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ガルゴイレオサウルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ガルゴイレオサウルス
生息年代: 154–150 Ma
ガルゴイレオサウルス
デンバー自然科学博物館の骨格
地質時代
ジュラ紀後期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 鳥盤目 Ornithischia
亜目 : 装盾亜目 Thyreophora
下目 : 曲竜下目 Ankylosauria
: ノドサウルス科 Nodosauridae
亜科 : ポラカントゥス亜科 Polacanthinae
: ガルゴイレオサウルス属
Gargoyleosaurus
学名
Gargoyleosaurus
Carpenter et al.1998
タイプ種
Gargoyleosaurus parkpinorum
Carpenter et al.1998

ガルゴイレオサウルスガーゴイレオサウルス[1]Gargoyleosaurusガーゴイル」+「トカゲ」)は、完全な状態の化石が知られる最古の曲竜類の一つである。頭骨の長さは29 cm、全長は3 m-4 mと推定されている。体重は1 tほどであった。ホロタイプ標本はワイオミング州オールバニ郡ボーン・キャビン発掘地en)西部にあるモリソン累層の上部ジュラ系キンメリッジ階-チュートン階の地層から発見された[2]

タイプ種 G. parkpinorum(原記載ではG. parkpini)は1998年にケネス・カーペンターらにより記載された[3]G. parkpinorumの復元骨格はデンバー自然科学博物館en)で見ることができる。ガルゴイレオサウルスの化石はモリソン累層の層序領域2で発見されている[4]

ホロタイプ

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サンクス・ギビング・ポイントの古代生命博物館(en)にある骨格のキャスト

タイプ種Gargoyleosaurus parkpinorumのホロタイプ標本は1996年にWestern Paleontology Labsにより収集され、現在はコロラド州、デンバーのデンバー自然科学博物館に収蔵されている。ホロタイプに加え2つの別の部分骨格が知られている(未記載)。ホロタイプはほぼ完全な頭骨と部分的な首から後の骨格で構成されている。この標本は初め、1998年にカーペンター、マイルスおよびクロワードによりGargoyleosaurus parkpiniとして記載されたが[3]、属格語尾に誤りがあったためICZNの条31.1.2に従って2001年にカーペンターにより正しい綴りに訂正された[5]

分類

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頭骨を含む骨格の大部分が発見されており、著しく三角形な方形頬骨(en)や鱗状骨(en)など頭骨に独特の造形をもつ。さらにこのタクソンは以下の特徴で特徴付けられる。(腹側から見て)部が狭いこと、7つ円錐形の前上顎骨en)歯があること、不完全な骨質の鼻の隔壁があること、直線状に並ぶ鼻の空洞があること、二次口蓋が無いことが上げられる。また皮骨に関しては2対の共骨化した頸部のプレートと多数の細長い円錐状の棘がある[2]

アンキロサウルス科ノドサウルス科の中間的な特徴を持ち、ポラカントゥスガストニアなどとともにポラカントゥス科を構成する説もある[6]。一方でVickaryous et al. (2004) ではアンキロサウルス科に配置され、他の全てのアンキロサウルス科の姉妹群である(すなわちアンキロサウルス科に属している)という、ほとんどの以前の系統仮説に一致していた[7]。しかしこの研究は、頭骨についてのみのものであり首から後の特徴がポラカントゥス科特有のものであることに反している。

参照

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  1. ^ D. E. Fastovsky、D. B. Weishampel『恐竜学入門 ─かたち・生態・絶滅─』東京化学同人、2015年、96, 371頁。ISBN 978-4-8079-0856-1 
  2. ^ a b Benton, Michael J. (2012). Prehistoric Life. Edinburgh, Scotland: Dorling Kindersley. p. 278. ISBN 978-0-7566-9910-9. http://www.dk.com 
  3. ^ a b Carpenter, K., Miles, C. and Cloward, K. (1998). "Skull of a Jurassic ankylosaur (Dinosauria)." Nature 393: 782-783.
  4. ^ Foster, J. (2007). "Appendix." Jurassic West: The Dinosaurs of the Morrison Formation and Their World. Indiana University Press. pp. 327-329.
  5. ^ Carpenter, K. (2001). “Phylogenetic analysis of the Ankylosauria”. In: Carpenter, K. (ed.) The Armored Dinosaurs. pp. 454–483. Indiana University Press, Bloomington.
  6. ^ Killbourne, B. and Carpenter, K. (2005). "Redescription of Gargoyleosaurus parkpinorum, a polacanthid ankylosaur from the Upper Jurassic of Albany County, Wyoming". Neues Jahrbuch für Geologie und Paläontologie, 237, 111-160.
  7. ^ Vickaryous, Maryanska, and Weishampel (2004). "Ankylosauria". in The Dinosauria (2nd edition), Weishampel, D. B., Dodson, P., and Osmólska, H., editors. University of California Press. pp. 363–392.

外部リンク

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