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大正駅 (大阪府)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大正駅
たいしょう
Taisho
地図
所在地 大阪市大正区
所属事業者
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大正駅(たいしょうえき)は、大阪府大阪市大正区三軒家東一丁目および同区三軒家西一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)のである。駅番号は、JR西日本がJR-O16、Osaka MetroがN11

大正区唯一の駅。JR西日本大阪環状線と、当駅を起点とするOsaka Metro長堀鶴見緑地線との乗換駅となっている。

歴史

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現在の大阪環状線のうち境川信号場 - 今宮駅間は、関西本線貨物支線(大阪臨港線)として1928年昭和3年)に開通していた区間だが、旅客線化は33年後の大阪環状線成立時である。それまでの大正区付近の足は大阪市の公営渡船大阪市電大阪市バスだけであった。

年表

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駅構造

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JR西日本

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JR 大正駅
駅舎(2007年5月)
たいしょう
Taishō
JR-O15 弁天町 (1.8 km)
(1.2 km) 芦原橋 JR-O17
所在地 大阪市大正区三軒家東一丁目8番18号
北緯34度39分55.87秒 東経135度28分47.91秒 / 北緯34.6655194度 東経135.4799750度 / 34.6655194; 135.4799750座標: 北緯34度39分55.87秒 東経135度28分47.91秒 / 北緯34.6655194度 東経135.4799750度 / 34.6655194; 135.4799750
駅番号 JR-O16
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 O 大阪環状線
キロ程 17.7 km(天王寺起点)
電報略号 タセ
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線[6]
乗車人員
-統計年度-
22,494人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1961年昭和36年)4月25日[1]
備考 直営駅
みどりの窓口
阪 大阪市内
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相対式ホーム2面2線を有する[6]高架駅で、分岐器絶対信号機がない停留所に分類される。改札口は1階にあり、コンコースの中央に設けられている駅務室を挟んで2か所にある。

2011年3月12日に行われたダイヤ改正により、全ての快速列車が停車する駅となった。それ以前は、関空/紀州路快速および大和路快速は当駅を通過していたが、京セラドームでのイベント開催時に臨時停車することがあった。

新今宮駅が管理する直営駅であり、アーバンネットワークエリアに入っている。また、JRグループの特定都区市内制度における「大阪市内」に属する駅である。また、ICOCAの利用が可能である(相互利用対象ICカードはICOCAの項を参照)。

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1 O 大阪環状線 内回り 新今宮天王寺鶴橋方面[7]
2 外回り 西九条大阪方面[7]

付記事項

  • 長らくのりば番号が存在しなかったが、2006年10月中にのりば番号が付与された。
  • 1997年の大阪ドーム(現:京セラドーム大阪)完成にあわせてJR西日本の駅の中では、1997年3月から自動改札機Jスルー」が導入されていた[8][9]。かつてホームの壁には『大阪ドーム最寄り駅』[10]と表記された看板があったが、現在は撤去されている。

発車メロディ

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「大阪環状線改造プロジェクト」の一環として、2015年3月22日から沖縄民謡の「てぃんさぐぬ花」が発車メロディとして使用されている[11]。当駅周辺には沖縄県からの移住者が多く住んでおり、沖縄文化色の濃いまちのイメージに因んでいる。

大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)

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Osaka Metro 大正駅
3号出入口
たいしょう
Taisho
(0.6 km) ドーム前千代崎 N12
所在地 大阪市大正区三軒家西一丁目2番1号
駅番号  N11 
所属事業者 大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)
所属路線 長堀鶴見緑地線
キロ程 0.0 km(大正起点)
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
5,942人/日(降車客含まず)
-2023年-
乗降人員
-統計年度-
10,734人/日
-2023年-
開業年月日 1997年平成9年)8月29日
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島式ホーム1面2線を持つ地下駅。改札口は心斎橋寄りの1か所のみである。

当駅はドーム前千代崎管区駅に所属しており、同管区駅長が、当駅、西大橋駅ドーム前千代崎駅を管轄する。

長堀鶴見緑地線は将来鶴町方面へ延伸の予定が大阪市交通局より示されている。

駅のデザインテーマは、川に囲まれた大正区を表す「川面の交歓(かわものこうかん)」。

のりば

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番線 路線 行先
1 N 長堀鶴見緑地線 心斎橋森ノ宮京橋門真南方面[12]
2 降車専用ホーム

この駅での列車折り返しは、駅直前まで単線シールドトンネルになっているため引き上げ線方式となっている。到着した上り列車は2番線に入線して乗客を降ろした後、その先にある3本の引き上げ線にて折り返しを行い、門真南方面行きとして1番線に入線する。ただし、同じ方式のコスモスクエア駅とは異なり、2番線ホームの駅名標にも次駅名が書かれている。

利用状況

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  • JR西日本 - 2022年度の1日平均乗車人員22,494人で、JR西日本の駅では第34位である[大阪府 1]
  • Osaka Metro - 2023年11月7日に行われた交通調査によると、1日乗降人員は10,734人(乗車人員:5,942人、降車人員:4,792人)である[大阪府 2]

