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2021年のWシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2021年のWシリーズ
前年: 2020 翌年: 2022
ペアレントシリーズ
2021年のF1世界選手権

2021年のWシリーズは、Wシリーズの第2回大会。新型コロナウイルスの流行により中止された昨シーズンに代わり開催された[1]

エントリー

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以下のドライバーとチームが今シーズンのWシリーズのグリッドを構成した。全車エンジンがアルファロメオ製の1750cc 直列4気筒シングルターボエンジンを搭載したタトゥース製の「F3 T-318」のシャーシを使う[注 1]。タイヤはハンコックタイヤを使用する。

エントラント名 No. ドライバー 出走記録
プーマ・Wシリーズ・チーム 3 ポーランドの旗 ゴルシア・ルデスト 1–2
49 イギリスの旗 アビ・プリング 3,6–8
20 オーストラリアの旗 ケイトリン・ウッド 4–5
19 スペインの旗 マルタ・ガルシア 全戦
バンカー・レーシング 5 スイスの旗 ファビエン・ウォールウェンド[注 2] 全戦
37 アメリカ合衆国の旗 セブレ・クック 全戦
エキュリー・W 7 フィンランドの旗 エマ・キミライネン 全戦
44 イギリスの旗 アビー・イートン 全戦
シリン・レーシング 11 イタリアの旗 ヴィッキー・ピリア 全戦
54 日本の旗 小山美姫 全戦
M.フォーブス・モータースポーツ 17 ノルウェーの旗 エイラ・アグレン 全戦
95 オランダの旗 ベイスク・フィッセール 全戦
レーシング・X 21 イギリスの旗 ジェシカ・ホーキンス 全戦
27 イギリスの旗 アリス・パウエル 全戦
スクーデリア・W 22 スペインの旗 ベレン・ガルシア 全戦
26 イギリスの旗 サラ・ムーア 全戦
Wシリーズ・アカデミー 32 スペインの旗 ネレア・マルティ 全戦
51 ロシアの旗 イリーナ・シドルコバ[注 3] 1–4,6
3 ポーランドの旗 ゴルシア・ルデスト 5
20 オーストラリアの旗 ケイトリン・ウッド 7–8
ヴェロース・レーシング 55 イギリスの旗 ジェイミー・チャドウィック 全戦
97 ブラジルの旗 ブルーナ・トマセッリ 全戦
リザーブドライバー
No. ドライバー
3 ポーランドの旗 ゴルシア・ルデスト
20 オーストラリアの旗 ケイトリン・ウッド
31 南アフリカ共和国の旗 タスミン・ペッパー
49 イギリスの旗 アビ・プリング
99 ルワンダの旗 ナオミ・シフ

ドライバーの変更

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2019年の上位12名のドライバーは全て昨シーズンに資格を得ていた為[2]、あと8名を追加することになった。その8名の枠を目指し、40名が応募したが、2019年9月16日から18日にサーキット・デ・アルメリアで行われた最初のテストに参加したのは、その内の14名のみであった[3]2020年12月17日に18名が発表されたが、さらに発表される可能性があるとされていた[4]2021年6月11日に5名のリザーブドライバーが発表され、2019年シーズンはドライバーであったルデスト、シフ、ウッドとイギリスF4の表彰台を獲得していたプリング、新型コロナウイルスの渡航制限のためにシーズンに参加できなかったペッパーが含まれた[5]

チャンピオンシップの変更

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ハイテック・グランプリは、2020年11月14日に新シリーズに移行する為今シーズンの参加を中止すると発表した[6]。そして、ファイン・モメンツが今シーズンを引き継ぐこととなった[7]。シリーズは、同じタトゥース「F3 T-318」のシャーシとアルファロメオ製エンジンを引き続き使用している[8]。2021年6月24日、Wシリーズは、中央が運営するシリーズ形式から、チームにドライバーを割り当て、車のカラーリングや名前をチーム別にするチーム制に移すと発表した。 2021年シーズンは非公式のチーム選手権とし、全チームは中央で運営されるが、2022年シーズンには完全にチーム構造のグリッドと正規のチーム選手権を作るというビジョンを持って臨むとされた[9]。ドライバーの技量を重視し、技術的な平等性を確保するため、18台のマシンは、様々なカラーリングとチーム名を持つものの、メカニカル的には同一であり、準備とメンテナンスはWシリーズ・エンジニアリングが管理した。当初、ドイツツーリングカー選手権からF1サポート法案に移行したため、ハンコックタイヤが今シーズンのタイヤサプライヤーから外れると報じられたが、2021年5月5日、Wシリーズはハンコックタイヤが2021年シーズンもタイヤを供給し続けると発表した[10]

