LIFE (小沢健二のアルバム)
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『LIFE』 | ||||
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小沢健二 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ||||
時間 | ||||
レーベル | イーストワールド / 東芝EMI | |||
プロデュース | ||||
チャート最高順位 | ||||
後述を参照 | ||||
小沢健二 アルバム 年表 | ||||
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『LIFE』収録のシングル | ||||
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『LIFE』(ライフ)は、 日本のシンガーソングライターである小沢健二の2枚目のスタジオ・アルバム。1994年8月31日に東芝EMIから発売された。アルバムはオリコン週間アルバムランキングで最高位5位を記録。
解説
[編集]前作『犬は吠えるがキャラバンは進む』から約11か月ぶりにリリースされた。本作は恋愛をテーマにした曲がほとんどである。ブラスやストリングスを取り入れたソウル調の楽曲が多く収録されており、小沢が一躍世間に知られるきっかけとなったアルバムである[1]。
数曲で、コーラスにヒックスヴィルの真城めぐみ、アレンジに東京スカパラダイスオーケストラのメンバーが参加しており、ホーンセクションを多用した楽曲が多く収録されている。なお、本作に収録の全9曲のうち7曲がシングルカットされている[2][注釈 1]。
裏ジャケットには、全曲に英語タイトル表記が別記されている。
CD盤とアナログ盤とでは、ジャケットに載っているロゴの位置が若干異なる。また、パッケージにも相違点があり、発売当初は「CDトレイは透明・裏ジャケットの裏(CDトレイの下)の写真は夜の東京タワーをバックに小沢が背伸びをしている」というものだったのに対し、1997年以降に発売されたものは「CDトレイは白・裏ジャケットの裏の写真は無く白紙」であった。
音楽雑誌ミュージック・マガジンが発表した「90年代の邦楽アルバム・ベスト100」で1位に選出された[3]。
収録曲
[編集]CD
[編集]# | タイトル | 作詞・作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「愛し愛されて生きるのさ」(LOVE IS WHAT WE NEED) | 小沢健二 | 小沢健二 | |
2. | 「ラブリー」(LOVELY) | 小沢健二 | ||
3. | 「東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー」(LOVE IS LIKE A BODY BLOW) | 小沢健二 |
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4. | 「いちょう並木のセレナーデ[注釈 2]」(STARDUST RENDEVOUS) | 小沢健二 | 小沢健二 | |
5. | 「ドアをノックするのは誰だ? (ボーイズ・ライフ pt.1:クリスマス・ストーリー)」(WHO'S GONNA KNOCK THE DOOR?(BOY'S LIFE pt.1:A CHRISTMAS STORY)) | 小沢健二 |
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6. | 「今夜はブギー・バック (nice vocal)」(BOOGIE BACK (nice vocal)) |
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7. | 「ぼくらが旅に出る理由」(LETTERS,LIGHTS,TRAVELS ON THE STREETS) | 小沢健二 |
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8. | 「おやすみなさい、仔猫ちゃん!」(GOOD NIGHT, GIRL!) | 小沢健二 |
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9. | 「いちょう並木のセレナーデ (reprise)[注釈 3]」(AND ON WE GO) | 服部隆之 | ||
合計時間: |
アナログ盤
[編集]- A面
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- 愛し愛されて生きるのさ
- ラブリー
- 東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー
- おやすみなさい、仔猫ちゃん!
- B面
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- ドアをノックするのは誰だ? (ボーイズ・ライフ pt.1:クリスマス・ストーリー)
- 今夜はブギー・バック (nice vocal)
- いちょう並木のセレナーデ
- ぼくらが旅に出る理由
参加ミュージシャン
[編集]※出典[7]
- 小沢健二 – Vocal(M9を除く), Acoustic Guitar(M1 - M5, M7), Electric Guitar(M2, M6), Electric Guitar Solo(M4), Horn Arrangement (M2, M3, M7, M8)
- スチャダラパー – Rap(M6)
- SHINCO – Programming(M6)
- 新銅"V"康晃 – Programming(M6)
- 木暮晋也 – Electric Guitar(M2, M4)
- 中村“キタロー”幸司 – Electric Bass(M1 - M3, M5, M7, M8)
- 青木達之 – Drums(M1 - M3, M5, M7, M8)
- 中西康晴 – Acoustic Piano(M1), Electric Piano(M1), Keyboards(M2 - M8)
- 朝川朋之 – Harp(M1, M2, M5, M7, M8)
- 北原雅彦 (東京スカパラダイスオーケストラ):Trombone(M2, M3, M7, M8), Horn Arrangement(M2, M3, M7, M8)
- GAMOU (東京スカパラダイスオーケストラ):Tenor Sax(M2, M3, M7, M8), Soprano Sax(M7, M8)
- NARGO (東京スカパラダイスオーケストラ):Trumpet(M2, M3, M7, M8), Slide Trumpet(M8)
- 石橋雅一 – Oboe(M1)
- ジェイク・H・コンセプション – Flute(M2, M7)
- 香取良彦 – Vibraphone(M8)
- 木村誠 – Percussion(M2, M5, M7, M8)
- 藤井丈司 – Claves(M8)
