コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

阿部博之 (工学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

阿部 博之(あべ ひろゆき、1936年10月9日 - )は、日本の工学者東北大学名誉教授。専門は機械工学材料力学、固体力学)[1]。東北大学工学博士

東北大学総長、日本機械学会会長、知的財産戦略会議座長、全米技術アカデミー外国人会員、日本工学アカデミー会長等を歴任した。

人物・経歴

[編集]

1955年、宮城県仙台第二高等学校卒業[2]。1959年、東北大学工学部機械工学科を卒業して日本電気へ入社。1967年、東北大学大学院工学研究科機械工学専攻博士課程修了。「薄肉および厚肉殻の弾性変形に関する理論的研究」で工学博士[3]。同年、東北大学工学部講師となる。1968年、東北大学工学部助教授。1975年、ノースウェスタン大学客員研究員。1977年、東北大学工学部教授。1993年、東北大学工学部長・大学院工学研究科長。

1996年東北大学総長、日本機械学会会長。1998年文部省学術審議会委員。2001年経済産業省産業構造審議会委員、文部科学省科学技術・学術審議会会長、特許庁産業競争力と知的財産を考える研究会委員長。2002年東北大学名誉教授、知的財産戦略会議座長、全米技術アカデミー外国人会員。2003年総合科学技術会議議員[1]内閣官房知的財産戦略本部員。2007年科学技術振興機構顧問[4]。2014年東北大学機械系同窓会会長[5]。2016年日本工学アカデミー会長[6]。2020年日本工学アカデミー名誉会長。

受賞・栄典

[編集]
  • 2000年 紫綬褒章
  • 2012年 瑞宝大綬章[7]
  • 日本機械学会などの専門学会から論文賞を多数受賞

著書

[編集]
  • 『機械工学のためのコンピュータの応用』(共著)森北出版 1975年
  • 『材料力学 : コンピュータ時代の要請に応える』(玉手統と共著)森北出版 1978年
  • 『弾性学』(関根英樹と共著)コロナ社 1983年

脚注

[編集]
  1. ^ a b 阿部博之プロフィール”. 首相官邸. 2013年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月24日閲覧。
  2. ^ 阿部博之(高7回生)”. 宮城県仙台第二高等学校同窓会 (2000年9月15日). 2019年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月24日閲覧。
  3. ^ 薄肉および厚肉殻の弾性変形に関する理論的研究”. CiNii Dissertations. 2020年6月7日閲覧。
  4. ^ プロフィール 阿部 博之”. 産学官の道しるべ. 科学技術振興機構 (2009年6月). 2019年4月24日閲覧。
  5. ^ 「平成26年度 東北大学機械系同窓会役員名簿」 東北大学機械系同窓会
  6. ^ 就任ご挨拶(8代会長)阿部 博之”. 日本工学アカデミー (2016年6月). 2019年4月24日閲覧。
  7. ^ 平成24年春の叙勲 瑞宝大綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 1 (2012年4月). 2013年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月8日閲覧。
先代
斎藤正三郎
東北大学工学部長
第28代:1993年 - 1995年
次代
及川洪
先代
田中實
日本機械学会会長
第74期:1996年 - 1997年
次代
岡村弘之
先代
新設
文部科学省科学技術・学術審議会会長
第1期:2001年 - 2003年
次代
末松安晴
先代
梅原誠
東北大学機械系同窓会会長
第9代:2014年 - 2015年
次代
杉山一彦
先代
小宮山宏
日本工学アカデミー会長
第8代:2016年 - 2020年
次代
小林喜光
先代
松村冨廣
トーキン科学技術振興財団理事長
第4代:2006年 - 2021年
次代
小山茂典