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電撃!! ストラダ5

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
電撃!! ストラダ5
ジャンル テレビドラマ
原案 松本一
脚本 山浦弘靖
高久進
安藤豊弘
ほか
監督 沢田幸弘
小沢啓一
遠藤三郎
ほか
出演者 岡崎徹
小野進也
地井武男
山科ゆり
剛達人
早川五郎
宍戸錠
声の出演 飯塚昭三
ナレーター 丸山詠二
音楽 愛企画センター
北原じゅん
オープニング 「電撃!! ストラダ5」
言語 日本の旗日本語
製作
プロデューサー 衛藤公彦(萬年社)
樋口弘美(日活)
制作 NETテレビ
萬年社
日活株式会社
放送
音声形式モノラル
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1974年4月5日 - 6月28日
放送時間金曜日19:30 - 20:00
放送枠テレビ朝日金曜7時30分枠の連続ドラマ
放送分30分
回数13回
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電撃!! ストラダ5』(でんげき ストラダファイブ)は、1974年4月5日から同年6月28日まで、毎週金曜日19:30 - 20:00にNETテレビ(現:テレビ朝日)系にて放送された特撮ヒーロー風アクションドラマ。全13話。

内容

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国際的犯罪組織に対抗すべく、特殊能力を持つ5人の男女で編成された国際警察の秘密チームの活躍を描く。様々なメカニックやスーパーマシンなど、子供向けヒーロー番組の要素を取り入れたアクションドラマであり、“ストラダ5”とはこの秘密チームの名称である。

ストラダ5は、捜査時は私服だが、戦闘時は「ストラダアップ!」の叫びと共に、アタッシュケースに収まっている特殊強化服を着用、制式ヘルメットを被る[注 1]。主な武器はショットガン、火炎放射器、ナイフを内蔵した特殊警棒ストラダバトンスナップノーズの回転式拳銃(6連発)、小型手榴弾である。また、甲虫形ペンダント通信機や小型発信機も携帯している。

放送開始まで

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当初は『ワイルド7』の続編の構想から発展した非変身型アクションドラマで、日本テレビ系の火曜日19:00枠『ファイヤーマン』の後番組として企画され、当時の報道では日本テレビ系で1973年8月7日より放送予定と報じているが[2]、撮影の遅れなどによりNETテレビ系の金曜日19:30枠『ダイヤモンド・アイ』の後番組として、出演者のスケジュールなどから一時制作が休止となっていたため、全13話分の制作が放送開始前に行われた[3]。最終回では敵組織との決戦が描かれるものの、その敵組織を壊滅させるまでには至らない。1973年8月開始予定のテレビ放送が1974年4月に延期されたことで、撮影スケジュールに余裕が生じたスタッフの高村倉太郎は、キネコを用いたVTR合成やスキャニメイトなどの新技術を撮影現場に導入。前者は撮影に手間がかかるアクションシーンの一部で、後者はオープニングなどで使用されることになった[4]

「ストラダ」というネーミングの由来は不明。「ストラーダ (strada) 」はイタリア語で「道路」のことだが、ワッペンに見られる5つ星から「ステラ・ディ(stella di)5」とも解しうる。

コスチュームや一部のメカのデザインは、『ダイヤモンド・アイ』も手がけた岡迫亘弘が担当した[5]

