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コリン・レイ (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コリン・レアから転送)
コリン・レイ
Colin Rea
ミルウォーキー・ブルワーズ #48
福岡ソフトバンクホークス時代
(2022年9月19日、京セラドーム大阪にて)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アイオワ州ジョーンズ郡カスケード英語版
生年月日 (1990-07-01) 1990年7月1日(34歳)
身長
体重
196 cm
106 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2011年 MLBドラフト12巡目
初出場 MLB / 2015年8月11日
NPB / 2021年6月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

コリン・デビッド・レイColin David Rea英語発音/ˈkoʊlɪn ˈreɪ/[1]1990年7月1日 - )は、アメリカ合衆国アイオワ州ジョーンズ郡カスケード英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBのミルウォーキー・ブルワーズ所属。

経歴

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プロ入りとパドレス時代

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2011年MLBドラフト12巡目(全体383位)でサンディエゴ・パドレスから指名され、プロ入り。契約後、傘下のA-級ユージーン・エメラルズ英語版でプロデビュー。15試合に先発登板して3勝4敗、防御率2.21、43奪三振を記録した。

A級フォートウェイン・ティンキャップス時代
(2012年5月15日)

2012年はA級フォートウェイン・ティンキャップス英語版でプレーし、31試合(先発19試合)に登板して5勝10敗、防御率4.11、80奪三振を記録した。

2013年はA級フォートウェインとA+級レイクエルシノア・ストーム英語版でプレーし、2球団合計で31試合(先発12試合)に登板して2勝6敗、防御率4.08、83奪三振を記録した。

2014年はA+級レイクエルシノアでプレーし、28試合に先発登板して11勝9敗、防御率3.88、118奪三振を記録した。

2015年はAA級サンアントニオ・ミッションズで開幕を迎え[2]、7月1日にはAAA級エル・パソ・チワワズへ昇格した[3]。7月にはオールスター・フューチャーズゲームに選出された。8月11日にパドレスとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし[4]、同日のシンシナティ・レッズ戦でメジャーデビュー。先発して5回3失点の投球でメジャー初登板初勝利を飾った[5]。この年メジャーでは6試合に先発登板して2勝2敗、防御率4.26、26奪三振を記録した。

マーリンズ時代

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2016年7月29日、ジャレッド・コザートカーター・キャップスルイス・カスティーヨジョシュ・ネイラーとのトレードで、アンドリュー・キャッシュナータイロン・ゲレーロと共にマイアミ・マーリンズへ移籍した[6]。7月30日のセントルイス・カージナルス戦に先発したが、右肘を痛めて4回途中で降板すると、右肘の捻挫と診断され15日間の故障者リストに登録された[7]

パドレス復帰

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2016年8月1日、前述の故障を理由にパドレスに返却トレードされた。交換要員として7月29日のトレードで移籍したばかりのルイス・カスティーヨがマーリンズに復帰した[7]。直後にトミー・ジョン手術を受けた。

2017年は前年の手術の影響もあり、メジャーでの登板は無かった。

2018年もメジャーでの登板は無かった。オフの11月20日にDFAとなり[8]、26日にFAとなった[9]

カブス時代

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2019年1月10日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[3]。シーズンでは傘下のAAA級アイオワ・カブスでプレーし、26試合に先発登板して14勝4敗、防御率3.95、120奪三振を記録した。オフの11月4日に40人枠入りした[10]

2020年8月5日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦で4年ぶりのメジャー復帰登板を果たした。オフに2021年の契約を既に結んでいたが、2021年1月4日付で突如FAとなった。

ソフトバンク時代

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2021年1月7日、福岡ソフトバンクホークスと1年契約を結んだ[11][12]。背番号は26で、登録名はコリン・レイ[13]。しかし、コロナ禍のなか来日が4月24日と遅れ[14]、5月8日にオンラインで入団会見が行われた[15]。6月3日に行なわれたセ・パ交流戦の対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)において一軍公式戦初登板を果たした[16]。初回にタイラー・オースティンに3点本塁打を打たれたものの、その後は立ち直りクオリティ・スタートを達成した[注 1]。7月12日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦(福岡PayPayドーム)には、8回二死まで無安打で抑え、メジャー時代を含めてキャリア初の完封勝利を挙げた。また、チームにとってシーズン初の完封勝利で、チームの外国人投手としては2015年のスタンリッジ以来の完封勝利だった。本拠地・福岡PayPayドームでの勝利も初だった[17]。前半戦終了までに、6試合登板、3勝1敗、防御率2.03と好成績を収めた[18]。オリンピック開催に伴うシーズン中断期間中に一時帰国していた際に夫人が早産で出産し、家族と離れて日本に戻ることが難しい状況となる。家族を優先したいという意向を球団も了承し、8月8日付で退団した[19][20]

