「名探偵ホームズ」の版間の差分
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* [http://www.tms-e.com/search/index.php?pdt_no=95 名探偵ホームズ ミセス・ハドソン人質事件の巻/ドーバー海峡の大空中戦の巻|トムス・エンタテインメント] |
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{{前後番組 |
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|放送局=[[テレビ朝日]]系 |
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|放送枠=火曜19:00枠(1984年11月-1985年3月) |
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|前番組=[[オヨネコぶーにゃん]] |
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|次番組=[[藤子不二雄ワイド]]<br />(19:00-20:00) |
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|2放送局=[[テレビ朝日]]系 |
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|2放送枠=月曜19:00枠(1985年4月-5月) |
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|2番組名=名探偵ホームズ |
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|2前番組=[[忍者ハットリくん]] |
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|2次番組=[[コンポラキッド]] |
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}} |
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{{宮崎駿}} |
{{宮崎駿}} |
2010年6月17日 (木) 14:29時点における版
名探偵ホームズ | |
---|---|
ジャンル | 推理アニメ |
アニメ:名探偵ホームズ | |
原作 | アーサー・コナン・ドイル |
監督 | 御厨恭輔、宮崎駿 |
シリーズ構成 | 山崎敬之、島崎真弓 |
キャラクターデザイン | 近藤喜文 |
音楽 | 羽田健太郎 |
製作 | 東京ムービー新社、RAI 、REVER |
放送局 | テレビ朝日系列局 |
放送期間 | 1984年11月6日 - 1985年5月20日 |
話数 | 26 |
映画:名探偵ホームズ 青い紅玉の巻/海底の財宝の巻 | |
監督 | 宮崎駿 |
制作 | 東京ムービー新社 |
封切日 | 1984年3月11日 |
上映時間 | 46分 |
映画:名探偵ホームズ ミセス・ハドソン人質事件の巻/ドーバー海峡の大空中戦の巻 | |
監督 | 不明 |
制作 | 東京ムービー新社 |
封切日 | 1986年8月2日 |
上映時間 | 46分 |
テンプレート - ノート |
『名探偵ホームズ(めいたんていホームズ)』は、小説『シャーロック・ホームズシリーズ』を原作にしたテレビアニメ。日本の東京ムービー新社とイタリアの国営放送局 RAI の合作。日本では、1984年11月6日から1985年5月20日までテレビ朝日系で放送。全26話。最初の6編は宮崎駿が監督・演出などを務め、その大部分の脚本を片渕須直が書いた。
作品概要
内容
