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鳧舞川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鳧舞川(ケリマイ川)
鳧舞川 2013年8月14日撮影
鳧舞川 鳧舞橋より上流を望む
水系 二級水系 鳧舞川
種別 二級河川
延長 33.2 km
平均流量 -- m3/s
(歌笛水位観測所)
流域面積 153.6 km2
水源 ピリガイ山北海道
水源の標高 1,167 m
河口・合流先 太平洋北海道
流域 北海道日高振興局管内
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鳧舞川(けりまいがわ)は、北海道日高振興局管内を流れる二級河川。鳧舞川水系の本流である。

地理

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北海道日高郡新ひだか町にあるピリガイ山に源を発し、日高山脈支稜西斜面を流れて太平洋に注ぐ。下流右岸には河岸段丘が発達している。

川名の由来

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松浦武四郎の『東蝦夷日誌』ではアイヌ語で「ケリマㇷ゚」と呼ばれていたことが記されており[1]、その由来については、下記の解釈がある[1][2]

  1. 「ケリマㇷ゚(keri-ma-p)」(履物〔ケリ〕・焼く・ところ)
    • 永田方正による解釈。かつて飢饉があり食料が尽きケリ(魚皮でできた履物)まで食べ始めた、との伝説から。
  2. 「ケリオマㇷ゚(keri-oma-p)」(履物〔ケリ〕・ある・ところ)
    • 松浦武四郎が『東蝦夷日誌』に「ケリマㇷ゚」の原義として記したもの。かつて戦いがあり籠城した際に、食料が尽きケリを食べ始めた、との伝説から。
  3. 「ケロオマㇷ゚(kero-oma-p)」(ヒザラガイ・ある・ところ)
    • 松浦武四郎が『東蝦夷日誌』に別説として記しているもの。
  4. 「ケニオマㇷ゚(keni-oma-p)」(ハマヒルガオの根・ある・ところ)
    • 『北海道駅名の起源』(1954年版)で本桐駅の駅名由来とされているアイヌ語「ポンケリマㇷ゚(pon-kerimap)」(子なる・ケリマㇷ゚川)の説明で紹介されている解釈。1973年版でも同説を紹介[3]

流域の市町村

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北海道
日高振興局日高郡新ひだか町三石

支流

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  • クーベツ川
  • ヌキベツ川
  • モモカリ川
  • ニタラチ川
  • 高津川
  • 咲梅川
  • ルベシベ川
  • 庄内川
  • 久遠川
  • サットムクシュナイ川
  • シュムロ排水川
  • シュムロ川

関連項目

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主な橋梁

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出典・外部リンク

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脚注

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  1. ^ a b 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、349頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  2. ^ アイヌ語地名リスト キト~コム P41-50P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2021年2月5日閲覧。
  3. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日。ASIN B000J9RBUY