シュコダ3Tr
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シュコダ3Tr | |
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静態保存されているシュコダ3Tr(119、2014年撮影) | |
基本情報 | |
製造所 | シュコダ |
製造年 | 1941年 - 1948年 |
製造数 | 34両 |
運用開始 | 1941年 |
運用終了 | 1970年 |
主要諸元 | |
編成 | プルゼニ・トロリーバス |
軸配置 | 3軸バス |
電気方式 |
直流600 V (架空電車線方式) |
設計最高速度 | 45 km/h |
車両定員 |
着席28人 定員80人 |
車両重量 | 10.4 - 10.5 t |
車体長 | 10,500 mm |
車体幅 | 2,500 mm |
車体高 | 2,650 mm |
主電動機 | シュコダ製(300 V, 1,250 rpm) |
主電動機出力 | 45 kw |
出力 | 90 kw |
制御装置 | 発電ブレーキ、パーキングブレーキ、摩擦ブレーキ(電空併用) |
備考 | 主要数値は[1][2][3][4]に基づく。 |
シュコダ3Tr(チェコ語: Škoda 3Tr)は、チェコスロバキア(現:チェコ)のシュコダが製造したトロリーバス車両である[1][2][3]。
概要
[編集]1941年に開通したプルゼニ市内のトロリーバスであるプルゼニ・トロリーバス向けに製造された車種。プラハ・トロリーバス向けに製造された3軸トロリーバス車両のシュコダ2Trを基に設計が行われており、シャーシやサスペンション方式、制動装置などの主要構造や機器はシュコダ2Trと同一であった一方、車体デザインについては変更が行われた。乗降扉は車体右側に設置され、運転席付近の扉は空気圧を利用した自動扉、それ以外は車掌によって開閉される手動扉であった。車内には着席定員28人分のロングシートが設けられており、2基搭載された主電動機の熱を利用した暖房も備わっていた[1][2][3][5]。
1941年の開通に合わせて1次車(3Tr1)が4両、1943年に増備車である2次車(3Tr2)が製造されたほか、第二次世界大戦後の1947年から1948年にかけても路線延伸に合わせて3次車(3Tr3)が24両作られたが、この3次車については乗降扉が中央に増設されていた。これらの車両は1970年までプルゼニ・トロリーバスで使用された[6][2][7]。
2021年現在、3次車のうち1両(119)がプルゼニの科学博物館であるテックマニア科学センターで静態保存されている他、1次車のトップナンバーである101もブルノ技術博物館で復元待ちの状態で現存する[6][8][9]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c Plzeňských městských dopravních podniků, a.s 2011, p. 4.
- ^ a b c d Martin Harák 2015, p. 44.
- ^ a b c Martin Harák 2015, p. 43.
- ^ Martin Harák 2015, p. 140,146.
- ^ Martin Harák 2015, p. 45.
- ^ a b “PMDP: trolejbusy Škoda 3Tr”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年1月4日閲覧。
- ^ Plzeňských městských dopravních podniků, a.s 2011, p. 6.
- ^ “Renovovaný plzeňský trolejbus Škoda 3 Tr3 podruhé - z vernisáže v plzeňské”. BUSportál (2012年6月7日). 2022年1月4日閲覧。
- ^ “Vůz Technické muzeum v Brně #101 (Škoda 3Tr1)”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年1月4日閲覧。
参考資料
[編集]- Plzeňských městských dopravních podniků, a.s (2011-6). Plzeňské trolejbusy slaví 70 let 2022年1月4日閲覧。.
- Martin Harák (2015-11-10). České trolejbusy historie a současnost, typy, technika, provoz. Praha: Grada Publishing a.s.. ISBN 978-80-247-5552-6