主な登場人物

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堀田 貫介 / ペガサス(ストラダ1)
演:岡崎徹
ストラダ5の一員で射撃の名手。普段はカーレーサーをしている血気盛んな若者。刑事だった父親をビッグノヴァに殺害され、その復讐に燃えている。父の殉職時に一緒にいたオリオンをライバル視しているものの、私情は私情、任務は任務と気持ちの切り替えが早い。
殿村 幻次郎 / オリオン(ストラダ2)
演:地井武男
ストラダ5の副司令官的存在で、変装が得意。元刑事。普段は病院に勤務。ペガサスの父が殺された時のパートナー。
竹中 一念 / アポロ(ストラダ3)
演:剛達人
ストラダ5の一員で、怪力と推理力が自慢のユーモラスな男。普段は寺の僧侶。ストラダ5として敵と戦う時は、特殊な数珠を武器にしている。
宝木 正 / ルナ(ストラダ4)
演:小野進也
ストラダ5のメカニック担当。普段もその腕を活かして自動車整備工。爆弾の処理、暗号の解読といった専門的な作業もお手のもの。
星 カオリ / アンドロメダ(ストラダ5)
演:山科ゆり
OPでは「アンドロメガ」と表記されている。
ストラダ5の紅一点。生まれながらにテレパシー能力を持ち、未来を予知することができる。普段はファッションモデル。隊員服は第7話まではノースリーブだったが、第8話以降は袖が入った。
高村 輝次郎 / ジュピター
演:宍戸錠
ストラダ5の司令官。隊員たちからはチーフと呼ばれている。本部から指令が入った時、アンドロメダが事件を予知した時などに通信機でメンバーを招集。時には自ら現場に赴くこともある。なお第7話は未登場。
ミスターアスモディ
演:早川五郎(声:飯塚昭三
世界征服を企むビッグノヴァの首領。不気味な覆面を被っている。幹部たちを「東京ナンバー○(番号)」と呼んでおり、失敗した者は必ず処刑する。

主なメカニック

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フライングペガサス
ペガサスが使用する、青色の2ドアクーペ。ベース車両はホンダ・S600の改造車「グリフォン」[注 2]
トライシャーク
バギーカー。ベース車両は不明。
  • デザインを担当した岡迫亘弘は、デザインにあたって既存車を参考にしておらず、造形はデザイン通りのものであるという[5]
レッドフォックス
ジープタイプの四輪駆動車。ベース車両は初代スズキ・ジムニー
レディバード
白い2ドアハードトップ。ベース車両は日産・スカイライン(ケンメリ)。
ヘッドストロング
ジュピターが運用する、大型指令バス。馬運車を改造したもの。

主題歌

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「電撃!! ストラダ5」
作詞 - 伊東恒久 / 作曲・編曲 - 北原じゅん / 歌 - チャーリー・チェイヤング・フレッシュ
「5人のチャレンジャー」
作詞 - 伊東恒久 / 作曲・編曲 - 北原じゅん / 歌 - チャーリー・チェイ、ヤング・フレッシュ
本作品にエンディング曲はなく、クレジット上の表記。
OPには「電撃!! ストラダ5」が流れる。

スタッフ

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放映リスト

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話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト出演者
第1話 4月5日 地獄部隊をやっつけろ! 山浦弘靖 沢田幸弘 小松方正柴田英子R・ジョンソン

