青空天使
青空天使 | |
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Aozora tenshi | |
『青空天使』入江たか子と美空ひばり(左) | |
監督 |
斎藤寅次郎 演出補佐 曲谷守平 |
脚本 | 山下与志一 |
原作 | 伏見晃 |
出演者 |
花菱アチャコ 横山エンタツ 入江たか子 美空ひばり 淸川虹子 |
音楽 | 万城目正 |
主題歌 |
美空ひばり『青空天使』 作詞 門田ゆたか 作曲 万城目正 |
撮影 |
友成達雄 照明 秋山清幸 |
編集 | 神島帰美子 |
製作会社 | 太泉映画 |
配給 | 東京映画配給 |
公開 | 1950年5月20日 |
上映時間 |
82分 65分 現存版 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『青空天使』(あおぞらてんし)は、1950年(昭和25年)製作・公開、斎藤寅次郎監督による日本の長篇劇映画である[1]。現在の東映の前身の製作会社太泉映画が製作、おなじく東映の前身の配給会社東京映画配給が配給した[1][2][3]。
略歴・概要
[編集]1950年(昭和25年)、前年にデビューした美空ひばりの映画出演2年目、第15作である[2]。完成は同年4月17日、公開は同年5月20日であった[2]。本作と次作『東京キッド』で人気は不動のものになったとなったとされる[2]。
監督の斎藤寅次郎は、第二次世界大戦前の1937年(昭和12年)に松竹大船撮影所から東宝へ移籍しており、本作の撮影当時は、新東宝に在籍していたが、吉本興業との提携作品を中心に監督しており、吉本資本であった太泉映画に出向し、本作を演出した。当時新東宝の助監督として斎藤に師事していた曲谷守平が「演出補佐」としてクレジットされている[1][2][3]。
製作元の太泉映画、配給元の東京映画配給が合併して設立された東映は、本作のネガ原版・上映用プリントともに所有・管理しておらず、本作は長らく散逸した作品であったが、2002年(平成14年)、大阪在住の映写技師が16mmフィルム版、65分の短縮プリントを所有していることがわかり、大阪芸術大学教授の太田米男が中心となり、復元プロジェクトが復元を行った[2][4]。2004年(平成14年)12月、『美空ひばり東映映画DVD選集』(全20タイトル)のリリースが始まり、その購入特典として東映および東映ビデオがDVD化を行った[5]。復元されたプリントは、東京国立近代美術館フィルムセンターに所蔵された[3]。本作の脚本の決定稿も残っている[2]。マキノ正博が監督した『肉体の門』(1948年)と並び、2作のみ現存が確認されている、「太泉映画作品」である[2][3]。
スタッフ・作品データ
[編集]- 監督 : 斎藤寅次郎
- 演出補佐 : 曲谷守平
- 原作 : 伏見晃
- 脚本 : 山下与志一
- 撮影 : 友成達雄
- 照明 : 秋山清幸
- 美術 : 北辰雄
- 録音 : 沼田春雄
- 効果 : 音響効果集團
- 舞台製作 : 吉澤信一
- 合成技術 : 天羽四郎
- 編集 : 神島帰美子
- 音楽 : 萬城目正
- 主題歌 : 『青空天使』歌:美空ひばり
- 挿入歌 : 『ひばりが唄えば』美空ひばり
- 作詞 : 門田ゆたか
- 作曲 : 萬城目正
- 発売 : コロムビアレコード
- 製作進行 : 森義宣
- 製作 : 太泉映画
- 上映時間(巻数 / メートル) : 82分(9巻 / 2,232メートル)
- フォーマット : 白黒映画 - スタンダードサイズ(1.37:1) - モノラル録音
- 公開日 : 日本 1950年5月20日
- 配給 : 東京映画配給
キャスト
[編集]- 花菱アチャコ - 安吉[2]
- 横山エンタツ - 留吉[2]
- 入江たか子 - 母美也子[2]
- 美空ひばり - マリ子[2]
- 清川虹子 - 安吉の女房[2]
- ばん・じゅん(伴淳三郎) - 日野原[2]
- 露原千草
- 清川玉枝 - 日野原の妻[2]
- 川田晴久 - 楽団指揮者[2]
- 立松晃
- 柳文代
- 島崎潑
- 並木一路
- 出雲八重子
- 森野五郎
- 有木山太
- 坂井美紀子
- 銀あけみ
- 坊屋太郎
- 若宮金太郎
- 春名薫
- 一藤月子
- 今淸水基二
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『クロニクル東映 1947-1991』、東映、1992年
- 『全記録分離期・軍政下時代の奄美復帰運動、文化運動』、間弘志、南方新社、2003年2月 ISBN 4931376800