FTVテレポート
FTVテレポート | |
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ジャンル | 情報番組 → 報道番組 |
出演者 | 歴代出演者を参照 |
製作 | |
制作 | 福島テレビ |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送(1984年3月12日から番組終了まで) |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 【平日】 1973年10月1日 - 1997年3月28日 【土曜日】 1983年4月2日 - 1997年3月29日 【日曜日】 1993年4月4日 - 1997年3月30日 |
放送時間 | 放送時間を参照 |
特記事項: ・福島テレビは1971年6月1日から1983年3月31日までニュース供給系列はJNN。同年4月1日からFNNにネットチェンジ。 ・放送開始から1976年3月26日まで情報番組。また、同時期に『FTVニュース』を内包。 ・放送開始から1977年4月1日まで『JNNニュースコープ』を内包。1986年1月6日から放送終了まで『FNNスーパータイム』を内包。 |
『FTVテレポート』 (エフ・ティー・ブイ テレポート) は、福島テレビ(FTV)で夕方に放送されていた福島県向けのローカルワイドニュース番組。
ただし、1973年10月1日から1976年3月26日までは、情報番組として放送していた(後述)。
概要
[編集]情報番組時代
[編集]1966年5月から1972年6月まで『こんにちは!FTVです』『FTVワイドショーふくしま』といった自主制作の情報番組(ワイドショー)を放送した後、新たに1973年10月に月曜から金曜までの夕方帯の情報番組として開始[1]。1973年10月から1976年3月までは、18時から18時半までは各コーナーを放送し、18時30分からは全国ニュースの『JNNニュースコープ』、6時50分からはローカルニュースの『FTVニュース』をそれぞれ内包した1時間番組であった[1]。
1983年刊行の『福島テレビ20年史』によると、『テレポート』というタイトルは、全国のテレビ局の番組表をまとめた冊子(コンパラグラフ)を見ていたFTVの社員が、当時千葉テレビで放送されていた『午後のテレポート』から拝借してきて、『テレポートふくしま』という仮タイトルをつけ、それが『FTVテレポート』になったという記述がある[2]。また1993年刊行の『福島テレビ30年史』には、テレビレポートニュースの略語(造語)であり、「取材班(=漁船)が帰ってくるポート(=港)でもある」という理由付けされたとの記述もある。
ワイドニュース番組時代
[編集]1974年に『CBCニュースワイド』(中部日本放送)が始まるなど、ワイドニュース番組に対するJNN系列内や局内での必要性の高まりを受け、1976年3月29日から情報番組からローカルワイドニュース番組に企画変更[2]。1977年4月には、『JNNニュースコープ』の放送時間拡大に伴い、番組内包を解消し、1時間から30分番組に縮小した[2]。
1976年以降のオープニングは、タイトルロゴは一切表示せず、放送当日に取材した福島県内の表情などニュース映像を映したものとなっていた[2]。その代わりに、放送開始15秒前には、タイトルロゴと当日の放送内容を字幕スーパーで表示させた後、18時の時報を挿入させてオープニングに入る構成となっていた。
初代メインキャスターは遠藤卓(当時FTVアナウンサー)で、1978年10月からは原國雄(当時FTVアナウンサー)が担当し、10年半担当した(1996年には金曜・土曜担当として復帰)。
1982年10月20日放送では、1983年時点で最高視聴率25.0%を記録[2]。
FNN加盟とスーパータイム開始以後
[編集]1983年4月1日に、FTVが加盟するニュースネットワークがJNNからFNNへネットチェンジ。全国ニュースが『JNNニュースコープ』から30分繰り上がり、18時から『FNNニュースレポート6:00』がネット開始。これに伴い、『FTVテレポート』も月曜から金曜の放送時間が18時30分へ変更。1983年4月2日には、18時から土曜日の放送が開始される。同時にキャスターのシフトが、月曜から木曜と金曜・土曜に分かれて担当するようになった。1984年3月12日からは、放送が第1スタジオから新設した第2スタジオへ移り、ニュース番組では全国に先駆けてステレオ放送を開始した[3][4]。
