第34回スーパーボウル
第34回スーパーボウル Super Bowl XXXIV | |||||||||||||||||||||||||
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開催日 | 2000年1月30日 | ||||||||||||||||||||||||
スタジアム | ジョージア・ドーム | ||||||||||||||||||||||||
開催地 | ジョージア州アトランタ | ||||||||||||||||||||||||
MVP | カート・ワーナー, ラムズ | ||||||||||||||||||||||||
優勝予想 | Rams by 7 | ||||||||||||||||||||||||
国歌斉唱 | フェイス・ヒル | ||||||||||||||||||||||||
コイントス | 第4回スーパーボウル関係者:バド・グラント、ラマー・ハント、ボビー・ベル、ポール・クラウス、ウィリー・レニエル、アラン・ペイジ、ヤン・ステナルード | ||||||||||||||||||||||||
ハーフタイム | フィル・コリンズ クリスティーナ・アギレラ エンリケ・イグレシアス トニー・ブラクストン エドワード・ジェームズ・オルモス | ||||||||||||||||||||||||
入場者数 | 72,625 | ||||||||||||||||||||||||
アメリカにおけるテレビ放送 | |||||||||||||||||||||||||
ネットワーク | ABC | ||||||||||||||||||||||||
実況と解説 | アル・マイケルズ、ブーマー・アサイアソン | ||||||||||||||||||||||||
視聴率 | 43.3 (全米) | ||||||||||||||||||||||||
占有率 | 63 (全米) | ||||||||||||||||||||||||
CM広告料 (30秒) |
110万ドル | ||||||||||||||||||||||||
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第34回スーパーボウル(だい34かいスーパーボウル、Super Bowl XXXIV)は2000年1月30日にジョージア州アトランタのジョージア・ドームで行われた34回目のスーパーボウル。NFCチャンピオンであるセントルイス・ラムズとAFCチャンピオンであるテネシー・タイタンズの対戦。ラムズがタイタンズを23-16で破って、チーム創設以来初めてのスーパーボウル制覇を果たした。MVPはラムズのクォーターバックであるカート・ワーナーが受賞した。ワーナーはこの試合の2年前にラムズと契約するまで、アリーナフットボールリーグでプレーしながら、時給6ドル弱のアルバイト生活をしていたため、この活躍は多くの人々に感銘を与えた[1]。
テレビ中継はABCが担当した。
背景
[編集]開催地決定まで
[編集]1996年10月31日、ニューオーリンズでのオーナー会議で第34回スーパーボウルをアトランタで開催することが決定された。アトランタの他には、マイアミ、タンパ、ロサンゼルスが候補に上っていた。オーナー会議では当初、第33回と第34回の2回分のみの開催地を決定する予定であったが、各候補地のプレゼンテーションが強力であったため、第35回の開催地もこれらの候補地から選定することとした。その結果、第33回がマイアミ、第34回がアトランタ、第35回がタンパに決定した[2][3] 。
スーパーボウルへの道
[編集]1999年のNFLシーズンは9月12日に始まり、翌年の1月3日までレギュラーシーズンが行われた。 プレイオフは2000年1月8日から始まり、NFCは第1シードのラムズが順当にスーパーボウル進出を決め、AFCは第4シードのタイタンズがディヴィジョナルプレイオフで第2シードのコルツ、AFC決勝で第1シードのジャガーズをそれぞれ敵地で破り、スーパーボウル進出を決めた。
NFCチャンピオンシップ・ゲーム
[編集]NFCチャンピオンシップゲームはセントルイスのトランス・ワールド・ドームで行われ、ラムズが11-6でタンパベイ・バッカニアーズを破り、初のカンファレンス優勝[4]とスーパーボウル進出を決めた。
AFCチャンピオンシップ・ゲーム
[編集]AFCチャンピオンシップゲームはジャクソンビルのオールテル・スタジアムで行われ、タイタンズが33-14でジャガーズを破り、初のカンファレンス優勝[5]とスーパーボウル進出を決めた。
試合経過
[編集]ドライブごとの試合経過 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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前半はラムズのワーナーが277ヤードを投げたがタッチダウンはあげることができず、ジェフ・ウィルキンスの3本のFGで9-0とリードした[6]。後半ワーナーからトリー・ホルトへの9ヤードのTDパスでラムズが16-0とリードを拡げた。タイタンズはエディ・ジョージが1ヤードのTDランをあげたが2ポイントコンバージョンに失敗、16-6となった。その後エディ・ジョージの2回目のTDランで16-13、アル・デルグレコの43ヤードのFGにより、残り時間2分12秒で16-16と同点になった。その直後のプレーでワーナーからアイザック・ブルースへの73ヤードのTDパスが決まり、23-16とラムズが再びリードした[7]。
残り1分54秒でタイタンズに再び攻撃権が移ったがホールディングの反則により、タイムアウト1回を残したドライブを自陣12ヤードから始めることとなった[7]。ここからタイタンズはボールを前進させ、残り6秒で敵陣10ヤードまで攻め込んだ[7]。最後のプレーでスティーブ・マクネアからのパスをスラントで受けたケビン・ダイソンが3ヤードラインでキャッチしエンドゾーンを目指したが、ラムズのLBマイク・ジョーンズがタックル、ダイソンは懸命にエンドゾーンへ向けて右手を伸ばしたが、エンドゾーンにわずか1ヤード届かず、ラムズが23-16で勝利した[1]。
