AFCチャンピオンシップゲーム
AFCチャンピオンシップゲーム(AFC Championship Game)は、NFLの2つのカンファレンスの1つであるアメリカン・フットボール・カンファレンス(AFC)の優勝決定戦である。例年1月の日曜日に開催されており、優勝チームには1984年からラマー・ハント・トロフィーが贈られる。優勝チームはスーパーボウルの出場権を得て、ナショナル・フットボール・カンファレンス(NFC)の優勝チームと激突する。アメリカ国内では極めて注目度の高い試合であり、スーパーボウルに次ぐ年間最高視聴率という座をNFCチャンピオンシップゲームと近年争っている[1]。
AFLとNFLの統合があった1970/1971年シーズンから始まった。AFCにはAFLに所属した10チームとNFLのボルチモア・コルツ, クリーブランド・ブラウンズ, ピッツバーグ・スティーラーズの3チームで構成された。その後AFCにはエクスパンションチームとしてタンパベイ・バッカニアーズ(1シーズンのみAFCに所属)、シアトル・シーホークス(2002年シーズン以降はNFCに所属)、ジャクソンビル・ジャガーズ、ボルチモア・レイブンズ、ヒューストン・テキサンズが所属することとなったが、2023年シーズン終了時点でヒューストン・テキサンズのみ出場経験がない。
プレーオフの制度
[編集]レギュラーシーズンが終了した後、2020年からは地区優勝した4チームとそれに次ぐ成績のワイルドカードで出場する3チーム(2019年までは2チーム)、合計7チームでプレーオフが争われる。1975年シーズンのプレーオフからシード制が導入されており、シード順の高いチームほど低いチームと対戦し、かつ高いほうのチームの本拠地で試合が行われる。シード1位のチームは最初の試合が免除される。
記録
[編集]- 最多勝利 – 11
- ニューイングランド・ペイトリオッツ (1985, 1996, 2001, 2003-04, 2007, 2011, 2014, 2016, 2017, 2018)
- 最多敗戦 – 8; ピッツバーグ・スティーラーズ, (1972, 1976, 1984, 1994, 1997, 2001, 2004, 2016)
- 最多出場 – 16; ピッツバーグ・スティーラーズ (1972, 1974-75, 1976, 1978-79, 1984, 1994-95, 1997, 2001, 2004-05, 2008, 2010, 2016)
- 最多連続出場 – 8; ニューイングランド・ペイトリオッツ(2011-18)
- 最多連勝 – 4; バッファロー・ビルズ (1990-93)
- 連敗記録 - 4; ニューヨーク・ジェッツ (1982, 1998, 2009, 2010)
- 最多完封勝利 - 2; マイアミ・ドルフィンズ 2回 (19791, 1982)
- 最多連敗 – 3; オークランド・レイダース (1973-75)
- 最多ホストチーム – 11; ピッツバーグ・スティーラーズ (1972, 1975, 1978-79, 1994-95, 1997, 2001, 2004, 2008, 2010)
- 最多マッチアップ - 3;
- ピッツバーグ・スティーラーズ VS オークランド・レイダース (1974-1976),
- クリーブランド・ブラウンズ VS デンバー・ブロンコス (1986, 1987, 1989)
- ニューイングランド・ペイトリオッツ VS ピッツバーグ・スティーラーズ (2001, 2004, 2016)
- ニューイングランド・ペイトリオッツ VS インディアナポリス・コルツ (2003, 2006, 2014)
- 最多観客数 – 91,445; ロサンゼルス・レイダース 対 シアトル・シーホークス 1984年1月8日
- 最多得点 – 51; 1991年1月20日 – バッファロー・ビルズ 対 ロサンゼルス・レイダース
- 最多得失点差勝利 – 48; 1991年1月20日 - バッファロー・ビルズ (51) 対 ロサンゼルス・レイダース (3)
- 最少得点勝利 – 10; 1992年1月12日 - バッファロー・ビルズ 対 デンバー・ブロンコス
- 敗戦チーム最多得点 – 34; 2007年1月21日 - ニューイングランド・ペイトリオッツ 対 インディアナポリス・コルツ
- 最多合計得点 – 73; 1985年1月6日 - マイアミ・ドルフィンズ (45) 対 ピッツバーグ・スティーラーズ (28)
- 最少合計得点 – 14; 1983年1月23日 - マイアミ・ドルフィンズ (14) 対 ニューヨーク・ジェッツ (0)
- 最長時間試合 – 65分38秒; 1987年1月11日 - デンバー・ブロンコス (23) 対 クリーブランド・ブラウンズ (20), オーバータイム
- チャンピオンシップゲーム未出場 – ヒューストン・テキサンズ[2]
- チャンピオンシップゲーム未勝利(現在AFCに所属するチーム) – クリーブランド・ブラウンズ (0-3), ヒューストン・テキサンズ (未出場), ジャクソンビル・ジャガーズ (0-2), ニューヨーク・ジェッツ (0-4)[3].
- 不出場シーズン最長 – 35シーズン; クリーブランド・ブラウンズ 1989年-2023年
- 未勝利シーズン最長 – 39シーズン; マイアミ・ドルフィンズ 1984年が最後
各年の記録
[編集]チームごとの成績
[編集]出場回数 | チーム | 勝 | 敗 | 勝率 | 総得点 | 総失点 | 最近の出場 | 最近の優勝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
16 | ピッツバーグ・スティーラーズ | 8 | 8 | .500 | 332 | 303 | 2016 | 2010 |
15 | ニューイングランド・ペイトリオッツ | 11 | 4 | .733 | 371 | 280 | 2018 | 2018 |
11 | ロサンゼルス/オークランド・レイダース | 4 | 7 | .364 | 202 | 253 | 2002 | 2002 |
10 | デンバー・ブロンコス | 8 | 2 | .800 | 235 | 200 | 2015 | 2015 |
7 | マイアミ・ドルフィンズ | 5 | 2 | .714 | 152 | 115 | 1992 | 1984 |
7 | ボルチモア/インディアナポリス・コルツ | 3 | 4 | .429 | 132 | 178 | 2014 | 2009 |
6 | バッファロー・ビルズ | 4 | 2 | .666 | 154 | 82 | 2020 | 1993 |
6 | カンザスシティ・チーフス | 4 | 3 | .571 | 181 | 152 | 2023 | 2023 |
5 | ヒューストン・オイラーズ/テネシー・タイタンズ | 1 | 4 | .200 | 99 | 151 | 2019 | 1999 |
4 | ボルチモア・レイブンズ | 2 | 3 | .400 | 88 | 79 | 2023 | 2012 |
4 | サンディエゴ・チャージャーズ | 1 | 3 | .250 | 63 | 95 | 2007 | 1994 |
4 | ニューヨーク・ジェッツ | 0 | 4 | .000 | 46 | 91 | 2010 | 未経験[4] |
4 | シンシナティ・ベンガルズ | 3 | 1 | .750 | 95 | 64 | 2022 | 2021 |
3 | クリーブランド・ブラウンズ | 0 | 3 | .000 | 74 | 98 | 1989 | 未経験[5] |
2 | ジャクソンビル・ジャガーズ | 0 | 3 | .000 | 40 | 77 | 2017 | 未経験 |
1 | シアトル・シーホークス | 0 | 1 | .000 | 14 | 30 | 1983 | 経験なし[6] |
0 | ヒューストン・テキサンズ | 0 | 0 | --- | --- | --- | 未出場 | 未経験 |