原作から登場人物と舞台を借りてはいるが、ほぼオリジナル・ストーリーとなっている。登場人物はすべて擬人化した犬に置き換わっており[1]、ストーリーは子供にわかりやすく、毎回モリアーティ教授と2人の部下が悪事を働こうとし、ホームズがそれを阻止するというもの。推理小説色は薄いが、その代わりに、教授の奇妙な発明品や、警官隊と教授一味の追いかけっこなど、全体的に明るく楽しい雰囲気で作られている。ほとんどが盗難事件で、殺人事件はひとつもない。(ただし「小さなマーサの大事件」や「まだらのひも」において殺人未遂を匂わせる描写が存在する)
原作とは異なり、本作では犯人はモリアーティ教授、警察側の捜査担当はレストレード警部になっており(少数の例外を除く)、登場人物の役割が単純化されている。
放送まで
イタリアの国営放送局RAIが、イタリアの民間制作会社REVERに制作を発注。REVERが日本の東京ムービー新社に共同製作を持ちかけて、実現した日伊合作作品[2]。実際の制作は東京ムービー新社傘下のテレコム・アニメーションフィルム(以下テレコム)で行われた。
当初は、テレコムの若手中心で制作して宮崎駿がバックアップする予定だったが、宮崎駿が監督に就任した[3]。
1982年に6話分を手がけたところで、制作は一時中断。理由はシャーロック・ホームズシリーズの原作者のコナン・ドイル遺族との間の権利問題が解決しなかったためと言われていたが[4]、制作担当だった竹内孝次によれば、著作権獲得の交渉を任せたイタリア側の動きが遅かったため、日本側が見切り発車で制作に突入したものの、テレコム側がアニメ映画『ニモ』の制作をすることになったため、制作が中断したとのことである[3]。 お蔵入り状態になった本作を誌上で度々紹介したり、イベント上映していたのが徳間書店の『アニメージュ』誌であった[5]。そして、徳間書店が製作した宮崎駿監督の劇場アニメ『風の谷のナウシカ』の同時上映作品として2本が選ばれ、1984年3月に陽の目を見ることになる。
この映画館での公開が決まったことがきっかけとなり、1984年2月頃には広告代理店がテレビのスポンサーの獲得に動き出し[6]、制作も再開。テレビ朝日が放送することも決定した。
宮崎を継いで監督したのは、『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』での演出担当のメインスタッフだった御厨恭輔。東京ムービー新社からの発注で、制作部門を備えて間もないスタジオぎゃろっぷが月に2本から3本をグロス請けして、制作の中心的役割を果たした[7]。
なお、原作問題が解消されなかった劇場公開版ではコナン・ドイルが原作ではないと断りがあったが、テレビ放送の際には原作者としてコナン・ドイルがクレジットされている。
イギリスに留学していた夏目漱石や、始まったばかりの郵便飛行機が登場するなど、1900年前後のイギリスという舞台設定を活かして話が作られている。「まだらの紐」や「青い紅玉」「技師の親指」など原作のモチーフが登場し、原作の愛読者にとってのささやかなファンサービスとなっているが、『バスカヴィル家の犬』は子供向けでないとしてイタリアのRAI側から却下され、原作のような不気味な雰囲気は抑えられる結果となった[8]。
テレビ版のホームズ役を演じているのは、イギリスのコメディ番組『モンティ・パイソン』や多くの洋画(イギリス映画007、香港映画Mr.BOO!等)の吹き替えで有名な広川太一郎である。広川節とも言われるアドリブ混じりの軽妙な台詞回しが作品に独特の雰囲気を与えている。また、モリアーティ教授を大塚周夫が怪演。宮崎アニメ特有の「ドジだがどこか格好良く見える中年男」という新たなモリアーティ像を作り上げた。
映画版2編のホームズ役の声には、時代劇作品などで悪役が有名な俳優柴田侊彦が演じた。端整な声質と明瞭な音域で、ある意味広川節とは違った「生真面目」なホームズを印象つけられるように演じられている。
なお、REVERのマルコ・パゴットとジー・パゴットはその後『モンタナ・ジョーンズ』でも日伊共同作品を手がけている。
登場人物
括弧内は声優。 声優陣のうち富田・大塚・千田・増岡・飯塚の5人は、同時期にNHKで放送が始まったグラナダTV版『シャーロック・ホームズの冒険』の吹き替えにもゲスト出演等で参加している。
ベーカー街221B
