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あきぐも (護衛艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あきぐも
練習艦時代の「あきぐも」
練習艦時代の「あきぐも」
基本情報
建造所 住友重機械工業浦賀工場
運用者  海上自衛隊
艦種 護衛艦(DDK)練習艦(TV)
級名 やまぐも型
艦歴
発注 1971年
起工 1972年7月7日
進水 1973年10月23日
就役 1974年7月24日
2000年6月13日(練習艦に種別変更)
退役 2005年2月16日
その後 2006年4月、解体処分のために洞海湾に向けて呉基地を出港する。
要目
基準排水量 2,150 トン
満載排水量 2,850 トン
全長 115.0m
最大幅 11.8m
深さ 7.9m
吃水 4.0m
機関 マルチプル・ディーゼル方式
主機 三菱12UEV30/40Nディーゼル × 6基
出力 26,500PS
推進器 スクリュープロペラ × 2軸
速力 27.7ノット
乗員 220名
兵装 68式3インチ50口径連装速射砲 × 2基
74式アスロック8連装発射機 × 1基
71式ボフォース対潜ロケット4連装発射機 × 1基
68式3連装短魚雷発射管 × 2基
FCS 72式射撃指揮装置1型B × 2基
SFCS-4 水中攻撃指揮装置
レーダー OPS-11B 対空
OPS-17 水上
ソナー 66式探信儀 OQS-3
SQS-35(J) 可変深度式
電子戦
対抗手段
NOLR-6 ESM
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あきぐもローマ字:JDS Akigumo, DD-120、TV-3514)は、海上自衛隊護衛艦やまぐも型護衛艦の5番艦。「あおくも型」として分類される場合は2番艦となる。艦名は「秋空に浮かぶ雲」に由来し、同じ艦名として旧海軍陽炎型駆逐艦秋雲に続き2代目である

艦歴

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「あきぐも」は、第3次防衛力整備計画に基づく昭和46度計画2,000トン型警備艦2208号艦として、住友重機械工業浦賀工場で1972年7月7日に起工され、1973年10月23日に進水、1974年7月24日に就役し、第2護衛隊群第23護衛隊に編入され佐世保に配備された。本艦は就役時から可変深度ソーナー(VDS)を装備している。

1976年7月17日から8月28日までの間、護衛艦「あおくも」、潜水艦「なるしお」及びP-2J 8機とともにハワイ派遣訓練に参加。 

1979年10月5日長崎県の寺島泊地において僚艦「あおくも 」とレーダーや照明を一切使わず、月明だけを頼りとする夜間投錨訓練を実施中に「あおくも」の艦首が「あきぐも」の右舷後部に接触した。「あきぐも」の水線上に破孔が生じ、「あおくも」の右舷艦首水線上に小亀裂が生じた。両艦とも負傷者なし。

1980年、第24回遠洋練習航海に参加。

1982年3月27日、第23護衛隊が第4護衛隊群隷下に編成替えとなり、定係港が大湊に転籍。

1990年1月31日、第23護衛隊が大湊地方隊隷下に編成替え。

1997年3月24日、隊番号の改正により第23護衛隊が第25護衛隊に改称。

2000年3月31日に発生した有珠山噴火による災害派遣活動に従事。同年6月13日、練習艦に種別変更され、艦籍番号がTV-3514に変更。練習艦隊第1練習隊に編入され、定係港がに転籍。

2005年2月16日、除籍。就役中の総航程は約60万海里、地球約29周分に達した[1]

脚注

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  1. ^ 海上自衛新聞・2005年(平成17年)3月18日(金)第5面

参考文献

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  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)
  • 『世界の艦船』第750号(海人社、2011年11月号)