第12回秋華賞
2007年10月14日に施行された第12回秋華賞について記述する。
第12回秋華賞 | |
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開催国 | 日本 |
主催者 | 日本中央競馬会(JRA) |
競馬場 | 京都競馬場 |
施行年 | 2007年 |
施行日 | 10月14日 |
距離 | 芝2000m |
格付け | JpnI |
賞金 |
1着賞金8900万円 |
出走条件 | サラブレッド系牝馬(国際)(指定) |
負担重量 | 定量 |
天候 | 晴 |
馬場状態 | 良 |
優勝馬 | ダイワスカーレット |
優勝騎手 | 安藤勝己 |
優勝調教師 | 松田国英(栗東) |
優勝馬主 | 大城敬三 |
優勝生産者 | 社台ファーム(千歳市) |
レース施行前の状況
[編集]映像外部リンク | |
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2007 秋華賞 レース映像 jraofficial(JRA公式YouTubeチャンネル)による動画 |
本年度の3歳牝馬はレベルが高く、桜花賞馬・オークス馬に加え、NHKマイルカップや日本ダービーも牝馬が優勝したことにより3歳牝馬限定戦としては異例の4頭のGI馬が集結した。
第74回東京優駿を制し、当初第86回凱旋門賞に出走を予定していたが回避したウオッカ、第68回優駿牝馬を制したローブデコルテは、第6回アメリカンオークス5着を経て、トライアルを使わず本競走に直行で参戦した。
第67回桜花賞を制したダイワスカーレット、第68回優駿牝馬2着のベッラレイア、第12回NHKマイルカップを制したピンクカメオらは後述の第25回ローズステークスを経て本競走に参戦した。
その他、第42回クイーンカップ2着のイクスキューズや第21回フラワーカップを制し後述の紫苑ステークスで3着だったショウナンタレントは回避した。
トライアルの結果
[編集]着順 | 競走馬名 | 性齢 | 騎手 | タイム | 着差 |
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1 | アルコセニョーラ | 牝3 | 中舘英二 | 1:59.6 | |
2 | ラブカーナ | 牝3 | 吉田隼人 | 1:59.6 | クビ |
- 第25回ローズステークス
着順 | 競走馬名 | 性齢 | 騎手 | タイム | 着差 |
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1 | ダイワスカーレット | 牝3 | 安藤勝己 | 1:46.1 | |
2 | ベッラレイア | 牝3 | 武豊 | 1:46.2 | 1/2 |
3 | レインダンス | 牝3 | 福永祐一 | 1:46.3 | 1/2 |
出走可能頭数18頭に対し24頭の出馬投票があった。優先出走権を獲得した上記の5頭と収得賞金上位10頭の計15頭と、収得賞金900万円の馬が8頭のうち3頭が抽選により出走となった。抽選の結果カレンナサクラ、クィーンスプマンテ、ブリトマルティスの3頭が抽選を突破し、トウカイオスカー、トーセントップラン、ニシノマナムスメ、ハチマンダイボサツ、ミルクトーレルの5頭が非当選馬として、収得賞金400万円のエーシントゥルボーは非抽選馬として出走できなかった。
出走馬と枠順
[編集]枠番 | 馬番 | 競走馬名 | 性齢 | 騎手 | オッズ | 調教師 |
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1 | 1 | ヒシアスペン | 牝3 | 池添謙一 | 68.1(12人) | 佐山優 |
2 | ミンティエアー | 牝3 | 蛯名正義 | 62.5(11人) | 勢司和浩 | |
2 | 3 | ブリトマルティス | 牝3 | 幸英明 | 239.2(17人) | 西園正都 |
4 | ザレマ | 牝3 | 川田将雅 | 51.9(9人) | 音無秀孝 | |
3 | 5 | ラブカーナ | 牝3 | 吉田隼人 | 31.1(6人) | 中村均 |
6 | カレンナサクラ | 牝3 | 武士沢友治 | 149.1(14人) | 保田一隆 | |
4 | 7 | ピンクカメオ | 牝3 | 後藤浩輝 | 27.0(5人) | 国枝栄 |
8 | マイネルーチェ | 牝3 | 大野拓弥 | 285.5(18人) | 上原博之 | |
5 | 9 | アルコセニョーラ | 牝3 | 中舘英二 | 52.7(10人) | 畠山重則 |
10 | ハロースピード | 牝3 | 松岡正海 | 134.3(13人) | 相沢郁 | |
6 | 11 | ベッラレイア | 牝3 | 武豊 | 3.8(3人) | 平田修 |
