ダイレクトステップ
『ダイレクトステップ』 | ||||
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ハービー・ハンコック の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1978年10月17日 - 18日 東京 CBSソニー・スタジオ[1] | |||
ジャンル | フュージョン、ジャズ・ファンク | |||
時間 | ||||
レーベル | コロムビア・レコード/CBSソニー | |||
プロデュース | デヴィッド・ルービンソン&フレンズ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ハービー・ハンコック アルバム 年表 | ||||
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『ダイレクトステップ』(Directstep)は、アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン、ハービー・ハンコックが1979年に発表したスタジオ・アルバム。
解説
[編集]1978年の日本ツアーの合間に、CBSソニー・スタジオにおいてダイレクトカッティング方式で録音され、1979年にCBSソニーから日本先行で発売された[1]。レコーディングの現場に立ち会った中山康樹は後年「もちろんミュージシャンたちは緊張していただろうが、それをオモテに出すような人たちではなかった」「とはいえ打ち合わせは入念に行われ(ひとつにはエレクトリック・キーボードが多かったため)、おかげでカメラマンはスタジオ内でいつも以上にシャッターを押すチャンスがあったと記憶している」と振り返っている[3]。なお、ハンコックは約1週間後、再びCBSソニー・スタジオにおいて、やはりダイレクトカッティングによるソロ・ピアノ・アルバム『ザ・ピアノ』を録音し、同作は1979年6月21日に日本発売された[4]。
「シフトレス・シャッフル」は1973年よりライヴで演奏されてきた曲で、アルバム『ヘッド・ハンターズ』(1973年)制作時の録音は未発表となり、結果的には本作が初出となって、後に『MR.ハンズ』(1980年)でも再録音された[1]。
リチャード・S・ギネルはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「録音方法から理解できるように、抑制的かつ手堅い場面も見受けられるが、"Butterfly"では軋むようなリズム面での遊びがあり、"Shiftless Shuffle"ではナイトクラブを思わせる良質のグルーヴが展開され、"I Thought It Was You"はアルバム『サンライト』のオリジナル・ヴァージョンを切り貼りして長尺になっている」と評している[2]。
収録曲
[編集]- バタフライ - "Butterfly" (Herbie Hancock, Jacques Burvick) - 7:55
- シフトレス・シャッフル - "Shiftless Shuffle" (H. Hancock, Bennie Maupin, Paul Jackson, Harvey Mason, Bill Summers) - 7:10
- アイ・ソウト・イット・ワズ・ユー - "I Thought It Was You" (H. Hancock, Jeffrey Cohen, Melvin M. Ragin) - 15:30
参加ミュージシャン
[編集]- ハービー・ハンコック - ローズ・ピアノ、シンセサイザー、クラビネット、ヴォコーダー、ボーカル
- ウェブスター・ルイス - ローズ・ピアノ、シンセサイザー、ハモンドオルガン
- ベニー・モウピン - ソプラノ&テナー・サクソフォーン、リリコン
- レイ・オビエド - ギター
- ポール・ジャクソン - エレクトリックベース
- アルフォンス・ムゾーン - ドラムス
- ビル・サマーズ - パーカッション