グッド・ヴァイブス
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『グッド・ヴァイブス』 | ||||
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ゲイリー・バートン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1969年9月2日(#6)、9月3日(#4, #5)、9月4日(#3)、1970年3月11日(#1, #2) [1] | |||
ジャンル | ジャズ、フュージョン | |||
時間 | ||||
レーベル | アトランティック・レコード | |||
プロデュース | ジョエル・ドーン(all)、アリフ・マーディン(#1, #2) | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ゲイリー・バートン アルバム 年表 | ||||
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『グッド・ヴァイブス』(Good Vibes)は、アメリカ合衆国のジャズ・ヴィブラフォン奏者ゲイリー・バートンが1970年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]アトランティック・レコード移籍後としては2作目に当たる[1][3]。プロデューサーの提案により、R&B系のミュージシャンと共演した作品で、バートンは後年「普段のスタイルから離れた、とてもいい機会だった」「結果的にやり甲斐のあるプロジェクトとなった」とコメントしている[4]。ただし、「ヴィブラフィンガー」と「ラス・ヴェガス・タンゴ」は、バートンのレギュラー・グループによる演奏である[4]。
評価
[編集]Ken Drydenはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「1960年代後半を通じて、ゲイリー・バートンの音楽性は、極めてロックに傾倒していた。しかし、"Vibrafinger"など、電子楽器が優位で冗長な曲は、彼が当時残した多くの録音と比べて、古臭く不満が残る」と評している[2]。また、ステュアート・ニコルソンは『ジャズワイズ』誌のレビューで5点満点中3点を付け「ビクター時代の音楽性とも、当時のバートンの指向とも大きくかけ離れている」「大編成のグループによる、分厚い質感とグルーヴに満ちた音楽で、よりロック/ファンクの領域に向かっている」と評している[3]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はゲイリー・バートン作。
- ヴィブラフィンガー - "Vibrafinger" - 6:38
- ラス・ヴェガス・タンゴ - "Las Vegas Tango" (Gil Evans) - 6:31
- ボストン・マラソン - "Boston Marathon" - 7:22
- ペイン・イン・マイ・ハート - "Pain in My Heart" (Naomi Neville) - 4:47
- リロイ・ザ・マジシャン - "Leroy the Magician" - 6:13
- アイ・ネヴァー・ラヴド・ア・マン(ザ・ウェイ・アイ・ラヴ・ユー) - "I Never Loved a Man (The Way I Love You)" (Ronnie Shannon) - 5:13
参加ミュージシャン
[編集]- ゲイリー・バートン - ヴィブラフォン、エレクトリック・ヴィブラフォン
- サム・ブラウン - ギター(on #1, #2)
- エリック・ゲイル、ジェリー・ハーン - ギター(on #3, #4, #5, #6)
- リチャード・ティー - ピアノ、エレクトリックピアノ(on #3, #4, #5, #6)
- スティーヴ・スワロウ - ベース、エレクトリックベース(on #1, #2)
- チャック・レイニー - エレクトリックベース(on #3, #4, #5, #6)
- ビル・ラヴォルグナ - ドラムス、パーカッション(on #1, #2)
- バーナード・パーディ - ドラムス、パーカッション(on #3, #4, #5, #6)
脚注
[編集]- ^ a b “Gary Burton Discography”. Jazz Discography Project. 2024年12月27日閲覧。
- ^ a b “Good Vibes - Gary Burton - Album”. AlMusic. 2024年12月27日閲覧。
- ^ a b Nicholson, Stuart. “Gary Burton: Good Vibes”. Jazzwise. Mark Allen Group. 2024年12月27日閲覧。
- ^ a b 2012年再発CD (WPCR-27084)ライナーノーツ(後藤誠)