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* [http://www.ntv.co.jp/kinro/before200805/index.html 金曜ロードショー](日本テレビ金曜ロードショーより、2007年) |
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2012年9月19日 (水) 02:53時点における版
Shall we ダンス? | |
---|---|
監督 | 周防正行 |
脚本 | 周防正行 |
製作 |
桝井省志 小形雄二 |
製作総指揮 | 徳間康快 |
出演者 |
役所広司 草刈民代 竹中直人 田口浩正 渡辺えり子 |
音楽 | 周防義和 |
撮影 | 栢野直樹 |
編集 | 菊池純一 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1996年1月27日 |
上映時間 |
136分 119分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 |
16億円(配給収入) 950万ドル |
『Shall we ダンス?』(シャル ウィ ダンス?)は1996年(平成8年)1月27日に公開された日本映画。大映(現・角川映画)製作。
概要
社交ダンス教室を舞台としたハートフルコメディの傑作であり、興行的にも大成功を収め、日本アカデミー賞独占をはじめとする国内の数々の映画賞に輝いた。配給収入は16億円で、1996年の邦画第2位を記録。[1]また、海外においても19ヵ国で公開され高い評価を得ており、米国においては200万人を動員し、アニメを除く日本映画の興行収入記録を更新。興行収入は約950万ドル。[2]2004年には、ピーター・チェルソム監督、リチャード・ギア主演によるリメイク『Shall We Dance?』が制作されるに至っている。
ビリー・ワイルダーが周防作品にコメントを残している。
「大好きな映画だ。あれは他の映画のまったく正反対をいっている。妻が夫に不審の念を抱く。探偵を雇い、・・・・略・・・・すばらしくおかしい。それに主人公が男としてしだいに美しくなっていくそのプロセスがいい」—キャメロン・クロウ『ワイルダーならどうする?』宮本高晴訳、キネマ旬報社
また、周防監督は同作の探偵事務所のシーンで、キャロル・リードの「フォロー・ミー」へのオマージュを込めて同ポスターを飾っている。
本作の人気を受け、かつて日本では「時代遅れ」「何か怪しげ」と思われがちであった社交ダンスが見直され、一部に社交ダンスブームを巻き起こしたと言われている。また、“Shall we ダンス?”は社交ダンスの代名詞ともなり、テレビ番組ではこの語句を冠した様々な社交ダンス企画・番組が派生。最近では本作品名に近いタイトルの社交ダンス番組も登場した(“シャル・ウィ・ダンス?”を参照)。
この映画の撮影終了後、周防監督と、彼と意気投合した、岸川舞役の草刈民代が結婚した。
地上波テレビでは日本テレビ映画放送番組・「金曜ロードショー」枠で1997年3月28日に初放送(水野晴郎が解説した最後の回である)、以後定期的に数年に1回放送されるおなじみの映画作品として定着した。以降2001年2月2日、2004年1月23日、2005年5月6日、2006年3月24日、2007年1月12日と、合計7回も放送されている。中でも1997年3月28日では27.4%、1999年2月19日放送分では26.7%と2回、20%超えをはたしている。
なお米国版は、米国における本作の配給を担当したミラマックスが「上映時間が2時間を超える作品は米国内ではヒットしない」と強く主張し譲らず、一時は独自に編集を行ったバージョンを米国内で公開しようとしたため、結局監督の周防が折れる形で周防自らの編集により一部シーンがカットされ、やや強引ながら上映時間が2時間以内(正確には1時間58分34秒[3])に収められている。その経緯と詳細は、後に周防自らが著した『「Shall we ダンス?」アメリカを行く』(太田出版、1998年)に詳しく記されているが、周防は米国版について同書で「あくまでもアメリカであることを配慮した編集バージョンであるから、オリジナルを知る日本の方には観て欲しくない、というのが僕の本音である」と記している[3]。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