- 八木のぶお – Harmonica (M2, M8)
- 真城めぐみ – Backing Vocal(M1 - M5, M7)
- The Tokyo Tower Choir – "Baraba"(M3)
- The 246 Audience – Audience(M4)
- The Hip Drops – "Hip Drop"(M5)
- The Boogie Backs:Voice(M6)
- 冨岡敬之介 – Chorus(M8)
- 吉田裕加理 – Chorus(M8)
- 品川千夏 – Chorus(M8)
- 服部隆之:Strings Arrangement(M2, M5, M7, M8), Orgel Arrangement(M9)
テレビ番組での歌唱
[編集]シングル作品については各項目を参照
いちょう並木のセレナーデ
- 1996年10月4日 テレビ朝日『ミュージックステーション』
- 2019年11月20日 日本テレビ『スッキリ』[8]
チャート成績
[編集]週間チャート
[編集]チャート (1994年) | 最高位 |
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日本 (オリコン)[9] | 5 |
チャート (2017年) | 最高位 |
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Japan Hot Albums (Billboard JAPAN)[10] | 64 |
日本 (オリコンデジタルアルバム)[11] | 13 |
年間チャート
[編集]チャート (1994年) | 最高位 |
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日本 (オリコン) | 55 |
チャート (1995年) | 最高位 |
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日本 (オリコン) | 55 |
チャート (1996年) | 最高位 |
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日本 (オリコン) | 201 |
カバー
[編集]シングル作品については各項目を参照
いちょう並木のセレナーデ
- 原田知世 - カバーアルバム『恋愛小説2 -若葉のころ』(2016年5月11日発売)の初回限定盤にボーナストラックとして収録[12]。バラード・セレクション・アルバム『Candle Lights』(2019年10月16日)にも収録された。
リリース履歴
[編集]発売日 | 形態 | 規格品番 | レーベル | 備考 |
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1994年8月31日 | CD | TOCT-8495 | イーストワールド / 東芝EMI | |
1994年9月21日 | LP盤 | |||
2002年2月6日 | CD | |||
2017年12月8日 | デジタル・ダウンロード | ― | UNIVERSAL MUSIC JAPAN | ベスト・アルバム『刹那』と共に配信が開始された[13]。 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ただし10thシングル『さよならなんて云えないよ』収録の「いちょう並木のセレナーデ」は別テイクの音源で、「ぼくらが旅に出る理由」は短縮されたアレンジでシングルカットされている。
- ^ ライブ仕立てでレコーディングされた楽曲[4]。ハナレグミやリリメグがライブでカバーしている。原由子が青山学院大学時代の思い出を歌った同名曲へのリスペクトとなっている[5]。10thシングル『さよならなんて云えないよ』には1995年のツアー『KENJI OZAWA NATIONAL TOUR '95「VILLAGE」』(日本武道館公演)でのライブ音源が収録され、2024年に発売されたEP『東大900番講堂講義 ep』には、2023年9月に小沢の母校である東京大学での講義で演奏された「アルペジオ (きっと魔法のトンネルの先)」との組曲「River Suite 川の組曲」のライブ音源が収録された[6]。
- ^ 4曲目のオルゴールバージョン[1]。
出典
[編集]- ^ a b “小沢健二が魅せたポップミュージックの新境地『LIFE』は邦楽オールタイムベスト作のひとつ”. OKMusic (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2018年1月3日). オリジナルの2018年4月20日時点におけるアーカイブ。 2019年3月26日閲覧。
- ^ 土田真弓 (2014年4月25日). “小沢健二『LIFE』”. Mikiki. TOWER RECORDS. 2024年7月28日閲覧。
- ^ “小沢健二、名盤「LIFE」「刹那」配信開始!日本初のApple Music オリジナルシリーズ番組もスタート!”. POPSCENE (2017年12月8日). 2018年11月18日閲覧。
- ^ “10月18日O.A.~Master Piece~「いちょう並木のセレナーデ」小沢健二”. NOEVIR Song of Life(ノエビア -ソング・オブ・ライフ-). エフエム東京. 2024年7月29日閲覧。
- ^ “原由子のベスト盤『ハラッド』の詳細発表&〈Y団〉の正体があきらかに”. TOWER RECORDS ONLINE (タワーレコード). (2010年5月12日) 2019年6月18日閲覧。
- ^ “小沢健二、GEZANマヒトが歌う新曲“Noize”と“アルペジオ”“いちょう並木”のライブ音源を収録したEP『東大900番講堂講義』をリリース”. Mikiki. TOWER RECORDS (2024年1月13日). 2024年7月28日閲覧。
- ^ LIFE (ブックレット). 小沢健二. イーストワールド/東芝EMI. 1994. TOCT-8495。
- ^ “小沢健二、明日「スッキリ」で生歌披露”. 音楽ナタリー. (2019年11月19日) 2019年11月20日閲覧。
- ^ LIFE | 小沢健二 ORICON NEWS. oricon ME. 2024年7月29日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Hot Albums | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2024年7月29日閲覧。
- ^ “小沢健二のデジタルアルバム売上TOP2作品”. ORICON NEWS. oricon ME. 2024年7月29日閲覧。
- ^ “原田知世カバー集「恋愛小説」第2弾発売、レコ発イベントも決定”. 音楽ナタリー. (2016年4月4日) 2016年7月5日閲覧。
- ^ “小沢健二×満島ひかり、Apple Music初のオリジナル作品で「ラブリー」セッション”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年12月8日) 2018年3月24日閲覧。