カレンダー

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運営者は2020年11月12日に、シーズンがF1サポートレースとして開催されることを発表した[11]。その後、暫定的なカレンダーが2020年12月8日に公開された[12]。F1がカレンダーに修正を加えた後、Wシリーズは初戦をポール・リカール・サーキットからレッドブル・リンクに変更した。その後、シーズン最終戦はエルマノス・ロドリゲス・サーキットからサーキット・オブ・ジ・アメリカズに変更された。

ラウンド サーキット 開催日
1 オーストリアの旗 レッドブル・リンク, シュピールベルク 6月26日
2 7月3日
3 イギリスの旗 シルバーストン・サーキット, シルバーストン 7月17日
4 ハンガリーの旗 ハンガロリンク, モジョロード 7月31日
5 ベルギーの旗 スパ・フランコルシャン, スタヴロ 8月28日
6 オランダの旗 ザントフォールト・サーキット, ザントフォールト 9月4日
7 アメリカ合衆国の旗 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ, オースティン 10月23日
8 10月24日
新型コロナウイルスによる中止
サーキット 当初のレース開催日
フランスの旗 ポール・リカール・サーキット, ル・カステレ 6月26日
メキシコの旗 エルマノス・ロドリゲス・サーキット, メキシコシティ 10月30日

結果

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レース

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ラウンド サーキット ポールポジション ファステストラップ 優勝者 優勝エントラント 出典
1 オーストリアの旗 レッドブル・リンク イギリスの旗 アリス・パウエル イギリスの旗 アリス・パウエル イギリスの旗 アリス・パウエル レーシング・X
2 オーストリアの旗 レッドブル・リンク イギリスの旗 ジェイミー・チャドウィック イギリスの旗 ジェイミー・チャドウィック イギリスの旗 ジェイミー・チャドウィック ヴェロース・レーシング
3 イギリスの旗 シルバーストン・サーキット イギリスの旗 アリス・パウエル イギリスの旗 アリス・パウエル イギリスの旗 アリス・パウエル レーシング・X
4 ハンガリーの旗 ハンガロリンク イギリスの旗 ジェイミー・チャドウィック イギリスの旗 ジェイミー・チャドウィック イギリスの旗 ジェイミー・チャドウィック ヴェロース・レーシング
5 ベルギーの旗 スパ・フランコルシャン イギリスの旗 ジェイミー・チャドウィック フィンランドの旗 エマ・キミライネン フィンランドの旗 エマ・キミライネン エキュリー・W
6 オランダの旗 ザントフォールト・サーキット フィンランドの旗 エマ・キミライネン イギリスの旗 アリス・パウエル イギリスの旗 アリス・パウエル レーシング・X
7 アメリカ合衆国の旗 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ イギリスの旗 アビ・プリング イギリスの旗 アリス・パウエル イギリスの旗 ジェイミー・チャドウィック ヴェロース・レーシング
8 アメリカ合衆国の旗 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ イギリスの旗 ジェイミー・チャドウィック イギリスの旗 ジェイミー・チャドウィック イギリスの旗 ジェイミー・チャドウィック ヴェロース・レーシング