1984年10月1日の『FNNスーパータイム』が開始するも、『スーパータイム』のタイトルは1997年の番組終了まで使用せず『FTVテレポート』を継続して使用[注釈 1]。全国ニュース(『FNNスーパータイム』)と18時20分からのローカルニュース(『FTVテレポート』)の2部構成となる。1986年1月6日からは全国ニュースを内包し、『FNN FTVテレポート』[注釈 2]として放送。同時に天気予報のコーナーは分離させ、18時55分から5分番組の『お天気リポート』で放送する形を取った。
1993年3月28日までは日曜日のみ『FNNスーパータイム』のタイトルで放送したが、1993年4月4日から『FTVテレポート』へタイトルを統一した。
1995年10月からは新たに竣工した情報センター内の第3スタジオへ移り、1996年7月からは直前の平日夕方17時25分から情報番組『テレポート525』が開始。キャスターは『FTVテレポート』と兼任して担当した。
相次ぐタイトル変更と消滅
[編集]1997年3月の『スーパータイム』の終了と『FNNニュース555 ザ・ヒューマン』の開始に伴い、タイトルを全国ニュースに合わせ、『テレポート ザ・ヒューマン』へ改題。1998年からは『FNNスーパーニュース』開始で、さらに『FTVスーパーニュース テレポート』へ改題。同時に情報番組パートとして放送されてきた『テレポート525』とローカルニュースパートが統合し、『テレポート』が開始。
2000年4月3日からは、平日17時から2時間の夕方ワイド番組『Lばんテレポート』が始まったことに伴い、ローカルニュースパートから『テレポート』のタイトルが消え、『FTVスーパーニュース』へ改題。2003年3月31日から『Lばんスーパーニュース』が始まったことにより、1973年10月から29年半使用されてきた『テレポート』のタイトルが消滅した。
2018年4月2日からは、『FTVテレポートプラス』を開始させ、『テレポート』の名称を15年ぶりに復活させた[注釈 3]。2019年4月1日からは『テレポートプラス』のタイトルで放送している。
その他
[編集]JNN加盟時代にはJNN東北・北海道交換ニュース(当放送局と北海道放送・青森テレビ・岩手放送・東北放送)も放送。担当は1983年に開局したテレビユー福島に受け継がれた。
フジテレビやほとんどの系列局が「スーパータイム」のタイトルを使用していた中で、一部のFNN系列局と同じく『FNNスーパータイム』などに統一しなかったが、『スーパータイム』が1996年10月にオープニング演出を大幅に簡略化した際は放送時間を17:59.45からに変更し、冒頭20秒間は福島テレビからニュースヘッドラインを伝え、18:00.05からフジテレビ送出の映像に切り替えた。
歴代出演者
[編集]期間 | 男性 | 女性 | |||||
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月 - 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 月 - 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | ||
1973.10.1 | 1973.12.28 | 石崎二郎 | (放送なし) | 鈴木幾代 安田美穂子 |
(放送なし) | ||
1974.1.4 | 1974.3.29 | 安田美穂子 高橋とみ子 小貫恵子 | |||||
1974.4.1 | 1974.8.30 | 中村要輔 | 高橋とみ子 小貫恵子 柳原ミエ子 | ||||
1974.9.2 | 1974.9.27 | 柳原ミエ子 川口桂 後藤みどり | |||||
1974.9.30 | 1974.12.27 | 稲川英雄 高橋雄一 |
後藤みどり 吉井真美子 | ||||
1975.1.6 | 1975.3.28 | 吉井真美子 矢吹美枝子 | |||||
1975.3.31 | 1975.5.2 | 稲川英雄 高橋雄一 原國雄 |
矢吹美枝子 永井智恵子 | ||||
1975.5.5 | 1975.6.27 | 矢吹美枝子 永井智恵子 大沼ヒサ子 | |||||
1975.6.30 | 1975.8.1 | 永井智恵子 大沼ヒサ子 | |||||
1975.8.4 | 1975.8.29 | 永井智恵子 大沼ヒサ子 橋本浩美 | |||||
1975.9.1 | 1975.9.26 | 永井智恵子 大沼ヒサ子 橋本浩美 稲垣きみよ | |||||
1975.9.29 | 1975.12.26 | 橋本浩美 稲垣きみよ 安田美穂子 | |||||
