ステファノス
ステファノス | ||||||
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2014年白百合S | ||||||
欧字表記 | Staphanos[1] | |||||
香港表記 | 善得福[2] | |||||
品種 | サラブレッド | |||||
性別 | 牡 | |||||
毛色 | 鹿毛 | |||||
生誕 | 2011年2月13日(13歳) | |||||
登録日 | 2013年5月30日[3] | |||||
抹消日 | 2019年1月13日[4] | |||||
父 | ディープインパクト | |||||
母 | ココシュニック | |||||
母の父 | クロフネ | |||||
生国 | 日本(北海道安平町) | |||||
生産者 | ノーザンファーム | |||||
馬主 | キャロットファーム | |||||
調教師 | 藤原英昭(栗東) | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 |
31戦4勝 中央:26戦4勝 海外:5戦0勝 | |||||
獲得賞金 |
中央:3億4459万9000円 海外:1億2819万1400円 | |||||
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ステファノス (Staphanos) は、日本の競走馬。主な勝ち鞍は2014年の富士ステークス。馬名の由来は冠(ギリシャ語)[5]。
経歴
[編集]2歳(2013年)
[編集]7月の中京競馬場芝1600m戦でデビューする。単勝2番人気に推されるも4着に敗れる。このあと11月の京都の2歳未勝利戦での2着を経て12月の阪神で初勝利を挙げる。
3歳(2014年)
[編集]年明けの京都の白梅賞は後方から追い込んだが5着。次のつばき賞では重馬場ながら日本ダービー馬の全弟らをまとめてかわして2勝目を挙げる。3月の毎日杯では直線で一旦先頭に立ったが、マイネルフロストに交わされての3着。その後、皐月賞に出走して5着と健闘する。 ダービーデーの前日に出走した白百合ステークスでは後方から鋭い脚を使って3勝目を挙げてオープン入りを果たす。
3か月の休養を挟んで、秋の始動戦に選んだのは新潟のセントライト記念。後方からの追い込みに懸けたものの、ハナ差4着で菊花賞の優先出走権を逃す。このことにより、次に選んだのは東京のマイル戦である富士ステークス。後方待機から上がり3ハロン32秒9の豪脚を使い、直線での混戦から抜け出したシャイニープリンスを捉えて待望の重賞初制覇を果たした。
また、富士ステークスを勝利したことにより、マイルチャンピオンシップへの優先出走権を獲得したが、調教師の藤原英昭が「2000m前後で競馬をさせたい」という意向からマイルチャンピオンシップへは向かわず、ノーザンファームしがらきに放牧に出された[6]。
4歳(2015年)
[編集]年明け初戦は中山記念から始動[7]。ヌーヴォレコルト、ロゴタイプに次ぐ3着と好走した[8]。その後、香港のシャティン競馬場で行われるクイーンエリザベス2世カップの招待馬に選出され、受諾[9]。レースではブレイジングスピードの2着に好走した[10]。秋は毎日王冠から始動したが、エイシンヒカリの7着に終わる。続く天皇賞(秋)では10番人気と低評価であったが、ラブリーデイの2着と好走する。暮れの香港カップは10着と惨敗し、この年を終える。
5歳(2016年)
[編集]6月の鳴尾記念で復帰し、サトノノブレスの2着と好走する。宝塚記念と毎日王冠は共に5着に敗れるも、天皇賞(秋)と香港カップでは3着と健闘し、存在感を見せつけた。
6歳(2017年)
[編集]3月の金鯱賞から始動したがヤマカツエースの6着に終わる。その後、この年からG1に昇格した大阪杯では7番人気と評価を落としていたが、キタサンブラックの2着に入る。この後、久々のマイル戦となった安田記念に出走するも7着に終わる。秋に入り、オールカマーでは2着に入るも、天皇賞(秋)は不良馬場がこたえて10着、香港カップは4着という結果に終わる。
7歳(2018年)
[編集]7歳シーズンとなった2018年は5戦するが、いずれも着外に終わる。2019年1月13日付で競走馬登録を抹消、ニュージーランドワイカトゴートンロードのノヴァラパークスタッドで種牡馬入りし繋養生活を開始する[4]。
競走成績
[編集]競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 | 1着馬/(2着馬) |
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2013. 7.20 | 中京 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 16 | 4 | 8 | 2.6( 2人) | 4着 | 1:38.9(35.8) | 0.6 | 浜中俊 | 54kg | フェルメッツァ | |
11.17 | 京都 | 2歳未勝利 | 芝1600m(良) | 18 | 6 | 11 | 3.8( 2人) | 2着 | 1:35.3(34.3) | 0.0 | 浜中俊 | 55kg | ルファルシオン | |
12. 7 | 阪神 | 2歳未勝利 | 芝1600m(良) | 14 | 8 | 13 | 1.8( 1人) | 1着 | 1:35.2(34.5) | -0.2 | 浜中俊 | 55kg | (サトノルパン) | |
2014. 1.18 | 京都 | 白梅賞 | 500万下 | 芝1600m(良) | 13 | 5 | 7 | 5.7( 3人) | 5着 | 1:36.0(33.8) | 0.7 | 浜中俊 | 56kg | エイシンブルズアイ |
2.15 | 京都 | つばき賞 | 500万下 | 芝1800m(重) | 13 | 5 | 7 | 6.0( 3人) | 1着 | 1:50.1(34.6) | -0.1 | 岩田康誠 | 56kg | (ゼウスバローズ) |
