2015年愛知県議会議員選挙
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2015年愛知県議会議員選挙は、2015年4月12日に執行された愛知県議会の議員を改選するための一般選挙。第18回統一地方選挙の一つとして実施された。
概要
[編集]県議会議員の任期4年が満了したことに伴って行われた。この選挙から以下のように選挙区と定数が変わった。全体を合わせて定数は1つ減り「102」となった[1][2]。
- 「名古屋市北区選挙区」(定数3) → 定数2に減った。
- 「日進市及び愛知郡選挙区」(定数1) → 定数2に増えた。
- 「岡崎市選挙区」(定数4)と「額田郡選挙区」(定数1=幸田町) → 統合されて「岡崎市及び額田郡選挙区」(定数5)となった。
- 旧「西尾市選挙区」(定数2)と「幡豆郡選挙区」(定数1=旧一色町、旧吉良町、旧幡豆町) → 統合されて新「西尾市選挙区」(定数2)となった。
55選挙区102議席に対し156人が立候補した。そのうち20選挙区で30人が無投票当選となった。投票率は38.50%で、2011年の前回選を3.51ポイント下回り、3回連続で過去最低を記録した。労働組合系の組織票が固く、恒常的に投票率が高い豊田市選挙区が無投票になったことが原因の一つとして挙げられる[3]。
基礎データ
[編集]- 選挙事由:任期満了
- 告示日:2015年4月3日
- 投票日:2015年4月12日
- 議員定数:102人
- 選挙区:55選挙区(うち20選挙区で無投票)
- 候補者数:156人(うち30人が無投票当選)
党派 | 計 | 新旧別 | 無投票 当選 | ||
---|---|---|---|---|---|
現職 | 元職 | 新人 | |||
自由民主党 | 60 | 39 | 1 | 20 | (18) |
民主党 | 40 | 20 | 6 | 14 | (9) |
維新の党 | 12 | 1 | 1 | 10 | |
公明党 | 6 | 5 | 0 | 1 | (1) |
日本共産党 | 11 | 0 | 0 | 11 | |
生活の党と山本太郎となかまたち | 1 | 1 | 0 | 0 | |
次世代の党 | 2 | 1 | 0 | 1 | |
減税日本 | 4 | 3 | 0 | 1 | |
無所属 | 19 | 7 | 0 | 12 | (2) |
155 | 76 | 8 | 71 | (30) |
選挙結果
[編集]党派 | 計 | 新旧別 | 無投票 当選 | ||
---|---|---|---|---|---|
現職 | 元職 | 新人 | |||
自由民主党 | 54 | 39 | 1 | 14 | (18) |
民主党 | 32 | 19 | 6 | 7 | (9) |
維新の党 | 2 | 1 | 1 | 0 | |
公明党 | 6 | 5 | 0 | 1 | (1) |
日本共産党 | 2 | 0 | 0 | 2 | |
生活の党と山本太郎となかまたち | 0 | 0 | 0 | 0 | |
次世代の党 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
減税日本 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
無所属 | 6 | 3 | 0 | 3 | (2) |
102 | 67 | 8 | 27 | (30) |
地域政党の退潮が目立つ選挙であった。前回選で24人擁立した日本一愛知の会は立候補者が一人もいなかった。減税日本は4人立候補するも、全員落選した。これにより両者の統一会派「減税日本一愛知」は消滅した。
日本共産党は2人が当選し、3期12年ぶりに議席の空席を埋めた。
維新の党は岡崎市及び額田郡選挙区で2議席を確保。しかし地元愛知12区の衆議院議員・重徳和彦が2015年10月22日に離党し、11月18日に政治団体「草莽の会」を設立すると[4]、当選した園山康男と鈴木雅登も同日付で会派「維新の党愛知県議員団」を解消し無所属となった。
