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アヌーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アヌーク
Anouk
2008年ティルブルフのMundialフェスティバルにて
基本情報
出生名 アヌーク・テーウヴェ
生誕 (1975-04-08) 1975年4月8日(49歳)
オランダの旗 オランダデン・ハーグ
出身地 オランダの旗 オランダ
ジャンル オルタナティヴ・ロックブルースロックポップ・ロックポスト・グランジソウルミュージック
活動期間 1996年 -
レーベル EMI
公式サイト anouk.com

アヌーク・テーウヴェオランダ語: Anouk Teeuwe1975年4月8日 - )、芸名アヌークオランダ歌手シンガーソングライタープロデューサーである。

アヌークはオランダで最も人気の高い女性ロック歌手とみられている[1]。1997年にシングル「Nobody's Wife」が発売されたのをきっかけにオランダおよびベルギーで多数のヒット曲を量産し、「R U Kiddin' Me」、「Michel」、「Girl」、「Lost」、「One Word」、「I Don't Wanna Hurt」「Modern World」、「Three Days in a Row」、「Woman」などが代表作として挙げられる。

2012年までに7枚のアルバムを発売し、2013年5月には8枚目の『Sad Singalong Songs』が発売される。また同じ2013年5月にユーロビジョン・ソング・コンテスト2013オランダ代表としてスウェーデンマルメで開催される同大会に出場し、「Birds」を歌う[2]

来歴

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出自

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アヌーク・テーウヴェは1975年4月8日にオランダデン・ハーグに生まれる。少女時代にドラッグを経験し、14歳で家を出た後は少年施設を転々とする。

音楽への関心は、ブルース歌手であった母親の影響であった。15歳からショットガン・ウェディング(Shotgun Wedding)というバンドに属し、結婚式やパーティーで歌うようになる。1994年よりロッテルダム音楽院英語版に通うが2年後に中退する。同じ頃、当時の夫を通じてゴールデン・イヤリングバリー・ヘイ英語版に出会う。ヘイはアヌークの才能を見出して楽曲の提供を申し出る。こうして、ヘイ、および同じバンドメンバーのゲオルゲ・コーイマンス英語版によって製作された楽曲のひとつが「Mood Indigo」であった。

ブレイクスルー

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ソングライターのバルト・ファン・フェーン(Bart van Veen)と出会ってから、2人で複数の楽曲を作る。1997年9月5日、2枚目のシングルである「Nobody's Wife」が発売された。この楽曲は数週間にわたり連続でオランダのヒットチャートの首位を維持し、またノルウェーやスウェーデンでもヒットとなる。デビュー・アルバムの『Together Alone』も大きな成功を収めた。1998年にアヌークはオランダの音楽チャンネルThe Music Factory英語版より2つの賞を受賞、更にエディソン賞英語版も受ける[3][4]

2枚目のアルバム『Urban Solitude』は1999年11月に発売された。収録曲の「R U Kiddin' Me」はオランダのヒットチャートthe Dutch Top 100にランクインした。アヌークは米国人のプロデューサーとともに、アメリカ合衆国でのレコード契約を目指してアメリカ合衆国にわたるが、失敗に終わる。アヌークはオランダに戻って活動を続け、新曲「Don't」を発表、2011年2月よりオランダ国内をツアーする。

2001年3月には新しいアルバム『Lost Tracks』が発売される。このアルバムには過去の楽曲のアコースティック・バージョンやB面収録曲、サラ・ベッテンス英語版レモン・ストタイン英語版とのデュエットなどが収録されている。この年、アヌークはPopprijs賞を受賞した[5]

2002年11月、アルバム『Graduated Fool』が発売された。このアルバムはアヌークのキャリアの中で最もロック色の強いものであった。2003年にはゴールデン・ハープ英語版賞を受賞する。次のアルバムは2004年の『Hotel New York』で、この中から「Girl」、「Lost」、「Jerusalem」、「One Word」の4曲がシングル化された

2006年の音楽祭Dauwpopにて

2006年、ラジオ放送局3FM英語版より最優秀女性歌手に選出された[6]。2007年に発売されたアルバム『Who's Your Momma』では、プロデューサーにグレン・バラード英語版を起用した。収録曲から最初のシングル・カットは「Good God」であり、4か月以上にわたってヒットチャートにランクインする成功を収めた[7]。この曲は2008年のビデオゲーム「ギター・ヒーロー・ワールド・ツアー英語版」にも収められている[8]