ストーリー
ボタン会社の経理課課長として、優しい妻やちょっぴり生意気だが可愛い一人娘にも恵まれ、念願だった一軒家も手に入れて、仕事や家庭に何の不満もない杉山正平。しかし、彼には満ち足りない何かがあった。正平は、ある日の会社の帰り、電車の中から見えるダンス教室の窓に、物憂げに佇むひとりの女性岸川舞を見つける。その美しさに目を奪われた彼は、数日後、そのダンス教室を訪れ社交ダンスを習い始めることに。
ほんの「スケベ心」から、家族にも会社にも内緒でダンスを習い始めた正平であったが、社交ダンスの魅力と会社の同僚青木富夫やプライドの高い高橋豊子、有閑マダム然としたたまこ先生といった個性的な仲間との交流を通じて純粋にダンスにのめり込んでいく。また、ある事件から最初は正平に心を閉ざしていた舞であったが、正平のダンスへのひたむきな姿を見るうちに、だんだんと心を開いてゆき、自らの心の傷も癒えることを覚える。一方、正平の妻は急に帰宅が遅くなったことに、浮気しているのではと心配し探偵を雇い正平の身辺調査を始める。
舞らの後押しで正平は豊子とペアを組んで東関東アマチュアスポーツダンス大会に出場することとなり、観衆の前で猛特訓の成果を披露することとなるのだが…。
キャスト
- 役所広司(杉山正平)
- 草刈民代(岸川舞)
- 竹中直人(青木富夫;杉山の会社の同僚)
- 渡辺えり子(高橋豊子;オバサンダンサー)
- 原日出子(杉山昌子;正平の妻 )
- 仲村綾乃(杉山千景;正平・昌子の娘 )
- 柄本明(三輪徹;探偵)
- 徳井優(服部藤吉;ダンス教室生徒)
- 田口浩正(田中正浩;ダンス教室生徒)
- 上田耕一(熊田寅吉;ダンス教室生徒)
- 草村礼子(田村たま子;ダンス教師「たま子先生」)
- 石井トミコ(原口春子;正平にダンスの相手を申し出る女性)
- 鷹西美佳(ダンスホールのダンス教師)
- 井田国彦(金子貞二;正平の会社の後輩)
- 森山周一郎(岸川良;舞の父親)
- 香川京子(岸川恵子;舞の母親)
- 本田博太郎(サヨナラパーティ司会者)
- 大杉漣(杉浦;フロアダンスマネージャー)
- 清水美砂(歌姫ナツコ)
- 本木雅弘(木本弘雅)
- 田中英和(岡田時彦)
- よしきくりん(正平の会社の事務員)
- 篠田薫(斎藤慎二)
- 宮坂ひろし(倉高健)
- 田中陽子(岸川陽子)
- 東城亜美枝(本田久子)
- 中村綾乃(杉山千景)
- 川村真樹(三好栄子)
- 松阪隆子(服部房子)
- 原英美子(服部秋子)
- 西野まり(高橋和歌子)
- 河内ゆり(北条まりか)
- 畠山明子(小松亜矢;探偵事務所デスク)
- 野間洋子(間宮文子)
- 木原みずえ(鈴木奈美)
- 代田勝久(坂本忠)
- 三澤理恵(小川鈴音)
- 馬渕英里何(川内尚子)
- 橋本一成(マンボの鉄)
- 片岡五郎(ブルースの丈)
- 石山雄大(ジルバの浜)
製作スタッフ
- 周防正行 (監督・脚本・原案)
- 徳間康快(製作総指揮)
- 加藤博之、漆戸靖治、大野茂、五十嵐一弘(製作者)
- 池田哲也(チーフプロデューサー)
- 桝井省志 小形雄二 (プロデューサー)
- 栢野直樹 (撮影)
- 周防義和 (音楽)
- わたりとしお (ダンス演出・振付)
- アルタミラピクチャーズ(製作プロダクション)
主題歌
ロケ地
- ダンス教室:西武鉄道池袋線の江古田駅周辺
- 正平の自宅最寄り駅:西武鉄道池袋線狭山ヶ丘駅(正平曰く「所沢の先の方」)
- 正平の自宅付近にあり、ダンスを練習する公園:白井木戸公園(北総鉄道白井駅の南西)
- ダンスホール:大阪市北区梅田に実際に存在していたダンスホール「ワールド」。この映画の撮影時でも日本に残っていた数少ないダンスホールの一つであったが、2001年1月31日に閉館した。
- ブラックプールのホール:ブラックプールタワーにあるボールルーム。ブラックプールダンスフェスティバルの会場となるウィンターガーデンのボールルームではない。ドレスコードに従い、スタッフはタキシード着用で撮影に臨んだ。
参考文献
- 横森文・永野寿彦 編『Shall we ダンス? 周防正行の世界』(ワイズ出版、1996年) ISBN 4-948735-43-4
- 周防正行 著、二見文子 訳『Shall we ダンス? シナリオ対訳』(愛育社、1999年) ISBN 4-7500-0042-6
関連項目
脚注
受賞歴
- 第14回ゴールデングロス賞優秀銀賞