3.29 | 阪神 | 毎日杯 | GIII | 芝1800m(良) | 14 | 8 | 14 | 6.3( 4人) | 3着 | 1:46.7(34.7) | 0.0 | A.シュタルケ | 56kg | マイネルフロスト |
4.20 | 中山 | 皐月賞 | GI | 芝2000m(良) | 14 | 4 | 8 | 99.7(15人) | 5着 | 2:00.0(34.8) | 0.4 | 後藤浩輝 | 57kg | イスラボニータ |
5.31 | 京都 | 白百合S | OP | 芝1800m(良) | 12 | 2 | 2 | 2.3( 1人) | 1着 | 1:45.1(33.6) | 0.0 | 岩田康誠 | 56kg | (ピオネロ) |
9.21 | 新潟 | セントライト記念 | GII | 芝2200m(良) | 18 | 5 | 10 | 24.9( | 5人)4着 | 2:11.9(35.0) | 0.2 | 三浦皇成 | 56kg | イスラボニータ |
10.25 | 東京 | 富士S | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 8 | 16 | 6.1( 2人) | 1着 | 1:33.2(32.9) | 0.0 | 戸崎圭太 | 54kg | (シャイニープリンス) |
2015. 3. 1 | 中山 | 中山記念 | GII | 芝1800m(稍) | 11 | 8 | 11 | 8.4( 4人) | 3着 | 1:50.5(35.6) | 0.6 | A.シュタルケ | 55kg | ヌーヴォレコルト |
4.26 | 沙田 | クイーンエリザベス2世C | G1 | 芝2000m(良) | 12 | 9 | (8人) | 2着 | 福永祐一 | 57kg | Blazing Speed | |||
10.11 | 東京 | 毎日王冠 | GII | 芝1800m(良) | 13 | 7 | 11 | 8.8( 6人) | 7着 | 1:46.1(33.2) | 0.5 | 戸崎圭太 | 57kg | エイシンヒカリ |
11. 1 | 東京 | 天皇賞 (秋) | GI | 芝2000m(良) | 18 | 7 | 14 | 34.3(10人) | 2着 | 1:58.5(33.4) | 0.1 | 戸崎圭太 | 58kg | ラブリーデイ |
12.13 | 沙田 | 香港C | G1 | 芝2000m(良) | 13 | 7 | (8人) | 10着 | 2:01.9 | 戸崎圭太 | 57kg | A Shin Hikari | ||
2016. 6. 4 | 阪神 | 鳴尾記念 | GIII | 芝2000m(良) | 14 | 7 | 12 | 3.3( 2人) | 2着 | 1:57.6(34.6) | 0.0 | 戸崎圭太 | 56kg | サトノノブレス |
6.26 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 芝2200m(稍) | 17 | 4 | 8 | 18.3( | 7人)5着 | 2:13.4(36.9) | 0.6 | 戸崎圭太 | 58kg | マリアライト |
10. 9 | 東京 | 毎日王冠 | GII | 芝1800m(稍) | 12 | 2 | 2 | 4.2( 2人) | 5着 | 1:47.4(34.6) | 0.8 | 川田将雅 | 56kg | ルージュバック |
10.30 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 芝2000m(良) | 15 | 8 | 14 | 11.2( | 6人)3着 | 1:59.7(33.5) | 0.4 | 川田将雅 | 58kg | モーリス |
12.11 | 沙田 | 香港C | G1 | 芝2000m(良) | 12 | 5 | (7人) | 3着 | 2:01.4 | C.スミヨン | 57kg | Maurice | ||
2017. 3.11 | 中京 | 金鯱賞 | GII | 芝2000m(良) | 16 | 5 | 9 | 4.7( 3人) | 6着 | 1:59.5(34.6) | 0.3 | 川田将雅 | 56kg | ヤマカツエース |
4. 2 | 阪神 | 大阪杯 | GI | 芝2000m(良) | 14 | 3 | 4 | 17.7( | 7人)2着 | 1:59.0(34.2) | 0.1 | 川田将雅 | 57kg | キタサンブラック |
6. 4 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 18 | 8.1( 4人) | 7着 | 1:31.8(34.2) | 0.3 | 戸崎圭太 | 58kg | サトノアラジン |
9.24 | 中山 | オールカマー | GII | 芝2200m(良) | 17 | 4 | 8 | 3.8( 1人) | 2着 | 2:13.9(33.9) | 0.1 | 戸崎圭太 | 56kg | ルージュバック |
10.29 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 芝2000m(不) | 18 | 6 | 12 | 24.0(10人) | 10着 | 2:10.5(40.3) | 2.2 | 戸崎圭太 | 58kg | キタサンブラック |
12.10 | 沙田 | 香港C | G1 | 芝2000m(良) | 12 | 5 | (6人) | 4着 | 2.02.3 | H.ボウマン | 57kg | Time Warp | ||
2018. 5. 6 | 新潟 | 新潟大賞典 | GIII | 芝2000m(良) | 16 | 7 | 13 | 5.9( 3人) | 11着 | 2:00.6(33.1) | 0.6 | 和田竜二 | 58kg | スズカデヴィアス |