1976.1.5 | 1976.3.26 | 安田美穂子 武藤順子 菅野恵子 | |||||
1976.3.29 | 1976.10.1 | 遠藤卓 | 永井智恵子 | ||||
1976.10.4 | 1977.4.1 | 坪郷佳英子 | |||||
1977.4.4 | 1977.9.30 | 上田恵子 | |||||
1977.10.3 | 1978.3.31 | 平松千代子 | |||||
1978.4.3 | 1978.9.29 | 志知美子 | |||||
1978.10.2 | 1979.3.30 | 原國雄 | 北川則子 | ||||
1979.4.2 | 1979.9.28 | 斎藤知加子 | |||||
1979.10.1 | 1980.3.28 | 大塚礼子 | |||||
1980.3.31 | 1980.9.26 | 朝岡直美 | |||||
1980.9.29 | 1981.4.3 | 斎藤理恵 | |||||
1981.4.6 | 1981.10.2 | 遠藤靖子 | |||||
1981.10.5 | 1982.4.2 | 吉田江津子 | |||||
1982.4.5 | 1982.10.1 | 近藤照美 | |||||
1982.10.4 | 1983.3.31 | 長谷川順子 | |||||
1983.4.1 | 1984.9.29 | 原國雄[注釈 4] | 鈴木孝之 | 波江野友子 | 長谷川順子 | ||
1984.10.1 | 1985.3.30 | 赤間裕子 | |||||
1985.4.1 | 1987.3.31 | 長谷川順子 | 青木久美子 | ||||
1987.4.1 | 1989.3.31 | 榎本文克 | 青木久美子 | 久田直子 | |||
1989.4.1 | 1990.3.31 | 岩田雅人[5] | 久田直子 | 辻雅子 | |||
1990.4.2 | 1992.3.28 | 住友真世[5] | |||||
1992.3.30 | 1992.9.30 | 今野明美[注釈 5] | |||||
1992.10.1 | 1995.4.1 | 黒木美和 | 浜中順子 | ||||
1995.4.3 | 1996.9.28 | 北上明子 | |||||
1996.9.30 | 1997.3.29 | 金井淳郎 | 原國雄 | 浜中順子 | 原田幸子 |
コーナー
[編集]開始当初のコーナー
[編集]- ガンバレ!QSO(放送開始から約10分間の帯コーナー)
- スクーピック200(月)
- ひとすじの道(火)
- エンマちょう(水)
- ピンスポット(木)
- ヤングタウン(金)
放送時間
[編集]期間 | 放送時間(JST) | 備考 | |||
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月 - 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 | |||
1973.10.1 | 1977.4.1 | 18:00 - 19:00(60分) | (放送無し) | (放送無し) | |
1977.4.4 | 1983.3.31 | 18:00 - 18:30(30分) | 『JNNニュースコープ』が20分→25分に枠拡大したため同番組を分離、18:55からは『あしたのあなた』を放送。 | ||
1983.4.1 | 1984.9.29 | 18:30 - 18:57(27分) | 18:00 - 18:30(30分) | JNNを離脱してFNNに加盟、新たに土曜版を設置した。平日18:57 - 19:00は『うすいお天気ミニミニ劇場』を放送。 | |
1984.10.1 | 1985.3.30 | 18:20 - 19:00(40分) | 平日18時から『FNNスーパータイム』が開始されたが、当初は1985年一杯まで内包せず別枠とされ、冒頭の東京発の司会者挨拶もそのまま流れた。ローカルニュースの差し替えの有無不明 | ||
1985.4.1 | 1985.12.28 | 18:20 - 19:00(40分) | 18:30 - 19:00(30分) | 『FNNスーパータイム』の土曜版が開始されたため土曜は30分繰り下げ。以後同枠のアニメは番組販売扱いの遅れネットで放送。 | |
1986.1.6 | 1993.3.27 | 18:00 - 18:55(55分) | 『FNNスーパータイム』を内包し、お天気コーナーを分離(お天気リポート)。 | ||