ワーナーはこの試合で414ヤードを獲得した。この記録は、2020年時点でもスーパーボウル記録のままである[8]。
ホルトは7回のレシーブで109ヤードを獲得、1タッチダウンをあげた。マーシャル・フォークはランでは10回でわずか17ヤードに抑えられたが5回のレシーブで90ヤードを獲得した[9]。
試合後、ジョー・サイズマンはこの試合を次のように分析した。珍しいことに両チームともターンオーバーがなかった。守備の中心選手であるブレイン・ビショップが負傷退場したことがタイタンズにとって大きかった。タイタンズのコーチ陣は0-16とリードされてもエディ・ジョージのランとショートパス中心のオフェンスというゲームプランを変えなかった。タイタンズのタイトエンドは合計12回のレシーブをマークした。ワーナーの414ヤード獲得というスーパーボウル記録はこの年のラムズのオフェンスを象徴するような活躍であった。またラムズのオフェンスラインをXファクターであったと称賛した。ワーナーは1サックしか受けずパスを投げるのに十分な時間を得ていた[10]。
スターティングラインアップ
[編集]トーナメント表
[編集]1月8日 フェデックスフィールド |
1月15日 レイモンド・ジェームス・スタジアム |
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6 | ライオンズ | 13 | ||||||||||||||||
3 | レッドスキンズ | 13 | ||||||||||||||||
3 | レッドスキンズ | 27 | 1月23日 トランス・ワールド・ドーム | |||||||||||||||
2 | バッカニアーズ | 14 | ||||||||||||||||
NFC | ||||||||||||||||||
1月9日 HHHメトロドーム |
2 | バッカニアーズ | 6 | |||||||||||||||
1月16日 トランス・ワールド・ドーム | ||||||||||||||||||
1 | ラムズ | 11 | ||||||||||||||||
5 | カウボーイズ | 10 | NFC チャンピオンシップ | |||||||||||||||
4 | バイキングス | 37 | ||||||||||||||||
4 | バイキングス | 27 | 1月30日 ジョージア・ドーム | |||||||||||||||
1 | ラムズ | 49 | ||||||||||||||||
ワイルドカード・プレーオフ | ||||||||||||||||||
ディビジョナル・プレーオフ | ||||||||||||||||||
1月8日 アデルフィア・コロシアム |
N1 | ラムズ | 23 | |||||||||||||||
1月16日 RCAドーム | ||||||||||||||||||
A4 | タイタンズ | 16 | ||||||||||||||||
5 | ビルズ | 16 | 第34回スーパーボウル | |||||||||||||||
4 | タイタンズ | 19 | ||||||||||||||||
4 | タイタンズ | 22 | 1月23日 オールテル・スタジアム | |||||||||||||||
2 | コルツ | 16 | ||||||||||||||||
AFC | ||||||||||||||||||
1月9日 キングドーム |
4 | タイタンズ | 33 | |||||||||||||||
1月15日 オールテル・スタジアム | ||||||||||||||||||
1 | ジャガーズ | 14 | ||||||||||||||||
6 | ドルフィンズ | 20 | AFC チャンピオンシップ | |||||||||||||||
6 | ドルフィンズ | 7 | ||||||||||||||||
3 | シーホークス | 17 | ||||||||||||||||
1 | ジャガーズ | 62 | ||||||||||||||||
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脚注
[編集]- ^ a b “スーパーボウルXXXIVは史上最高のスーパーボウルだったか?”. NFL JAPAN (2000年3月30日). 2012年10月20日閲覧。
- ^ “Florida's Super Bowls: Miami '99, Tampa '01 (part 1)”. The Orlando Sentinel: p. 27. (November 1, 1996) January 17, 2017閲覧。
- ^ “Florida's Super Bowls: Miami '99, Tampa '01 (part 2)”. The Orlando Sentinel: p. 31. (November 1, 1996) January 17, 2017閲覧。
- ^ AFL-NFL統合前に旧NFLで2度優勝
- ^ AFL-NFL統合前にAFLで2度優勝
- ^ “In biggest game, rookie Holt comes up huge”. ESPN. 2022年12月7日閲覧。
- ^ a b c Ray Ratto. “The most Super of stops”. ESPN. 2022年12月7日閲覧。
- ^ Aaron Tallent (2020年2月4日). “50 Greatest Super Bowl Performances of All Time”. ATHLON SPORTS. 2020年6月24日閲覧。
- ^ Mike Grady (2000年1月30日). “Jones still the last Ram standing”. ESPN. 2022年12月7日閲覧。
- ^ ジョー・サイズマン (2000年1月30日). “This one was the most Super of them all”. ESPN. 2022年12月7日閲覧。