シュコダ27Tr
表示
シュコダ27Tr シュコダ27Tr ソラリス | |
---|---|
基本情報 | |
製造所 |
シュコダ・エレクトリック ソラリス(車体) |
製造年 | 2009年 - |
主要諸元 | |
編成 | 連節バス |
電気方式 |
直流600 V、750 V (架空電車線方式) |
設計最高速度 | 65 km/h |
車両定員 |
着席42人 定員167人 |
車両重量 | 18.29 t |
全長 | 18,000 mm |
全幅 | 2,550 mm |
全高 | 3,450 mm(集電装置含) |
床面高さ |
340 mm 320 mm(乗降扉付近) 低床率100 % |
主電動機 | 誘導電動機 |
主電動機出力 | 160 kw |
歯車比 | 5.73 |
出力 | 160 kw |
制御装置 | VVVFインバータ制御(IGBT素子) |
備考 | 主要数値は[1][2][3][4]に基づく。 |
シュコダ27Tr(Škoda 27Tr)は、チェコのシュコダ・エレクトリックが展開するトロリーバス車両。車体の製造はポーランドのソラリスが手掛けており、シュコダ27Tr ソラリス(Škoda 27Tr Solaris)と呼ばれる事もある[1][2]。
概要
[編集]シュコダグループの企業であるシュコダ・エレクトリックは2000年代以降、バスやトロリーバスの製造を手掛ける国内外の企業と契約をび、それらの企業が手掛ける車体を用いた新型トロリーバス車両の生産を実施している。2009年に試作車が公開されたシュコダ27Trもその1つで、ポーランドの車両メーカーであるソラリスが展開するトロリーノ18(Trollino 18)と同型の車体を有している[1][3][5][6]。
全長18 m級の大型連節バスで、前後車体に2箇所づつ乗降扉が存在する。そのうち前方車体の連節面付近の乗降扉下部には収納式のスロープが搭載され、車椅子での乗降の容易さが図られている。また、車内は全体が低床構造となっており、前方車体には車椅子やベビーカー用のフリースペースが備わっている[1][2]。
主電動機はシュコダ・エレクトリックが製造した誘導電動機を搭載しており、VVVFインバータ制御装置(IGBT素子)と合わせてメンテナンスの簡素化や電力消費量の削減が図られている。また、顧客の要望に応じて非電化区間でも走行が出来るようディーゼル発電機や充電池の搭載も可能である[1][2]。
-
車内(チェスケー・ブジェヨヴィツェ)
導入都市
[編集]シュコダ27Tr 導入都市一覧[7][8] | |||
---|---|---|---|
導入国 | 都市 | 導入車両数 | 備考 |
ブルガリア | ソフィア | 80両 | |
チェコ | プルゼニ (プルゼニ・トロリーバス) |
24両 | 2023年以降最大20両を増備予定[9] |
ウースチー・ナド・ラベム (ウースチー・ナド・ラベム・トロリーバス) |
19両 | ||
チェスケー・ブジェヨヴィツェ (チェスケー・ブジェヨヴィツェ・トロリーバス) |
19両 | ||
オストラヴァ (オストラヴァ・トロリーバス) |
11両 | ||
ズリーン オトロコヴィツェ (ズリーン/オトロコヴィツェ・トロリーバス) |
11両 | ||
ホムトフ イルコフ (ホムトフ/イルコフ・トロリーバス) |
10両 | ||
ブルノ (ブルノ・トロリーバス) |
5両 | 2023年以降40両を増備予定[10] | |
スロバキア | ブラチスラヴァ (ブラチスラヴァ・トロリーバス) |
23両 | [11] |
ジリナ (ジリナ・トロリーバス) |
18両 | ||
プレショフ (プレショフ・トロリーバス) |
6両 | [12] | |
ラトビア | リガ (リガ・トロリーバス) |
50両 |
ギャラリー
[編集]チェコ
[編集]その他
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e “TROLEJBUS 27 TR”. ŠKODA. 2022年3月8日閲覧。
- ^ a b c d “TŘÍNÁPRAVOVÝ 18M NÍZKOPODLAŽNÍ TROLEJBUS ŠKODA 27TR”. ŠKODA. 2022年3月8日閲覧。
- ^ a b “Nové modely trolejbusů pro Brno: osmnáctimetroví obři uvezou 123 cestujících”. Deník.cz. (2021年2月1日). 2022年3月8日閲覧。
- ^ “Škoda 27 Tr Solaris”. Dopravní podnik Ostrava a.s. (2021年2月1日). 2022年3月8日閲覧。
- ^ Marcin Połom; Bohdan Turżański (2011-4). “Doświadczenia Solaris Bus & Coach w produkcji trolejbusów”. TTS Technika Transportu Szynowego (Instytut Naukowo-Wydawniczy "TTS" Sp. z o.o): 45-46 2022年3月8日閲覧。.
- ^ “Prototyp kloubového trolejbusu Škoda 27 Tr Solaris pro Ostravu”. BUSportál (2009年12月10日). 2022年3月8日閲覧。
- ^ “Škoda 27Tr Solaris III Škoda, Czech Republic”. Urban Electric Transit. 2022年3月8日閲覧。
- ^ “Škoda 27Tr Solaris IV Škoda, Czech Republic”. Urban Electric Transit. 2022年3月8日閲覧。
- ^ Jens Bernhardt (2023年1月3日). “New large trolleybus orders for Solaris and Skoda”. Urban Transport Magazine. 2023年1月4日閲覧。
- ^ Matěj Stach (2022年2月22日). “Škoda ovládla další soutěž na trolejbusy v Brně. Dodá vozy 32 Tr”. Československý Dopravák. 2022年3月8日閲覧。
- ^ Libor Hinčica (2023年8月18日). “Bratislava představila tramvaj Škoda 29T3 a svůj první parciální trolejbus”. Československý Dopravák. 2024年6月26日閲覧。
- ^ Jan Šindelář (2023年1月12日). “Slovak city of Prešov to acquire six articulated trolleybuses from Škoda”. CEE Transport. 2023年1月19日閲覧。