各年度の1日乗降・乗車人員数は下表のとおり。

  • JR西日本のデータは1日平均乗車人員である。
  • Osaka Metroのデータは交通調査に基づく特定日の乗降・乗車人員である。
年度 JR西日本 Osaka Metro[注 1] 出典
1日平均
乗車人員
特定日
調査日 乗降人員 乗車人員
1997年 33,313 - [大阪府 3]
1998年 27,772 11月10日 8,722 4,955 [大阪府 4]
1999年 26,379 - [大阪府 5]
2000年 25,258 - [大阪府 6]
2001年 25,234 - [大阪府 7]
2002年 24,084 - [大阪府 8]
2003年 23,546 - [大阪府 9]
2004年 23,105 - [大阪府 10]
2005年 23,250 - [大阪府 11]
2006年 23,320 - [大阪府 12]
2007年 23,061 11月13日 10,795 5,851 [大阪府 13]
2008年 23,732 11月11日 11,191 6,037 [大阪府 14]
2009年 20,969 11月10日 10,889 5,909 [大阪府 15]
2010年 20,299 11月09日 10,537 5,723 [大阪府 16]
2011年 21,242 11月08日 10,486 5,690 [大阪府 17]
2012年 21,569 11月13日 10,987 5,901 [大阪府 18]
2013年 22,297 11月13日 10,486 5,720 [大阪府 19]
2014年 22,891 11月11日 10,885 5,893 [大阪府 20]
2015年 23,592 11月17日 11,552 6,232 [大阪府 21]
2016年 23,838 11月08日 11,597 6,334 [大阪府 22]
2017年 24,292 11月14日 11,806 6,519 [大阪府 23]
2018年 24,776 11月13日 11,756 6,471 [大阪府 24]
2019年 25,357 11月12日 11,750 6,469 [大阪府 25]
2020年 17,983 11月10日 10,187 5,662
2021年 18,824 11月16日 10,116 5,631
2022年 22,494 11月15日 10,590 5,805
2023年 11月7日 10,734 5,942

駅周辺

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木津川と道頓堀川の合流(大正橋から)

大正区には2つの高等学校があり、通学利用が多い駅である。普段の駅は通勤通学時以外は閑散としていて利用者が少ないが、京セラドーム大阪でのイベント時は大変混雑する。

大正区には沖縄県出身者のコミュニティがあり、駅周辺には沖縄料理店が点在する。木津川道頓堀川は駅の北東で合流し、木津川と尻無川岩崎運河)に分かれる。

バス路線

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最寄停留所は大正橋となる。大阪シティバスが運行しており、主に大正通を経由して大正区各方面へ運行されている。バス乗り場は多数あり、詳しくはこちらを参照。

2014年11月1日からは大阪シティバス(旧大阪市営バスの民営化前)の自主路線としてIKEA鶴浜行のシャトルバスも運行されている。

1998年10月の調査結果では、大正橋停留所の1日の乗車人員(平日)は12,630人である。これは、大阪市営バス(当時)の停留所中、2位である。

乗り場 運行事業者 系統・行先
1 大阪シティバス 87号系統鶴町四丁目
98号系統:大正区役所前
2 71号系統90号系統91号系統:鶴町四丁目
3 70急号系統:西船町
94号系統:鶴町四丁目
4 70号系統:西船町
91急号系統:鶴町四丁目
5 76号系統地下鉄住之江公園
6 98号系統ドーム前千代崎
7 71号系統87号系統なんば
8 90号系統野田阪神前
9 70号系統70急号系統76号系統91急号系統94号系統:ドーム前千代崎
10 51号系統60号系統天保山
11 51号系統:ドーム前千代崎
60号系統:なんば
IKEA↔梅田・なんば・大正シャトルバス:IKEA鶴浜

その他

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隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
O 大阪環状線
大和路快速・関空快速・紀州路快速・快速
弁天町駅(JR-O15)- 大正駅(JR-O16)- 新今宮駅(JR-O19)
区間快速・直通快速・普通
弁天町駅(JR-O15)- 大正駅(JR-O16)- 芦原橋駅(JR-O17)
大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)
N 長堀鶴見緑地線
大正駅(N11)- ドーム前千代崎駅(京セラドーム大阪)(N12)

脚注

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注釈

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  1. ^ 2017年度までは大阪市営地下鉄。

出典

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本文

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  1. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、120頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ “大和路線郡山駅 橋上駅舎が完成 JR西日本、27日から使用”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年2月25日) 
  3. ^ 「ICOCA」いよいよデビュー!〜平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします〜(2004年8月3日時点のアーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
  4. ^ 可動式ホーム柵 - 大阪市交通局
  5. ^ 平成23年春ダイヤ改正について (PDF) (2011年1月24日時点のアーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年12月17日
  6. ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 02号 大阪駅・神戸駅・鶴橋駅ほか77駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年8月12日、28頁。 
  7. ^ a b 大正駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年10月19日閲覧。
  8. ^ 自動改札システムの導入についてインターネットアーカイブ) - 西日本旅客鉄道、1996年11月18日。
  9. ^ ご利用ガイド JR東西線・学研都市線・大正駅から3月8日スタートです。(インターネットアーカイブ) - 西日本旅客鉄道
  10. ^ JR西日本での最寄り駅。
  11. ^ 『大阪環状線改造プロジェクト』進行中 大阪環状線発車メロディ全駅曲目決定! - 西日本旅客鉄道ニュースリリース 2015年3月16日
  12. ^ 大正|Osaka Metro”. Osaka Metro. 2023年1月18日閲覧。
  13. ^ 「平成最後の昭和の日、大正駅で明治飲んだ」」『読売新聞』2019年4月30日。2019年4月30日閲覧。
  14. ^ JR大正駅がトレンド1位 平成最後の昭和の日に同駅で「明治R-1」を手に撮影」『デイリースポーツ』2019年4月29日。2019年4月30日閲覧。

利用状況

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関連項目

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外部リンク

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全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML