする13kmの新14区とし、最終旧16区は廃止。

2023年は、松本市をスタートして飯田市をフィニッシュ(12区間、98.72km)のコースで実施。

【松本市~飯田市コース】

松本市松本城公園)→塩尻市上伊那郡辰野町上伊那郡箕輪町上伊那郡南箕輪村伊那市上伊那郡宮田村駒ヶ根市上伊那郡飯島町上伊那郡中川村下伊那郡松川町下伊那郡高森町飯田市(県飯田合同庁舎)

区間と中継所・区間距離一覧(松本市~飯田市コース)
区間 出発中継所 到着中継所 区間距離 備考
1区 松本(松本城公園) 庄内(シンケン前) 2.05km 女子中学生
2区 庄内(シンケン前) 塩尻(信毎塩尻製作センター) 1042km
3区 塩尻(信毎塩尻製作センター) 北小野(信州伊藤石材店前) 9.00km
4区 北小野(信州伊藤石材店前) 辰野(辰野中央保育園前) 10.14km
5区 辰野(辰野中央保育園前) 羽場(小林モータース前) 3.04km 男子中学生
6区 羽場(小林モータース前) 伊那(長野ダイハツ伊那店前) 13.02km
7区 伊那(長野ダイハツ伊那店前) 宮田(宮田村役場入口) 9.63km
8区 宮田(宮田村役場入口) 駒ヶ根(駒ヶ根駅前旧玉屋書店前) 4.16km 女子
9区 駒ヶ根(駒ヶ根駅前旧玉屋書店前) 伊那本郷(本六集会所前) 10.28km
10区 伊那本郷(本六集会所前) 伊那松島(炭平飯田支店前) 10.66km
11区 伊那松島(炭平飯田支店前) 山吹下(宮下高森営業所前) 3.37km 男子中学生
12区 山吹下(宮下高森営業所前) 飯田市(飯田合同庁舎) 12.95km


2022年は、長野市をスタートして岡谷市をフィニッシュ(16区間、117.35km)のコースで実施。(2024年はコースが変更、短縮される。)

【長野市~岡谷市コース】

長野市信濃毎日新聞社前)→千曲市埴科郡坂城町上田市小県郡長和町茅野市諏訪市諏訪郡下諏訪町岡谷市(岡谷市役所前) 16区間(117.35km)

区間と中継所・区間距離一覧(長野市~岡谷市コース)
区間 出発中継所 到着中継所 区間距離 備考
1区 長野(信濃毎日新聞社前) 中御所(日産プリンス長野販売中御所店前) 2.30km 女子中学生
2区 中御所(日産プリンス長野販売中御所店前) 篠ノ井(株式会社アリーナ前) 9.09km
3区 篠ノ井(株式会社アリーナ前) 塩崎(INPEXパイプライン長野支所前) 3.09km 男子中学生
4区 塩崎(INPEXパイプライン長野支所前) 若宮(水野青果前) 7.80km
5区 若宮(水野青果前) 坂城(澤崎肇商店前) 7.60km
6区 坂城(澤崎肇商店前) 秋和(上田下水浄化センター前) 8.08km
7区 秋和(上田下水浄化センター前) 上田(大手町会館前) 3.07km 女子
8区 上田(大手町会館前) 丸子(三反田公民館前) 12.56km
9区 丸子(三反田公民館前) 長和(長門町民体育館前) 8.09km
10区 長和(長門町民体育館前) 長和大門(綿屋工業前) 2.90km 男子中学生
11区 長和大門(綿屋工業前) 小茂谷(旧エノキダケ直売所前) 7.34km
12区 小茂谷(旧エノキダケ直売所前) 白樺湖(緑苑前) 9.35km
13区 白樺湖(緑苑前) 柏原(チェーン脱着場) 7.48km
14区 柏原(チェーン脱着場) 茅野(丸井直売センター前) 8.49km
15区 茅野(丸井直売センター前) 諏訪(諏訪市役所駐車場) 9.90km
16区 諏訪(諏訪市役所駐車場) 岡谷(岡谷市役所) 10.21km

参加チーム

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昭和の、そして平成の市町村合併により参加チームの区割り、名称変更などが行われている。長野市、松本市などの市部は地域拡大、郡部は減少などによりチーム間の人口格差が拡大しており選手集めに苦労するチームもある。チームナンバーは毎回固定である。


2022年からは高校、一般選手に参加標準記録が設けられ、その記録を期間内に突破した陸連登録選手のみ出走できるよう参加資格が改められた。単独では選手を編成できなかったチーム同士が合同チームを編成する事、さらに合同チームも編成できなかった場合は他チームから選手を借りてオープン参加とする制度も設けられた。

2023年長野県縦断駅伝第72回大会の参加チーム一覧

チームナンバー チーム名
1 上伊那
2 松本市
4 塩尻東筑木曽
5 安曇野市
6 飯田下伊那
7 長野市
8 上田東御小県
9 全諏訪
10 全佐久
11 飯山栄
13 須坂上高井
14 中野下高井
20 大北・千曲坂城・上水内 オープン参加
2019年までの長野県縦断駅伝参加チーム一覧
チーム
ナンバー
チーム名 郡市名 優勝
回数
1 上伊那 伊那市駒ヶ根市上伊那郡 38
2 松本市 松本市
3 千曲坂城 千曲市埴科郡
4 塩尻東筑木曽 塩尻市東筑摩郡木曽郡
5 安曇野市 安曇野市
6 飯田下伊那 飯田市下伊那郡 5
7 長野市 長野市 11
8 上田東御小県 上田市東御市小県郡 3
9 全諏訪 諏訪市岡谷市茅野市諏訪郡 12
10 全佐久 佐久市小諸市北佐久郡南佐久郡 1
11 飯山栄 飯山市下水内郡
12 大町北安曇 大町市北安曇郡
13 須坂上高井 須坂市上高井郡
14 中野下高井 中野市下高井郡
15 上水内 上水内郡、長野市に編入した旧上水内郡の豊野町信州新町鬼無里村戸隠村中条村[3]

表彰

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  • 優勝 賞状、優勝旗(持ち回り)、知事杯(持ち回り)、金メダル
  • 2位 賞状、信濃毎日新聞社盾、市長会長杯(持ち回り)、銀メダル
  • 3位 賞状、信濃毎日新聞社盾、町村会長杯(持ち回り)、銅メダル
  • 4位~6位 賞状
  • 優勝監督賞      長野陸上競技協会杯
  • 最優秀選手賞   長野陸上競技協会杯
  • 区間優勝賞・区間新記録賞
  • 新人賞 信州駅伝サポート会トロフィー(中高生から男女各一名)
  • 女子5回、男女10・20・30・40回出場者(各チームの申請に基づく)表彰
  • 第61回から第70回大会競技役員表彰(※2022のみ)
  • 参加賞

