インヴェンションズ&ディメンションズ
『インヴェンションズ&ディメンションズ』 | ||||
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ハービー・ハンコック の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1963年8月30日 ニュージャージー州 ヴァン・ゲルダー・スタジオ[1] | |||
ジャンル | ジャズ、ハード・バップ | |||
時間 | ||||
レーベル | ブルーノート・レコード | |||
プロデュース | アルフレッド・ライオン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ハービー・ハンコック アルバム 年表 | ||||
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『インヴェンションズ&ディメンションズ[注釈 1]』(Inventions & Dimensions)は、アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン、ハービー・ハンコックが1963年に録音・1964年に発表した3作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]ポール・チェンバースに加えて、ラテン・パーカッション奏者のウィリー・ボボとオズワルド・"チワワ"・マルティネスを迎えた編成で録音された[3]。なお、1973年発売の再発LP (BN-LA152-F)のアーティスト表記は、ハンコックとボボの連名となり、タイトルも『Succotash』に変更された[1]。事前に作曲されていた曲は「ミモザ」だけで、その他の曲はコード進行もテーマ・メロディも決まっていない状態で即興演奏された[4]。
評価
[編集]Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「小編成のカルテットで、ラテン風味のポスト・バップの発展形を探求した」「リズムが強調されているとはいえ、ダンス・ミュージックというわけではない。ハンコックは流動的なリズム、予想もできないようなコード、ハーモニー、メロディを持つ、雰囲気に満ちた即興演奏を創造している」と評している[2]。また、Charles Waringが2020年に選出した「ハービー・ハンコックの名盤20選」では、本作が16位となり「アフロ・キューバン的なリズム・パターンに乗って、このピアニストは自然発生的な作曲を行っているが、元マイルス・デイヴィス・バンドのポール・チェンバースによるしなやかなベース・ラインが、全5曲をしっかり支えている」と評されている[3]。
収録曲
[編集]全曲ともハービー・ハンコック作曲。
- サコタッシュ - "Succotash" - 7:43
- トライアングル - "Triangle" - 11:05
- ジャック・ラビット - "Jack Rabbit" - 6:02
- ミモザ - "Mimosa" - 8:41
- ア・ジャンプ・アヘッド - "A Jump Ahead" - 6:36
リマスターCDボーナス・トラック
[編集]- ミモザ(別テイク) - "Mimosa (Alternate Take)" - 10:06
参加ミュージシャン
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 1979年再発LP (GXK 8137)、1988年再発CD (CJ28-5089)、2019年再発CD (UCCQ-9444)、2023年再発CD (UCCU-6316)の帯に準拠。1990年代から2010年にかけて発売された再発CDの帯では『インヴェンションズ・アンド・ディメンションズ』と表記されていた。
出典
[編集]- ^ a b “Herbie Hancock Discography”. Jazz Discography Project. 2024年12月5日閲覧。
- ^ a b Erlewine, Stephen Thomas. “Inventions & Dimensions - Herbie Hancock - Album”. AllMusic. 2024年12月5日閲覧。
- ^ a b Waring, Charles (2020年4月12日). “Best Herbie Hancock Albums: 20 Essentials From The Legendary Jazz Pianist”. uDiscoverMusic. 2024年12月5日閲覧。
- ^ オリジナルLPライナーノーツ(ナット・ヘントフ)
外部リンク
[編集]- インヴェンションズ&ディメンションズ - Discogs (発売一覧)