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So kakkoii 宇宙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『So kakkoii 宇宙』
小沢健二スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル
時間
レーベル Virgin Music
チャート最高順位
小沢健二 アルバム 年表
  • So Kakkoii 宇宙
  • (2019年)
『So kakkoii 宇宙』収録のシングル
  1. 流動体について
    リリース: 2017年2月22日
  2. フクロウの声が聞こえる
    リリース: 2017年9月6日
  3. アルペジオ (きっと魔法のトンネルの先)
    リリース: 2018年2月14日
  4. 彗星
    リリース: 2019年10月11日
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So kakkoii 宇宙』(ソー カッコイイ うちゅう、英語: So kakkoii Pluriverse[8])は、小沢健二の通算6作目のオリジナル・アルバム。2019年11月13日にVirgin Musicより発売された。

2006年発売の『Ecology of Everyday Life 毎日の環境学』以来13年ぶりのリリースで、ボーカル入りのオリジナル・アルバムは2002年の『Eclectic』以来17年ぶりとなる[9]

背景・リリース

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2019年4月4日、ユニバーサルミュージックジャパンの公式YouTubeチャンネルで、前作より13年ぶりとなるアルバムをリリースすることを示唆する動画が公開された[10]。動画には、東京都港区飯倉片町の風景や「2019 COMING (RELATIVELY) SOON」と書かれたネオンサインのほか、色とりどりの文字がランダムに釣り下げられた地下通路が登場し、地下通路に釣り下げられた文字を色ごとにまとめると「流動体」「神秘的」「フクロウ (オリジナル・バージョン)」「アルペジオ」「薫る」という単語が浮かびあがる仕掛けとなっている[10]。動画で使用されている楽曲には、アイリッシュハープ市川実日子コーラスAwesome City ClubPORINが参加している[11]

翌5日にアルバムのリリースが正式に発表され、同時にチャット企画を開催することを発表[10][12][13][14]。このチャット企画内で公式Twitterアカウントの開設を発表した[15][16]

10月11日に13年ぶりとなるアルバムのタイトルが「So kakkoii 宇宙」であることと、前作以降に発売されたシングル曲や同日より配信が開始された「彗星」を含む全10曲が収録されることが発表された。同日には「彗星」の配信に合わせた予告映像が公開され、公式Instagramアカウントが開設された[17]。なお、シングル『アルペジオ (きっと魔法のトンネルの先)』のカップリング曲「ラブリー、東京湾上屋形船Liveは雨」(小沢健二と満島ひかり)、4月4日に配信が開始された「強い気持ち・強い愛 (1995 DAT Mix)」は未収録となった。

アルバムのアートワークは小沢自らがAdobe Illustratorを駆使して制作[18]。歌詞カードは歌詞をすべて銀箔で型押しした5枚のカード仕様になっており、ジャケットには表に小沢健二の長男・凛音[注釈 1]、裏には小沢自らのモノクロ写真があしらわれている。

本作のリリース直前に当たる11月11日に新木場STUDIO COAST、11月12日にチームスマイル・豊洲PITで「飛ばせ湾岸 2 nights、guitar bass drums で So kakkoii 宇宙へ」が開催された[17]

2022年6月3日より神奈川大阪福岡愛知東京の5都市で、本作をひっさげた全国ツアー『So kakkoii 宇宙 Shows』と神戸にて少人数編成ライブ『飛ばせ湾岸神戸 guitar bass drums keys で So kakkoii 宇宙が』が開催された[注釈 2][21][22]

チャート成績

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2019年11月12日付のオリコンデイリーアルバムランキングで初登場4位を獲得[23]し、11月13日付のオリコンデイリーアルバムランキングでは3位を獲得した[24]

2019年11月25日付のオリコン週間アルバムランキングでは19,139枚を売り上げ、初登場3位を獲得[2]

また、2019年11月度のオリコン月間アルバムランキングでは24,678枚を売り上げ、12位を獲得した[7]

2019年11月25日付のBillboard Japan Hot Albumsでは初登場3位を獲得した[25]

収録曲

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斜体で書かれているものは、各収録曲の英題[注釈 3]。シングル収録曲の詳細については、各項目を参照。