ブルワーズ時代

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2021年8月にミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結び、8月14日付で傘下AAAのナッシュビル・サウンズに配属された[18]。9月29日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし[3]、10月3日に2番手で登板。5回1失点、5奪三振という結果だった。オフの11月3日にFAとなった[21]

ソフトバンク復帰

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2021年12月20日に、同年途中まで在籍したソフトバンクと再び契約した[22]。背番号は退団前と同じ26となり、推定年俸1億円+出来高払いの1年契約となった[23]

2022年4月7日のオリックス・バファローズ戦(PayPayドーム)で復帰後初勝利を挙げた[24]。オフの12月2日に自由契約公示された[25]

ブルワーズ復帰

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2023年1月27日にブルワーズとマイナー契約を結んだ[26]。4月13日にアクティブ・ロースター入り[27]し、同日のサンディエゴ・パドレス戦に先発登板、ソフトバンク時代のチームメイトであったニック・マルティネスと投げ合った。オフの11月3日にFAとなった[28]が、同日に球団オプション付きの1年450万ドルで合意した。

選手としての特徴

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2020年の投球データ[注 2]
球種 配分 平均球速 運動量 (in)
% mph km/h 水平 鉛直
フォーシーム 37 93 150 -4 07
カーブ 19 81 130 05 -7
カットボール 18 87 140 02 03
シンカー 15 93 149 -7 05
チェンジアップ[注 3] 11 85 137 -8 04

最速157km/h・平均150km/h前後の速球(フォーシーム・シンカー)を中心に、ナックルカーブ、カットボール、チェンジアップ(スプリット)などを使用する。

詳細情報

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年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2015 SD 6 6 0 0 0 2 2 0 2 .500 133 31.2 29 2 11 0 1 26 0 0 16 15 4.26 1.26
2016 19 18 0 0 0 5 5 0 0 .500 443 99.1 101 12 44 4 8 76 0 1 63 55 4.98 1.46
MIA 1 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 11 3.1 1 0 0 0 0 4 0 0 0 0 0.00 0.30
'16計 20 19 0 0 0 5 5 0 0 .500 454 102.2 102 12 44 4 8 80 0 1 63 55 4.82 1.42
2020 CHC 9 2 0 0 0 1 1 0 1 .500 62 14.0 15 3 2 0 0 10 0 0 9 9 5.79 1.21
2021 ソフトバンク 6 6 1 1 0 3 1 0 0 .750 150 40.0 22 3 13 0 3 38 0 0 10 9 2.03 0.90
MIL 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 24 6.0 7 2 0 0 0 5 0 0 5 5 7.50 1.17
2022 ソフトバンク 23 16 1 1 0 5 6 0 1 .455 409 100.0 82 13 32 2 4 80 2 0 46 44 3.96 1.14
2023 MIL 26 22 0 0 0 6 6 0 0 .500 517 124.2 110 23 38 0 4 110 2 1 65 63 4.55 1.19
MLB:5年 62 49 0 0 0 14 14 0 1 .500 1190 279.0 263 42 95 4 13 231 2 2 158 147 4.74 1.28
NPB:2年 29 22 2 2 0 8 7 0 1 .533 559 140.0 104 16 45 2 7 118 2 0 56 53 3.41 1.06
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手(P)












2015 SD 6 1 5 1 1 .857
2016 19 5 16 0 2 1.000
MIA 1 0 0 0 0 ----
'16計 20 5 16 0 2 1.000
2020 CHC 9 4 0 0 0 1.000
2021 ソフトバンク 6 1 3 1 1 .800
MIL 1 0 0 0 0 ----
2022 ソフトバンク 23 7 16 5 2 .821
2023 MIL 26 11 7 0 1 1.000
MLB 62 21 28 1 4 .980
NPB 29 8 19 6 3 .818
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最多

記録

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MiLB

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NPB

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初記録
投手記録
打撃記録
  • 初打席:2021年6月3日、対横浜DeNAベイスターズ3回戦(横浜スタジアム)、2回表に坂本裕哉から空振り三振

背番号

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  • 29(2015年 - 2016年途中)
  • 30(2016年7月30日 - 同年終了)
  • 20(2020年)
  • 26(2021年 - 同年8月14日、2022年)
  • 48(2021年途中 - 同年終了、2023年 - )

脚注

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注釈

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  1. ^ 投手として勝ち負けはつかず、チームは敗北した。
  2. ^ 2先発・7救援・14.0回。FanGraphs.comのPitch Type Splitsによる。
  3. ^ Baseball Savantではスプリットとなっている。

