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シュコダ35Tr

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シュコダ35Tr
シュコダ35Tr(ズリーン2020年撮影)
基本情報
製造所 シュコダ・エレクトリックチェコ語版(電気機器)
イヴェコ・バス(車体)
製造数 2両
主要諸元
電気方式 直流600 V、750 V
架空電車線方式
設計最高速度 65 km/h
車両定員 着席30人
定員199人
車両重量 11.5 t
全長 11,990 mm
全幅 2,590 mm
全高 3,500 mm(集電装置含)
床面高さ 320 mm(乗降扉付近)
主電動機 Škoda 7ML 3350K/4誘導電動機
主電動機出力 210 kw
歯車比 9.82
出力 210 kw
制御装置 VVVFインバータ制御IGBT素子)
備考 主要数値は[1][2]に基づく。
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シュコダ35Tr(Škoda 35Tr)は、チェコシュコダ・エレクトリックチェコ語版が展開するトロリーバス車両。イヴェコ・バスが展開する連節バスと同型の車体を用いた車両である[1][2]

概要

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シュコダ・トランスポーテーションの子会社であるシュコダ・エレクトリックチェコ語版は、2000年代以降チェコ国内外のバスメーカーとの間に契約を結び、各社が製造した車体とシュコダ・エレクトリック製の電気機器を組み合わせたトロリーバスの展開を行っている。その中でシュコダ35Trは、車両メーカーのイヴェコ・バスとの協力に基づき開発された車種である[1][3]

イヴェコ・バスが展開する連節バスと同型の車体を用いたトロリーバス車両で、従来の車種と比較し充電効率を向上させた充電池が搭載されている。これにより、架線が設置されていない区間でも従来の車種と比べ長距離の走行が可能となっている他、充電時間の削減も図られている[1][2]

運用

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試作車

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2017年10月にシュコダ・エレクトリックとイヴェコ・バスとの間に結ばれた契約に基づき2018年に完成した試作車は、当初イヴェコ・バスが展開するアーバンウェイ18Mチェコ語版(Urbanway 18M)と同型の車体を有していたが、その後同年にドイツハノーファーで開催された展示会での公開までに前面形状を始めとした一部部品をクレアリス(Iveco Crealis)と同型のものに改造された。以降は各都市へのプレゼンテーションに用いられている[4][5]

ズリーン/オトロコヴィツェ

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2018年ズリーン/オトロコヴィツェ交通会社チェコ語版(Dopravní společnost Zlín-Otrokovice、DSZO)はシュコダ・エレクトリックとの間に充電池を搭載した1両のトロリーバス車両を発注した。これに合わせて製造されたシュコダ35Trは前述した試作車と異なり、クレアリスよりも製造コストが安価なアーバンウェイ18Mの車体が用いられている。当初は2019年に導入される予定であったが計画は大幅に遅れ、トロリーバス路線で営業運転を開始したのは2020年3月後半となった[6][7]

関連車種

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  • シュコダ24Trシュコダ25Tr - イヴェコ・バスへの社名変更前のイリスバス製の車体とシュコダ・エレクトリック製の電気機器を用いて製造されたトロリーバス車両[8]
  • イヴェコ・クレアリス - イヴェコ・バスはシュコダ・エレクトリックの電気機器を用いたクレアリスをフランスナンシー向けに導入している[9][10]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d TROLLEYBUS 35 TR”. Škoda. 2022年4月28日閲覧。
  2. ^ a b c TŘÍNÁPRAVOVÝ NÍZKOPODLAŽNÍ TROLEJBUS ŠKODA 35TR”. Škoda. 2022年4月28日閲覧。
  3. ^ Marcin Połom; Bohdan Turżański (2011-4). “Doświadczenia Solaris Bus & Coach w produkcji trolejbusów”. TTS Technika Transportu Szynowego (Instytut Naukowo-Wydawniczy "TTS" Sp. z o.o): 45-46. http://yadda.icm.edu.pl/yadda/element/bwmeta1.element.baztech-article-BPK3-0006-0021/c/Polom.pdf 2022年4月28日閲覧。. 
  4. ^ Libor Hinčica (2018年2月2日). “Škoda 35 Tr. V Plzni dokončili trolejbus s karoserií Urbanway”. Československý Dopravák. 2022年4月28日閲覧。
  5. ^ Libor Hinčica (2018年9月19日). “První trolejbus Crealis s výzbrojí Škoda Electric”. Československý Dopravák. 2022年4月28日閲覧。
  6. ^ Libor Hinčica (2020年2月12日). “Zlín se dočká trolejbusu Škoda 35 Tr”. Československý Dopravák. 2022年4月28日閲覧。
  7. ^ Jan Sůra (2020年3月20日). “Po Zlíně začal jezdit nový kloubový trolejbus s bateriemi, deset kilometrů ujede mimo troleje”. Československý Dopravák. 2022年4月28日閲覧。
  8. ^ Martin Harák (2015-11-10). České trolejbusy historie a současnost, typy, technika, provoz. Praha: Grada Publishing a.s.. pp. 78-81. ISBN 978-80-247-5552-6 
  9. ^ IN-MOTION-CHARGING AN ANOTHER IDEA OF ELECTRIC BUS”. IVECO BUS. 2022年4月28日閲覧。
  10. ^ Iveco is testing the Crealis IMC on Nancy’s public transport network”. Sustinable Bus (2019年6月7日). 2022年4月28日閲覧。