GMOあおぞらネット銀行
本店の入居する渋谷フクラス | |
種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
市場情報 | 非上場 |
本店所在地 |
日本 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂一丁目2番3号 (渋谷フクラス) |
設立 |
1994年2月28日 (日債銀信託銀行株式会社) |
業種 | 銀行業 |
法人番号 | 9010001025425 |
金融機関コード | 0310 |
事業内容 | インターネット専業銀行 |
代表者 |
代表取締役会長 金子 岳人 代表取締役社長 山根 武 |
資本金 |
216億2995万円 (2022年12月現在) |
支店舗数 | 1(本店) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
あおぞら銀行 85.12%[2][3] GMOインターネットグループ 7.43%[2] GMOフィナンシャルホールディングス 7.43%[2] |
外部リンク | 公式サイト |
GMOあおぞらネット銀行のデータ | |
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英名 | GMO Aozora Net Bank, Ltd. |
統一金融機関コード | 0310 |
法人番号 | 9010001025425 |
預金残高 | 4134億83百万円[4] |
GMOあおぞらネット銀行株式会社(ジーエムオーあおぞらネットぎんこう、英: GMO Aozora Net Bank, Ltd.)は、東京都渋谷区に本拠を構える、あおぞら銀行とGMOインターネット及び傘下のGMOフィナンシャルホールディングスが共同出資する新たな形態の銀行である。かつては信託銀行として営業していたが、2018年10月1日付であおぞら銀行に信託部門を吸収分割した。
なお、あおぞら銀行が2018年時点で大株主であるが、金融機関としては別である。特に、あおぞら銀行のBANK[注 1][5]と、本銀行とは、別である。
概要
[編集]1994年4月1日に日債銀信託銀行として開業。後に親会社の日本債券信用銀行(現:あおぞら銀行)の経営破綻と外資への売却に伴い、あおぞら信託銀行となった[6]。
2005年には、ソフトバンクグループのヤフーとの間で業務・資本提携に合意。インターネット専業銀行設立を予定するも、2006年2月23日に提携解消を発表した。
2016年6月、あおぞら銀行による公的資金の完済を契機に同行の成長投資を加速させる為[7]、GMOインターネットとの共同運営によるインターネット専業銀行事業への参入に向け資本業務提携が行われた[8]。2015年6月、本件の検討開始が発表された際に日本経済新聞が報じたところによれば、あおぞら信託銀行の行名を変更した上で、法人、個人を対象としたフルバンキングを目指す方針と伝えられている[7]。
2018年6月よりGMOあおぞらネット銀行に社名変更し[9]、7月17日よりインターネット銀行事業を開始した[10]。一方で信託業務については2018年10月1日を以て吸収分割の手法により、あおぞら銀行に移管された[11]。
沿革
[編集]- 1994年
- 2月28日 - 日債銀信託銀行株式会社として設立。
- 4月1日 - 開業。
- 2001年1月 - 商号をあおぞら信託銀行株式会社に変更[6]。
- 2003年5月 - 本店を千代田区九段南(旧・さくら銀行本店の場所)に移転。
- 2016年
- 6月 - あおぞら銀行及びGMOインターネットと、インターネット銀行の共同運営に関し業務提携。第三者割当増資を実施し、GMOインターネットに普通株(議決権割合で14.9%)、あおぞら銀行に種類株を割当。あおぞら銀行の完全子会社でなくなる[8]。
- 7月 - GMOインターネットが保有株式の半数をGMOクリックホールディングス(現・GMOフィナンシャルホールディングス)に譲渡[12]。
- 2017年5月8日 - 本店を千代田区麹町六丁目のソフィアタワーに移転[13][14]。
- 2018年
- 2019年
- 12月9日 - 本店所在地を現在の渋谷フクラスに移転[17]。
- 2020年
- 4月7日 - 同社が公開する銀行APIの実験環境「sunabar」を無償で提供開始[18] 。
- 2023年
提供するサービス
[編集]ハイセキュリティカード
[編集]開業当初、米Dynamics Inc.と提携して「ハイセキュリティデビット一体型キャッシュカード」を発行するとしていた[21]。これは、16桁あるVisaデビットカード番号のうち中央の8桁が可変式となっており、カード上に配置されたボタンを押下することでATMでの現金引き出し・預け入れやデビットカードとしての利用ができるというものであり、カード紛失時等の物理的セキュリティを高めていた。しかしながら、2019年3月のプレスリリース「ハイセキュリティカードご提供時期の変更について」において、導入時期を2019年春から変更し、2024年現在、導入の見通しは全く立っていない[22]。
不祥事・事件
[編集]2024年9月に発生した誤送金