- ホームズ (テレビ版:広川太一郎、劇場版:柴田侊彦)
- 主人公の私立探偵。原作よりも健康的で若い設定となっており、喫煙の習慣はあってもほとんどパイプをくわえているだけで、コカインを打ったりもしない[9]。
- 愛車のプロトベンツはチューニングしており何度か壊れている。
- バイオリンの演奏と化学実験が趣味で、時折アンモニアから香水をつくるなどの珍妙な実験をしている。
- 下宿のおかみハドソン夫人に憧れる数多くの男性の一人であるため、彼女を尊重する態度をとることが多い。ただし、原作よりも女性に対する関心は薄い。
- ワトソン (富田耕生)
- ホームズの相棒。ホームズの推理の聞き役。中年太りのおじさん医師。愛銃はエンフィールドNo.2。次回予告をしているのもワトソンである。
- ホームズとは第1話で知り合い、第2話よりホームズと同じ下宿で生活する事になる。
- 下宿のおかみハドソン夫人に憧れる数多くの男性の一人であり、第2話以降彼女の美しさにあてられ挙動不審な行動を繰り返した。基本的に美人に弱い。
- ハドソン夫人 (テレビ版:麻上洋子、劇場版:信沢三恵子)
- ホームズとワトソンの下宿の家主で、ロンドン一の佳人。本名マリー・ハドソン。[10]19歳の未亡人。一見おとなしい貴婦人に見えるが、肝のすわった人物。夫ジムを飛行機事故で亡くしたため、飛行機がトラウマになっていた。
- 劇場版では「エリソン夫人」と呼ばれていた。
モリアーティ一味
- モリアーティ教授 (大塚周夫)
- 悪党の親玉。犬というより(「卑しく餓えた」「凶暴な」という負の意味で)狼に近い顔立ち。白いシルクハットとマントをまとうオシャレな知能犯。出来の悪い部下を叱り付けながら、犯罪計画を進める(しかし、本人の出来もあまりよくない)。ホームズ曰く「あんにゃろめ」「あんちくしょう」。原作にあるような天才的数学者、巨大犯罪組織の首領といった面は見られない。
- 性格は自己中心的で子供っぽく、そのため用済みの人間や邪魔な人間を殺そうとする残酷な面もある(劇場版のみ)が、ホームズに阻止されることで殺人の一線を越えることがなかった。誘拐したハドソン夫人に優しくしてもらっただけで彼女を崇拝してしまうなど、女性に弱い一面もある。
- 犯罪ごとに新しい大型機械を投入するためか、慢性的に貧乏である。裏の川の魚、公園の鯉を獲って調理したり、パンと水のみなどの貧しい食生活を送る。好物はキドニーパイとロブスター。
- 容姿や最新技術好きなどアルセーヌ・ルパンと似た点がある。
- 目標は「犯罪界のナポレオン」と呼ばれること。
- 劇場版では「モロアッチ教授」と呼称。
- スマイリー (テレビ版:千田光男、劇場版:二又一成)。
- モリアーティの部下。元ベンガル海賊(宮崎が監督であった当初の設定にはない。トッドも同じ)。ひょろりとした体で頼り無いが心は優しい。アニメのオリジナルキャラクター。長銃の扱いに長ける。スタッフの近藤喜文をモデルにキャラクター原案を宮崎駿が描いた。
- トッド (テレビ版:増岡弘、劇場版:肝付兼太)
- モリアーティの部下。元ベンガル海賊。スマイリーの兄貴分。アニメのオリジナルキャラクター。同じくスタッフの友永和秀がモデル。
ロンドン警視庁
- レストレード (テレビ版:飯塚昭三、劇場版:玄田哲章)
- スコットランドヤードの警部。警官隊を引き連れてモリアーティ一味を追いかける。ブルドッグがモデル[11]の熱血かつ屈強な硬骨の正義漢だがドジも多い。
- 劇場版では「レストラント警部」と呼称。
ゲストキャラクター
- ポリィ(田中真弓)
- 教授が盗んだ「蒼い紅玉」を知らずに掏り取ってしまったスリ。実は女の子。
- ライサンダー大佐 (永井一郎)
- 冒険家で、ナポレオンの莫大な財宝を発見した。海軍のライサンダー司令官と双子の兄弟。財宝に目がくらんで誰かれかまわず撃退しようとする。
- アリーン(滝沢久美子)
- 大商人の娘。男顔負けの身体能力と知力、行動力を持つ。
キャラクターが犬である理由
登場人物が犬になったのは、イタリア側の要請による。