全曲 作詞・作曲:小沢健二

  1. 彗星 Like a Comet [4:03]
    • 配信限定シングルで、本作からの先行シングル
  2. 流動体について On Fluid [4:06]
    • 19thシングル
  3. フクロウの声が聞こえる (魔法的オリジナル) I Hear an Owl (The Origin) [6:06]
    • 20thシングルのオリジナル・バージョン
    シングルはSEKAI NO OWARIとのコラボ曲だったが、本作に収録のオリジナル・バージョンは小沢単独での歌唱となっている[26]。アレンジは2016年の全国ツアー「魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ」で披露した時のアレンジが元となっている。
  4. 失敗がいっぱい What Didn't Kill Us [4:24]
  5. いちごが染まる Strawberries Ripen [5:11]
    2010年の全国ツアー「ひふみよ」で披露された楽曲のスタジオ音源。ライブ音源は、2014年発売の『我ら、時 通常版』に収録されている。
  6. アルペジオ (きっと魔法のトンネルの先) Arpeggio (Through the Wondrous Tunnel) [3:38]
  7. 神秘的 Mystical [4:08]
    • 19thシングル『流動体について』のカップリング曲
  8. 高い塔 The Tower (Ancient Future Keeps Changin') [6:03]
    歌詞カードのタイトルには「高い塔とStardust」と明記されている。
  9. シナモン (都市と家庭) Cinamon (Cities and Households) [3:30]
    • 20thシングル『フクロウの声が聞こえる』のカップリング曲
  10. 薫る (労働と学業) Kaoru (Things To Come) [4:38]
    歌詞の中にアルバムのタイトルである「So kakkoii 宇宙」が登場する。

演奏・制作

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テレビ披露

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シングル収録曲については、各項目を参照

薫る (労働と学業)

脚注

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注釈

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  1. ^ アルバムのクレジットに、「Big Gakincho Smile・DJ Riri」と表記されている。また、ジャケットに使用された凜音の写真が、小沢が携帯電話で撮影したものであることも明記されている。
  2. ^ 元々、『So kakkoii 宇宙 Shows』が2020年5月30日 - 6月21日、『飛ばせ湾岸神戸 guitar bass drums keys で So kakkoii 宇宙が』が6月6日に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響によって2度にわたって延期をし、開催となった[19][20]
  3. ^ 英題はパッケージや公式サイトには記載されておらず、英語に言語設定された音楽配信サイトで確認できる。
  4. ^ シンセベースは本作のクレジットには表記されていないが、シングル『フクロウの声が聞こえる』のクレジットで表記されている。
  5. ^ a b 本作のクレジットには表記されていないが、シングル『アルペジオ (きっと魔法のトンネルの先)』のクレジットで表記されている。
  6. ^ 読みは「すがさか まさひこ」だが、クレジットには「Suganami Masahiko」と誤記されている。

