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デプレッシブブラックメタル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デプレッシブブラックメタル
Depressive black metal
様式的起源 ブラックメタル
ドゥームメタル
文化的起源 1990年代
使用楽器 ボーカル
ギター
ベース
ドラム
ヴァイオリン
ピアノ
関連項目
フューネラルドゥームメタル
アンビエントブラックメタル
ロウブラックメタル
ポストブラックメタル
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デプレッシブブラックメタル(Depressive black metal)は、ヘヴィメタルの中に含まれる音楽ジャンルの一つで、ブラックメタルのサブジャンルである。略称デプレ鬱ブラック自殺系ブラックとも呼ばれる。海外ではDSBM(Depressive suicidal black metal)がよく用いられている。本記事では以下DSBMと呼称する。

概要

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DSBMは、オフサラミア、カタトニア、ベスレヘム、フォアゴットン・トゥーム(イタリアの旗 Forgotten Tomb)、シィニングらのバンドを中心とした、自殺厭世観等をテーマにしたブラックメタルである。[1]音楽スタイルはブラックメタル由来のうなり声、金切声に加えて泣き叫ぶような声が使用される曲や、正統派ブラックメタルではよく使用されるトレモロリフを使用しないテンポがスロウな曲や、ピアノ中心で展開する曲もある。

歌詞の内容は自殺や虚無主義、この世への憎悪、厭世観、自己嫌悪等が含まれた悲観的・破滅的・退廃的なものがよく見られる。バンド名においては、Life Is PainやMake a Change… Kill Yourselfのように鬱を実直に表現したものもあれば、Happy DaysLifelover[2]のように皮肉めいたものもある。

またバンドロゴに、自殺用ロープをロゴのデザインの一部として使用しているバンドも存在する。ディスクジャケットアートワークには、リストカットで用いる道具や、ODで用いる「薬」や注射器、自殺用拳銃が描写される事もある。

詳細

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多くはテンポが遅く暗い演奏スタイルを取っており、クリーントーンが頻繁に使用される。典型的なブラックメタルに近いバンドから、反対にヘヴィメタルの要素の大部分を削ぎ落としたバンドまで存在し、その形態は多種多様である。また精神性が重要視されているため、演奏や音質にウェイトを置いていないバンドが多い。このジャンルのバンドには、Xasthurのような個性的なバンドも含まれる。[3]歌詞のテーマは鬱や自殺等が圧倒的に多いが、それらに限定されず、多岐にわたる。しかしDSBMにおいては歌詞がさほど重要でない場合もあり、バンドによっては歌詞を公表していない。稀に、DSBMであっても歌詞の内容がNSBMペイガンメタルなどに近いケースやその逆が存在することがある。

コープス・ペイントの打たれたガントレット等、典型的ブラックメタルの攻撃的なファッションはあまり見られず、装飾の少ない場合が大半である。多くのミュージシャンは素顔を公開しておらず、アーティスト写真ではで覆っていることが多い。アートワークには先述の通り自殺や自傷行為、若しくはそれらに関連するモチーフが頻繁に用いられているが、暗い森林や寂しげな空間を描写したものもよく見られる。

環境音楽の要素を持つアンビエントブラックメタル音楽性を持ち合わせたバンド[注 1]フューネラルドゥームメタルの音楽性を持ち合わせたバンド[注 2]ポストメタルの音楽性を持ち合わせたバンド[注 3]などが見受けられる。

日本のバンドとしてKanashimi、No Point in Living、Ebola等が知られているものの、他国と比較してバンドの数は当然少ない。日本では非常にアンダーグラウンドなジャンルである。国内のインターネットコミュニティのDSBMの熱心なリスナーには、メンタルヘルスを抱えている人も一部にいるので、早目の心療内科受診が必要である。

主要バンド

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メンタル・ヘルス

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関連項目

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脚注

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注釈

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  1. ^ 例えばColdWorldWedard、All The Cold等がいる。
  2. ^ 例えばNorttElysian Blaze等がいる。
  3. ^ 例えばAmesoeurs、An Autumn for Crippled Children、Hypomanie、Heretoir等がいる。
  4. ^ デプレッシブブラックメタルを嗜好するキャラが登場。シナリオ担当の麻枝准の嗜好によるものと推察される[4]

出典

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  1. ^ Royal Holloway, University of London Dead is dead|archive-アーカイヴ url-status=dead |doi=10.17613/M67D4Z
  2. ^ Kim Carlsson aka (Lifelover) interviewed Decibel Magazine 6 February 2025
  3. ^ Essential Black Metal Listening: XASTHUR Metal Injection  7 February 2025
  4. ^ だーまえ怒涛の音楽ツイート171209” (2017年12月9日). 2023年3月14日閲覧。