監督の宮崎駿は、なぜ今さら『名探偵ホームズ』という企画なのかを納得できず、またキャラクターが犬であるために「自分が思い入れ出来ない」として、キャラクターを犬にすることを疑問に思っていたが[12]、イタリア側の要請が強く、結局犬に落ち着いた。宮崎は、下宿の家主のハドソン夫人だけは人間にして、超人的なホームズでさえ人間の前ではおとなしくなる、という設定にしようとしたが[13]、あまりにも不自然であるため、イタリア側には受け入れられなかった。
しかし結果的には、超人的な人間を主人公にすることの多い宮崎関連作品で擬人化した動物を主人公にした物は映像作品では本作をおいてなく(「紅の豚」のポルコは呪いで豚の姿になった為、意味合いが異なる)[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。、そのため本作の特殊性が際立ったと言うこともできる[誰?]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。[14]。
日伊両方の議論の結果、犬である特徴は人間では不可能な跳躍等のアクションにのみ活かされるにとどまったが、レストレード警部が手紙の臭いを嗅いで犬らしさを見せたことがある。
スタッフ
- 原作:アーサー・コナン・ドイル
- 製作:藤岡豊、ルチアノ・スカッファ
- プロデューサー:高橋美光
- オリジナル・アイデア:マルコ・パゴット
- グラフィック・デザイン:ジー・パゴット
- 監督:御厨恭輔、宮崎駿
- シリーズ構成:山崎敬之、島崎真弓
- キャラクターデザイン:近藤喜文
- 美術監督:影山仁、山本二三
- 撮影監督:若菜章夫、高橋宏固
- 音楽:羽田健太郎(劇場版:村松邦男)
- 音楽監督:鈴木清司
- 録音監督:伊達康将(劇場版:斯波重治)
- 編集:掛須秀一、瀬山武司
- 制作担当:水沼健二、木村健吾、竹内孝次
- 演出助手:高本宣弘、水谷貴哉
- 演出補:片渕須直
- 原画:松岡秀明、田中二郎、佐藤雄三、市下聡、辻初樹、小和田良博、小西洋子、笠原慎介、友永和秀、丹内司、冨沢信雄、篠原征子、丸山晃一、田中敦子、山内昇寿郎、道旗義宣、桜井陽子、遠藤正明、二木真希子、松本小百合、古田詔治、荒野真理子、青梅房子、阿部司、佐藤徹、山本哲也、浦谷千恵、堤純子、塚田洋子、大平直樹、飯田高広、青木哲朗、松原徳弘ほか
- 動画:伊藤由起子、片田敬信、岡野幸男、高木広行、栗原映子、松尾佳昭、赤羽良明、落合大門、長谷川信浩、木谷薫、佐々木文雄、富沢恵子、土岐弥生、八崎健二、植田均、河内明子、藤村和子、原恵子、小林弥生、諸橋健司、吉野高夫、矢野雄一郎、新留理恵、斉藤利子、立木康子、林雅子、宮崎なぎさ、小野昌則、森川聡子、野口寛明、片山一良、増田敏彦、佐々木昇、舘野仁美ほか
- 作画協力:ぎゃろっぷ、アリプロダクション・草間アート、OH!プロダクション、エス・ユー・ラオホ、スタジオテイク、テレコム・アニメーションフィルム
- 色指定:山本雅世、近藤浩子、山本智子、橋本直子
- 彩色:イージーワールド・プロダクション、IMスタジオ・ホクサイ、テレコム・アニメーションフィルム
- 背景:千葉康之、牧野輝茂、脇猛志、加藤良恵、松浦裕子、久村佳津、小関陸夫、太田清美、内田勉、遠藤久美子、廣井達也、加福チヅ子、森川ひろみ、吉川浩、程塚真由美、石渡典子、山口俊和、豊嶋錦ほか
- 美術:現代制作集団、TAF、スタジオ風雅、スタジオロフト、小林プロダクション、みに・あーと
- 撮影:杉村重郎、枝光弘明、羽山泰功、小堤勝哉、池端隆史、坂田美保、宮内征雄、細野正、平山昭夫、安津畑隆、大田勝美、小林武男、白神孝治、清水泰宏、白井久男、北村典子、大藤哲生、佐伯清、黒田洋一、池田知美
- 選曲:合田豊
- 効果:東洋音響効果グループ(劇場版:依田安文(フィズ・サウンドクリエイション))
- 録音技術:丹波晴道
- タイトルデザイン:高具アトリエ
- 制作進行:神田修吉、佐藤育郎、笹原克彦、小板橋司、山路晴久、小笠忠孝、押切直之
- 録音制作:東北新社(劇場版:オムニバスプロモーション)
- 現像:東洋現像所
- 制作協力:東京ムービー、ぎゃろっぷ、テレコム・アニメーションフィルム