12 | ホクレレ | 牝3 | 藤岡佑介 | 237.0(16人) | 後藤由之 | |
7 | 13 | ダイワスカーレット | 牝3 | 安藤勝己 | 2.8(2人) | 松田国英 |
14 | タガノプルミエール | 牝3 | 橋本美純 | 50.2(8人) | 松田博資 | |
15 | クィーンスプマンテ | 牝3 | 鮫島良太 | 201.6(15人) | 小島茂之 | |
8 | 16 | ウオッカ | 牝3 | 四位洋文 | 2.7(1人) | 角居勝彦 |
17 | レインダンス | 牝3 | 武幸四郎 | 43.2(7人) | 宮徹 | |
18 | ローブデコルテ | 牝3 | 福永祐一 | 20.0(4人) | 松元茂樹 |
負担重量は全馬55kg。
レース結果
[編集]レース展開
[編集]最内枠からヒシアスペンが先頭に躍り出る。好スタートを切ったダイワスカーレットは掛かり気味に2番手を追走。この2頭がやや後続を離す。ウオッカは中段グループの後方、ベッラレイアは折り合いに専念し、後方2番手でレースを進める。中盤に13.6秒という遅いラップが刻まれ、勝負はあがり勝負に。直線に入る前に逃げたヒシアスペンをダイワスカーレットが交わし先頭に出る。これを6,7番手からポジションを上げたレインダンス、外を回って追い上げるウオッカ、さらにはベッラレイアが一気に追い込むも上がり3ハロン32.9秒の脚を使ったダイワスカーレットが押し切って2冠を達成した。
レース着順
[編集]着順 | 枠番 | 馬番 | 競走馬名 | タイム | 着差 | 上がり3F |
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1 | 7 | 13 | ダイワスカーレット | 1:59.1 | 33.9 | |
2 | 8 | 17 | レインダンス | 1:59.3 | 1馬身1/4 | 33.7 |
3 | 8 | 16 | ウオッカ | 1:59.3 | クビ | 33.2 |
4 | 6 | 11 | ベッラレイア | 1:59.6 | 1馬身3/4 | 32.9 |
5 | 3 | 5 | ラブカーナ | 1:59.6 | クビ | 34.0 |
6 | 3 | 6 | カレンナサクラ | 1:59.7 | 3/4 | 33.8 |
7 | 1 | 2 | ミンティエアー | 1:59.8 | 1/2 | 33.9 |
8 | 5 | 10 | ハロースピード | 1:59.8 | クビ | 33.7 |
9 | 4 | 8 | マイネルーチェ | 1:59.9 | クビ | 33.5 |
10 | 8 | 18 | ローブデコルテ | 1:59.9 | クビ | 33.9 |
11 | 5 | 9 | アルコセニョーラ | 2:00.0 | 1/2 | 33.6 |
12 | 7 | 15 | クィーンスプマンテ | 2:00.1 | 1/2 | 33.2 |
13 | 2 | 3 | ブリトマルティス | 2:00.1 | アタマ | 34.3 |
14 | 4 | 7 | ピンクカメオ | 2:00.1 | クビ | 33.9 |
15 | 2 | 4 | ザレマ | 2:00.2 | 1/2 | 34.8 |
16 | 7 | 14 | タガノプルミエール | 2:00.2 | アタマ | 33.7 |
17 | 6 | 12 | ホクレレ | 2:00.8 | 3馬身1/2 | 35.2 |
18 | 1 | 1 | ヒシアスペン | 2:02.9 | 大差 | 37.6 |
データ
[編集]1000m通過タイム | 59.2秒(ヒシアスペン) |
上がり4ハロン | 46.3秒 |
上がり3ハロン | 33.9秒 |
最速上がり3ハロン | 32.9秒(ベッラレイア) |
払戻金
[編集]単勝 | 13 | 280円 |
複勝 | 13 | 120円 |
17 | 620円 | |
16 | 150円 | |
枠連 | 7-8 | 310円 |
馬連 | 13-17 | 5,880円 |
ワイド | 13-17 | 1,540円 |
13-16 | 210円 | |
16-17 | 2,140円 | |
馬単 | 13>17 | 7,220円 |
三連複 | 13-16-17 | 4,640円 |
三連単 | 13>17>16 | 37,630円 |
テレビ・ラジオ実況
[編集]達成された記録
[編集]- 優勝馬のダイワスカーレットは、桜花賞と秋華賞を制した牝馬2冠馬としては史上3頭目となった。
- 騎手の安藤勝己は秋華賞初制覇。GI14勝目。(JRA通算762勝目、重賞51勝目)
- ベッラレイアが記録した上がり3F32秒9は、第5回の3着馬トーワトレジャーの33秒4を上回る同レース最速記録となっている[1]