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あさしお (潜水艦・初代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あさしお
基本情報
建造所 川崎重工業 神戸工場
運用者  海上自衛隊
艦種 通常動力型潜水艦
級名 あさしお型
艦歴
計画 昭和38年度計画
発注 1963年
起工 1964年10月5日
進水 1965年11月27日
就役 1966年10月13日
除籍 1983年3月30日
その後 1984年7月、古沢鋼材で解体
要目
排水量 基準 1,650t
満載 2,250t
全長 88.0m
最大幅 8.2m
深さ 7.5m
吃水 4.88m
機関 ディーゼル・エレクトリック方式
川崎/MAN V8V 24/30mMALディーゼルエンジン × 2基
SG-3B発電機 × 2基
富士電機 SM-3B電動機 × 2基
湯浅SCB-47W蓄電池 × 240個
出力 水上 2,900PS
水中 6,300PS
推進器 3翼スクリュープロペラ × 2軸
速力 水上 14kt
水中 18kt
燃料 300t
航続距離 巡航14ktで6,000海里
潜航深度 210m程度
乗員 80名
兵装 54式533mm魚雷発射管 × 6門
HU-201 320mm短魚雷発射管 × 2門
レーダー ZPS-3 対水上
ソナー AN/SQS-4 アクティブ
JQO-3B/4B パッシブ
探索装置・
その他装置
13m1型 潜望鏡
電子戦
対抗手段
ZLR-1B ECM
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あさしおローマ字JS Asashio, SS-562)は、海上自衛隊潜水艦あさしお型潜水艦の1番艦。艦名はから由来し、この名を受け継いだ日本の艦艇としては、旧海軍白雲型駆逐艦朝潮」、朝潮型駆逐艦朝潮」に続き3代目にあたる。

艦歴

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「あさしお」は、第2次防衛力整備計画に基づく昭和38年度計画潜水艦8062号艦として、川崎重工業神戸工場で1964年10月5日に起工され、1965年11月27日に進水、1966年10月13日に就役し、第1潜水隊群第2潜水隊に編入された。

1967年8月11日、対馬海域で訓練中に海底に船体の一部を接触し、ソナーの一部を損傷した[1]

1968年3月16日、第1潜水隊群隷下に第3潜水隊が新編され「はるしお」とともに編入された。同年7月20日から10月8日までの間、ハワイ派遣訓練に参加。

1973年10月16日、第3潜水隊が自衛艦隊隷下に新編された第2潜水隊群隷下に編成替え。

1978年3月31日午後9時30分頃、静岡県御前崎南方約120キロの遠州灘で訓練中、護衛艦なつぐも」と接触。「あさしお」の潜望鏡及び「なつぐも」の右スクリューが一部破損した。当時、この水域では「あさしお」を目標とした対潜攻撃訓練を実施中であり、「あさしお」が約16メートルの潜望鏡深度で「なつぐも」と接触した[2]

1983年3月30日、除籍。潜航回数は2,330回、潜航時数は21,674時間14分、スノーケル時数は8,066時間58分、総航程は201,243.4浬にのぼった。

脚注

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  1. ^ 「海上自衛隊ニュース」『世界の艦船』第166号、海人社、1971年6月、81頁。 
  2. ^ 「海上自衛隊ニュース」『世界の艦船』第255号、海人社、1978年6月、144頁。 

参考文献

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  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)
  • 『世界の艦船 増刊第665集 海上自衛隊潜水艦史』(海人社、2006年)

外部リンク

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