6.24 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 芝2200m(稍) | 16 | 1 | 1 | 39.5(11人) | 7着 | 2:12.4(36.2) | 0.8 | 岩田康誠 | 58kg | ミッキーロケット |
10. 7 | 東京 | 毎日王冠 | GII | 芝1800m(良) | 13 | 3 | 3 | 38.4( | 8人)4着 | 1:44.7(33.7) | 0.2 | 福永祐一 | 56kg | アエロリット |
10.28 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 芝2000m(良) | 12 | 1 | 1 | 71.0( | 9人)9着 | 1:58.1(35.2) | 1.3 | C.オドノヒュー | 58kg | レイデオロ |
12. 9 | 沙田 | 香港C | G1 | 芝2000m(良) | 9 | 3 | 7 | 31.0( | 8人)9着 | 2.02.46 | 0.75 | W.ビュイック | 57kg | Glorious Forever |
種牡馬時代
[編集]2019年から、ニュージーランドワイカトゴートンロードのノヴァラパークスタッドで種牡馬として繋養生活を開始した。
2020年には初年度産駒が誕生した。
2023年には初年度産駒のPignanがマナワツサイヤーズプロデュースステークスを制し、G1初勝利を挙げた。
血統表
[編集]ステファノスの血統(*印は海外産の日本輸入馬) | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系 |
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父 ディープインパクト 2002 鹿毛 |
父の父 *サンデーサイレンスSunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *ウインドインハーヘアWind in Her Hair 1991 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | ||
Lady Rebecca | ||||
Burghclere | Busted | |||
Highclere | ||||
母 ココシュニック 2005 芦毛 |
*クロフネ 1998 芦毛 |
*フレンチデピュティ | Deputy Minister | |
Mitterand | ||||
*ブルーアヴェニュー | Classic Go Go | |||
Eliza Blue | ||||
母の母 *ゴールドティアラ1996 栗毛 |
Seeking the Gold | Mr.Prospector | ||
Con Game | ||||
Bright Tiara | Chief's Crown | |||
Expressive Dance | ||||
母系(F-No.) | 10号族(FN:10-a) | [§ 2] | ||
5代内の近親交配 | アウトクロス | [§ 3] | ||
出典 |
- 祖母ゴールドティアラは2000年マイルチャンピオンシップ南部杯などダート重賞5勝。その半弟にクイーンエリザベス2世ステークス優勝馬Poet's Voiceがいる。
- 従兄弟にジュンブロッサム(2024年富士ステークス)。
脚注
[編集]- ^ “STAPHANOS (T622) - Racing Information” (英語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2015年12月13日閲覧。
- ^ “善得福 (T622) - 馬匹資料 - 賽馬資訊” (中国語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2015年12月13日閲覧。
- ^ “競走馬情報:ステファノス - @Keiba”. @Keiba - 競馬サービスプロバイダ. 2022年3月12日閲覧。
- ^ a b “ステファノス号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2019年1月13日). 2019年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月13日閲覧。
- ^ “ステファノス Staphanos | キャロットクラブ”. carrotclub.net. キャロットクラブ. 2022年3月12日閲覧。
- ^ “【富士S】ステファノス差し切りV”. デイリースポーツ (2014年10月26日). 2014年11月9日閲覧。
- ^ “ヌーヴォレコルトは中山記念で始動、フィエロはマイラーズCから安田記念”. netkeiba.com (2015年1月30日). 2015年5月12日閲覧。
- ^ “ヌーヴォレコルトが強力牡馬を撃破! 24年ぶりの牝馬V!/中山記念”. netkeiba.com (2015年3月1日). 2015年5月12日閲覧。
- ^ “【クイーンエリザベスII世カップ】(香港G1)~ステファノスが招待受諾”. netkeiba.com (2015年4月3日). 2015年5月12日閲覧。
- ^ “ステファノスは2着 勝ったのはブレイジングスピード/クイーン・エリザベス2世C”. netkeiba.com (2015年4月27日). 2015年5月12日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ステファノス|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年3月12日閲覧。