無所属で当選した6人のうち、稲本和仁、神戸健太郎、今井隆喜、高桑敏直の4人は当選後自民党の会派に入会した。
筒井隆彌は自民党から出馬したが、当選後離党し一人会派「県政自民クラブ」を作った。
当選者
[編集]自民党 民主党 公明党 共産党 維新の党 無所属
名古屋市 | 千種区 | 黒田太郎 | 辻秀樹 | 東区 | 政木理香 | ||||||
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北区 | 松川浩明 | 塚本久 | 西区 | 田中泰彦 | 鷲野恵子 | ||||||
中村区 | 寺西睦 | 鳴海康裕 | 中区 | 増田裕二 | |||||||
昭和区 | 谷口知美 | 成田修 | 瑞穂区 | 川嶋太郎 | 高木浩司 | ||||||
熱田区 | 華地山義章 | 中川区 | 西川厚志 | 犬飼明佳 | 稲本和仁 | ||||||
港区 | 直江弘文 | 安井伸治 | 南区 | 伊藤辰夫 | 久野哲生 | ||||||
守山区 | 森井元志 | 南部文宏 | 緑区 | 中村友美 | 渡辺昇 | 岡明彦 | |||||
名東区 | 筒井隆彌 | 富田昭雄 | 天白区 | 須崎幹 | 水谷満信 | ||||||
豊橋市 | 浅井由崇 | 鈴木孝昌 | 丹羽洋章 | 渡会克明 | 下奥奈歩 | 豊田市 | 三浦孝司 | 中村晋 | 樹神義和 | 小島丈幸 | 鈴木雅博 |
一宮市 | 神戸健太郎 | 岩村進次 | 木藤俊郎 | 高橋正子 | 犬飼万壽男 | 岡崎市及び額田郡 | 西久保長史 | 中根義高 | 園山康男 | 新海正春 | 鈴木雅登 |
春日井市 | 日比雄将 | 市川英男 | 伊藤勝人 | 神戸洋美 | 豊川市 | 大嶽理恵 | 藤原宏樹 | 小林功 | |||
半田市 | 堀嵜純一 | 朝倉浩一 | 津島市 | 中野治美 | |||||||
碧南市 | 石井拓 | 刈谷市 | 渡辺周二 | 永井雅彦 | |||||||
瀬戸市 | 島倉誠 | 長江正成 | 安城市 | 嶋口忠弘 | 今井隆喜 | ||||||
西尾市 | 山田高生 | 渡辺靖 | 蒲郡市 | 飛田常年 | |||||||
犬山市 | 原欣伸 | 常滑市 | 伊藤辰矢 | ||||||||
江南市 | 奥村悠二 | 小牧市 | 山下智也 | 天野正基 | |||||||
稲沢市 | 久保田浩文 | 鈴木純 | 新城市及び北設楽郡 | 峰野修 | |||||||
東海市 | 神野博史 | 佐波和則 | 大府市 | 深谷勝彦 | |||||||
知多市 | 佐藤一志 | 知立市 | 柴田高伸 | ||||||||
尾張旭市 | 青山省三 | 高浜市 | 杉浦孝成 | ||||||||
岩倉市 | 高桑敏直 | 豊明市 | 坂田憲治 | ||||||||
日進市及び愛知郡 | 近藤裕人 | 福田喜夫 | 田原市 | 山本浩史 | |||||||
愛西市 | 横井五六 | 清須市、北名古屋市及び西春日井郡 | 水野富夫 | 安藤敏殻 | |||||||
弥富市 | 安藤正明 | みよし市 | 小山祐 | ||||||||
あま市及び海部郡 | 石塚吾歩路 | 黒川節男 | 長久手市 | 石井芳樹 | |||||||
丹羽郡 | 鈴木喜博 | 知多郡第一 | 河合洋介 | ||||||||
知多郡第二 | 森下利久 |
無投票となった選挙区
- 5人区:豊田市
- 2人区:半田市、刈谷市、安城市、稲沢市、東海市
- 1人区:津島市、蒲郡市、犬山市、知多市、あま市及び海部郡、高浜市、岩倉市、豊明市、愛西市、弥富市、みよし市、長久手市、丹羽郡、知多郡第二
脚注
[編集]- ^ 『中日新聞』2014年3月26日付朝刊、三河愛知版、20面。
- ^ “愛知県議会、「1増2減」の議員定数最終案”. 日本経済新聞. (2014年3月20日) 2014年3月29日閲覧。
- ^ 『中日新聞』2015年4月13日付朝刊、愛知総合12版、9面。
- ^ “維新離党組が政治団体設立 元気・山田氏も参加”. 日本経済新聞. (2015年11月18日) 2017年6月5日閲覧。