- 制作:東京ムービー新社、 RAI 、 REVER
主題歌
- エンディング:『テームズ河のDANCE』
- 作詞:三浦徳子、作曲:山中のりまさ、編曲:福井峻、歌:ダ・カーポ
※主題歌のEPレコードは、徳間ジャパンから発売された。
サブタイトル
話数 | サブタイトル | 脚本 | コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 彼がうわさの名探偵 | 荒木芳久 | 奥田誠治 | 早川啓二 | 丹内司 |
2 | 悪の天才 モリアーティ教授 | 早川啓二 | 山内昇寿郎 | ||
3 | 小さなマーサの大事件!? | 宮崎駿 | 近藤喜文 | ||
4 | ミセス・ハドソン人質事件 | 片渕須直 | 宮崎駿 | ||
5 | 青い紅玉(ルビー) | ||||
6 | 緑の風船の謎をとけ! | 荒木芳久 | 荒木伸吾 | 所すみお | 田中平八郎 柳野龍男 |
7 | 大追跡!ちびっこ探偵団 | 奥田誠治 | 山内昇寿郎 | ||
8 | まだらのひも | 早川啓二 | |||
9 | 海底の財宝 | 片渕須直 | 宮崎駿 | 丹内司 | |
10 | ドーバー海峡の大空中戦! | 友永和秀 | |||
11 | ねらわれた巨大貯金箱 | 伊藤敏也 | 富沢信雄 | 近藤喜文 | |
12 | 教授嵐の大失敗!! | 荒木芳久 | 所すみお | 田中平八郎 | |
13 | 貨車が消えた!?教授の大魔術 | 伊東恒久 | 奥田誠治 | 北原健雄 古田詔治 | |
14 | 珍味!さんごのロブスター | 荒木芳久 | 小華和ためお | 早川啓二 | 田中保 |
15 | 見たか!ピカピカの大どろぼう | 早川啓二 | 山内昇寿郎 | ||
16 | 魔城!ホームズ 生か死か? | 伊東恒久 | 奥田誠治 | 北原健雄 田中平八郎 | |
17 | テムズ川の怪物 | 湯山邦彦 | 早川啓二 | 田中保 | |
18 | ネス湖に散ったドジ作戦! | 山鳥早起 | 早川啓二 | ||
19 | 漱石・ロンドン凧合戦! | 石堂淑朗 | 奥田誠治 | 北原健雄 古田詔治 | |
20 | 飛行船しろがね号を追え! | 荒木芳久 | 水谷貴哉 | 北原健雄 高坂希太郎 | |
21 | ブンブン!はえはえメカ作戦 | 道籏義宣 | |||
22 | ハチャメチャ飛行機大レース!? | 奥田誠治 | 水谷貴哉 | 北原健雄 | |
23 | 知恵くらべ!オウム対教授 | 早川啓二 | 田中保 | ||
24 | 聞け!モリアーティ讃歌 | 伊東恒久 | 小華和ためお | 棚沢隆 | 小林一幸 |
25 | 大混乱!人形すりかえ事件 | 荒木芳久 | 早川啓二 | 山内昇寿郎 | |
26 | さよならホームズ!最後の事件 | 山鳥早起 |
劇場版
テレビ放送前の1984年3月11日より、宮崎駿が監督した「青い紅玉」と「海底の財宝」の2編を『風の谷のナウシカ』と同時上映。
宮崎駿監督分は、海外セールス向けの英語版の音声はあったものの、日本語音声はなく[15]、ホームズ役の柴田侊彦をはじめとした声優、台詞、登場人物の名前、編集、効果音、音楽がテレビ放送時と異なっている。そのため、「劇場版」区別されている。宮崎は当時「ナウシカ」の制作で多忙だったため、録音は高畑勲が担当した[16]。
劇場版においては、本作はコナン・ドイルの著作物には基づかない旨の断りを入れるクレジットが入っており、数人の登場人物の名前が変更されている。モリアーティ教授はモロアッチ教授、ハドソン夫人はエリソン夫人、レストレード警部はレストラント警部になっている。公開時の音声では、ホームズは自らを「シャーベック・ホームズ」と名乗っており、シャーベックの「ベ」の部分だけを他の台詞から抜き出して元の音声の上に被せている痕跡がある。ちなみにDVDの字幕は「シャーロック」である。