ドライバーズチャンピオンシップ

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  • 上位10台には以下のポイントが与えられる。
順位  1位   2位   3位   4位   5位   6位   7位   8位   9位   10位 
ポイント 25 18 15 12 10 8 6 4 2 1
結果
金色 勝者
銀色 2位
銅色 3位
ポイント獲得
完走
規定周回数不足 (NC)
リタイア (Ret)
失格 (DSQ)
スタートせず (DNS)
欠場 (WD)
レース中止 (C)
除外 (EX)
順位 ドライバー RBR1
オーストリアの旗
RBR2
オーストリアの旗
SIL
イギリスの旗
HUN
ハンガリーの旗
SPA
ベルギーの旗
ZAN
オランダの旗
COA1
アメリカ合衆国の旗
COA2
アメリカ合衆国の旗
ポイント
1 イギリスの旗 ジェイミー・チャドウィック 6 1 3 1 2 2 1 1 159
2 イギリスの旗 アリス・パウエル 1 8 1 2 4 1 3 6 132
3 フィンランドの旗 エマ・キミライネン 13 3 4 6 1 3 2 3 108
4 スペインの旗 ネレア・マルティ 7 7 5 3 8 4 8 8 61
5 イギリスの旗 サラ・ムーア 2 4 7 15 13 9 7 4 56
6 スイスの旗 ファビエン・ウォールウェンド 3 10 2 Ret 7 16 9 Ret 42
7 イギリスの旗 アビ・プリング 8 7 4 2 40
8 オランダの旗 ベイスク・フィッセール 12 11 6 5 DNS 12 5 5 38
9 ロシアの旗 イリーナ・シドルコバ 8 2 14 4 WD 13 34
10 スペインの旗 ベレン・ガルシア 4 9 17† 8 14 8 12 7 28
11 イギリスの旗 ジェシカ・ホーキンス 16 16 16 10 6 5 6 15 27
12 スペインの旗 マルタ・ガルシア Ret 12 12 7 3 18 15 DNS 21
13 イギリスの旗 アビー・イートン 15 6 9 13 10 6 Ret DNS 19
14 日本の旗 小山美姫 5 18 Ret 12 9 10 10 12 14
15 ブラジルの旗 ブルーナ・トマセッリ 11 5 11 9 15 17 17 11 12
16 オーストラリアの旗 ケイトリン・ウッド 17 5 13 10 11
17 ノルウェーの旗 エイラ・アグレン 10 14 15 11 DNS 15 16 9 3
18 ポーランドの旗 ゴルシア・ルデスト 9 17 16 2
19 イタリアの旗 ヴィッキー・ピリア 17† 15 10 16 12 11 14 14 1
20 アメリカ合衆国の旗 セブレ・クック 14 13 13 14 11 14 11 13 0
順位 ドライバー RBR1
オーストリアの旗
RBR2
オーストリアの旗
SIL
イギリスの旗
HUN
ハンガリーの旗
SPA
ベルギーの旗
ZAN
オランダの旗
COA1
アメリカ合衆国の旗
COA2
アメリカ合衆国の旗
ポイント

脚注

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出典

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  1. ^ W Series cancels 2020 season but reveals plans for F1 support races in 2021” (英語). www.formula1.com. 2020年12月8日閲覧。
  2. ^ W Series to limit 2020 new driver test to less than 20 drivers” (英語). Highway F1. 2021年6月24日閲覧。
  3. ^ Legge, Eaton, Agren among 2020 W Series applicants” (英語). www.motorsport.com. 2021年6月24日閲覧。
  4. ^ 2021 Driver Line-Up Announced”. W Series (17 December 2020). 23 January 2021閲覧。
  5. ^ Reserve driver line-up confirmed for 2021”. W Series (11 June 2021). 2022年8月26日閲覧。
  6. ^ Wood (2020年11月14日). “Hitech confirms discontinuation of W Series involvement for 2021” (英語). Formula Scout. 2021年6月24日閲覧。
  7. ^ W Series makes branding change to allocate drivers into 'teams'” (英語). Formula Scout (2021年6月23日). 2021年6月24日閲覧。
  8. ^ Preparations Hit The Home Straight” (英語). W Series (2021年5月17日). 2021年6月24日閲覧。
  9. ^ W Series pivots towards new 'Team' structure” (英語). W Series (2021年6月24日). 2021年6月24日閲覧。
  10. ^ Hankook continue as global tyre partner” (英語). W Series (2021年5月5日). 2021年6月24日閲覧。
  11. ^ W Series to support F1 in 2021 and beyond” (英語). ESPN.com (2020年11月12日). 2020年12月8日閲覧。
  12. ^ 2021 race calendar announced” (英語). W Series (2020年12月8日). 2020年12月8日閲覧。

[編集]
  1. ^ 2019年よりフォーミュラ・ルノー・ユーロカップで使用されるのと同じシャシーである。
  2. ^ ウォールウェンドはリヒテンシュタイン人ドライバーだが、スイスのライセンスで参戦した。
  3. ^ シドルコバは第5戦にエントリーしていたが、新型コロナウイルスの陽性反応が出た為、出場を辞退した。

関連項目

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外部リンク

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