フォーク・メタル
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フォーク・メタル Folk Metal | |
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様式的起源 |
北欧メタル ヘヴィメタル 民謡 民族音楽 ブラックメタル スラッシュメタル |
文化的起源 | 1990年代前半の北ヨーロッパ |
使用楽器 |
ボーカル ギター ベース ドラムス キーボード 民族楽器 |
サブジャンル | |
オリエンタル・メタル ケルティック・メタル ペイガン・メタル | |
融合ジャンル | |
ヴァイキング・メタル | |
ローカルシーン | |
スウェーデン フィンランド | |
関連項目 | |
メロディックデスメタル ペイガニズム 民族主義 デスヴォイス |
フォーク・メタル (Folk Metal) は、ヘヴィメタルのサブジャンルのひとつで、民族音楽を取り入れたメタルを指す。
概要
[編集]世界各地の民謡をそれぞれ取り入れている点が特色であるため、特に明確なサウンド像があるわけではなく、このジャンルは非常に多くのスタイルを内包している。
古くはアイルランド民謡色の強いフォーク・ロックを演奏していたシン・リジィ、能を取り入れたり日本舞踊(花柳流)との共演を行うなどした聖飢魔II、ラテン音楽のリズムを使ったほか鼓童などとも共演したセパルトゥラなどの例があるが、注目されるようになったのはそれらよりも後である。
日本ではその中でもヴァイキング・メタルが注目されてきている。
起源
[編集]民謡とメタルの融合は過去から繰り返されてきたが、このジャンルのサウンドをバンドと体現することに成功したのはスカイクラッドである。彼らはスラッシュメタルを土台にエレクトリック・ヴァイオリンを用いた牧歌的なサウンドを構築した。他には東欧のブラック・メタル系のバンド中心にノクターナル・モルトゥムらが独自のフォーク・メタルを展開した(ここにはバソリーの影響も大きいと考えられる)。
派生
[編集]- ペイガン・メタル
- フォークメタルの中で、土着の宗教や文化を尊重する、いわゆるペイガニズム的思想を前面に出した音楽性を持つジャンルのメタル。キリスト教への反感を表現したバンドも少なくなく、ブラックメタルのサブジャンルとしても捉えられる。フォークメタルとブラックメタルの要素を併せ持つメタルであると言える。
- ヴァイキング・メタル
- ヴァイキングや北欧神話をテーマとしたメタル。現在ではフォークメタルのサブジャンルの一つとして扱われることもあるが、元々はブラックメタルを基に、フォークメタルよりも早く勃興したジャンルであるため、フォーキッシュな要素を含まないヴァイキング・メタルも多く存在する。
- 主なバンド:Enslaved、Einherjer、Mithotyn、Ensiferum、Turisasなど。
- オリエンタル・メタル
- 近東の民族音楽を取り入れたメタル、または古代ユダヤや近東をテーマとしたメタル。
- 主なバンド:Orphaned land。
- ケルティック・メタル
- アイルランドの民俗音楽などのケルト音楽やケルト的意匠を取り入れたり、ケルト神話をテーマとしたメタル。
- 主なバンド:Primordial。
代表的なバンド
[編集]- Korpiklaani
- Turisas
- Finntroll
- Moonsorrow
- Empyrium
- In Extremo
- Suidakra
- RYUJIN ※旧GYZE時代の2019年以降
- 人間椅子
- 六三四Musashi
- Bellfast
- Jambinai
- Agalloch
- Falconer
- Månegarm
- Arandu Arakuaa
- Artaius
- Elvenking
- Blackguard
- Mägo de Oz
- Ñu
- Eluveitie
- Skyclad
- Naheulband
- Storm
- Arkona
- Alestorm
- Folkearth