2009年のアルバム『For Bitter or Worse』からは「Three Days in a Row」がオランダのヒットチャートで首位となった。

アヌークの次のアルバム『To Get Her Together』は2011年5月に発売された。この年の2月28日に収録曲「Killer Bee」がYouTubeにて公開され、また初のシングル・カット曲「Down & Dirty」は4月に発売された。その後更に「I'm a Cliché」、「Save Me」、「What Have You Done」の3曲がシングル化された。

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2013

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2012年10月17日、オランダの放送局TROS英語版の決定に基づき、自身がユーロビジョン・ソング・コンテスト2013オランダ代表となったことをFacebookを通じて発表した。大会は2013年5月にスウェーデンマルメで開催され、オランダ代表として「Birds」を歌う[2]

音楽性

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アヌークの音楽性はジョーン・オズボーンメリッサ・エスリッジ英語版アラニス・モリセットなどと比較される[1]。「Nobody’s Wife」や「R U Kiddin' Me」といった力強いロックの楽曲が知られる一方、「Lost」や「Michel」といったはかない曲も多い。ロック/ポップスに加えてソウル、ファンク、ヒップホップといった要素を試行することもある。

私生活

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1998年までマネージャーであったEdwin Jansenが夫であった。その後2004年3月16日にレゲエ/ラップ・バンドポストメン英語版のリーダー・レモン・ストタイン英語版と結婚する。アヌークはレモン・ストタインとの間に3人の子をもうけるが、2008年5月に2人は「円満に」離別したと発表された[9]

2010年、ラッパーのアノーソドックスオランダ語版との間に4人目の子をもうけるが、アノーソドックスとの関係もその後終わった。

2024年2月、SNSでトランス女性を女性として認めない旨の投稿をしたため、批判を受けた[10]

ディスコグラフィー

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スタジオ・アルバム

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ライヴ・アルバム

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コンピレーション・アルバム

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受賞歴

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オランダTMF賞オランダ語版
作品 結果
1998 "Nobody's Wife" Best New Single[3] 受賞
Best Newcoming Act[3] 受賞
2000 Best Single[11] 受賞
Best Female[11] 受賞
Best Live Act[11] 受賞
Best Videoclip[11] 受賞
2003 Best Female[要出典] 受賞
2005 Best Female National[12] 受賞
Best Videoclip[12] ノミネート
Artist of the Decade[12] ノミネート
2006 Best Female National[13] 受賞
Best Rock Act[13] 受賞
"DownHill" (Postmen英語版 feat. Anouk) Best Video[13] 受賞

2006年、オランダの歌手マルコ・ボルサト英語版とともに、「毎年同じ顔ぶれでは飽きるだろう」として以降のTMF賞へのノミネートを辞退する旨を発表した。

エディソン賞英語版
作品 結果
1998 "Nobody's Wife" Best Videoclip[4] 受賞
Best New Artist[4] 受賞
Best Female Artist[4] 受賞
2000 Best Female Artist (Public vote)[14] 受賞
Best Artist (Jury vote)[14] 受賞
2001 "Michel" Best Single[15] 受賞
2003 Best Dutch Female[16] 受賞
2006 Best Dutch Female[17] 受賞
2011 Best Female Artist[18] 受賞
To Get Her Together Best Album[19] ノミネート
"Down & Dirty" Best Song[19] ノミネート

3FMラジオ賞

作品 結果
2005 Best Female[20] 受賞
"Girl" Best Single[20] 受賞
Best Musician Voted by Colleagues[21] 受賞
2006 Best Female Singer[20] 受賞
2008 Best Female Singer[20] 受賞
Best Rock Artist[20] 受賞
Who's Your Mama Best Album[20] 受賞
2010 Best Female Singer[20] 受賞
For Bitter or Worse Best Album[20] 受賞
2011 Best Live Act[20] 受賞
ベルギーTMF賞英語版
作品 結果
2005 Best International Female Artist[22] 受賞
Hotel New York Best International Album[22] 受賞
"Girl" Best International Video[22][23] 受賞
2006 Best International Live Act[24] 受賞
Best International Female Artist[24] ノミネート
MTVヨーロッパ・ミュージック・アワード
作品 結果
2005 Best Dutch/Belgian Act[25] 受賞
2006 Best Dutch Act[26] 受賞
その他