伊豆見英輔有川兼光氷室政司遠矢孝信

第2話 4月12日 恐怖の爆弾自動車 小沢啓一 高毬子中平哲仟溝口拳露木護

橘田良江山本広次田尻陽一郎

第3話 4月19日 秘密兵器イメージビジョン 安藤豊弘 北九州男雪丘恵介R・ジェッサー

A・ヤドム、有川兼光、稲葉大介熊谷巖

第4話 4月26日 替玉野郎を地獄へ送れ! 高久進 小原宏裕 村上冬樹小川節子大理敦穂尾崎孝二

杉山俊夫安富公日男

第5話 5月3日 暗殺コンピューターをぶちこわせ! 安藤豊弘 有馬昌彦山口哲也木下清、小林梓、

小山渚小林亘、田尻陽一郎

第6話 5月10日 ハネムーン作戦でぶちあたれ! 山浦弘靖 林功 二條朱美小泉郁之助神山勝

小見山玉樹稲葉大介、熊谷厳

第7話 5月17日 呪いのダイヤを撃て! 高久進 黒木進梅野泰靖木村元田畑善彦

山本広次和田恵利子安富公日男

第8話 5月24日 札束に手を出すな! 藤浦敦 遠藤三郎 大泉滉丹古母鬼馬二清水国雄金井千恵

白井鋭浜口竜哉露木護横田楊子三重街恒二

第9話 5月31日 友よ 美しく死ね! 武末勝 岡崎二朗田中幸四郎佐藤了一久遠利三

北上忠行深町真樹子、氷室政司

第10話 6月7日 爆弾魔に罠をはれ! 高久進 北島マヤ庄司三郎松原和仁

河野弘、大理敦穂

第11話 6月14日 死を呼ぶテレパシー 武末勝 桂小かん梢ひとみ井上博一片桐道子

片岡正義賀川修嗣、尾崎孝二

第12話 6月21日 殺人マシンを狙撃せよ! 高久進 白井伸郎 大月ウルフ加藤真知子O・ユスフ

J・ディビス、田尻陽一郎、山本広次、安富公日男

第13話 6月28日 ミスターアスモディの仮面をはげ! 山浦弘靖 トビー門口木島一郎トニー池添

大鷲勝道、有川兼光、稲葉大介、熊谷厳

放送局

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漫画

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小学館の学習雑誌に連載

映像ソフト

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  • 2002年に初のソフト化となる『電撃!! ストラダ5 プレミアムDVD-BOX』が完全予約限定で日活から発売された[21]
  • 2007年(エムスリイエンタテインメントより)と2009年(エイベックス・マーケティングより)にも、それぞれ別個にDVD-BOXが発売されている[22]
  • 2017年10月27日に、ベストフィールドより「北原じゅん先生追悼企画 第25集 電撃!!ストラダ5 Blu-ray」として、全13話分を収録した2枚組のブルーレイが発売されている。

脚注

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注釈

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  1. ^ このシーケンスは一瞬で行われ、変身しているように見え、変身ブームからの影響とされる[1]
  2. ^ S600の車台にコーチビルダー「カロッツェリアワタナベ」が製作したクーペボディを架装したもの。もともとモービル石油のキャンペーンカーとして使用されたため、本作品でもモービルのステッカーが貼られている。

出典

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  1. ^ 全怪獣怪人』 下巻、勁文社、1990年11月30日、151頁。ISBN 4-7669-1209-8。C0676。 
  2. ^ 『福島民友』1973年7月9日付夕刊、2面。
  3. ^ 特撮全史 2016, p. 65, 「電撃!! ストラダ5」
  4. ^ 『電撃!! ストラダ5 プレミアムDVD-BOX』(日活 DVN-1002)解説書より
  5. ^ a b 特撮秘宝3 2016.
  6. ^ 北海道新聞 1974年6月テレビ欄。
  7. ^ 『朝日新聞・北海道版』1976年4月5日付朝刊、テレビ欄。
  8. ^ 秋田魁新報』1974年10月2日付朝刊、テレビ欄。
  9. ^ 河北新報』1974年4月12日 - 7月12日付朝刊、テレビ欄。
  10. ^ 『河北新報』1974年4月10日 - 7月3日付朝刊、テレビ欄。
  11. ^ 福島民報』1974年4月10日 - 7月3日付朝刊、テレビ欄。
  12. ^ 『福島民報』1974年6月7日 - 6月21日付朝刊、テレビ欄。
  13. ^ 信濃毎日新聞』1974年6月テレビ欄。
  14. ^ 静岡新聞』1974年6月テレビ欄。
  15. ^ 中日新聞』1974年6月テレビ欄。
  16. ^ 山陰中央新報』1974年6月テレビ欄。
  17. ^ a b c 山陽新聞』1974年6月テレビ欄。
  18. ^ 熊本日日新聞』1974年6月テレビ欄。
  19. ^ 『熊本日日新聞』1974年8月5日付朝刊テレビ欄。
  20. ^ 沖縄タイムス』1974年11月テレビ欄。
  21. ^ 「DVD & VIDEO Selection COLOR」『宇宙船』Vol.100(2002年5月号)、朝日ソノラマ、2002年5月1日、40頁、雑誌コード:01843-05。 
  22. ^ どちらも全3巻で、1巻ずつ単独でのレンタルもあり。

参考文献

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  • 『キャラクター大全 特撮全史 1970年代 ヒーロー大全』講談社、2016年1月29日。ISBN 978-4-06-219821-9 
  • 中村哲「INTERVIEW『レインボーマン』『ダイヤモンド・アイ』キャラクターデザイン 岡迫亘弘」『別冊映画秘宝 特撮秘宝』vol.3、洋泉社、2016年3月13日、pp.184-187、ISBN 978-4-8003-0865-8 
NET 金曜19時台後半
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