1993.3.29 | 1996.9.29 | 17:30 - 18:00(30分) | 新たに日曜版を設置した。 | ||
1996.9.30 | 1997.3.30 | 17:59.45 - 18:55(55.25分) |
番組タイトルの変遷
[編集]- 1973.10.1-1986.3.31:FTVテレポート
- 1986.4.1-1997.3.30:FNN FTVテレポート
- 1996.7.1-1998.3.28:テレポート525(17時台枠)
- 1997.3.31-1998.3.27:FNN FTVニュース555 テレポート ザ・ヒューマン(平日)
- 1997.4.5-1998.3.29:FNN FTVニュース テレポート ザ・ヒューマン(週末)
- 1998.3.30-2000.4.2:FNN FTVスーパーニュース テレポート
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ FTVテレポートの他、最後まで「FNNスーパータイム」のタイトルを使用しなかったFNNのローカルニュース番組は、関西テレビの『アタック600』とテレビ大分の『ニュースインおおいた』の2番組のみ。
- ^ 放送上では『FTVテレポート』
- ^ 正確には『Live News it!(2018年度はプライムニュース イブニング)』のローカル番組ゾーンとして放送されている。
- ^ 1984年の病欠時は高橋がリリーフ登板。
- ^ 辻の結婚退社に伴う。
出典
[編集]- ^ a b 『福島テレビ20年史』福島テレビ、1983年12月25日、81 - 82頁。NDLJP:12276183/85。
- ^ a b c d e 『福島テレビ20年史』福島テレビ、1983年12月25日、143頁。NDLJP:12276183/147。
- ^ 『福島テレビ30年史』109頁. 福島テレビ30年史編集委員会. (1993年6月)
- ^ 『福島テレビ50年史』福島テレビ50年史編纂事務局、2014年3月1日、136-137頁。
- ^ a b 「火花散らす一八:〇〇――ニュース番組づくりに賭ける県内五局の舞台裏」『財界ふくしま』第19巻第10号、財界、1990年10月10日、10 - 11頁。NDLJP:2832701/6
関連項目
[編集]- FTVニュース
- JNNニュースコープ
- FNNスーパータイム
- テレポート
- テレポート525
- テレポート (福島テレビ)
- Lばんテレポート
- テレポートあきた(秋田テレビ)
- テレポート山形(山形テレビ〔現:テレビ朝日系列〕)
- 中日ニュース テレポートとやま(富山テレビ)
- テレポートTNC(テレビ西日本)
- FTVテレポートプラス 福島テレビが2018年4月から開局55周年で開始した番組。
福島テレビ 平日18時台前半のFTVニュース | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
FTVテレポート
(1973.10.1 - 1983.3.31) |
||
福島テレビ 平日18時台後半のFTVニュース | ||
FTVテレポート
(1983.4.1 - 1984.9.28) |
FTVテレポート
(18時20分からの40分番組) |
|
福島テレビ 平日18時20分枠のFTVニュース | ||
FNNニュースレポート6:00
※18:00 - 18:30 |
FTVテレポート
(1984.10.1 - 1985.12.27) |
FTVテレポート
(18時からの55分番組) |
福島テレビ 平日18時台のFTVニュース | ||
FNN FTVテレポート
(1986.1.6 - 1997.3.28) |
||
福島テレビ 土曜18時台後半のFTVニュース | ||
JNNニュースコープ
※18:30 - 18:50 (ここまでJNN系列) FTVニュース ※18:50 -19:00 |
FTVテレポート
(1983.4.2 - 1985.1.11) |
FNN FTVテレポート
(18時からの55分番組) |
福島テレビ 土曜18時台前半枠のFTVニュース | ||
FNNスーパータイム
(福島ローカルパート) |
FNN FTVテレポート
(1986.1.11 - 1997.3.29) |
FNN FTVニュース
テレポート ザ・ヒューマン |
福島テレビ (FNN) 日曜17時台後半のFTVニュース | ||
FNN FTVテレポート
(1993.4.4 - 1997.3.30) |
FNN FTVニュース
テレポート ザ・ヒューマン |