イタリアの放送フォーマットで制作された初期のものは、日本のフォーマットよりも若干尺が長い。そのため『風の谷のナウシカ』と併映された劇場版にあったいくつかのシーンはテレビ放送時にカットされ、音声もテレビのキャスト、音楽に録音し直された。1986年の『天空の城ラピュタ』の同時上映の「ミセス・ハドソン人質事件」と「ドーバー海峡の大空中戦!」はテレビ放送終了後に劇場で公開されており、映倫マークがあること以外はテレビ版と同じである(そのため宮崎はあくまでも「演出」という扱いである)。
柴田侊彦がホームズを演じた「劇場版」は、『風の谷のナウシカ』を製作した徳間書店が1984年の併映のときのみという条件で東京ムービー新社から許諾を得たものだっが、その後もビデオグラム化されたり、衛星放送で放送されたりして鑑賞できる状態となっている[17]。
1984年3月25日には、レコードとコンパクトカセットで『名探偵ホームズ』(ドラマ編)がアニメージュレコードレーベルで徳間ジャパン(現・徳間ジャパンコミュニケーションズ)より発売された。
主題歌
- 劇場版エンディング:冒険のアリバイ
- 作詞:竹花いち子、作曲:村松邦男、編曲:村松邦男、乾裕樹、歌:桑名晴子
関連書籍
劇場版を含む宮崎演出作品の書籍化は以下のとおり。いずれも徳間書店。
- アニメージュ文庫
- (池田憲章・編)『名探偵ホームズ(1)「青い紅玉」』 ISBN 4196695205
- (池田憲章・編)『名探偵ホームズ(2)「海底の財宝」』 ISBN 4196695213
- (町田知之・編)『名探偵ホームズ(3)「小さな依頼人」』 ISBN 4196695329
- (アニメージュ編集部・編)『名探偵ホームズ(4)「ソベリン金貨の行方」』 ISBN 4196695337
- (ただのかずみ・編)『名探偵ホームズ(5)「ミセス・ハドソン人質事件」』 ISBN 4196695353
- (池田憲章・編)『名探偵ホームズ(6)「ドーバーの白い崖」』 ISBN 4196695361
- スタジオジブリ絵コンテ全集
- 『絵コンテ全集 第2期 4 名探偵ホームズ』 宮崎駿/絵コンテ・演出 徳間書店スタジオジブリ事業本部 2003年6月 ISBN 4198616795 (「小さなマーサの大事件!?」「ミセス・ハドソン人質事件」「青い紅玉」)
- 『絵コンテ全集 第2期 5 名探偵ホームズ』 宮崎駿/絵コンテ・演出 徳間書店スタジオジブリ事業本部 2003年6月 ISBN 4198616809 (「海底の財宝」「ドーバー海峡の大空中戦!」「ねらわれた巨大貯金箱」)
劇場版の書籍化は以下のとおり。いずれも徳間書店。
- 徳間アニメ絵本
- 徳間アニメ絵本<26>『名探偵ホームズ 劇場版 1(「青い紅玉」「海底の財宝」)』 ISBN 4198618437
- 徳間アニメ絵本<27>『名探偵ホームズ 劇場版 2(「ミセス・ハドソン人質事件」「ドーバー海峡の大空中戦!」)』 ISBN 4198618771
ビデオグラム
テレビシリーズ
- 『徳間コレクション 名探偵ホームズ DVD-BOX』(全26話) 徳間書店・発売、パイオニアLDC(現ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン)・販売 2001年3月23日 PIBA-3020
- 『名探偵ホームズ DVD-BOX』(全26話) ジェネオンエンタテインメント(現ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン) 2005年6月24日 GNBA-3020(PIBA-3020の新価格再発売)
(以下のテレビシリーズは、生産完了。2006年10月現在)
- VHS・ベータマックス『名探偵ホームズ1』(「青い紅玉」「小さな依頼人」) 1984年11月10日 徳間コミュニケーションズ 9,800円
- VHS・ベータマックス『名探偵ホームズ2』(「ミセス・ハドソン人質事件」「ドーバーの白い崖」) 1984年11月10日 徳間コミュニケーションズ 9,800円
- VHS・ベータマックス『名探偵ホームズ3』(「ソベリン金貨の行方」「海底の財宝」) 1984年11月25日 徳間コミュニケーションズ 9,800円
- レーザーディスク『名探偵ホームズ大全集』(第1話~第26話)1991年1月1日 徳間書店 TKLO-50023 52,600円