出典

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  1. ^ オリコン週間 合算アルバムランキング 2019年11月25日付”. ORICON NEWS. オリコン (2019年11月19日). 2019年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月20日閲覧。
  2. ^ a b オリコン週間 アルバムランキング 2019年11月25日付”. ORICON NEWS. オリコン (2019年11月19日). 2019年11月20日閲覧。
  3. ^ Billboard Japan Hot Albums 2019年11月25日付け”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2019年11月19日). 2019年11月20日閲覧。
  4. ^ Billboard JAPAN Top Albums Sales 2019年11月25日付け”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2019年11月19日). 2019年11月20日閲覧。
  5. ^ Billboard JAPAN Top Download Albums 2019年11月25日付け”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2019年11月19日). 2019年11月20日閲覧。
  6. ^ オリコン週間 デジタルアルバムランキング 2019年11月25日付”. ORICON NEWS. オリコン (2019年11月19日). 2019年11月20日閲覧。
  7. ^ a b オリコン月間 アルバムランキング 2019年11月度”. ORICON NEWS. オリコン. 2019年12月13日閲覧。
  8. ^ iamOzawaKenjiのツイート(1194764449896263680)
  9. ^ “小沢健二、新アルバム『So kakkoii 宇宙』リリース&「彗星」配信開始”. CDJournal (株式会社シーディージャーナル). (2019年10月11日). https://www.cdjournal.com/main/news/ozawa-kenji/83834 2019年11月12日閲覧。 
  10. ^ a b c “小沢健二、13年ぶりオリジナルアルバムのティザー映像公開”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2019年4月5日). https://natalie.mu/music/news/326773 2019年11月12日閲覧。 
  11. ^ 小沢健二 AMA 新作アルバムと失われた強気強愛の謎 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー”. 株式会社ナターシャ (2019年4月5日). 2019年11月13日閲覧。
  12. ^ “小沢健二、謎の動画で17年ぶりオリジナル・アルバムのリリースを告知”. Billboard JAPAN (阪神コンテンツリンク). (2019年4月5日). https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/74428/2 2019年11月12日閲覧。 
  13. ^ “小沢健二、17年ぶり新アルバムを謎の動画と曲で告知”. Musicman-net (エフ・ビー・コミュニケーションズ株式会社). (2019年4月5日). https://web.archive.org/web/20190408094901/https://www.musicman-net.com/artist/85413 2019年11月12日閲覧。 
  14. ^ “小沢健二、謎の動画を公開 17年ぶり新アルバム発表か|過去作の配信も拡大”. Spincoaster (スピンコースター) (株式会社Spincoaster). (2019年4月5日). https://spincoaster.com/news/kenji-ozawa-share-mysterious-movie 2019年11月12日閲覧。 
  15. ^ “小沢健二 AMA 新作アルバムと失われた強気強愛の謎”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2019年4月5日). https://natalie.mu/music/pp/kenjiozawa02 2019年11月12日閲覧。 
  16. ^ “小沢健二、Twitter開設”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2019年4月5日). https://natalie.mu/music/news/326891 2019年11月12日閲覧。 
  17. ^ a b “小沢健二、13年ぶりアルバムは「So kakkoii 宇宙」”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2019年10月11日). https://natalie.mu/music/news/351138 2019年11月12日閲覧。 
  18. ^ “小沢健二、13年ぶりアルバムの収録内容公開”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2019年11月11日). https://natalie.mu/music/news/355016 2019年11月13日閲覧。 
  19. ^ “小沢健二の全国ツアー『So kakkoii 宇宙 Shows』来年5月から5都市で開催”. CINRA.NET (株式会社CINRA). (2019年11月12日). https://www.cinra.net/news/20191112-ozawakenji 2019年11月13日閲覧。 
  20. ^ “小沢健二、全国ツアー中に少人数編成ライブ「飛ばせ湾岸神戸」”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2020年1月24日). https://natalie.mu/music/news/364583 2022年6月6日閲覧。 
  21. ^ “小沢健二の未公開ライブ映像がYouTubeに、2度の延期を経たツアーに向けた“特報映像””. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2022年3月18日). https://natalie.mu/music/news/470208 2022年6月6日閲覧。 
  22. ^ “小沢健二、未公開ライヴ映像&インタビュー含む映像作品「ツアーへ」公開”. TOWER RECORDS ONLINE (タワーレコード株式会社). (2022年3月19日). https://tower.jp/article/news/2022/03/19/tg002 2022年6月6日閲覧。 
  23. ^ オリコンデイリー アルバムランキング 2019年11月12日付”. ORICON NEWS. オリコン (2019年11月12日). 2019年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月13日閲覧。
  24. ^ オリコンデイリー アルバムランキング 2019年11月13日付”. ORICON NEWS. オリコン (2019年11月13日). 2019年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月20日閲覧。
  25. ^ 【ビルボード】椎名林檎『ニュートンの林檎 ~初めてのベスト盤~』が総合アルバム首位 『紅白』初出演のヒゲダン、King Gnuに注目”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2019年11月20日). 2019年11月20日閲覧。
  26. ^ “小沢健二、17年ぶり歌入り新アルバム11・13発売「聴き狂ってください」”. ORICON NEWS (オリコン). (2019年10月11日). https://www.oricon.co.jp/news/2146381/full/ 2019年11月12日閲覧。 
  27. ^ “小沢健二、『SONGS』出演 「彗星」「薫る(労働と学業)」「強い気持ち・強い愛」の披露も”. リアルサウンド (株式会社blueprint). (2019年11月8日). https://realsound.jp/2019/11/post-442897.html 2019年11月8日閲覧。 

外部リンク

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