大会成績

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歴代優勝チーム一覧

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回数 開催年 距離(km) チーム名 記録 優勝回数 備考
1 1952 221.9 下伊那郡 14゚12'29"
2 1953 221.9 上伊那郡 13゚50'36"
3 1954 221.9 上伊那郡 13゚45'51" 2 2年連続
4 1955 223.0 下伊那郡 13゚32'40" 2
5 1956 223.0 下伊那郡 13゚28'32" 3 2年連続
6 1957 223.7 飯田下伊那[4] 13゚18'11" 4 3年連続
7 1958 223.7 諏訪岡谷 13゚22'40"
8 1959 224.4 全諏訪[5] 12゚49'47" 2 2年連続
9 1960 223.7 全諏訪 12゚44'24" 3 3年連続
10 1961 230.2 上伊那 12゚43'18" 3
11 1962 231.4 上伊那 12゚40'29" 4 2年連続
12 1963 231.5 上伊那 12゚39'12" 5 3年連続
13 1964 231.5 全諏訪 12゚31'18" 4
14 1965 231.5 全諏訪 12゚29'10" 5 2年連続
15 1966 231.5 全諏訪 12゚23'39" 6 3年連続
16 1967 212.3 全諏訪 11゚20'50" 7 4年連続
17 1968 200.2 上伊那 10゚29'19" 6
18 1969 200.2 上伊那 10゚25'01" 7 2年連続
19 1970 197.7 全諏訪 10゚18'33" 8
20 1971 200.0 上伊那 10゚24'33" 8
21 1972 200.0 全諏訪 10゚38'14" 9
22 1973 198.5 上伊那 10゚22'27" 9
23 1974 198.5 上伊那 10゚29'14" 10 2年連続
24 1975 198.5 上伊那 10゚43'50" 11 3年連続
25 1976 184.9 上伊那 10゚10'23" 12 4年連続
26 1977 184.9 上伊那 10゚10'24" 13 5年連続
27 1978 184.9 上伊那 10゚06'17" 14 6年連続
28 1979 184.9 上伊那 10゚15'44" 15 7年連続
29 1980 184.9 上伊那 10゚14'25" 16 8年連続
30 1981 189.0 上伊那 10゚18'02" 17 9年連続
31 1982 189.0 上伊那 10゚11'31" 18 10年連続
32 1983 189.0 長野市 10゚13'27"
33 1984 189.0 長野市 10゚23'27" 2 2年連続
34 1985 189.0 長野市 10゚10'42" 3 3年連続
35 1986 207.6 長野市 11゚09'04" 4 4年連続
36 1987 206.1 上伊那 11゚04'51" 19
37 1988 205.9 長野市 11゚03'18" 5
38 1989 205.9 上伊那 11゚10'22" 20
39 1990 205.9 上伊那 11゚28'08" 21 2年連続
40 1991 206.2 上伊那 11゚11'55" 22 3年連続
41 1992 205.2 上伊那 11゚06'30" 23 4年連続
42 1993 205.2 上伊那 11゚23'30" 24 5年連続
43 1994 214.3 上伊那 11゚29'19" 25 6年連続
44 1995 215.1 上伊那 11゚30'29" 26 7年連続
45 1996 215.1 上伊那 11゚38'01" 27 8年連続
46 1997 214.8 上伊那 11゚28'15" 28 9年連続
47 1998 216.0 上伊那 11゚44'42" 29 10年連続
48 1999 216.0 上伊那 11゚41'15" 30 11年連続
49 2000 217.6 上伊那 11゚41'52" 31 12年連続/最長連覇
50 2001 218.7 長野市 11゚44'52" 6
51 2002 218.7 上伊那 11゚48'42" 32
52 2003 218.7 長野市 12゚07'50" 7
53 2004 218.4 長野市 11゚47'42" 8 2年連続
54 2005 218.4 上伊那 11゚51'44" 33
55 2006 218.4 長野市 11゚44'10" 9
56 2007 218.4 全佐久 11゚52'53"
57 2008 217.1 飯田下伊那 11゚50'49" 5 51年ぶり
58 2009 217.1 上田東御小県 11゚55'18"
59 2010 216.7 長野市 11゚48'36" 10
60 2011 217.6 全諏訪 11゚55'04" 10 39年ぶり
61 2012 217.5 上田東御小県 11゚47'59" 2
62 2013 217.5 全諏訪 11゚46'39" 11
63 2014 217.5 上伊那 11゚41'36" 34 9年ぶり
64 2015 217.5 上伊那 11゚42'57" 35 2年連続
65 2016 217.5 上伊那 11゚38'09" 36 3年連続
66 2017 217.5 上伊那 11゚52"52 37 4年連続
67 2018 216.9 上伊那 11゚41"22 38 5年連続/最多優勝
68 2019 216.9 全諏訪 11゚42"22 12 6年ぶり
69 2020 中止
70 2021 中止
71 2022 117.35 長野市 6:28:02 11 12年ぶり
72 2023 98.72 上田東御小県 5:20:32 3 11年ぶり

個人表彰

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回数 開催年 最優秀選手 新人賞[6]・男子 新人賞・女子
50 2001 高野 和彦(長野市)
51 2002 小出  徹(飯山下水内)
52 2003 徳武雄次郎(長野市)
53 2004 佐藤 良仁(全佐久)
54 2005 牛山 純一(全諏訪)
55 2006 小田切亜希(長野市)
56 2007 利根川裕雄(千曲埴科)
57 2008 松野 淳司(塩尻東筑木曽)
58 2009 小山 裕太(上田東御小県)
59 2010 平田 和也(長野市)
60 2011 塩川 雄也(全諏訪)
61 2012 小山 裕太(上田東御小県)
62 2013 牛山 純一(全諏訪)
63 2014 蟹澤 淳平(上伊那)
64 2015 桃澤 大祐(上伊那)
65 2016 大蔵 孝典(上伊那)
66 2017 宮下 春貴(上伊那)
67 2018 桃澤 大祐(上伊那) 吉岡 大翔(長野市) 渡邉 陽乃(全佐久)
68 2019 牛山 純一(全諏訪) 木村 暁仁(松本市) 髙野 美穂(上水内)
69 2020 中止
70 2021 中止
71 2022 白川 友一(長野市)  吉岡 斗真(長野市) 真柴 愛里(上伊那)
72 2023 成沢 翔英(上田東御小県) 黒木 玲雄(上田東御小県) 川上 南海(上伊那)

脚注

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  1. ^ 信濃毎日新聞社大会HP(2020/7/22告知)
  2. ^ 2019長野県縦断駅伝 | 信毎web”. www.shinmai.co.jp. 2022年4月5日閲覧。
  3. ^ 長野市と合併した旧上水内郡地域の選手は特例で参加が可能となっている
  4. ^ 下伊那郡からチーム名称を変更。
  5. ^ 諏訪岡谷からチーム名称を変更。
  6. ^ 2018年第67回に新設・中高生対象(NPO法人信州駅伝サポート会よりトロフィー授与)

外部リンク

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