脚注

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  1. ^ a b Anouk Bio. Muziek Centrum Nederland.
  2. ^ a b “Anouk to represent the Netherlands in 2013”. Eurovision.tv. http://www.eurovision.tv/page/news?id=anouk_to_represent_the_netherlands_in_2013 17 October 2012閲覧。 
  3. ^ a b c Backstreet Boys winnen onbetwist TMF-Awards” (Dutch). トラウ英語版 (6 April 1998). 16 December 2012閲覧。
  4. ^ a b c d Robbert Tilli (9 May 1998). “Anouk Lights Up Netherlands' Edison”. Billboard. p. 56. 1998年5月9日閲覧。
  5. ^ a b Anouk krijgt Popprijs op Noorderslag”. Trouw.nl (29 June 2006). 2006年6月29日閲覧。
  6. ^ “Racoon grote winnaar bij 3FM Awards”. Blik op Nieuws. (13 March 2006). http://www.blikopnieuws.nl/bericht/21448 23 February 2010閲覧。 
  7. ^ Top 50 chart
  8. ^ “Rocken met Anouk in Guitar Hero” (Dutch). BN/De Stem. (25 August 2008). http://www.bndestem.nl/algemeen/economie/3608595/Rocken-met-Anouk-in-Guitar-Hero.ece 23 February 2010閲覧。 
  9. ^ Anouk en Postmen uitelkaar”. AD.nl (5 may 2008). 2008年5月5日閲覧。
  10. ^ Anouk neemt uitspraken over transvrouwen niet terug: ‘Iedereen die je verliest door feiten, is geen verlies’” (オランダ語). www.ad.nl (2024年2月10日). 2024年7月30日閲覧。
  11. ^ a b c d Anouk wint vier TMF-Awards” (Dutch). トラウ英語版. Trow.nl (17 April 2000). 3 January 2013閲覧。
  12. ^ a b c Awardsshows - TMF Awards 2005” (Dutch). Kinderlines.nl. 3 January 2013閲覧。
  13. ^ a b c Marco Borsato en Anouk winnaars TMF Awards” (Dutch). トラウ英語版 (13 October 2006). 3 January 2013閲覧。
  14. ^ a b Anouk krijgt twee Edisons, Hazes weigert zijn ereprijs” (Dutch). デ・フォルクスクラント英語版 (7 April 2000). 29 December 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。29 December 2012閲覧。
  15. ^ Menno Pot. “Edisons voor BZN, Anouk en DeLange” (Dutch). デ・フォルクスクラント英語版. 29 December 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。29 December 2012閲覧。
  16. ^ De winnaars van de 44ste Editie Edison Music Awards” (Dutch). Radio.nl (9 March 2003). 29 December 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。29 December 2012閲覧。
  17. ^ Jan Smit, Anouk en Racoon winnen Edison” (Dutch). デ・フォルクスクラント英語版 (15 March 2006). 29 December 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。29 December 2012閲覧。
  18. ^ Winnaars Edisons bekend” (Dutch). エディソン賞英語版 (2 October 2011). 3 January 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。3 January 2013閲覧。
  19. ^ a b Bekendmaking alle nominaties Edison Pop” (Dutch). エディソン賞英語版 (19 September 2011). 3 January 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。3 January 2013閲覧。
  20. ^ a b c d e f g h i Alle winnaars tot nu toe” (Dutch). 3FM英語版 (12 April 2012). 29 December 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。29 December 2012閲覧。
  21. ^ Anouk wint Duiveltje”. popinstituut.nl (22 may 2005). 2005年5月22日閲覧。
  22. ^ a b c Anouk wint drie TMF Awards” (Dutch). トラウ英語版 (3 October 2005). 3 January 2013閲覧。
  23. ^ Opnieuw Vlaamse TMF-Award nominatie voor Borsato” (Dutch). トラウ英語版 (31 August 2005). 3 January 2013閲覧。
  24. ^ a b Belgische TMF Award voor Anouk” (Dutch). アルゲメーン・ダグブラッド英語版 (16 October 2006). 3 January 2013閲覧。
  25. ^ MTV EMA - 2005 - Winnaars” (Dutch). MTV Europe Music Awards. 29 December 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。29 December 2012閲覧。
  26. ^ MTV EMA - 2006 - Winnaars” (Dutch). MTV Europe Music Awards. 29 December 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。29 December 2012閲覧。
  27. ^ Gouden Harpen voor De Boer, Anouk en Blof”. Volkskrant.nl (15 januari 2003). 2003年1月15日閲覧。

外部リンク

[編集]
先代
Joan Franka
ユーロビジョン・ソング・コンテスト・オランダ代表
2013年
次代