- VHS『名探偵ホームズ大全集1』 1991年1月1日 徳間書店 TKVO-60120 13,440円
- VHS『名探偵ホームズ大全集2』 1991年1月1日 徳間書店 TKVO-60121 13,440円
- VHS『名探偵ホームズ大全集3』 1991年1月1日 徳間書店 TKVO-60122 13,440円
- VHS『名探偵ホームズ大全集4』 1991年1月1日 徳間書店 TKVO-60123 13,440円
- VHS『名探偵ホームズ大全集5』 1991年1月1日 徳間書店 TKVO-60124 13,440円
- VHS『名探偵ホームズ大全集6』 1991年1月1日 徳間書店 TKVO-60125 13,440円
- VHS『名探偵ホームズ大全集7』 1991年1月1日 徳間書店 TKVO-60126 13,440円
- VHS『名探偵ホームズ ファミリーパック』1999年12月1日 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
- VHS『名探偵ホームズ 1』(第1話~第3話、第6話) 1999年12月1日 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント JVS-00785
- VHS『名探偵ホームズ 2』(第5話、第7話、第12話、第8話) 1999年12月1日 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント JVS-00786
- VHS『名探偵ホームズ 3』(第9話、第13話、第15話、第20話) 1999年12月1日 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント JVS-00787
- VHS『名探偵ホームズ 4』(第11話、第14話、第16話、第18話) 1999年12月1日 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント JVS-00788
- VHS『名探偵ホームズ 5』(第4話、第19話、第23話、第21話) 1999年12月1日 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント JVS-00789
- VHS『名探偵ホームズ 6』(第10話、第25話、第24話、第22話、第26話) 1999年12月1日 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント JVS-00790
- DVD『名探偵ホームズ I(1)』(第1話~第6話) パイオニアLDC 2001年12月21日 PIBA-302001
- DVD『名探偵ホームズ II(2)』(第7話~第12話) パイオニアLDC 2001年12月21日 PIBA-302002
- DVD『名探偵ホームズ III(3)』(第13話~第18話) パイオニアLDC 2001年12月21日 PIBA-302003
- DVD『名探偵ホームズ IV(4)』(第19話~第24話) パイオニアLDC 2001年12月21日 PIBA-302004
- DVD『名探偵ホームズ V(5)』(第25話~第26話) パイオニアLDC 2001年12月21日 PIBA-302005 (映像特典:各話予告編/番組宣伝スポット(14種類)/ノンテロップOP&ED/英語版OP/宮崎駿ほかによるイメージ・ボード(127枚・静止画))
- DVD『名探偵ホームズ DVD-BOX』 徳間書店 2001年3月23日
劇場版
- 徳間書店
- 『劇場版 名探偵ホームズ』(「青い紅玉」「海底の財宝」を収録)
- 1991年11月25日発売 TKLO-50056 5,913円
- 『劇場版 名探偵ホームズ』(「青い紅玉」「海底の財宝」を収録)
- ブエナビスタホームエンタテインメント「ジブリがいっぱいCOLLECTIONスペシャル TMS東京ムービー作品」
- 『劇場版 名探偵ホームズ』(「青い紅玉」「海底の財宝」を収録)