出典

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  1. ^ 英語のIPA発音記号変換(アメリカ英語)”. tophonetics.com. 2019年10月22日閲覧。
  2. ^ Rea ready to get his feet wet with Missions” (英語). expressnews.com. San Antonio Express-News (2015年4月8日). 2016年7月4日閲覧。
  3. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2022年10月5日閲覧。
  4. ^ Dennis Lin (2015年8月10日). “Padres prospect Colin Rea set for major league debut” (英語). San Diego Union Tribune.com. The San Diego Union-Tribune. 2016年7月4日閲覧。
  5. ^ Gyoko drives in 4, Padres bring bats in 11-6 win over Reds
  6. ^ マーリンズがA.キャッシュナーを獲得! パドレスと4対3の大型トレード”. iSM. Yahoo! JAPAN (2016年7月30日). 2016年8月1日閲覧。
  7. ^ a b マーリンズ、先発右腕C.レアをパドレスに“返却” 移籍直後に故障”. iSM. Yahoo! JAPAN (2016年8月2日). 2016年8月4日閲覧。
  8. ^ Jeff Todd (2018年11月20日). “Padres Designate Colin Rea, Cory Spangenberg, Allen Cordoba” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年4月5日閲覧。
  9. ^ AJ Cassavell (2018年1月26日). “Padres release Spangenberg, Rea” (英語). MLB.com. 2019年4月5日閲覧。
  10. ^ Jordan Bastian (2019年11月4日). “Cubs decline options on 4 additional relievers” (英語). MLB.com. 2019年11月6日閲覧。
  11. ^ コリン・レイ選手入団のお知らせ”. 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト (2021年1月7日). 2021年12月22日閲覧。
  12. ^ ソフトBと1年契約 コリン・レイ「夢がかなった気分」 背番26で2月上旬に合流へ”. スポーツニッポン (2021年1月8日). 2021年3月9日閲覧。
  13. ^ 26 コリン・レイ 選手名鑑2021”. 福岡ソフトバンクホークス. 2021年7月13日閲覧。
  14. ^ “ソフトバンク新加入のレイが来日、入国者待機期間経て合流へ”. 西日本スポーツ (西日本新聞社). (2021年4月24日). https://web.archive.org/web/20210426183428/https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/728912/ 2021年6月6日閲覧。 
  15. ^ “新外国人レイが入団会見「準備できている」メジャー8勝の196センチ右腕 15日の2軍戦で来日初登板も”. 西日本スポーツ (西日本新聞社). (2021年5月8日). https://web.archive.org/web/20210508030404/https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/735344/ 2021年6月6日閲覧。 
  16. ^ “ソフトバンク工藤監督「レイはよかった」初登板6回3失点の助っ人を評価”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2021年6月3日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202106030001357.html 2021年6月6日閲覧。 
  17. ^ “ソフトバンクの新救世主レイ 大記録寸前の快投は質問攻めと15年からの研究の成果”. 西日本スポーツ. (2021年7月13日). https://web.archive.org/web/20210712211343/https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/769492/ 2021年7月13日閲覧。 
  18. ^ a b ソフトバンク退団のレイがブリュワーズとマイナー契約”. BASEBALL KING (2021年8月15日). 2021年8月15日閲覧。
  19. ^ “2021/08/08(日) プレスリリース コリン・レイ選手退団のお知らせ”. 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト. (2021年8月8日). https://www.softbankhawks.co.jp/news/detail/00004595.html 2021年8月9日閲覧。 
  20. ^ “ソフトバンク・レイ、早産の夫人との生活優先し退団決意 球団も事情を了承”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2021年8月8日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202108080000864.html 2021年8月8日閲覧。 
  21. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 3, 2021). November 5, 2021閲覧。
  22. ^ コリン・レイ選手入団のお知らせ”. 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト (2021年12月20日). 2021年12月20日閲覧。
  23. ^ ソフトバンク優良助っ人レイ再入団!「熱烈歓迎」の背景に〝食堂で箸特訓〟”. 東京スポーツ (2021年12月21日). 2021年12月22日閲覧。
  24. ^ ソフトバンク・レイがNPB復帰戦を白星で飾る 昨年の来日初完封以来となる今季1勝目”. BASEBALL KING (2022年4月7日). 2022年4月8日閲覧。
  25. ^ 2022年度 自由契約選手 公示”. NPB.jp 日本野球機構 (December 2, 2022). December 2, 2022閲覧。
  26. ^ Brewers Sign Skye Bolt, Colin Rea To Minor League Contracts”. MLB Trade Rumors (2023年1月27日). 2022年4月18日閲覧。
  27. ^ Brewers Select Colin Rea, Designate Payton Henry”. MLB Trade Rumors (2023年4月13日). 2023年4月18日閲覧。
  28. ^ 130 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 3, 2023). November 8, 2023閲覧。

関連項目

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外部リンク

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