[編集]2024年9月30日、一括振込(同じ金額を複数の口座に同時に振り込むサービス)のシステムにトラブルが発生し、振込総額を個別の口座に送金してしまうという事象が発生した[23]。例えば5つの口座に対して100万円ずつ送金するはずが、総額の500万円がそれぞれの口座に実際に振り込まれてしまうという具合である。日本経済新聞の取材によれば、誤送金の件数は1728件で、本来であれば総額で1000万円振り込まれるべきところ、6000万円振り込まれてしまった事例もあったという。GMOあおぞらネット銀行は、振込先の銀行と連携して振込元口座に組戻し(返金)を行い、再度正しい内容で送金しなおすことで事態の収拾を図った。同行ではシステムの復旧作業中にミスがあった可能性があるという。同行は中小企業やスタートアップ企業を中心に、15万の法人口座を抱えており、月末に法人間の決済を多く処理していたことが、被害の件数および金額を増加させる一因となった[24]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ BANK支店、BANKブルー支店、BANKスカイ支店、BANKマリン支店の口座を指す。
出典
[編集]- ^ 会社概要 - GMOあおぞらネット銀行株式会社
- ^ a b c “会社概要”. GMOあおぞらネット銀行株式会社. 2023年10月9日閲覧。
- ^ 株式会社あおぞら銀行 (23 June 2023). 2023年3月期 有価証券報告書 (PDF) (Report). 2023年10月9日閲覧。
- ^ GMOあおぞらネット銀行株式会社 (30 June 2023). 第26期決算公告 (PDF) (Report). 2023年10月9日閲覧。
- ^ “メガバン200倍の普通預金金利0.2% あおぞら銀行がネット支店「BANK」開設”. ITmedia ビジネスオンライン. 2019年8月10日閲覧。
- ^ a b “あおぞら信託銀行”. あおぞら信託銀行株式会社. 2002年12月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月9日閲覧。
- ^ a b “あおぞら、GMOとネット銀設立 信託銀衣替え”. 日本経済新聞. (2015年6月29日) 2019年8月23日閲覧。
- ^ a b 『株式会社あおぞら銀行、あおぞら信託銀行株式会社、及びGMOインターネット株式会社によるインターネット銀行の共同運営に関する資本業務提携について』(プレスリリース)株式会社あおぞら銀行、あおぞら信託銀行株式会社、GMOインターネット株式会社、2016年6月24日。オリジナルの2016年11月12日時点におけるアーカイブ 。2019年9月12日閲覧。
- ^ 『社名変更および本社移転の完了のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)2018年6月1日 。[リンク切れ]
- ^ 『新しいインターネット銀行事業の開始について』(プレスリリース)GMOあおぞらネット銀行株式会社、2018年7月17日 。
- ^ 『信託業務の株式会社あおぞら銀行への承継および本社移転のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)あおぞら信託銀行株式会社、2018年5月14日 。
- ^ 『あおぞら信託銀行株式会社とGMOクリックホールディングス株式会社とのインターネット銀行の共同運営に関する資本提携のお知らせ』(プレスリリース)株式会社あおぞら銀行、あおぞら信託銀行株式会社、GMOインターネット株式会社、GMOクリックホールディングス株式会社、2016年7月21日 。2016年11月12日閲覧。
- ^ 『本社移転のお知らせ』(プレスリリース)2017年4月5日 。2023年10月9日閲覧。
- ^ “あおぞら銀、上智大に新本店 研究や講義でも連携”. 株式会社日本経済新聞社 (2017年4月12日). 2023年10月9日閲覧。
- ^ a b 『社名変更および本社移転の完了のお知らせ』(プレスリリース)GMOあおぞらネット銀行株式会社、2018年6月1日 。2023年10月9日閲覧。
- ^ 『株式会社あおぞら銀行による信託業務の兼営認可取得について』(プレスリリース)株式会社あおぞら銀行、GMOあおぞらネット銀行株式会社、2018年8月31日 。2023年10月9日閲覧。
- ^ 『2019年12月9日(月)より「渋谷フクラス」へ本社移転』(プレスリリース)GMOあおぞらネット銀行株式会社、2019年11月11日 。2023年10月9日閲覧。
- ^ “GMOあおぞらネット銀行、銀行APIを誰でも試せる「sunabar」”. Impress Watch (2020年4月9日). 2023年10月9日閲覧。
- ^ “外出先でキャッシュカードがなくても、スマホ1台で、入出金が可能となりました!ますます便利にお使いいただける銀行として、今後も新規サービスへの対応・提供に努めます。 og:img”. GMOあおぞらネット銀行. 2023年12月11日閲覧。
- ^ “GMO あおぞらネット銀行へ「スマホATM」サービスの提供を開始”. セブン銀行. 2023年12月11日閲覧。
- ^ Dynamicsと提携してハイセキュリティデビット一体型キャッシュカードを発行(GMOあおぞらネット銀行) - payment navi
- ^ ハイセキュリティカードご提供時期の変更について - GMOあおぞらネット銀行
- ^ 一括振込の一部に誤送金が発生している件について - GMOあおぞらネット銀行
- ^ GMOあおぞらの誤送金、5000万円過振込も 返金は完了 - 日本経済新聞
外部リンク
[編集]- GMOあおぞらネット銀行
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