- DVD 2002年5月24日発売 約46分 VWDZ-8028 (映像特典:絵コンテ映像(本編と完全にリンクした絵コンテを全編収録)、劇場予告編2種類(約5分)、対談 黒澤明vs宮崎駿(「映画に恋して愛して生きて・黒澤明と宮崎駿」1993年度作品)、テレコムスタッフ座談会)
- VHS 1999年11月19日発売 生産終了 約46分 VWSZ-8028
- バンダイビジュアル
- 『劇場版 名探偵ホームズ』(「青い紅玉」「海底の財宝」を収録)
- Blu-ray Disc 2008年7月25日発売 約46分 BCXA-0024
- 『劇場版 名探偵ホームズ』(「青い紅玉」「海底の財宝」を収録)
関連作品
ゲームブック
- ウィザード家の秘宝 「名探偵ホームズ」より
- 下村家恵子・作:徳間書店/アニメージュ・ゲーム文庫:1986:380円
- 『名探偵ホームズ』徳間コミュニケーションズ、1984年、PC-8800シリーズ。リアルタイムアクションゲーム。
パチスロ台
脚注・出典
- ^ 劇中に【人間】という存在は無い。ただし、実在しないモデル、いわゆる『想像上の産物』として、人間の顔をした女性像や絵画が描かれている。
- ^ 山崎敬之『テレビアニメ魂』講談社現代新書、2005年、184頁
- ^ a b 聞き手・構成叶精二「テレコム・アニメーションフィルム社長竹内孝次インタビュー」『千と千尋の神隠し 千尋の大冒険』ふゅーじょんぷろだくと、2001年、63-64頁
- ^ 叶精二『宮崎駿全書』(フィルムアート社、2006年、40頁
- ^ 小黒祐一郎「アニメ様365日 第159回 無音で上映された『名探偵ホームズ』」 WEBアニメスタイル 2009年7月2日
- ^ グリコ・森永事件取材記者グループ『グリコ・森永事件中間報告』山手書房、1984年、216頁
- ^ 「名探偵ホームズ 早川啓二氏(スタジオギャロップ)演出の『四つの署名』よりスタート」『アニメージュ』1984年、10月号、73頁。
- ^ 山崎、2005年、185-187頁
- ^ 宮崎によるイメージボードには自分で注射を打っている絵があるが、実際にアニメで使用したことはない。
- ^ 「ミセス・ハドソン人質事件」のモリアーティのセリフより。
- ^ レストレードは原作においても「ブルドッグのような人物」と評されている。
- ^ 宮崎駿・押井守「"動機づけ"と"思い入れ"」『出発点 1979~1996』宮崎駿、徳間書店、1996年、330頁。初出『アニメージュ』1983年5月号。
- ^ 宮崎・押井、1996年、331頁。
- ^ 宮崎は『宮崎駿の雑想ノート』においては、イギリス人を(『ホームズ』と同デザインの)犬、アメリカ人をゴリラ、ドイツ人・ロシア人を豚で描いている。
- ^ 片渕須直「β運動の岸辺で 第30回 ようやく人前に出せるところに 」 WEBアニメスタイル 2010年4月26日
- ^ DVD『劇場版ホームズ』収録の鈴木敏夫のコメントより
- ^ 片渕須直「β運動の岸辺で 第31回 DVD 」 WEBアニメスタイル 2010年5月10日
外部リンク
- 名探偵ホームズ|トムス・エンタテインメント
- 名探偵ホームズ 青い紅玉の巻/海底の財宝の巻|トムス・エンタテインメント
- 名探偵ホームズ ミセス・ハドソン人質事件の巻/ドーバー海峡の大空中戦の巻|トムス・エンタテインメント
テレビ朝日系 火曜19:00枠(1984年11月-1985年3月) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
名探偵ホームズ
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藤子不二雄ワイド
(19:00-20:00) |
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テレビ朝日系 月曜19:00枠(1985年4月-5月) | ||
名探偵ホームズ
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