ソロナウェー
ソロナウェー | |
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欧字表記 | Solonaway |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 1946年 |
死没 | 1970年12月13日 |
父 | Solferino |
母 | Anyway |
生国 | アイルランド |
調教師 | M.Colins(アイルランド) |
競走成績 | |
生涯成績 | 9戦6勝 |
獲得賞金 | 7831ポンド |
ソロナウェー (Solonaway) は、アイルランド生産の競走馬、種牡馬。競走馬時代にアイリッシュ2000ギニーなどを制し、種牡馬としても活躍。1959年に日本に輸出されたあとも多くの活躍馬を輩出し、1960年代の日本競馬を代表する種牡馬の一頭となった。1966年日本リーディングサイアー。
半姉に1946年のアイルランド最優秀2歳牝馬Lady Kells(父His Highness)、半妹にアメリカのテストステークス優勝馬Any Morn(父Battle Morn)がいる。
経歴
[編集]競走馬時代はアイルランドで走り、アイリッシュ2000ギニー、テトラークステークス、コーク&オラリーステークス、ダイアデムステークスなどに優勝し、短距離からマイルで9戦6勝。競走馬引退後の1950年から1958年まで同地で種牡馬を続け、アイリッシュ2000ギニー父子制覇を果たした産駒Luceroを筆頭に、産駒はイギリス・アイルランドで200勝以上を挙げていた。1959年に[日高軽種馬農業共同組合]が購買し日本での供用が開始されたが、1961年にアイルランドに残した牝駒Sweet Soleraがイギリスで1000ギニー、エプソムオークスを制し、牝馬クラシック二冠を達成する。この年ソロナウェーのイギリスでの種牡馬ランキングは3位という成績になり、買い戻しの話も出たという。
日本でも初年度から順調に活躍馬を輩出し、八大競走もキーストン、テイトオーの2頭の東京優駿(日本ダービー)優勝馬を筆頭に、優駿牝馬を勝ったベロナ、ヤマピット、桜花賞を勝ったハツユキなど5勝。重賞勝ち馬に至っては マキノホープを筆頭に中央・地方で18頭が重賞を勝ち、1966年には前年まで5年連続でその地位を保っていたヒンドスタンを押し退け、日本リーディングサイアーを獲得した。1970年に老衰で死亡したが、この年も38頭の種付けをこなしており、晩年に至るまで人気種牡馬であった。後継種牡馬は育たなかったが、母の父として影響を残し、ニホンピロムーテーが菊花賞、ハマノパレードが宝塚記念に優勝している。
生国アイルランドのカラ競馬場では、本馬を記念したG2競走・ソロナウェーステークスが行われている。
主な産駒
[編集]※太字は現在のGI競走優勝馬。
- 1953年産
- Lucero(アイリッシュ2000ギニー)
- 1956年産
- Getaway(フェニックスステークス)
- 1958年産
- Sweet Sorela(1000ギニー、エプソムオークス、1000ギニートライアルステークス)
- 1960年産
- ソロナオンワード(カブトヤマ記念)
- 1961年産
- 1962年産
- 1963年産
- テイトオー(東京優駿)
- キョウエイヒカリ(ハリウッドターフクラブ賞)
- 1964年産
- 1966年産
- マキノホープ(オールカマー、日本経済賞)
- ケンサチオー(スプリンターズステークス)
主なブルードメアサイアー産駒
[編集]※GI級競走優勝馬及びJRA賞受賞馬のみ記載
- ハクエイホウ
- 1969年度最良スプリンター
- ニホンピロムーテー(菊花賞、大阪杯、神戸杯、京都新聞杯、毎日杯、中日新聞杯)
- ハマノパレード(宝塚記念、阪神大賞典、京都記念・春)
- ヒデハヤテ(阪神3歳ステークス、京成杯、きさらぎ賞)
- 1971年度最優秀3歳牡馬
- シルクスキー
- 1978年度最優秀3歳牝馬
- Neon(南インドダービー、南インドオークス、南インド1000ギニー、南インドセントレジャー)
血統表
[編集]ソロナウェーの血統フェアウェイ系 / Polymelus4×4=12.50%、Cyllene5・5×5=9.38%) | (血統表の出典) | |||
父 Solferino 1940 鹿毛 アイルランド |
父の父 Fairway 1925鹿毛 イギリス |
Phalaris | Polymelus | |
Bromus | ||||
Scapa Flow | Chaucer | |||
Anchora | ||||
父の母 Sol Speranza 1934鹿毛 イギリス |
Ballyferis | Apron | ||
Gilford | ||||
Sunbridge | Bridge of Earn | |||
Sunshot | ||||
母 Anyway 1935 鹿毛 アイルランド |
Grand Glacier 1923 栗毛 イギリス |
Grand Parade | Orby | |
Grand Geraldine | ||||
Glaspia | Glasgerion | |||
Caspia | ||||
母の母 The Widow Murphy 1927鹿毛 イギリス |
Pomme-de-terre | Polymelus | ||
Homestead | ||||
Waterwitch | Phaleron | |||
Rill F-No.21-a |
父は1943年のアイリッシュセントレジャー優勝馬。母はアイランドで5勝を挙げ、4頭のステークス優勝馬の母となっている。また、半姉Lady Kellsの仔Dangerous Dameが繁殖牝馬として一大牝系を築き、主な産駒にはケンタッキーオークスの優勝馬Hidden Talent、メイトロンステークスの優勝馬Heavenly Bodyがいる。同牝系出身の著名馬には、「エクセラー基金」に名を残す名馬Exceller、凱旋門賞優勝馬Sakhee、アメリカの名種牡馬Broad Brushなどが挙げられる。